「今度は私が勇気や元気を伝えていく」東日本大震災被災からプロレスラーを志した“東北ストロング魂”MIRAIが涙の決意! #知り続ける
11日、東京都・品川インターシティホールにてスターダム『NEW BLOOD 1』が開催され、MIRAIが東日本大震災から11年経ったこの日に強い決意を示した。
MIRAIは2011年の岩手の復興プロレスや巌流島に被災者として招待され、当時10歳ながらそのプロレスを見てプロレスラーを目指した。初めてプロレスを見てから現在に至るまで佐山サトルや新間寿とは交流を続け、柔道をバックボーンにプロレスの練習に励んでいた。
2019年5月に佐山サトルが「立派なプロレスラーになるようにとことん初代タイガーマスクと新間寿が応援していきますので皆さんよろしくお願いします」と応援のコメントをし、会場で見守る中で東京女子プロレスからデビュー。昨年8月末で東京女子から退団し、今年1月からはスターダムのリングで“MIRAI”と名を改めて活躍している。
この日は、MIRAI&桜井まいvs上谷沙弥&レディ・Cのタッグマッチが実施。
長身の桜井とレディ・Cが互いにビッグブートで顔面を蹴り合うド迫力の意地のぶつけ合いを見せる中、MIRAIは現ワンダー・オブ・スターダム王者の上谷に狙いを定めて突貫。ホイールバロー式ジャーマン・スープレックスのような豪快なパワー、瞬時に極めるチキンウイングアームロックなど柔剛併せ持つファイトで上谷を追い込んでいき、必殺のミラマーレ・ショックを狙うが、上谷が着地して見事な弧を描くバックドロップホールドで叩きつけ、必殺のスター・クラッシャーを炸裂。しかし、上谷がフォールに入ろうとしたところで15分時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴らされた。
試合後、マイクを取ったMIRAIは「今日震災から11年が経ちました。自分は震災がキッカケでプロレスと出会いました。時が経つにつれて、話題にあげられることが前よりは少なくなったと思います。それは復興してきてるっていうので良い反面、やっぱり、忘れちゃいけないものっていうのが自分にはあるので、忘れられたくはない3月11日っていう感じではいます。あのときもらった勇気や元気を、今度は自分が皆さんに伝えていく使命があると思うから、今日みたいにこんなところでやられて終わってちゃいけないから、やられても立ち上がる姿を自分は皆さんに見せていきたいと思っています。そんな自分から、一言。上谷沙弥!次は一騎打ちだ!そのときはしっかり魂込めて東北ストロング魂、魅せてやるよ」と涙ながらに語り、強い決意を込めて上谷の白いベルトに狙いを定める。
これを受けた上谷は白いベルトを掲げながら「今日でMIRAIとの未来が見えた。黄金世代の1人として意識してたよ、MIRAI。私は全力の白いベルトの王者、もっと実績上げてかかってこい」とMIRAIと睨み合った。