超花火5.23大田区大会で大仁田と組む長与「有刺鉄線、バット、電気イス…喜んでお受けし、なおかつ相手を潰したい」5.24広島で大仁田vs.ヤンキー二丁拳銃の電流爆破マッチも正式決定
5月8日午後1時より都内・港区のZERO1道場にて超花火に関する会見がおこなわれた。
会見には大仁田厚、マーベラスの長与千種、工藤めぐみEPが出席。大仁田と長与は初の2ショットでの会見となった。
まず工藤EPは5.23大田区の大仁田&長与vs.TARU&ダンプ松本に関して「プロレス界にとって、とても注目されている試合だと思いますので、私も大仁田さんと長与さんの間に座らせていただいて光栄に思っております」と挨拶した。
大仁田「長与さんというのは女子プロレスをけん引した人だと思ってずっと見てたんですけど、不思議なことにこの時期に一緒のリングに上がれるというのはひじょうに…光栄というとちょっと違う気がするんですけど、ああ、あの人と上がれるんだという。クラッシュギャルズを見てましたから。だからその時代にもう一回帰ってみようかなって。僕が長与さんと組むということは、賛否両論あるのは十分にわかってますし。長与さん自身もファンからバッシング受けるのも…だけど、新しいものというのはなんでもそうですけども、じゃあライト兄弟が空を飛ぶと言った時に、周りは全部バカにしたと思います。時代っていうのは誰かが破壊し、また新しいことを夢見、そして想像しなければ新しいものっ て生まれないんで。僕は思いますけど、女子の爆破王というのはたぶん長与さんが誰かに伝授してくれるんじゃないかなと。たしかに女子がそのリングに立つということはとても危険なことだし、やってはいけないという定義がどこにあるのかなって、僕はつねに思ってた人間ですから。井上京子さんや堀田さんがちゃんと電流爆破のなかに入ったという事実、邪道姫でアイドル・工藤めぐみが電流爆破の中に入ったという事実があるわけですから。そういった部分で長与選手が今回受けていただいたことをとてもありがたいと思ってます。あと2年4カ月の間に自分がプロレス界に何を残せるのか、何をやれるのかと思った時に、やっぱり一度女子プロレス界の最大のカリスマである長与さんが電流爆破に上がって くれることのほうが重要だと思った。ぜひ上がってもらいたいと思ってオファーを受けてくれて、すごく感激してます。ただし、こないだ何かあったんですよね?(長与興行の4.25横浜でTARUが長与を襲撃)TARUたちがやったことについて、姑息なことは辞めてもらいたいなと俺は思ってますけど。僕としては逃がすつもりはないし、僕らも長与さんもそうですが、覚悟を決めて臨みますんで。ダンプ松本さん、TARUさんに告ぐ。ぜひ覚悟を決めて大田区のリングに上がってもらいたい。ネーミングは『ノーロープ有刺鉄線電流爆破〜爆破バット&電気イス四面楚歌地獄デスマッチ』です。長与さん、あなたも女子プロレス界をけん引した人ですから、その部分では覚悟を決めていらっしゃると思いますけど、僕はああいう卑劣な行為とか、バカバカしい行為はあまり好きじゃない。ぜひ相手も逃がさない。こっちも逃げられないという状況を作っちゃったんですけど、よろしいでしょうか」
長与「あのう、ホント久しぶりにTARU選手がリングに上がってきて、横っ腹を思いっきり殴られた瞬間に、本気でイラッとしたんですね。イラッとして、この人誰にケンカを売ったのかなという。毎日試合をやっているレスラーではないですけど、少なからず女子プロ界の中で一生懸命頑張ってきたというプライドというんですかね。そこで久しぶりにイラッとしましたので。なおかつ四面楚歌、地獄絵巻図のようになるのだと思いますけど、逆に逃げられない状況を作ってくださってありがとうと言いたいですね。なおかつ、たぶん一線を引いてたので知らないと思うんですけど、自分はたぶん女子プロ界一のどMレスラーですから、ある意味、地獄のなかに自分を突っ込んでいくのは、ひょっとしたら 3度のご飯よりも好きじゃないかなと。先ほど大仁田さんがいろいろ賛否両論あるというなかで、いろんな話をしてくださったんですけど、以前にも言ったんですけど、大仁田さんの試合を見た時にホントにお客さんが総立ちで、なおかつリングに迫りよって最後に両手を突き上げた瞬間に、大仁田厚という方をですね、邪道中のヒーローなんだと。この人を見てると頑張んなきゃいけないなという瞬間を見せてもらったのがあったので、私は自分のことをどう例えればいいのかなと思った時に、ヒーローは男言葉なのでヒロインという言い方をさせてもらうんですけど、私はヒロイン中の恐ろしく邪道なんで。この有刺鉄線、バット、電気イス…喜んで、喜んでお受けし、なおかつできれば相手を潰したいです。その覚悟をもって今トレーニングしているので。YouTubeで50回以上見てますので、自分のなかでは入ってます」
大仁田「長与さんも復帰したし、俺も復帰したレスラーですけど、たぶんなぜ復帰してるのかって、やっぱり自分事じゃない、(ファンに)魅せること。そういったことを伝授するために僕は存在していると思う。長与さんが言われていた記事も見ましたけど、全女は東京ドームでやったし、あの時代というのは最高だったわけじゃないですか。もう一回女子プロレスが花を咲かせて。やっぱりプロレスってすごいんだよ、女子プロってすごいんだよと。お互いがしのぎを削るような。知ってます? ミックストタッグって日本で初めてなの僕なんです。それで女子の団体に上がったのも僕(が初めて)。いまでは普通になったんですけど、それをブーイングを受けながら上がった。いまの時代、普通になって る。だから思うんですけど、クラシックがあって、すごい芸術的だって言われる。だけどメタルもあればハードロックもある。僕、プロレスってそういうジャンルだと思うんですよ。いろんなものがある。自分の好きなものをチョイスして聴けばいいんだし。どうしても決めつけてしまうけど、僕らが伝えるのは、僕は全日本プロレスがまともというのも変だけど、正統派だったのかもしれないけど、自分のなかでこっちの左の方にいたといつも思ってる。プロレスってのは幅広いジャンルの中で自分が生きる道をチョイスする。そのなかで長与さんが今回、電流爆破を感じてくれるというのが嬉しい」
長与「楽しみ仕方ないですね。(工藤は)今回プロデュースで日々頑張ってくれてる後輩なんですけど、一番最初に電流爆破やった時に、彼女の試合が終わった瞬間に傷だらけの顔と体と見た時に凄い達成感を彼女はすごい持ってたので。そのなかに自分も一つ今回交れるのかというのもありますし、私も同じです。こうじゃなきゃいけないプロレスはない。決めつけられるのが好きじゃないので、初のミクスドの…地獄ですね。日一日一日、楽しみで仕方なく、ある意味遠足にいく気分のようですけど、どこかで勝負は懸けたいなというところもありますんで」
大仁田「たぶん入ったらわかる。入ったらまったく外の空気と違う。これはもう入った人間じゃないとわからない。すごい勇気あるなと思って」
長与「きょうは何より、サムライで見させてもらったんですけど(爆破王ベルトの)御影石を初めて見ました(笑)。すごいベルトですね、素晴らしいです!」
大仁田「重いのが玉にきずで」
ここで5.23大田区の女子追加カードが発表される。当日は全7試合。男子の残り試合は後日発表。
大江戸超花火
日時:2015年5月23日(土)
会場:東京・大田区総合体育館
▼第7試合 ノーロープ有刺鉄線電流爆破〜爆破バット&電気イス四面楚歌地獄ミックストタッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚/長与千種(Marvelous)
vs.
TARU/ダンプ松本(極悪同盟)
▼第6試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
KAORU(Marvelous)/渡辺智子(Marvelous)/雫有希(Marvelous)/彩羽匠(Marvelous)
vs.
堀田祐美子(ディアナ)/井上貴子(LLPW-X)/春山香代子(JWP)/宝城カイリ(スターダム)
▼第5試合
男子プロレス。カード未定
▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
星ハム子(アイスリボン)
vs.
アイガー(LLPW-X)
▼第3試合
男子プロレス。カード未定
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
SAKI(LLPW-X)
vs.
MIZUKI(LLPW-X)
▼第1試合
男子プロレス。カード未定
長与は女子の試合に関して、右脚の負傷で全治8カ月と診断されていた彩羽匠が、この日に復帰できることを発表。経緯に関しては以下のコメント。
長与「彩羽匠が手術をしまして、最初の所見とは違いまして、8カ月からヒザを見てみたら2カ月という診断で手術を受けたんですけど、なんと仕上がりが早くて状態がよくてですね。昨日ドクターのほうから試合参戦ができるというお墨付きをいただきました。今回この試合で復帰戦とさせていただきます。大仁田さんに一つ感謝したいのは大田区総合体育館を選んでプレゼントしてくださったというのが嬉しくて。私はここで大きなタイトルマッチで最高峰のベルトを巻いてるんです。そして、ここでうちのマーベラスいま4人しかいませんが、その4人の 所属選手を一堂にタッグマッチで組ませるのも初のことですので嬉しく思います」
記念撮影ののち質疑応答に。なお爆破バットと電気イスには通常の2倍の爆発力を仕掛けるとのこと。
ーー相手のダンプ松本については?
大仁田「最近いい人ですから、いい人じゃない潜在的な悪い部分を、松本さんの部分が出ると、もう一回すごい試合になるんじゃないかなと僕は思ってますね。従来の全女の黄金カードですからね。それが蘇ったと考えていただければ」
ーー試合のイメージはできている?
長与「頭のなかでいろんな絵を浮かべながら、試合をやってる状況がすでに始まってますので。頭の中で描くことと実際リングに上がってしまえば検討もつかないことってあると思うんですけど。すべて、それを含め楽しみで仕方ない。どう自分を表現するのかなと。ダンプさんもたぶん自分が相手だ と容赦なく、容赦なくやってくると思うんで。それに対して自分がどう豹変していけるか、楽しみでもありますね。(自分の知らない自分が)覚醒するかもしれないです」
大仁田「どうですか、この爆破王のベルト」
長与「いいですね、興味がありますね。金銀すごいベルトは巻いたことがあるんですけど、これは御影石って、いいとこ突いたなと思いますよ。素晴らしいと思いました。一番初めにテレビで見た時に前のめりになりましたからね」
大仁田「今回(リングに)入って、どんなことになるかわかりませんが、もしよかったら爆破王という称号を持っていっていただければ」
長与「それは試合終わったあとでいいですか?(苦笑)試合が終わったあとにリング上で私が何を体感し、なにを感じたかで。リング上に何かを残したいと思う」