【試合詳細】9・28 Growth浅草花劇場大会 土方隆司vs後藤恵介 長井満也vs橋之介 ワイルド・ベアーvsスーパークラフターU

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『Growth9』
日程:9月28日(水)
開始:19:00
会場:東京・花やしき内浅草花劇場
観衆:未発表
 
▼シングルマッチ 20分1本勝負
○大谷譲二(P.P.P.TOKYO)
7分26秒、エビ固め
●清水来人(Team Motion)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○TORU(TTT プロレスリング)
9分42秒、垂直落下式ブレーンバスター→体固め
●仲川翔大(J STAGE)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○海和択弥(HERO)
13分20秒、海型ど根性デスロック.改
●八須拳太郎(P.P.P.TOKYO)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○ワイルド・ベアー(HERO)
6分56秒、バックドロップホールド
●スーパークラフターU

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○長井満也(ドラディション)
16分40秒、雪崩式キャプチュード→片エビ固め
●橋之介

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○土方隆司(フリー)
12分45秒、フィッシャーマンバスター→体固め
●後藤恵介(フリー)

後藤恵介が熱望した土方隆司戦で敗退も“成長ぶり”を見せた!デビュー2年9ヵ月の海和択弥がライバル八須拳太郎から悲願のシングル初勝利!惡斗がリングアナを卒業!

オープニング


 スタジオ向日葵の立花たくやさん、Mi-miさんが演奏を披露。2人は各選手の入場曲も演奏した。

第1試合


 清水はパワーに任せてボディスラム、ランニングエルボー、ミサイキックで攻め込む。大谷は後頭部へのシャイニング・ウイザードから、スライディングDを狙うも、阻止した清水はサイドスープレックス。しかし、一瞬の隙をついた大谷は丸め込んで勝利を奪った。

第2試合


 仲川がミサイルキックを放てば、TORUはDDT、変型クロスフェース・ロックで攻撃。仲川はシャイニング・ウイザードからスワントーンボムも自爆。TORUはブレーンバスターにいこうとするも、仲川が丸め込みで返すもフォールは奪えず。TORUはDガイスト、垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪取。

TORU「TORUのプロレスを存分に出せたと思います。仲川選手の自主興行に呼んでもらったりで親交深めるなか、初めてのシングルでまた深く知れた。豊島会長に感謝です」

仲川「昔から接点ないときから、すごいなって思ってた人なんで。やってみて改めてすごさが分かった。勉強になった。結果は残念でしたけど、今後のためになるような一戦になった。次はTORUさんをビックリさせられるように頑張っていきたい」

第3試合


 2019年12月25日に新木場1stRINGで行われた『Growth』での田中稔戦でデビューした海和は、なかなか白星に恵まれず。今年4月29日、神奈川・ポスト・ディ・アミスタッドでの『GPS HOUSE SHOW vol.3』でタッグマッチながら、ワイルドZEROから自力初勝利をマークした。

 その後、6月25日、アミスタでのタッグマッチ(後藤恵介、海和VS大谷譲二、八須)でP.P.P軍と初対戦し、大谷が海和に勝利。HEROの7月30日、新木場で同一カードで対戦し、八須が海和に勝ったが、試合後、海和が八須とのシングル戦を要求し、今回の一騎打ちが実現した。

 八須は持ち前のパワーあふれるチョップ、エルボーを繰り出せば、海和もエルボー連打で一歩も引かず。八須のスリーパーを脱出した海和はチョップ連打、ミサイルキック、逆エビ固めで攻め立てた。八須も負けじとバックフリップ、スピア、飛びつき式ブルドッキングヘッドロックで猛攻。それをしのいだ海和はダイビングタックル、フルネルソンバスター、背部へのフロッグスプラッシュを敢行。そして、海型ど根性デスロックから海型ど根性デスロック.改へと移行してギブアップを奪い歓喜の勝利。試合後、互いを認め合った2人はガッチリ握手を交わして一緒に退場した。

 バックステージで八須は「勝つつもりで来たんですけど、背中への攻撃で大ダメージを受けて、最後ギブアップしてしまいました。海和選手は40歳でデビューして、僕は30歳でデビューして、似たところがあったので。ようやく戦えて、次やるときがあったら、勝てるように頑張りたいと思います」とコメント。

海和は「今日は一に結果、二に結果、三に結果、四に結果、五に結果、それしか考えてなかったんで。このシングル決まってから、ずっと寝る間も惜しんで八須のことばかり考えてた。研究してたけど、俺の研究にない技ばっかりで、八須すげぇよ。でも、どうしてもあきらめるわけにはいかなかった。デビューしたのがGrowthで、尊敬してる方(惡斗)の最後のリングアナで負けるわけにはいかなかった。今日の対戦相手が八須でよかった。俺はもっとすごくなって、次やったときはもっとすごい試合ができる。もっと2人で上を目指して、すげぇ試合をやろうぜ。今後は組んでもいいし、対戦してもいい」と熱く語った。

第4試合


 クラスターはキック、サブミッションで攻め立てた。ベアーはバックブリーカー、サソリ固めで応戦。クラスターはミドル、ロー、ハイとキックの乱れ打ち。かいくぐったベアーはバックドロップホールドで難敵を仕留めた。

ベアー「きつかった。最後、強引に押さえ込んだ。Uを名乗るだけあって強い。キックも強烈だったし、サブミッションも転がされた。機会があれば、またこういうスタイルでやりたいと思う。今日はシューターとセブンに申し訳なかった」

第5試合


 ベテランの長井に新鋭・橋之介がチャレンジ。長井はアキレス腱固め、デスロックでネチネチ攻撃。橋之介はみちのくドライバーⅡ、スワントーンボムで反撃も、長井はブレーンバスター、ストレッチプラムで追い込む。エルボー合戦から長井がキャプチュードを繰り出すもカウント2。ならばと長井は雪崩式キャプチュードでトドメを刺した。

長井「俺は藤田峰雄王国に慣れすぎて、チ〇コが来るんじゃないかって、頭がこんがらかって。彼は不満かもしれないけど、父のウォーリー山口さん、すごいお世話になったんで。厳しく攻めることが恩返しだと思うんで。でも、いいものをもってるんで。4年目くらいですか? これからいろんな経験を積んで、橋之介というレスラーをつくってほしい。またやりたい。そのときはやられちゃうかもしれない。それくらいビッグなレスラーになるのを楽しみにしてる。次はビッシビシいきます」

橋之介「分かってたけど、きつい戦いだった。まだ、このレベルだって痛感しました。また頑張ります」

第6試合


 後藤はフリーの立場ながら、GPSの合同練習に長年参加を続けており、所属選手と切磋琢磨してきた。前大会ではスーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)に玉砕したが、今大会では本人の強い希望により、元バトラーツ、全日本プロレスで狭山市議も務める土方とシングル戦を戦った。

 土方は容赦なく、サッカーボールキック、PKを連発し、スリーパーで絞め上げた。エルボーの打ち合いから、後藤はブレーンバスター、セントーン、ラリアット、ジャックハマーで猛攻。しかし、ダイビング・セントーンが自爆すると、形勢逆転。土方は垂直落下式ブレーンバスター、雪崩式ブレーンバスター、サッカーボールキック、PKと波状攻撃。最後はフィッシャーマンバスターを決めて3カウントを奪取した。後藤は敗れたものの、1年前のSタイガー戦で玉砕した悔しさをバネに1年間精進してきた成果を存分に見せつけた。

 マイクを持った土方は「私と後藤には一つの約束がありました。その約束が今日の対戦につながってます。何年も前、彼がデビューした頃、現場で一緒になる機会がありました。彼はプロレスで自分が歩むべき道をどうしようかと…。プロレスは100人のレスラーがいたら、100通りの戦いがあります。私もいろんな選手と戦うなかで、自分のレスラー人生に影響を与えられた。そんな相談を受けたとき、彼に約束したのは君の人生でプロレスの価値観を変えられるよう、いつか戦う日があったら、そこまで一生懸命頑張るって言ったよな。俺も後藤もまだまだです。このGrowthの名前の通り、次なる成長を目指して頑張ります」と語った。

後藤は「自分の気持ちは土方選手が伝えてくれた通りで、またやりたい。次は蹴りをもっと耐えたい。もっとあなたの胸を真っ赤にしてやります。まだまだ成長途中の選手がいっぱいいます!」とマイク。

2人の言葉を聞いた豊島修二会長は「Growthを今後どうしようか悩んでましたけど、最低でも年1回、海和(択弥)、後藤がどのくらい成長したか、このGrowthでムチャクチャ強い相手をぶつけるよ。海和も後藤も楽しみにしてろよ!」と継続開催を宣言。

バックステージで後藤は「熱望してのシングル、バチボコに蹴られて、悔しいけど、そのチャンスをもらえたことに、受けてくださった土方さんに感謝です。リング上で土方さんがいろんなことを試合中に教えてくださった。技の一発一発の精度も良く、もう1回自分のなかで、プロレスって何なのか考えて、練習して、土方さんの前にもう1度、立ちたいと思います」と再戦を希望。

土方は「勝ったとか負けたとか、そういうことじゃなくて。今日でお互いのプロレス人生が終わるわけじゃないんで、今日の試合を契機にお互いにさらに一歩進める試合ができればいいなと思ってリングに上がりました。この試合がどこまで役に立ったか分かりませんけど、彼の活躍を期待してますし、またやりましょう!」と話した。

エンディング


 2017年8月から『Growth』のリングアナを務めてきた惡斗が今大会をもって、リングアナを卒業することを発表した。

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