大家健、20周年記念試合でHARASHIMAに惜敗!ガンプロが「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座」を新設
CyberFight傘下のガンバレ☆プロレスが9月25日、今年2度目の東京・後楽園ホール大会となった「BAD COMMUNICATION-ULTRA Pleasure Style 2021-」を開催。メインイベントの「大家健20周年記念試合」では大家健が木高イサミとのタッグで、HARASHIMA、真霜拳號組と対戦するも惜敗した。
前半、強豪コンビの前に攻め込まれることも多かった大家だが15分過ぎ、パートナーのイサミ、HARASHIMAを2人まとめてジャーマンでぶっこ抜くと、絶妙のタイミングでイサミとダブルのスピアを決めた。大家はHARASHIMAと壮絶なエルボー、張り手合戦を繰り広げると、HARASHIMAにヘッドバットを連発。ここで、大家はスピアからドラゴン・スープレックスを決めるもカウントは2。さらに大家は走り込んで炎のスピアを狙うも、HARASHIMAは蒼魔刀で応戦。続けて、HARASHIMAは蒼魔刀をもう1度たたき込んでピンフォール。大家はあと一歩のところまで追い込んだが、記念試合は惜しくも敗退。
大家は「HARASHIMAさん、20年経って俺は強くなった気でいたんだ。でも手厳しいよ。この厳しい先輩と、この厳しい大家拳號! 事実は変わらないんだ。オマエは大家拳號だった時期があります」と言うと、真霜は不服そうに退場。そして、この日、イサミの会場入りが大幅に遅れたことに触れた大家は「俺の20周年記念試合、後楽園ホールのメインイベントなのに! でも、アクシデントあっての20年。そういうのを乗り越えて、本当は今日勝てばメチャクチャ格好よかったけど、負けたら負けたで、それも俺らしいだろ。俺は前を向いて、このプロレス人生、さらに先へと先に進みたいと思います。HARASHIMAさん、イサミ、そして真霜拳號は帰っちゃったけど、みんな3人とも、今日はガンバレ☆プロレスのリングに上がったから、今日から君たちはガンバレ☆プロレスだ。BASARAに行ってもいいし、DDTに行ってもいいし、2AWに行ってもいいけど、ダブル所属、トリプル所属という形でガンバレ☆プロレスの一員になってください!」と締めくくった。
バックステージでイサミが「僕らが成長したところで、真霜もHARASHIMAさんも成長してる。20周年で追いつけなかったとしても、21周年で追いつけばいい。後ろ向きな話をしてもしょうがない」と言えば、大家は「俺たちはこの先年老いていく。若手が台頭してくるかもしれない。でも俺たちはしぶといぞ。負けてもちょっと強くなるし、勝ったらもっと強くなるし、伸び代しかないんだよ。一生プロレスをしていく。絶対に勝ちをあきらめない。いつまでも過去を引きずらないよ。足がかりはできました。HARASHIMAさんも真霜もイサミもガンバレ☆プロレスなんだよ。ガンバレ☆プロレスは、プロレスをメジャースポーツにします」とコメントした。
HARASHIMAは「20周年記念試合に呼んでもらって。彼の歴史のなかで僕らを選んでくれて光栄。真霜とは昔タッグを組んで熱い試合をしたこともあるし、イサミとは何度も試合をした。大家君の20周年記念試合だけど、歴史を感じられて楽しかった」と、真霜は「20年頑張ったんでしょうね。彼は動きがスローなんですよ。動きが止まって見える。過去イチで遅い。でも彼の攻撃は効くんですよ。誰よりも気持ちが入ってて。だけど我々の相手じゃない」と話した。
また、この日、同団体としては初のベルトとなる「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座」が新設されることが発表され、3年ぶりに開催されるシングル最強決定トーナメント「ガンバレ☆クライマックス2021」の優勝者が初代王者に認定されることが決まった。
同トーナメントは10月24日の東京・新木場1stRINGで1回戦、11月7日の同所で2回戦、準決勝、同23日の東京・成増アクトホールで決勝戦を行う。出場選手は大家(第1回覇者)、今成夢人(第2回覇者)、石井慧介、勝村周一朗、翔太、冨永真一郎、岩崎孝樹、バリヤンアッキ、島谷常寛、渡瀬瑞基、諸橋晴也、黒田哲広、高岩竜一、前口太尊の14選手。
なお、同団体の年間スポンサーに大手総合家庭用品メーカーのLEC株式会社(永守貴樹社長)がつくことになり、同トーナメントは同社の冠大会「LECクリンぱっ! presents ガンバレ☆クライマックス2021」として開催される。
「チャンピオンになった選手に、弊社が責任を持って挑戦者を送り込もうと思っています。試合を今はあまりやっていない大物選手かもしれないので楽しみにしてください」(永守社長)