タイガーマスクが全日本プロレスの若手・青柳亮生に破れ王座陥落!ブラックタイガー戦について「なぜまた闘わないといけないのか」と困惑

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 18日、東京都・日本武道館にて『楽天チケット Presents 全日本プロレス50周年記念大会』が開催され、青柳亮生がタイガーマスクを制して世界ジュニアヘビー級王座を全日本プロレスに取り戻した。

 50周年記念イヤーとなる今年、全日本プロレスジュニアの至宝・世界ジュニアヘビー級王座は所属外でありながら長年全日本ジュニアを牽引してきた佐藤光留が戴冠していたが、6月19日に大田区総合体育館で行われた50周年記念大会に於いて、光留は新日本プロレスのタイガーマスクに敗れて王座から陥落。
 本来は“外敵”であるはずのタイガーだが、プロレス界の発展のために新日本と全日本の交流の橋渡し役を買って出るなど友好的。若手選手を相手に防衛戦を行った際には上から潰したり突き放すようなことをせず、まるで相手を世界ジュニア王者の器にふさわしい存在にまで引き上げるようとするかのような言動を見せた。その姿は、かつて獣神サンダー・ライガーが他団体の若手選手の壁になり成長を促そうとした姿勢と重なるものがある。


 この日は、全日本ジュニアの未来を背負う若手の青柳亮生を相手に4度目の防衛戦を実施。
 機動力を生かしてドロップキックで先制した亮生だったが、タイガーは追撃は許さず亮生の足にローキック連打からドラゴンスクリュー、膝十字固めと足への一点集中攻撃を展開し亮生の持ち味を削っていく。
 亮生は追撃してくるタイガーの攻撃をかわして場外へ叩き出すと、三角跳びケブラーダで追撃。タイガーも負けじとタイガードライバーを狙うが、亮生はこれを振り払いムーンサルト・プレスを発射。タイガーはこれをかわして自爆させ、雪崩式アームドラッグからツームストーン・パイルドライバー、ハイキック、雪崩式ダブルアーム・スープレックス、タイガードライバーと畳み掛けるも亮生はカウント2.9で意地のキックアウト。
 ならばとタイガーはタイガー・スープレックス・ホールドを狙うも、亮生が脱出してラ・マヒストラル。タイガーは丸め込まれながら腕をキャッチして腕十字に捕らえる神業を見せタイガー・スープレックス・ホールドを狙うも、これを切り返した亮生がロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを3連発からムーンサルト・プレス。さらにトラースキック連発から旋風脚、最後はこだわりのファイヤーバード・スプラッシュを決めてカウント3を奪った。

 試合後、タイガーは亮生の腕を掲げて勝利を称え、バックステージでも「ツームストン、上から投げてタイガードライバー畳み掛けても、絶対に肩をつけなかった。これは明らかに、この全日本プロレスを守るという現れだったでしょうね。6月から3ヶ月間この全日本プロレスに関わらせてもらって、非常に僕自身、勉強になったと思います。まさか本当にこのキャリアになって、ベルトがとれると思ってなかったし、逆に取ってみたらどんどん若い選手がね、どんどん来る。今日50周年という武道館、素晴らしい舞台がととのったうえで、青柳選手にとられたというのはすごく悔しいです。ある意味ほんとは僕がとって引っ掻き回したい部分があったけど、でも、彼にはほんとに拍手を送りたいと思います。まあほんとに、全日本のジュニアを引っ張っていってほしいなと思いますね」と亮生および全日本ジュニアにエールを贈る。

 そして翌日の後楽園ホール大会で組まれたブラックタイガー戦について「これがまたなぜ、突然ブラックタイガーなのかちっともわからなくて、新日本ではずっともう十何年前にもやってたんだけどね、なぜまた、ブラックタイガーが出てきてこの全日本プロレスで試合をしなきゃいけない、その意味があまりよくわからないんだけども、まあ、あの、一人でも二人でもお客さんが喜んでくれるのであればね、あの、もちろんそれに応えたいです。彼がどういうつもりで出てきたかわからないけど、またマスクを刈って、引っ剥がせばまたしばらく落ち着くんじゃないかなと思います」と困惑した様子で語った。

 一方、新王者となった亮生は「新日本プロレスのタイガーマスク、さんざん調子こいて挑発してきて、やっぱり強かったです。最強のチャンピオンからとったからには何回でも防衛して、青柳亮生が全日本プロレスジュニアだってこと、証明していきます」と今後の全日本ジュニアを背負っていく覚悟を語った。

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