「タナさん、リスペクトです」SANADAが棚橋弘至を破り新日本プロレス参戦後初のシングル王座戴冠!

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 19日、北海道・北海きたえーるにて新日本プロレス『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』が開催され、SANADAが棚橋弘至からIWGP USヘビー級王座を奪取し、新日本プロレスで初のシングル王座戴冠を果たした。

 棚橋は昨年8月に米国の試合でランス・アーチャーに勝利してIWGP USヘビー級王座を日本に持ち帰り、KENTAと熾烈な抗争を展開。
 今年1月5日の東京ドーム大会では、KENTAの持つ王座に棚橋が挑む形で反則裁定&場外カウントなしのノーDQマッチの王座戦が実施。竹刀、アルミバケツ、イス、机、ラダーとハードコアマッチ定番の凶器が次々使用され、最後は棚橋が3m超えのギガラダー上からハイフライフローを投下して勝利したものの、KENTAは試合中にギガラダーから落下して鼻骨骨折、左股関節後方脱臼骨折、背部裂傷縫合術、左環指腱性槌指の重傷を負うことに。
 この試合を終えた棚橋は「なんの感情も残ってない。あるのはただ虚無感。レスリングやらなきゃ……コッテコテの60分フルタイムドローのレスリングやりたいよ……」とうなだれていた。

 そして、今回棚橋に挑戦したのは、新日本内でも随一のレスリングテクニックを誇るSANADA。
 棚橋は溜まっていたレスリング欲を発散するかのようにヘッドロックや手4つでの力比べとクラシカルな攻防でたっぷり5分使い楽しそうな笑みを浮かべる。そして、中盤からは棚橋がドラゴンスクリューを軸としたヒザ攻めを展開し、SANADAの土俵に上がってパラダイスロックやドラゴンスリーパーなど相手と同じ技で真っ向勝負。
 SANADAも棚橋の気持ちに応えて小細工なしのレスリング戦をベースに闘い、棚橋のハイフライアタックをキャッチしてのTKOやラウンディングボディプレスと猛攻。最後は棚橋のハイフライフローをかわして自爆させるとともに組み付いて早業のジャパニーズレッグクラッチホールドを決めて3カウントを奪った。

 新日本プロレスで初のシングル王座戴冠を果たしたSANADAは「ここのリングに上って7年。やっとシングルのタイトルが獲れました。対戦相手のタナさん、リスペクトです。タナさんとだったらまたいつでもどこでもやってもいいかなと思ってます」と思いを語り、「日本で一番ここ、札幌が好きです」の言葉とともにギフト締め。

 バックステージに戻ったSANADAは「獲ったばっかりであんまり考えられないですけど、今なかなか海外に行けない状況なので、それだったら日本でも世界に名がある人はたくさんいるので、そういう人たちとこのベルトの価値を一緒に上げていったらいいんじゃないかなと思ってます。ちっと今、それしか思いつかないですね。ありがとうございました」と淡々とビジョンを語る。

 対する棚橋は満身創痍の状態ではあったものの「水を得た魚のような活きがいい、活き活きとしたやりがいがあった」と晴れやかな笑みを見せ、「近い将来、もっと状況が良くなって、会場にたくさんファンが来てくれて、新日本プロレスの歴史が続けていけるならば、USヘビーの歴代王者に俺もいたし、SANADAもいた…なんつってね!(笑)すぐ取り返してやるよ!アメリカから俺が持ってきたんだ。しばらくは俺の自由にさせてもらうから」と前を向いて去っていった。

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