夏に嫌われ続けた坂崎ユカが悲願の東京プリンセスカップ初優勝!10・9TDCホール大会で王者・中島翔子へリベンジ決定!
13日、東京都・後楽園ホールにて東京女子プロレス『東京プリンセスカップ』が開催され、坂崎ユカが悲願の初優勝を果たした。
東京プリンセスカップは2014年から続く東京女子のシングルトーナメント。今年は2ブロック全20選手が出場して真夏の栄冠を競い合い、準決勝・決勝戦は13日&14日の後楽園ホール大会2連戦で実施。
この日のメインイベントでは、坂崎ユカvs渡辺未詩の決勝戦が行われた。
これまで、坂崎は鳥喰かや、乃蒼ヒカリ、鈴芽とキャリアや実績を鑑みれば順当と言える勝利を収めて決勝戦へと駒を進めた。対する未詩は、2回戦で中島翔子、準決勝で山下実優と黎明期から東京女子を支えてきた重鎮達を撃破して決勝戦進出を決めている。
AEW進出などで世界的にその名を知られている坂崎がさらなる名声を世界に轟かせるのか、はたまた未詩が現存する東京女子の旗揚げメンバー全員を倒しての世代交代優勝を成し遂げるのかに注目が集まっていた。
試合は坂崎のテクニックvs未詩のパワーという様相を呈し、序盤から各種バックブリーカーを見舞っていく未詩に対し、坂崎は後の先を取る巧みな返し技を見せアームロックなどのサブミッションで削っていくというそれぞれの色が濃く出た展開に。
坂崎はマジカルメリーゴーランドを狙うが、未詩はフロントネックロックで切り返しそのまま豪快なスイング。雪崩式ティアドロップ、ダブル・スレッジハンマーの猛連打と畳み掛ける。坂崎もなんとかティアドロップは逃れて魔法少女にわとり野郎を発射するが、未詩はこれを回避してオクラホマスタンピードで叩きつけ、喉元へカウンターのレーザービームチョップ。未詩の打撃に静かにブチ切れた坂崎がトラースキックや鋭いエルボーをクリーンヒットさせ、マジカルメリーゴーランドで叩きつけて3カウントを奪った。
坂崎は東京女子の顔として本旗揚げ時から中核を担ってきたが、プリンセスカップ優勝は初めて。
週刊プロレスの湯沢編集長より今大会を前に新造された優勝トロフィーを受け取った坂崎は「どんどん選手層も厚くなってて1人1人がギラギラしてて、キラキラだけじゃない東京女子も見てもらえたと思います。夏に嫌われ続けた女の手の中にこうやって新しいトロフィーがあってとっても嬉しいです!」と涙。
そして、「トーナメントで山下とか、中島も負ける姿を見て私の中でもなんか変わるものがあって、すごくこのトーナメント中に心が揺さぶられました。感情がぐちゃぐちゃになって、私は東京女子のおねーちゃんだからみんなに頑張ってもらいたいしみんなの良いところをもっと知ってほしいし頑張ってる姿を見てもらいたいと思ってるけど、でも私だって応援されたくって、色んな感情になったけど、でもこの気に食わないトロフィーがあるから、もういいや!夏を超えたってことはまたあの白いベルトに挑戦できるのかな。1回挑戦したけど、もっかいやってもいい?」と、現プリンセス・オブ・プリンセス王者の中島翔子へ挑戦表明。
中島もこれを快諾し、10月9日のTDCホール大会で王座戦を行うことを約束した。