「中嶋勝彦選手の張り手に耐えられなかった自分の負け」失神KOから屈辱の王座返上を発表した遠藤哲哉がファンの前で総括
3日、東京都・後楽園ホールにてDDT『KING OF DDT 2022 FINAL!!』が開催され、前KO-D無差別級王者の遠藤哲哉がファンに挨拶を行った。
遠藤は第78代KO-D無差別級王者として臨んだ6月12日の『CyberFight Festival 2022』の6人タッグマッチにて、プロレスリングNOAHの中嶋勝彦の張り手を顔面に受けて脳震盪を起こしレフェリーストップ負けを喫した。この一連の騒動はプロレス界でファン・関係者を問わず多くの論争を巻き起こし、未だにその残火はくすぶり続けている。
これに伴って遠藤は欠場に入り、「DDTの最強を決めるKODトーナメントを欠場する自分がKO-D無差別級を所持し続けることに違和感を覚えます」として同王座を返上。直後に開幕したシングルトーナメントであるKING OF DDTは新王者決定トーナメントという形式での開催となった。
この日、遠藤はKING OF DDT準決勝戦が行われる前にリングに登場。
遠藤が「DDTのチャンピオンとしてトップに立つ人間として決して見せてはいけない姿を見せてしまったと思います。自分のことが本当に情けなく思っております」とあの日の敗北を悔いるも、観衆は割れんばかりの拍手で遠藤を激励。
その後、遠藤の口からは医師の許可が降りて前週からトレーニングやリング練習を再開しており、7月24日の後楽園ホール大会で復帰することが語られた。
これを踏まえ、遠藤は「今日もDDTに新たな1ページが刻まれることになります。僕がそのDDTのリングに戻るのは、楽しさ半分不安半分。正直不安のほうが大きいかも知れません。残り復帰までの3週間で、皆さんの信頼を少しでも取り戻せるように精一杯自分を追い込んで7月24日、後楽園ホール、皆さんの前に立ちますので、応援よろしくお願いします」と語って深々と頭を下げた。
バックステージに戻った遠藤は「中嶋選手の張り手で自分が脳震盪を起こしてしまって、皆さんは“アクシデント”という風に言ってくれてるんですけど、あの試合に関しては、当事者の自分自身は中嶋選手の張り手に耐えられなかった自分の負けだと思ってます。僕に黒星が付いた。それが現実だと思ってます。リング上で起こることは全て現実なので、僕はもうその現実を受け入れて7月24日から新たな遠藤哲哉のプロレス人生を歩んでいけたらと思ってます」と語り、新たなスタートを誓った。