女性初の性別を超えたタッグ王座戴冠劇に「思いがけず泣いちゃった」
22日、後楽園ホールにてDDTプロレス『Audience 2022』が開催。セミファイナルではクリス・ブルックス&高梨将弘のCDKが持つKO-Dタッグ王座にMAO&朱崇花が挑戦した。
朱崇花は日本初の“ジェンダーレスプロレスラー”であり、KO-Dタッグ王座を女子レスラーが戴冠した過去もないため性別を超えた初のミックスド王者チームとなる事に期待が集まっていた。
試合が始まると朱崇花とMAOは息の合った空中殺法でCDKを翻弄していくが、CDKは場外戦に引き込むと入場ゲートをMAOの上に乗せて物理的に動きを封じていく。
普通に「助けて…」と苦しんでいたMAOだったが、セコンドの力も借りてなんとか抜け出すと、入場ゲートを元に戻してその上に乗りクリスへケブラーダを発射。
その間孤軍奮闘していた朱崇花が高梨へビンタから往復ハイキックを叩き込みライガーボム。さらにMAOが肩車したクリスを雪崩式アサイDDTで叩きつけ、合体技のみちのくトルネード・ドライバー。
MAOのマリーンズ・トルネード・スプラッシュが誤爆しあわやの場面もあったが、最後はMAOがクリスへ竜巻旋風脚から大阪臨海アッパーを叩き込み3カウントを奪った。
朱崇花は「なんか思いがけず泣いちゃった。DDTのリングで泣くことになるとは思わなかったし、こんなに追い込まれるとは思わなかった。MAOちゃんとベルトを巻けた。即興タッグなのにね。だからもっとすごいものを作っていけるんじゃないかな」と涙ながらにコメント。
MAOは「女性初のKO-Dタッグ戴冠っていう未知の冒険の第一歩を踏み出したわけで。そしてこれは行き先の分からない特急に乗り込んでしまった。その先は俺と朱崇花の特急だから、今乗り込んだのは。終点も、どこまで行けるかわからないけど、無賃乗車だけど、頑張りましょう」とコメント。
さらに、6・1後楽園ホール大会のメインイベントでMAOの持つDDT UNIVERSAL王座に挑戦が決まっている高梨へ「甲本ヒロトは言いました。祭りの後に祭りはやらないと。しらんけど。高梨さん、6・1後楽園、次はニ冠王者としてあなたを迎え撃ちます。楽しみましょう」とMAO節を聞かせた牽制を行った。