“狂乱のへなちょこ王者”真白優希がビーナスクラッチを継承!煉獄杏寿郎の同担拒否で争う“デスマッチ・アマゾネス”と“オリエンタル・ドール”を撃破し王座防衛!
4日、神奈川県・横浜武道館にて『アイスリボン横浜武道館大会II』が開催され、真白優希がトライアングルリボン王座の防衛に成功した。
真白優希は、2020年4月に高校卒業と同時にアイスリボンに入団し、同年8月の横浜文化体育館大会でデビュー。本人は素直で真面目な性格ながらトンパチな一面も持ち合わせており、かつてはノリと勢いでアジャコングも自らの仲間に加えてしまったほど。アイスリボン内の選手たちからは、「松本都に似ている」「かつての真琴に似ている」という声も上がっており、未来の大器としてある意味で一目置かれる存在となっている。
そんな真白は今年1月にトライアングルリボン王座(3WAY王座)を獲得し、「摩訶不思議なチャンピオンになっていきたいと思っております。チャンピオンが強いみたいなイメージがあるので、へなちょこだけどやるときは強いっていうチャンピオンになっていきたいと思っております」と自らの思い描くチャンピオン像を語っていた。
3月には初防衛戦が実施されたが、このときの真白は勝利して初防衛を決めた直後に号泣。半狂乱になって挑戦者2人に暴行を加え、バックステージに戻っても体育座りで泣き続けた上で集まってきたメディアへ「撮ってんじゃね~よ!うるさいうるさいうるさい!」と叫んで暴れながら控室へと消えていくといった“狂乱”ぶりも見せつけた。
この日、真白は“デスマッチ・アマゾネス”山下りなと“オリエンタル・ドール”真琴を相手に2度目の防衛戦を実施。
真白のユニット“ガチャ王国”の一員としてともに闘ってきた山下は、真白を厳しくも愛ある目で見守っており「私も真琴さんも真白を獲るつもり。1vs2だと思った方がいい。悪いけど、このままじゃ無いですね。ベルトは」「本当に3WAYのチャンピオンなのかなって思うくらい3WAYの対策が何もない」と舌鋒鋭く批判しつつ、「付き焼き刃でもなんでもいいからなんか見せてくれよ」と喝を入れてきた。
女子プロレス界屈指の実力者2人を相手に事実上1vs2の防衛戦を迎え正念場となったこの試合、真白は膝カックンや目突きといった普段のコミカルな動きも見せつつ、山下の強烈なエルボーにも怯まず雄叫びを上げて打ち返して顔面にビンタを叩き込むという普段は見せないガッツを全開に。
そして真白の奮闘が運を呼び込んだか、『鬼滅の刃』の煉獄さん(煉獄杏寿郎)を推す“同担拒否”の山下と真琴が真白そっちのけで殴り合って消耗し合う展開となり、真白は隙を突いての丸め込みで貪欲に勝利を狙う。
真白は山下のラリアットを食らっても肩を上げ、さらにロープに飛んだ山下を藤本つかさ直伝のビーナスクラッチで丸め込んで激勝。キャリア約2年の真白が“デスマッチ・アマゾネス”の異名を取る強豪から完璧な3カウントを奪っての防衛を決めた。
勝利の喜びからか安堵からかリング上で号泣する真白だったが、山下が引き起こしてしっかりと抱きしめ、すべてを出し切って動けない真白の手を引いて退場していった。
号泣する真白の手をバックステージまで引いて戻ってきた山下は、「おい!勝ったよ、真白!お前が勝ったよ!てるてる坊主作った甲斐があったなあ!ガチャ王ベルトを創った甲斐もあったなあ!全部、今まで無駄じゃなかったよ!この子がやってきたことは無駄じゃなかった!今日それが1つの大きな証明と1歩になったんじゃないですか。自慢の後輩ですよ。藤本さんからもらった技で勝ったけど、私だって先輩からもらった技がある。これから自分のものにしていって、先輩の名前に恥じぬような選手になれ!なれる!ありがとうっ!」と侠気溢れる熱いメッセージを残し、感動してさらに号泣する真白を残して去る。
しかし、しばらくして泣き止んだ真白は「今日先輩からもらったビーナスクラッチで勝つことが出来て、自分を超えて、山下りなと真琴を超えたんじゃないでしょうか」と大物感溢れるコメント。
そして、藤本つかさの代名詞的な技の1つであるビーナスクラッチを継承したことについて、「その期待に恥じないように、真白優希というプロレスラー、突き進んでいきたいと思います」と表情を引き締めた。