堀田祐美子の愛弟子・川畑梨瑚が10・12後楽園で赤井沙希と一騎打ち! 「全女イズムを踏まえた上でDDTのリングで表現したい」

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 DDTプロレスが9月27日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、堀田祐美子の愛弟子でT-HEARTS所属の川畑梨瑚が10月12日、東京・後楽園ホールのダークマッチ(同大会より、アンダーマッチから改称)で赤井沙希と一騎打ちを行うことが決まった。

 9月26日、後楽園での堀田の試合後、川畑は高木三四郎社長にDDT参戦を直訴。堀田はその行動をいさめ、高木は保留としていたが、検討の結果、川畑の参戦が決定した。

 高木社長は「過去に所属していた団体との契約問題等もないということで。試合の映像を見させてもらって、すごく可能性を秘めた選手だと思いました。DDTのダークマッチを盛り上げていきたいというのがあります。堀田選手が昨日、『出過ぎたことはするな』といった気持ちも理解しておりまして、私の方からお願いしまして、赤井選手と対戦してもらうことになりました。非常に期待しているカードです。どこに出しても恥ずかしくない試合になると思います」と経緯を説明。

 師匠の堀田は「試合後で興奮していたので、川畑があのように入ってきたことでカッとなってしまって。控室に帰ってから、高木社長から『あれが全女イズムじゃないですか』と言われまして。そうだなって思って。彼女は正直試合もあまりない状態で泣いてまして。何があっても準備はしておけとということで練習は追い込んでやってます。こういうチャンスを逃さないで。自分で言った以上、自覚を持って、思いっきり闘ってほしい。私も全女出身者として、全女イズムという言葉を後輩に受け継いでいけるように。川畑に託したい」とコメント。

 対戦することになった赤井は「最初に聞いたときは、『何で?』とビックリしました。バックステージでのやりとりとか、堀田選手の仰る通りだと思いました。堀田選手がDDTに参戦してるから、自分もっていうのは安直すぎるなって。自己主張は大事だと思いますけど、言ったもん勝ちというのはあまり好きじゃないんで。川畑選手がDDTのリングを選んで、私とシングルのカード組まれて。こんな会見まで開いてもらって、どう思ってるのか聞いてみたい。懐の深さがDDTのよさなので、私も懐の深さにのっとって、彼女と試合して。彼女が自分で言い出した責任を取ってもらおうと思います」と話した。

 DDT初参戦となる川畑は「赤井選手が言う通り、誰でも上がれるリングじゃないですし、言ったもん勝ちで簡単にカードが組まれる世界ではないと思ってます。感情任せで動いた部分は自分もまだ甘いなと反省しております。ですが、試合がしたいという意思は変わっておりませんし、赤井選手とシングルさせていただく意味を、堀田選手から受け継いだ全女イズムを踏まえた上で、川畑梨瑚という1人のプロレスラーをDDTのリングで表現したい」と抱負を述べた。

 継続参戦があるか否かについて、高木社長は「厳しい世界なので、次があるような試合をしてほしい」と期待を寄せ、「DDTも来年25周年を迎えるということで、個人としては女子の闘いも入れていきたい。拡大していくのかどうかは今はまだ見えませんが、そういう可能性をつくっていきたいと思います。DDTのなかで女子だけの試合を赤井選手が行っているんですが、海外のファンにも日本のファンにも評価が高い。また違った市場が出てくるんじゃないかという考えがあります」として女子の試合にも力を入れていきたい意向を示した。

 DDTグループには東京女子プロレスもあるが、同団体への参戦の可能性について、高木社長は「基本的に東京女子は鎖国。そこは団体の主体性に合わせたい。DDTはDDTで、女子選手による試合も可能性としては見いだせると思うんで。現状では東京女子に出てもらうことは考えておりません。DDTのなかで、“女の闘い”というか新しいものが生まれる気がする。イデオロギーとして、全女イズムを対立概念として見つけられればおもしろいんじゃないかと思います」と語った。

 また、昨年10月のAssemble・上野大会で赤井は6人タッグで川畑と対戦したことがあるが、「試合中、ボコボコに相手の技を受けてて、しなやかな印象があったので、やってるというよりやられてる印象が強い。闘うイメージはまだない」と述べた。

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