【試合詳細】9・19 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 朝倉海vsアラン“ヒロ”ヤマニハ ぱんちゃん璃奈vs百花 太田忍vs久保優太

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『Yogibo presents RIZIN.30』
日程:9月19日(日)
開始:14:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:7580人

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R(46.5kg)
○ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
判定3-0
●百花(魁塾)

▼RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
○昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 20秒 TKO(レフェリーストップ)
●鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)

▼RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
○太田忍(パラエストラ柏)
判定3-0
●久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)

▼RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
●佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
判定0-3
○堀江圭功(ALLIANCE)

▼RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)
●武田光司(BRAVE)
判定3-0
○矢地祐介(フリー)

▼RIZIN 女子MMAルール 5分3R(49.0kg)
○浜崎朱加(AACC)
判定3-0
●藤野恵実(トライフォース赤坂)

▼RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R(61.0kg)
●元谷友貴(フリー)
1R 2分27秒 TKO(レフェリーストップ)
○瀧澤謙太(フリー)

▼RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R(61.0kg)
○扇久保博正(パラエストラ松戸)
判定3-0
●大塚隆史(T GRIP TOKYO)

▼RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R(61.0kg)
○井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
判定3-0
●金太郎(パンクラス大阪稲垣組)

▼RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R(61.0kg)
○朝倉海(トライフォース赤坂)
判定3-0
●アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術)

朝倉海が“ボンサイ柔術”アランから勝利!初参戦のぱんちゃん璃奈が勝利も悔し涙!太田忍が久保優太を塩漬け!奥田啓介がRIZIN参戦が決定し怪物狩り!

オープニング

 まずは榊原代表がリングにあがり挨拶へ。

榊原代表「皆さん時間通りご来場ありがとうございます。ワクワクドキドキしますか?主催者もめちゃくちゃワクワクドキドキ。でもその熱をですね、皆さんとともに作り出してこれて今日この日があります。また未来に向かって、今日が一つの通過点。一つの記念すべき日になればいいと思います。大会の前に主催者としてお願いがあります。コロナ禍ですんで、マナーを反したみたいな、どこかの音楽イベントみたいなことになっちゃうとですね、年末まで走りきれないので、是非マスクを外さない。そして、声を出して応援したいけど、声を出さない。立ち上がらない。いずれにしても、マナーを守って、全10試合、思いがあるところは拍手でファンの皆さんから選手に思いを届けていただけたらと思います。以上です。最後まで楽しんでいってください!ありがとうございました!」

 続いて選手入場式が行われ『RIZIN.30』はスタートした。

第1試合

 ぱんちゃんがローで牽制。両者前に出てラッシュを仕掛けようとするが、一度距離をとるとローの打ち合いへ。ぱんちゃんがジャブからローで牽制しようとするが、百花も前に出てジャブを出すとパンちゃんはガードして膝もガード。
 お互いローとパンチの相打ちから、ぱんちゃんがワンツーで牽制。ぱんちゃんのパンチが顔面を浅くとらえ、さらにワンツーも百花はバックブローで牽制し距離を取る。

 パンちゃんのワンツージャブが捕らえ始め、前蹴りで自分の距離に戻していく。
 百花の打ち終わりにパンちゃんがパンチを合わせていき飛び込んで前蹴りから前に出てきた百花に的確にジャブを当てていく。
 パンちゃんがハイキックで牽制し、百花のジャブに右ストレートをあわせる。少し下がった百花に再度前に出て打ち合うが、パンちゃんが打ち合いに応じリーチの差で顔面を捕らえていく。百花がコーナーに押し込まれそうになるがここで1R終了。

 2R、パンちゃんがミドルを打ち込むとお互いジャブの打ち合い。百花が飛び込んで右ストレートもパンちゃんは二発目を巻き込んでジャブ。
 百花がヒットアンドアウェイでパンチを打ち込んでいくが、パンちゃんはジャブで牽制しローの打ち合いへ。
 パンちゃんは前蹴りで自分の距離に戻し、百花の届かない距離からジャブを打ち込んでいく。
 百花の左ストレートの打ち終わりに左ストレート。百花が前に出るとワンツーを的確に顔面に打ち込んで行き、前蹴りと飛び膝で百花を射程に入れさせない。強引に前に出ようとした百花をストレートでとめていったぱんちゃんが、前蹴りからローで動きを止めて百花のワンツーもガード。ぱんちゃんはボディにパンチを散らしてからワンツーを狙うが、百花はワンツーで前に出ていく。
 近距離でローの打ち合いからフックの打ち合いとなる中2R終了。

 3R、ぱんちゃんの前蹴りをキャッチした百花がワンツー。ぱんちゃんも前に出てハイキックの相打ちからワンツー。ぱんちゃんはガードを下げて前蹴りを打っていくが、百花のワンツーが顔面を捕らえる。
 ぱんちゃんは前蹴りも、キャッチした百花が右フック。ぱんちゃんは前蹴りで自分の距離を維持しようとするが、百花は打ち終わりに飛び込んでくる。
 ぱんちゃんがガードを下げて前に前に出ようとするが、百花は前に出てお互いゼロ距離で殴り合うが時間切れに。

ぱんちゃん「女子キックボクサーのぱんちゃん璃奈です。今日はありがとうございます。すごい期待して試合見てくださったと思うんですけど、倒せず申し訳ないです。もっともっと力が足りないと思って出直してきます。でもまた必ずRIZINの舞台に立ちたいと思いますので、実力のある選手として暖かく迎えてもらえるように頑張ります。ありがとうございました!」

<試合後コメント>
百花
――試合後の率直な感想は
「沢山の人に応援していただいたんで、悔しさもあるんですけど、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいです」

――相手の印象は
「想像してたとおり少し入りにくかったのと、大きいなっていう感じでした」

――RIZINのリングの感想は
「やっぱり、RIZINって言う舞台がすごく大きい舞台なのでとても緊張しました」

――今後の展望は
「キックボクシングが好きで、女子格闘技を盛り上げていきたいという気持ちはあるので、1から這い上がっていきたいと思います」

――試合としてパフォーマンスは発揮できたか
「持ち味のパンチと練習してきたローキックがあまり出なかったので、パフォーマンスとしてはまだまだだと思います」

――嫌だった攻撃は
「そんな特に嫌だったことはなくて、前蹴りは気をつけていたので、それをもらわないようにと意識はしていました」

――気持ちと気持ちがぶつかり合う感触はあったか
「最初の挨拶のときに思い切り手をバンってぶつけられた感じで、私も『絶対に負けられへん』って、多分そこでお互い伝わったと思います」

――RIZINファンに女子キックの魅力を伝えられたと思うか
「正直今回、女子キックの面白さを伝えるって言ってたんですけど、『まあこんなもんか』って思った人もいると思うんで、まだまだ頑張って女子格闘技を盛り上げるために頑張っていくので、これからも応援していただいたたら嬉しいです」

ぱんちゃん璃奈
――試合後の率直な感想は
「悔しいです!ハイ!」

――相手の印象は
「気持ちが強く来られる選手っていうのは最初からわかっていたので。ただ、気持ちじゃなくてテクニックとか技術っていう面で完封したいと思っていたので、自分の実力不足だと思ってます」

――RIZINのリングの感想は
「すごいギラギラして見れましたし、自分を誇らしいと思いました。こんな大きな大きな
注目されてる舞台に上がれるってことを。すごい試合を見せたいって気持ちが溢れ出てましたね、試合直前も」

――今後の展望は
「変わらず、倒せる選手になることです。勝って当たり前って渡しの場合はいつも言われているので。リーチもあるし、フィジカルも同じ階級の選手には負けると思ってないので。その中で、倒せる選手に、私が女子キックで今いる人の中で一番最初になりたいっていうのは変わってないし、自分なら出来るとも思ってます。諦めてないです」

――「悔しい」という言葉が開口一番に出たが、どこが一番悔しかったか
「倒せなかったことです。自分の今の実力でちゃんと行けば倒せるっていう自信は正直あったので、そこを出来てないところが、力が出せないってことが実力が無いってことなので。もっと力まずに闘えるようにしたいと思いました」

――手応えはあった技はあったか
「1Rの最初のときに、カーフ、ローキックが入って、相手の足が流れたので、そこでコツコツ削っていこうっていうふうに最初は考えてました、ラウンド中に」

――右ストレートも当たったが倒せなかった。それは力んでしまったから?
「力んでるのはすごい自分でもわかったし、会長の『力んでる』って言う声も聞こえてて、力んでるなっていうのもあったし、コンビネーションが繋げられなかったですね。単発になっちゃってた部分もあるので。もっと距離が近くなったり前に出てくるかなと想定してたんですけど、意外と長い距離で向こうも蹴りから入ってきたので、自分がちゃんとそこをパンチを調整できなかったかなと思います」

――百花選手は相手としてどうだったか
「ホントに、急遽オファーを受けてくださったのでありがたいと思いますし、キャリアがすごい多くて40戦っていう。色んなチャンピオンが彼女に挑戦してきて、なので比較材料にしてもらえるかなと思ったので、その40戦した中で私が一番圧倒して勝ちたかったっていうのがあります」

――女子キックの魅力をこのさいたまスーパーアリーナで何%くらい伝えられたかと思うか
「入場は100点だと思ってます。試合が自分の中で満足行ってないので。女子キックを広めるには華もそうですし、知名度もそうですし、実力もそうですし、全部がいると思うんですよね。今、女子キックがマイナーなので。もっと強さが必要だと思っているので、そこはまだクリア出来てないかなって自分の中では思ってます」

――間を空けずにまたRIZINに出たいか、実力を蓄えてからまた出たいか
「そこは私が決めることじゃないと思うので。RIZIN主催者側、ファンの声、今回も私の試合を見て需要が歩かないかを判断してもらった上でって感じです。私には権限ないと思ってます」

――反省の言葉が出ているが、これを聞いた人は「今日ダメな試合だったんだ」と思うかもしれない。良かったと思う部分は
「一番は、ホントに女子キックを盛り上げたいという気持ちが百花選手から伝わってきましたし、もうホントに楽しんでる姿、盛り上げたいという姿、女子キックの違う魅力を伝えたいって気持ちがあったので、そこではバチバチで打ち合えたかなと思うんですけど、そこでもう1つ華のある試合が出来たら最高だったので、気持ちとか、それに向けての行動はお互い私も百花選手もやって来たと思うので、後は結果を繋げられる選手になりたいなってところです」

――これまでのキャリアの中で百花選手はかなり強い相手です。判定勝ちは収穫だと思いますが、それではもう満足できないレベルになっている?
「私はそうですね。勝てたことは次に繋がるので、そこはホントにホッとしてるんですけど、RIZINの舞台だからこそ違うと思うんですよね。やっぱり周りの女子選手とかが勝って喜んでる選手を見てる中で、自分はなにか違うなって思って。勝って喜んでるのは分かるんですけど、それだけじゃ広まらないと思うので、女子キックでもRENA選手のような倒せる選手が出てくるとガラリと変わると思うので、そういう存在に自分がならなきゃというプレッシャーは正直ありました」

――次に闘いたい相手は
「それ絶対聞かれるかなと思ったんですけど(笑)今ここではハッキリ言えないので、所属ジムと、今KNOCK OUTの団体でお世話になっているので、その方々と話し合ってから発表したいと思います」

第2試合

 鈴木がローからワンツーアッパーを放ち、下がって避けた昇侍にを追いかけ大ぶりの左右のフックを連打。だが昇侍がカウンターの左フックを顎に叩き込み、前のめりになった鈴木にパウンドラッシュを仕掛けレフェリーが試合を止めた。

昇侍「ご来場ありがとうございます!KNOCK OUTの昇侍です!いや、ほんとにあの、沢山の応援のおかげでほんとに今日は実力以上に天運が傾いて自分は勝てたと思います。ほんとに悔し涙を流すことが多くて、何度も挑戦しても勝てなかった大舞台のリングで、ずっとつらい事を乗り越えて頑張ってきたから今日勝つことができました。ほんとに、何度も諦めた道ですが、また復活してこの日のためにほんとに頑張ってこれたと思います。歳はとっていくものですが、歳取ることはかっこ悪いことじゃないです!それをこれからもこのリングで最も厳しい総合格闘技のリングで頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました」

<試合後コメント>
昇侍
――試合後の率直な感想は
「とてもホっとしてます!」

――相手の印象は
「思ってたとおりバチバチで来てくれたので、こっちも望むところでって感じで自分も勝負に行けました」

――今後の展望は
「話があれば、自分はどこでも昇侍なのでリングに立ちたいと思っています」

――鈴木選手の最初の振り回すパンチは想定内?
「そうですね。最初に来るっていうのは本人も宣言してましたし、本人のファイトスタイルどおりで来ると思ってたので、そこに応じようと、そこで勝負するつもりでした」

――そのパンチは見えていたか
「見えていたと言うか、大きく振ってくるとは思っていたので、自分はそこを冷静に、撃ち合いながらも冷静に行こうというプランでした」

――カウンターを入れた瞬間は覚えているか
「はい。もう感覚はなかった、KOするときっって感触無いんですけど、手応えがないので、ままに振り回してたら相手が倒れていたという感触でした」

――RIZINでの秒殺KOの気持ちは
「いやあ、僕は最初に出たのが24歳の頃、14年前にDREAMに出て負けて、去年、ちょうど1年前に朝倉海選手と闘って負けて、大舞台で結果を出すのがどれだけ難しいことかっていうのを感じながらまた今回チャンスを頂いて、3度目にして結果を出せたのが本当に嬉しく思っています。やっぱり夢を諦めずに自分を信じて頑張ることが結果につながるというふうなことをですね、今、格闘技を目指して頑張っている人達に伝えられればと思っております」


鈴木千裕
――試合後の率直な感想は
「言い訳はないっすね。結果が全てなんで。自分が甘かったんで。また呼ばれるようにもっともっと強くなって出直します」

――相手の印象は
「印象っていうか、やっぱストライカーなんで撃ち合ってきてくれると思ってて。ただ、カウンターをもらったのが、なんていうんすかね……まさかあしこでカウンターくると思ってなかったんで、甘かったですね。パンチで自分は倒せると思ってたんで、頼り過ぎちゃいましたね」

――RIZINのリングの感想は
「やっぱり大舞台でお客さんもたくさん入ってて、全選手そうですけど色んなものを背負って闘ってたんで、今素直な気持ちだと、申し訳ないですね。みんなが僕を信じてくれたのに、こういう結果に終わっちゃって」

――今後の展望は
「負けた以上、言い訳はないんで、ゼロからっていうよりマイナスからしっかり積み直して、またここに出られるように一生懸命総合格闘技を練習して、次は皆さんに喜んでもらえるように練習します」

――ボクシンググローブとオープンフィンガーグローブの違いは感じたか
「グローブ違いはあると思うんですけど、それは全部言い訳になるんで。みんな同じ道具で試合してるわけなんで。確かに、なんて言うんすかね、もちろん違いはあるんですけど、それに対応するために練習してるんで、今回対応しきれなかったのは自分の甘さだと思うんで。そこは、そう思いましたね」

――最後のシーンは自分で覚えているか
「カウンターもらったのは覚えてるんですけど、途中でどうなったかこんがらがって覚えてないところもありますね」

――チャンスと思ったところでやられたか
「効いたと思ったんで勝負かけたらカウンターもらっちゃったって感じですね」

――KOは初めてだと思います
「初めてですね。自分がどれだけ甘かったかがわかりましたね。ちゃんと練習して本当にベルトな状態で仕上げたら多分KOとかダウンとか取られないって思ってるんで、そこをやられちゃうってことは、やっぱ、足んなかったっすね、自分が……」

――一番最初、かなり前傾姿勢で打ちに行った。MMAもやっている鈴木選手としては雑な印象もあった。決めたいという気持ちが強かったか
「雑に行っちゃったのもホントに、自分が焦っちゃってましたね。行っちゃおう行っちゃおうって。らしくなかったかなって思いますね。それも全部、さっきからずっと言ってますけど、自分の甘さが出たんで」

第3試合

 奥さんであるサラさんの生歌に大宮I☆DOLLメンバーをバックダンサーに従え久保は入場。

 太田のタックルに久保が顔面への前蹴りをあわせてラッシュを仕掛けるが、太田は倒れず再度タックルでテイクダウンを奪う。
 太田はガードポジションのまま肩固めで捕らえコツコツ顔面とボディを殴っていく。太田はハーフガードになるが久保はガードポジションに戻すも、太田は強烈なパウンドを落とし久保はすぐに組み付き引き込むが、太田は一度立ち上がり鉄槌を落とそうとするも、久保は下から蹴り上げて殴らせない。
 太田は再度ガードポジションからコツコツと顔面を殴っていき、久保が両腕をロックすると太田は胸へのヘッドバッド。
 太田は引き上げて立たせると、コーナに押し込みボディへ膝蹴り。
 そのまま振りまわしてグラウンドとなりマウントを取ろうとするが、暴れた久保に袈裟固めから顔面を殴っていく。ここで1R終了。

 2R、太田がタックルで倒しガードポジションからコツコツと殴っていく。膝蹴りも混ぜていくと久保は嫌がるがロープ際で太田がパウンドを落としてく。久保は下から蹴り上げ嫌がっていくが、太田が腰を上げて左右のパウンド。久保は引き込んでいくが何もできず。
 太田は一度立ち上がり、飛び込んで肩固めも久保は足を絡めて回転し逃れる。
 太田はがむしゃらにパウンドを落としていくが2R終了。

 3R、久保が前に出てローで牽制し、コーナーに押し込むと太田はバックブローで牽制し距離を取る。
 リングを回って距離を取る太田に久保が攻め込もうとするが、太田はタックルで倒しコツコツと殴っていく。これは展開無くブレイク。

 太田がタックルから振り回しテイクダウンを奪い、ハーフガードからコツコツ殴る。久保はガードポジションから腕ひしぎを狙おうとするが、太田はこれを抜けて袈裟固めから顔面をコツコツ殴る。太田は暴れて逃れようとする久保にパウンドをラッシュするがここで時間切れに。

太田「皆さんはじめまして。MMAファイターとしては初めて勝利したので、改めましてMMAファイターの太田忍です。まずコロナ禍の中開催していただきRIZIN関係者各位の皆様本当にありがとうございます。僕らファイターは試合しないと仕事しないみたいになってしまうので、RIZIN関係者ファンの皆さんのおかげで試合できると日々感じてトレーニングに励んでいます。今回フェザー級での試合ということでまた復帰戦ということで、相手はキックボクサー、K-1のウェルター級チャンピオンの久保選手ということでいろんな声がありました。僕自身煽った部分ありますしいろんな意見ありますけど、ほんとに試合できて感謝しかありません。改めてほんとうにありがとうございます。また僕自身、色んな所で言ってますけど、始めたばかりですが世界最高峰のベルト目指して頑張っています。今夜もバンタム級トーナメントありますけど僕の主戦場はバンタム級だと思っています。少しでもそこに絡めるように格闘技漬けの毎日を送っていきたいと思います。榊原さんまた試合させてください。判定で塩臭い試合になってしまいましたが、また練習して大晦日さいたまスーパーアリーナあがりたいと思いますので応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>
太田忍
――MMA初勝利です。試合後の率直な感想は
「安心した気持ちと、決められなかった悔しさと、あと練習してきたことを出せなかった。半分くらいしか出せなかったって気持ちと、色んな気持ちがこみ上げてきています」

――相手の印象は
「もうちょっとアグレッシブにスタンドの打撃をやってくるかと思ったんですけど、それでも打撃があるっていうプレッシャーはホントにものすごくて、K-1のウェルター級チャンピオンっていうイメージが僕自身は本当に強かったので、それを警戒しながらテイクダウンしに行くっていうは細心の注意がいりましたね」

――RIZINのリングの感想は
「今回は相手が久保選手ということで、フェザー級での66kg契約でしたけど、僕自身適正階級はバンタム級だと思ってるので。リングでも言いましたけど、今バンタム級のトーナメントを行ってますけど、そのレベルに少しでも早く追いつけるように練習していって。まあRIZINでの目標は、RIZINでのバンタム級のベルトですし、何度も言ってますけど『始めたばかりで何言ってるんだ』って思われるかもしれないですけど、目指すのは世界最高峰のUFCのベルトなので、そこを最終目標に置いてやっていきたいと思います」

――今日の作戦はどういうものでしたか
「まず相手の打撃を警戒した。ホントにミドルキック、ハイキック、左のストレートは警戒してたんです。食らったら核弾頭みたいな打撃だと思ってたので、それをかいくぐりながらテイクダウンして、パウンドを打ちながら1本、またはパウンドアウトっていうのを狙っていこうっていう、その中での技っていうのも用意してはいたんですけど……そういう作戦でした。でも中々、久保選手は力も強かったですし、最低限の対策っていうのはしてきたと思うので、中々自分が行きたい体勢に行けず、パス、ハーフガードも、2回パスしましたけど、最後、5分かけてやっとパス出来るって感じだったので、中々作戦通りには行かなかったなって感じですね」

――ゴングと同時の前蹴りを食らったことについて
「やっぱり、MMAファイターではないような前蹴り、軌道が見えにくかったので、あるきながらドーンって。ちょっと面食らった部分があったんですけど、足が見えたので、足に触ってしまえばこっちのもんと思ったので。ちょっとフラっと、フラッシュダウンみたいな感じで、揺れてはいたんですけど。それ以降は何もくらわなかったので、最初は一本取られたなって感じですね(笑)」

――そのあと冷静にタックルに行った
「まあ、自信もありましたし。指1本でも触れられたら倒せるっていう自信もありましたし。結果、指先2本くらいしかかかってなかったので、そのままでも倒せる自信があったので、落ち着いて、練習したとおりに出来たかなと」

――半分くらいしか出せなかったと言っていたが、残り半分は
「1本取るとか、パウンドアウトするとか、しっかりパスしてからの動きっていうのがができなかった。パスに中々時間がかかってしまって。やっぱり1本であったり、KO、TKOっていうのを目指してきたので、中々上手く行かず。ホント、試合しながら『MMAって難しいな』って思いながら試合してました」

――パラエストラ柏に活動拠点を定めたメリットは感じましたか
「今回の試合は、鶴屋先生を始めパラエストラ所属の選手に全面協力していただいて、ホント鶴屋先生にいたってはホントにつきっきりでやっていただきましたし、パラエストラのグループに所属させていただいたから今回の勝利があると言っても過言ではないですし、それに尽きると思います。でも、それだけじゃないです。僕は試合するに当たって色んな方にお世話になりましたし、パラエストラに所属させていただいて練習させていただいたことが今回の勝利に繋がったことは間違いないです」

――「これが俺の東京オリンピックだ」と言っていましたが、東京オリンピックになりましたか
「う~ん、まあ、勝ったっていう面では……うーん、MMAと東京オリンピックは別物ですけど、僕の勝ちを機にオリンピック終わって、MMAやりたいと思う選手が増えればいいと思いますし、少しでもメダリスト、オリンピック選手が、中々簡単なことではないんですけど、MMAをやりたいと思う選手が増えてMMA界が少しでも盛り上がれば。僕もレスリング仲間が増えれば嬉しいですし。そうですね、そういう気持ちですね」


久保優太
――試合後の率直な感想は
「もうちょっと立ってる展開のときに自分の試合展開を作んないとダメだったなっていうのを。アグレッシブさが足りなかったなと、反省してますね」

――相手の印象は
「自分が立って打撃を当てるか、ある程度倒されるっていうのは想定してたので。1R倒されても、2R、3Rと違う展開を作れるように練習をしてはいたんですけど、2R、3Rも同じ展開になってしまったので、そこは自分がダメ過ぎましたね」

――初めてのMMAの手応え
「ダメージとかは特に無いので、早くもう1回やりたいです(笑)楽しかったです」

――今後の展望は
「さっき、サラちゃんが控室来てくれて、メチャクチャ僕が落ち込んでて元気なかったんですけど、『勝つまで歌ってあげるよ』って言ってくれたので、これは勝つまでやるしか無いなって(笑)早く試合やりたいですね。年内もう1試合やりたいです」

――奥さんの生歌はパワーになった?
「僕、歌聞こえないんですよね。K-1のときから歌歌ったり入場曲やってくれたりしてたんですけど、何流しても一緒っていう(笑)正直パワーを貰えてるのか貰えてないのかわからないんですけど、いつもサラちゃんにカッコいいところを見せたいっていうのがモチベーションで、リングに上っていると言うか、それを最大限のモチベーションに毎日キツい試合頑張ってるんで。昔は、試合を見に来てくれることすらなかったんですけど、今こうやって入場で歌ってくれることっていう理由付けで会場まで応援に来てくれているので、目の前でかっこいいところを見せる。そのモチベーションはかなり、そういう面ではパワーを貰ってるかもしれないです」

――顔面前蹴りは作戦?
「そうですね。顔面前蹴りをぱーんと打って早い段階から決めちゃおうと思ったんですけど、そこで効いたと思ってパンチで仕留めに行っちゃったんですよね。そこがダメだったですね。自分が腰を落としてパンチを打ってたんで、そうするとタックルっていうか、相手が組み付かれてしまう距離感に自ら入ってしまったのでテイクダウンされてしまったと。あそこで自分自身が蹴りの距離で闘うべきだったなと。そこは1個反省点で。勝てるチャンスを、スタンドになった展開とか、2Rはじめ、3Rはじめ、スタンドから開始になるところで自分のところで倒せるチャンスっていうのはいくつかあったと思うんですけど、そういうところですよね。ファーストコンタクトでダウンとったところとか、今後仕留めるってところを練習しないといけないなっていうのは勉強になりました」

――グラウンドでは下になる展開が多かった。しのげるという自信はあったか
「練習通りというか、スタンドでのところが練習通り出来なかったですね。しっかり切って、4つの展開のときとかテイクダウンされてしまっていたので。グラウンドになったときは練習でいつも宮田先生から指示いただいたりして、今日も、例えば肩固め来てるときに肩固めのディフェンスしたりとか、腕取られたときに『右手引け』とかそういう指示を頂いてしっかりとディフェンス出来ていたので、そんな簡単に決められないっていうのは練習でかなり出来ていたので、そこは落ち着いてできたんですけど、スタンドのときに瞬発的な動きですよね。そこをもう少し反復して、自分の中で技術体系として落とし込めないといけないなって今日は感じました」

――今後はどういうところを強化したいか
「今後はもう悔しくて、明日にでも練習したいんで、まずはしっかりとテイクダウンされないってところ。今日は、今回デビュー戦で、テイクダウンするまでプロ中のプロというか、オリンピック銀メダリストの選手なのでね、その選手にテイクダウンされなければ自分の自信に、試金石になるかなと思ってたんで。ただそこが全然出来なかったんで。今後そこはかなり課題かなと自己分析してます」

第4試合

 佐々木がローを打つがスリップ。堀江がミドルからジャブ。さらに右ストレートをあてていき、佐々木は前蹴りも、堀江がジャブで牽制していくが佐々木が右ストレート。少しふらついた堀江に組み付いてロープに押し込むと振り回すが、堀江は倒れずコーナーに。佐々木は足をとって倒そうとするが、堀江はバランスをとってなかなか倒れずにコツコツ肘を打ち込んでいき、体勢を切り返しあいながらロープ際を回る。これはブレイク。

 堀江がハイキックで牽制し、ローから右ストレートも佐々木はローで牽制。堀江はブラジリアンキックを放つが佐々木はガード。堀江はカーフキックを打ち込むがここで1R終了。

 2R、堀江がミドルからワンツーで前に出るが佐々木は下がって前蹴り。佐々木は右ストレートを打ち、左ストレートと当たりだすと佐々木が前に出て組み付きコーナーに押し込むが、堀江が体勢を切り返して距離を取る。
 堀江はジャブも、佐々木も左ストレートから右ハイ。
 お互いミドルで牽制し、佐々木の左ハイが浅く顔面を捕らえると堀江がスイッチしながらロー。
 堀江がジャブから飛び込むが佐々木は右ストレートで牽制。お互いジャブが軽く顔面を捕らえると、ストレートの打ち合いから佐々木がタックルも堀江はこれを切ってボディブローも佐々木は下がって避ける。
 佐々木は左ハイも堀江は下がって避け、佐々木のストレートを堀江が避けていき、右ストレートや右フックが顔面を捕らえていくが浅い。
 堀江はハイキックから右ストレート。さらにワンツーも佐々木は距離を取りタックルを狙うが堀江はジャブで牽制しローで動きを封じていく。
 ここで2R終了。

 
 3R、ローで牽制し佐々木が右ハイもスリップすると後転してすぐに立ち上がる。
 佐々木がジャブからタックルも、堀江は倒れずコーナー際で体勢を切り返し合う。
 佐々木は足を掴んでいくが、堀江は肘を落として耐えていくが、佐々木が倒すも堀江はすぐに立ち上がる。これはブレイクに。

 堀江はボディブローからロー。さらにジャブが顔面を捕らえていき、ワンツーを効かせていくが佐々木はタックルでコーナーに押し込み倒そうとするが堀江は回転して逃れる。
 堀江のミドルからワンツーが捕らえていき、佐々木はワンツータックルも堀江はコーナーを背に耐えると、コツコツ殴っていくが佐々木は足を掴んで引き倒すが堀江はすぐに立ち上がりスタンドでパンチの攻防へ。
 堀江のローに佐々木がストレートをあわせ、お互い打ってこいと挑発するがここで試合終了。

判定3-0で堀江が勝利。

堀江「えー、今日は会場に来てくださった皆さん、あと、支えてくれたチームの方々本当にいつもありがとうございます。KOしたかったんですけど憂流迦選手気持ちが強くて倒せませんでした。自分悔いなくやって、日々意識してたので、嬉しいです。もっともっとこっから強くなって、ホントの自分を見せていきたいと思ってますので、今後もご期待ください。ありがとうございました」

<試合後コメント>
佐々木憂流迦
――試合後の率直な感想は
「いやあ、やりきれなかったですね。組みが全然やりきれなかったですね」

――相手の印象は
「いや、でも、思ってたとおりでしたね。意外とフィジカルさがもっと出るかなと思ったんですけど、意外と行けそうな感じが自分の中ではありましたけど。でも、組みがやりきれなかったなっていうポイントが何回か自分の中であったので、悔しいですね」

――フェザー級初戦での感想は
「メチャクチャいいっすね。顔はこんなんですけど、今までやってきた中で一番いいって感じですね」

――今後の展望は
「ちょっと1から……1からっていうか見直して、自分の中でよく慣れると思ってるんで、作り直そうかなと思ってます」

――スタンドバックには入れたが足をかけることは出来なかった。あれは相手がうまかった?
「うまかったっていうのはあるんですけど、自分の中でクっと行けるところだったと思うんですよ。それがホント何回か自分にあったんで、これもっとやんなきゃダメでしょって思いながら自分でもやってました」

――シングルレッグに移行しても倒せなかった
「崩れなかったというか、尻もち付いてからの次の展開の速さだったりとか、自分の中で何個かやりきれなかったところをすごく感じましたね」

――背中のテーピングはどういった意図で施しているか
「なんかあんまり言うのはプロなんで準備不足とかはアレなんですけど、ちょっとぎっくりとかやって、ちょっと抜けたところがあって。首がヘルニアで、背中が固まっちゃってたので、これ巻かないと結構キツかったんでやりました。でもコンディションは良かったっすよ」

――フェザー級で可能性を感じる?
「ナチュラルに近いと言うか、力をグっ!てのは、今ひとつだったんですけどホントナチュラルに近い感じで出れたんで、フェザーで作り込んでやりたいなっていうのは自分の中で思いました」

――まだまだ佐々木憂流迦はここでは終わらないと
「いやあ全然全然。終わんないですよ。下向いてらんないんで、今日から前向いて。フェザーで力、バチバチに発揮できるようにちょっと頑張りたいと思います」

堀江佳功
――試合後の率直な感想は
「日頃から練習でやってることを出せてよかったって気持ちですね。KOはしたかったんですけど、普段の動きができたってことで良かったと思ってます」

――相手の印象は
「違いましたね。思ったよりまず向かい合ったときに身体がデカくて、そこそこバキバキで切れてて、実際組みも強くて、打たれ強くて、っていうところは思った以上でしたね」

――今後の展望は
「闘って意味のある相手、自分がステップアップ出来るような相手と戦っていきたいと思います」

――フェザーに上げてきた佐々木選手が相手でしたが、バックテイクはさせても足は駆けさせないといったディフェンスが光りました
「そうですね。あそこを含めてのテイクダウンディフェンスなので、自信はありました」

――今後、フェザーの中でどのような相手と闘いたいか
「先程も言ったとおり、個人的に『誰!』ってのは無いんですけど、意味のある相手と戦っていけたらと思います」

――最後、長崎弁で勝利の声を聞かせていただきますか?
「KOで勝ちたかったけど、倒せんやったばい。またいっぱい練習して次は倒せるように頑張るけんが、応援ばよろしく!」

第5試合

 矢地が走り込んで顔面に飛び膝。武田は体勢を立て直し向き合うと、プレッシャーをかけて前に出るとジャブでコーナーに押し込んで組み付くがブレイクへ。
 武田のジャブに矢地がロー。お互いゼロ距離でストレートの打ち合いから武田がフロントスープレックスで叩きつけてV1アームロック。
 極まったかに見えたが回転して逃れた矢地が立ち上がり、武田がコーナーに押し込んでいくとお互い膝蹴り。武田が投げようとするが、矢地は足をかけて耐えるとブレイク。
 矢地がジャブからカーフキックも、武田は構わず前に出ていくが1R終了。

 2R、矢地がジャブで牽制していくが、武田が前に出てゼロ距離でパンチが交差し組み付いていく。片足を抱えた武田が投げようとするが膝蹴りで逃れた矢地のバックをとると、膝をコツコツ打ち込んでいき、矢地も膝蹴りを返すとこれがローブロー。

 試合が再開し、矢地のジャブをかいくぐり武田が組み付くも矢地はコーナーを背に耐えるが、矢地が足を刈って倒し腕ひしぎを狙うがここで2R終了。

 3R、矢地がジャブで牽制し下がりながらワンツー。武田は左右のジャブで前に出ながらコーナーに押し込むとボディへ膝蹴り。これはブレイク。

 武田が右フックから前に出ようとするが矢地がジャブで牽制していくが武田がコーナーに押しこむがブレイク。

 矢地がワンツーも武田もジャブを打ち込んでいき、武田がコーナーに押し込み足を抱えるもブレイク。

 矢地が飛び蹴りもこれは当たらず、近距離でパンチの打ち合いから武田がハイキックで牽制もここで試合終了。

判定3-0で矢地が勝利。

矢地「どうも!矢地祐介です。いやこれが格闘技です。一つ一つの場面で実力出して勝ち切る。特に言うこと無いんですけど、国内3団体統一した武田選手にしっかりした形で勝ててすごく嬉しいです。年末で、ホベルト・サトシ・ソウザに挑戦したいと思います。時間あるんでもう少し技術あげてベルトとってみんなでお祭り騒ぎしたいと思ってます。ありがとうございました!」

<試合後コメント>
武田光司
――試合後の率直な感想は
「負けたっていう。それだけですね」

――相手の印象は
「印象というか、僕がダメだったっていうのがまず第1に思うことで、宮田先生から言われてた距離感と、僕が思ってた距離感がまた違ったんで、だからそこを修正。相手がどうこうより今回は自分がダメだったと思ってます」

――今後の展望は
「負けちゃったんで、僕に発言権があるかはわからないんですけど、使ってくれるなら使ってくれっていうのが率直な思いですね」

矢地祐介
――試合後の率直な感想は
「ホッとしてます。また次に繋がったんで。率直に嬉しいです」

――相手の印象は
「ガッツあってタフな選手でしたけど、予想を下回ってくれたんで、そこは良かったと思います」

――今後の展望は
「目指すはベルトなんで。いつになるか分からないですけど、チャンスが有れば、ファンの皆さんが求めてくれたときに、タイトルマッチ、ベルトかけた試合ができたらと個人的には思ってます」

――最初の飛び二段膝蹴りは狙っていた?
「そうですね。狙ってました」

――それは、自分が元KRAZY BEEで、相手の師匠が宮田さんであることも関係していますか
「そうですね。それもあるし、やっぱりレスラー上がりの選手って、エマージェンシーテクニックがタックルっていう選手が多いんで、飛び膝行ったらそこにタックル合わせてきてくれて、当たるかなっていうイメージもあったので。それもあるしKIDさんと宮田さんの試合の影響もあってというか。そういうのも含めて飛び膝は最初から狙ってました、最初から」

――ブランニューヤッチくんとして、一番うまく行ったことは
「今日に関しては全然うまく行ってないんですけど、4つ、自分は実は4つというか組みの展開に自信持ってて、グレコ上がりの立ちレス、4つ、ジャーマンもうまい選手に対して4つ組みでやり合えたっていうのは自信になったんで、それは1つの収穫かなと思います」

――ブランニューヤッチくんの完成形はどういうものですか
「要所要所でしっかり自分のやりたいことをやり通して、自分の動きに相手を当てはめていって、結果フィニッシュ。それが打撃であれ、寝技であれ。しっかりフィニッシュまで持っていける闘い方が出来るっていうのが完成形。それでベルトとか箔がついたらなおさら完成形に近いのかなと」

――大晦日も出たいですか
「そうですね。試合はやれるならやりたいですね、大晦日。年に1回のお祭りなんで、そこに参戦させてもらえるのであれば参戦して、しっかり勝って、ファンの人に見てもらいたいと思ってます」

――ブランニューヤッチくんとなった試合、ヒザの技が多かった
「ヒザに関しては、ウン。前回試合終わってから首相撲の展開、ヒジ・ヒザっていうのを新たに取り組んだので、練習したことが出てはいないですけど、際でヒザが出るようになったのは、前回試合終わってからやってきたことだったので、自然と出たのかなと思ってます。特に作戦ではないですけど、離れたら腹が空くので腹を蹴る、くっついたら4つ仕掛けるみたいな、そういうことを、延々と同じこと繰り返しやろうってのは決めてました」

――キムラロック組まれて、洗濯バサミにも入ったが、自分のクラッチが剥がされる心配はしていかなった?
「映像見たら危ない展開だったなと思いましたけど、正直あの展開になって一瞬焦りましたけど、セコンドの声もよく聞こえてたし、1つ1つ打開していかなきゃなってところで落ち着いて出来たと思います」

第6試合

 藤野がジャブで牽制し前に出ようとしていくが、浜崎はリングを回りながら距離を見合う。藤野のワンツーに浜崎はローで牽制。藤野が右ジャブ連打で前に出ようとするも浜崎はロー。
 なかなかお互い距離を詰められず、浜崎のワンツーが浅く捕らえるが藤野もワンツー。浜崎のワンツーストレートからローも、藤野はジャブでリズムを崩していく。
 浜崎のミドルをキャッチした藤野だったが、回転して逃れた浜崎が前に出ようとした藤野の顔面にジャブを当ててとめていく。
 お互い攻めあぐねたまま1R終了。

 2R、浜崎のワンツーが顔面を捕らえていき、距離を見合いながらジャブを打ちつつリングを周っていく。
 お互い浅くパンチが交差していくが、ヒットアンドアウェイでなかなか極めきれず。
 浜崎のストレートが顔面を捕らえていくが、藤野は構わず前に出る。
 お互いパンチが交差すると、藤野が一瞬膝を付きそうになるが、すぐに体勢を立て直し打ち合いへ。
 

 3R、両者に消極的なファイトで注意が与えられる。

 浜崎が前に出てローとパンチを散らしていき、藤野がジャブで牽制し浜崎が的確に顔面を捕らえていく。藤野がラッシュを仕掛け前に出るが、浜崎が倒れずロープ際の攻防。お互いもつれて倒れるが、すぐに立ち上がり離れ際に両者ストレートを打って距離を取る。

 藤野がボディブローかから藤野が右アッパーを当てるが、浜崎は動じずに前に出るとワンツー。藤野がバランスを崩したところに浜崎はラッシュを仕掛けようとするがすぐに藤野は立ち上がる。
 藤野が前に出て右フックを当てると浜崎が一瞬動きが止まるが、藤野が前に出て組み付くと浜崎はコーナーを背に耐える。これはブレイク。

 お互いパンチが交差していくがここで試合終了。

浜崎「親方と試合で少し複雑な気持ちもあったんですけど、なんて言っていいかわかんないんですけど親方と試合ができてすごい良かったです。ありがとうございました。すいません、これからまたバンタム級トーナメントあるんで皆さん最後まで楽しんで帰ってください。ありがとうございました」

<試合後コメント>
浜崎朱加
――試合後の率直な感想は
「試合後のマイクでも行ったんですけど、藤野さんとこうやって最高の舞台で闘えたのは嬉しく思っています。楽しかったです」

――相手の印象は
「そんな変わらないですね。ガツガツ前に来るし、打撃をもらっても下がらないのは昔からそうなので、印象は変わってないですね」

――9年前ガラガラの会場で闘ったという話がありましたが、さいたまスーパーアリーナという大舞台で闘ったということについては
「当時ガラガラだったってのは私は覚えてなかったんですけど、こうやってさいたまスーパーアリーナっていうと特別な舞台で闘えたのは感慨深いし、一生の思い出というか、財産になりました」

――今後の展望は
「持ってるベルトをしっかり防衛し続けるのが今の目標です」

――打撃戦 
「打ち合うところを撃ち合って寝技に行ければいいなとは思ってたんですけど、途中から打撃戦が楽しくなっちゃって。プランにはなかったんですけど、撃ち合ってしまいました」

――藤野選手のパンチをもらってそういう気分になったか、それともパンチを受けた藤野選手の顔を見てそう思ったか
「パンチも当たってたのもあるし、打ち合いが楽しくなって、このまま打ち合おうって思っちゃいました、途中から」

――マイクで珍しく感情が出ていた
「ふふ(笑)別に、絶対泣かんとこうとは思ってたんですけど、色々思い出したというか。親方とも仲がいいんで、色々感情がこみ上げてきちゃいました」

――試合を終えて、親方といっしょにしたいことはありますか
「とりあえずご飯行きたいですね、2人で(笑)」

――練習はまた一緒に再開されるんですか
「コロナの関係で練習時間が早くなって、親方がずっとこれてなくて。タイミングが合えば一緒に練習したいと思います」

――対戦相手も選ぶことが難しい状況だが、次闘いたい相手はいるか
「日本人ですか?正直思いつかないですね」

――その中でこれからどういうモチベーションでやっていくか
「特に自分が強くなりたいっていうのが自分のモチベーションなんで、相手がいないからモチベーション下がるとかはないですね」

――対戦相手について、今回藤野選手とやってみて、上の階級とやっていけると思ったか
「上の階級の選手ですけど、49まで落としてくれたので。49まで落としてくれれば全然って感じですね。1個上(の階級)があんまりそもそも選手がいないんで、いれば考えはしますけど、今のところ考えてはいないです」

――浜崎選手はサウスポー、藤野選手はオーソドックス。浜崎選手は左回りで内側を付いていた。あれはプランの内か
「あれはミスですね(笑)ホントは逆に回らなきゃいけなかったんですけど、普通に間違……間違えたと言うか、なんでだろう?誘われてたかわからないんですけど、ミスです。ジャブは当たってたんですけど、ストレート、相手のパンチをもらう距離にいたので、そこはダメだなと」

――藤野選手の左膝には厚いテーピングが巻かれていました。容赦なくローも打っていたが、パンチでの決着を狙っていた?
「最初から打ち合おうって感じで行ってたんで、撃ち合っちゃいましたね(笑)」

――最後、抱き合いながらどんな言葉を交わしたか
「感謝の気持ちと、『悔しいよ』って言われたんで、『またやろう』とは言いました」

――今日よく見せていた早い左のストレートは意識して使っていた?
「試合直前に、ボクシングの乃木良二先生に『左狙えば当たるから』って言ってもらって練習して、試合でもちょいちょい出しました」

――「またやろう」と言われたということですが、またやることになっても問題はない?
「ふふ(笑)もしまたやるとしたら、無観客で2人だけでやろうかなって、試合はちょっと(笑)」

――「色々思い出した」という話がありましたが、どのような風景を思い出した?
「2人で私生活でも2人でご飯とか行くんで、そういうのとか思い出しましたね、格闘技じゃないところを」

藤野恵実
――試合後の率直な感想は
「悔しいです。すごい悔しい。悔しいんですけど、試合して、終わって、こんなに清々しい気持ちになれた試合ってもしかしたら初めてかなって思ってます」

――相手の印象は
「『ホントに組みに来ないんだな』って思いました。終わって聞いたら『いや、打ち合うって言ったじゃん』って。もしかしたらすぐ組みに来ると思ってたんですけど、本当に殴り合ってくれました」

――9年前に闘った会場から、今回さいたまスーパーアリーナで闘ったことについて
「試合やることに関しては、私はどんな小さい会場でも大きい会場でも、やることも気持ちも変わらないんですけど、自分たちがやってることを沢山の人に見てもらえるっていうのはスゴイ嬉しいですし、やってることをもっと知ってもらいたいっていうのはあります」

――今後の展望は
「とりあえず顔の腫れが引いたら練習は再開したいんですけど。さっきも浜ちゃんと『いつになったら辞めれるのか』ってなってたんですけど、闘える限りは、格闘技好きなんでやっていきたいですし、それを少しでも多くの人に見てもらえたら嬉しいと思います」

――ここまで顔が腫れたことはなかなかないと思います
「結構腫れてると思いますよ?(笑)ビビアン・アラウジョ戦もかなり腫れて止められたんで、どれくらいですかね?そのあとも腫れてるか。よく腫れてるんでわかんないです。1週間で大体引くので、それくらいしたら大丈夫だと思います」

――ここまで顔が腫れてもまた闘いたい、練習したいというモチベーションはどこから湧き出てくるか
「腫れることは全然なんとも思わないので。ホント格闘技が好きなだけです。格闘技より面白いものが私にはずっと無いので、ずっと好きで、ただやっていきたいだけです」

――「こんなに清々しい気持ちになるのは初めて」と言っていたが、なぜそういう心境になったか
「試合決まって、複雑な気持ちは正直あったんですけど、最初お互いリング入って向き合って顔を見たときに、なんか、なんだろうな……元々全力で行く気だったんですけど『2人でこの試合作り上げるんだ』って気持ちになれて。それで、3R目かな?浜崎選手にもらったときに、なんか、『ああ、楽しいんだな』って。彼女と試合できて楽しいし嬉しいっていうのがすごい出てきて、終わった後スッキリしましたね。思い切り打ち合えて、楽しかった」

――パンチの打ち合いになってみて、浜崎選手のパンチの威力・テクニックはどう感じたか
「9年前より全然うまくなってるなって思いました。私も試合がだいぶ空いちゃったので試合勘も結構無くなってた部分もあったんですけど、彼女も組みのフィニッシュが多い選手ですけど、打撃もうまいし、全てにおいてレベルの高い選手だなって感じました」

――浜崎選手が「マイクで過去のことを思い出してこみ上げるものがあった」と語っていた。藤野選手はなにかを思い出したか
「9年前に対戦したときとぜんぜん違う気持ちだなって。あのときはお互い何も知らない状態で対戦したので、そこからずっと辞めずにどっちも続けてきて、練習したりプライベートでご飯行ったりして、そしてさらに試合する、終わったときになんか、『一緒に作り上げてきたな』って気持ちにはなりました」

――左で1回だけ刺した瞬間がありました。その時の手応えは
「テイクダウンの手応えですか?深追いするとちょっとアームロックくるかなっていう警戒をしてしまったので、離れて打撃で持ってったほうが良いのかなって選択をしてしまいましたね」

――左足のテーピングも痛々しいものがあった。それでもこれからも続けていきたいと
「そうですね。身体が保つ限りは。元々去年の12月手術して、あと1戦保つか保たないかって思ってたんですけど、思いのほか良くなって今回試合できたんで。あと続く限り。つっても数戦だと思うんですけど、やりきるだけやって終わりたいと思います」

――仲が良い浜崎選手と殴り合うというのは、格闘家でない普通の女性から見るとどういう気持ちかわからない部分がある。藤野選手の中で例えるならどういう感覚か
「彼女がやってきた伸びた最高の状態のものを出して欲しいっていうことです。自分も今自分ができる一番のことを彼女にやるから、彼女にもそれを見せて欲しいっていう感じです。『お互いが出来る最高の動きしようよ』っていう……『一緒になんかしようよ』っていう。遊ぶじゃないけど、一緒にできる一番のものを作り上げようよって感じですね」

石渡伸太郎引退セレモニー

 “RIZIN漢塾塾長”石渡の引退セレモニーが開催。会場では2017年堀口戦の試合などが流され、

石渡「こんにちは石渡伸太郎です。本日は最高の舞台で、最後を終えさせていただき本当にありがとうございます。プロで15年、約15年ですね。39戦戦ってまいりました。とにかく自分が強くなりたいという気持ちだけで格闘技一生懸命やってきたんですけど、その中でだんだん応援してくださる方たちが増えてきて、そういった方たちにどうやったら恩返しできるだろうと考えた時に、自分は那須川天心選手や堀口恭司選手みたいなアッと驚く動きはできなかったんで、その分一戦一戦魂込めて戦って来ました。ですが、体の限界が来てしまって、今回引退を決意しました。これから形は変わってきますが、このリング、格闘技界を盛り上げられるように頑張っていきます。ほんとに幸せな格闘技生活でした。あの、上手に喋ろうと思ってたんですけど結構いろんな思いが込み上げて来てすいません。とにかくほんとに一番伝えたかったことは、今まで応援してくれた方、今まで支えてくれた方本当にありがとうございました」

 高田延彦キャプテンより花束が贈呈され、引退の10カウントゴングが鳴らされた。

『RIZIN.31』・RIZIN LANDMARK』などの発表


 榊原代表がリングに登場し、様々な発表へ。

榊原代表「次回10月24日ぴあアリーナ。RIZIN.31、メインはこの男に託したいと思います。斎藤裕選手。リングに。
(RIZINフェザー級王者の齋藤裕がリングへ)
斎藤「こんにちは斎藤です。次回大会も、10月24日、ぴあアリーナメインを任されるということで、今コロナ禍でなかなか入場規制とかありますけど、自分が会場爆発させたいと思ってますので会場で沢山の応援よろしくお願いします」

榊原代表「RIZIN.31のカードは来週中に、もうすでにマッチアップできてますので発表させていただきたいと思いますしばらくお待ちください。そして10月2日、RIZINランドマークVol.1、新しい試みとしてやらせていただく大会ですが、今日追加カードを発表します。RIZIN初めてメインを任せる萩原京平選手リングにお願いします」

(奥田啓介と鈴木博昭、萩原京平がリングへ)

榊原代表「鈴木選手vs奥田選手、このカードを追加カードとしてこの場で決定します。71kg契約MMAルールで行います。鈴木選手の参戦にあたり、シュートボクシング協会のシーザー会長、シーザージムの皆様の深いご理解と後押しがあって実現しました。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました」

奥田「はじめまして。プロレスラー、ドラゴンゲートの奥田啓介です。今回すばらしいRIZINのリングで試合できること心から感謝してます。オイ、鈴木コラ、お前キックボクサーか知らんけどよ、怪物狩りしたるから覚悟しとけ」
鈴木「どうも皆さんこんにちは。BELLWOOD GYM、チームボンサイ柔術の鈴木博昭です。あの、シュートボクシングからONEチャンピオンシップ、海外で勝負して日本のリング、最高のRIZINのリングでMMAをやることになりました。非常に楽しみなんですけど、朝倉兄弟や今日戦った藤野恵実選手?みんな豊橋なんですけど、愛知県豊橋にはまだ俺がいるぞってところを見せたいと思うんですが、そのデビュー戦がちょっとプロレスラーがナメたこと言ってくれてるんで、今度マット舐めさせたっからよろしく」

萩原京平「みなさんこんちは。10月2日に、朝倉兄貴をぶっ飛ばせることになりました。今日わざわざ大阪から見に来たんですけど、肝心の朝倉未来がリングにいないってどういうことすか?俺と面と向かって顔あわせるの怖いみたいなんで、そういうのも試合当日の楽しみに置いとこうと思いますね。いま下馬評は僕のほうが不利やと思うんですけどそういうのひっくり返してやと思うんで、当日俺が負けるって言ってるみんな、よく見といてください。全部引っくり返してやります。楽しみにしといてください」

榊原代表「まだあります。RIZINで今年で6年目なんですけど、3つの矢、RIZINとして2015年スタートする時に3つの理念を掲げました。一つは完結。石渡選手もそうですけど最終章に差し掛かった選手の引退の場、最後の試合、そういうエモーショナルな部分を日本のリングで作っていきたいと考えました。もう一つ、息吹、これは未来の格闘技を我々が託していける選手をRIZINの舞台がデビューの場になったり育成の場になったりを目指そうと。もう一つのテーマは将来。RIZINがファイティングフェデレーションとして格闘技界を垣根を超えて色んな形で業界全体が活性化していく。そんなGPとかタイトルマッチを通じて皆さんと作っていきたい。そんな思いで3つの矢をテーマに掲げました。今年の大晦日に、1人、デビューさせたい選手がいます。キングカズ、キングカズの息子、三浦孝太くん。まだ19歳、今日リングにココに来てますのでリングで一言挨拶してもらいます」

三浦「はじめまして三浦孝太です。誰もが憧れるこの素晴らしい舞台で、大晦日、デビューさせていただくことをほんとに嬉しく思ってます。そしてほんとに感謝してます。しっかり準備して、皆さん素晴らしい試合を届けるんでよろしくお願いします」
榊原代表「そうはいってもデビュー戦です。まだまだデビューはRIZINのトップファイターと比べると随分低いです。僕らが日本の格闘技を未来に託していける未来を皆さんとともに託していきたい。ポテンシャルは最高ですので、孝太の覚悟を見てください。対戦相手もきっちり極めて大晦日このさいたまでデビューします。どうぞ応援よろしくお願いします。そして、次のテーマに行く前に、さっき完結って言葉ありましたけど、実は昨日RIZINに大きな影響を及ぼしているKIDの命日でした。日本の格闘技界はキッドの功績、彼の残した遺伝子を引き継いだ選手がこのリングで躍動してくれてます。キッドにもこの場を借りて御礼を申し上げたいと言うか、頑張ってくれたそのバトンを次の世代が受け継いでいってくれたらいいなと思います。悲しい記念日もあれば、嬉しい記念日もあります。今日はサトシのお誕生日。サトシ選手聞いてませんね?今日がお誕生日なんです」

(RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザがリングへ)
 榊原代表から花束が渡される。
サトシ「皆さんこんにちは。ちょっと、恥ずかしいね。でもホントにとても嬉しいです。私よく言うのは、RIZINのファンと、RIZINも榊原社長も私すごい感謝あります。私の人生は、RIZINの前とRIZINの後ではぜんぜん違う。いつも試合できてやるから、すごく頑張ります。私の世界見せたいのはRIZINが強い。RIZINがトップ選手があるね。だから3月試合あとから、今日も試合してないから、今日私出ないと弟もクレベル・コイケも足怪我したから今日まだ試合ができない。でも出たい、大晦日二人ともよく練習してくるから、二人とも頑張ります。RIZIN世界に戻りたい。ここはUFCじゃない、ここはRIZINだよ!ありがとうございました」

第7試合

 瀧澤がソバットからミドルで牽制。元谷は前に出るが瀧澤は距離を取る。
 瀧澤はローやハイキックで牽制も、元谷はラッシュを仕掛けるが瀧澤は距離をとる。元谷はタックルもこれも瀧澤が切り、さらい前蹴りで距離を取りハイキック。
 元谷はなかなか前に出れず、瀧澤はジャブやミドルをコツコツ当てていきヒット・アンド・アウェイ。
 元谷は前に出てボディブローから組み付いていくが、瀧澤のフックが当たると元谷が崩れ落ちる。瀧澤がラッシュを仕掛けると元谷は立ち上がるが、そのまま瀧澤がラッシュを仕掛けるとコーナーに押し込まれ、元谷がロープの間から上半身を出しエプロンに出ようとしたのを見てレフェリーが試合を止めた。

瀧澤「どうだオラ!オイ、俺がこのトーナメント、ダークホースだ!応援ありがとうございました!」

<試合後コメント>
元谷友貴
――試合後の率直な感想は
「完敗です」

――相手の印象は
「印象というか、印象はあんな感じでした。ハイ」

――今後の展望は
「今後、ちょっとゆっくり考えます」

――覚えている範囲で、試合展開で自覚しているミスはあったか
「ミス、うーん。パンチを貰ったのは何個か覚えてるんですけど、記憶にない部分もあったりとか」

――パンチ力が想像以上だった?
「パンチ力が想像以上というよりタイミング良く上手く当てられたという感じです」

――最後、ロープの外へ自分から出たように見えた
「自分としては、上半身が出てしまって、で、ラッシュが来てる。そこから体勢を立て直す
立て直しにくかったというか、立て直せなかった。咄嗟に足が出てしまった。それが場外っていう形になった。すみません」

――体勢を立て直して試合を作り直したかった?
「ロープに上半身が出てるときは記憶はあって、上半身が出たときにラッシュが来てたんで、自分としてはバランスを取った、戻りたかったってことです、イメージとしては。でも、ここは記憶がなくて咄嗟に出てしまったのかもしれないですし、ちょっと。自分の意志としては出るつもりはなかったです」

――最初タックルを切られた。動揺があった?
「まあ、それが動揺かって言われたら、別に完全に取りに行くって気持ちで撮ってなかったので、フェイントとして1回見て、打撃で作ってこうかなって気持ちでした。打撃でもうちょっと詰めていこうと思ってました」


瀧澤謙太
――試合後の率直な感想は
「とりあえず勝ててよかったです」

――相手の印象は
「印象は、もうちょっと前に出てくるかなと思ったんですけど、ちゃんと距離とってやってきたなって感じでしたね」

――スーツはこの日のために新調した?
「そうっすね。ハイ」

――今後の展望は
「とりあえず、大晦日誰と当たるかわからないですけど、2戦になるんで激しい日になると思うんで、2戦しっかり勝てるように体力・筋力・技術、全て上げていきたいと思います。押忍」

――前回の試合を払拭する試合だった
「今成選手戦は今成選手戦で作戦を立てて、今回は元谷選手の作戦を立てて、作戦を実行できたって感じですね」

――その作戦内容とは
「もっとガンガン前に出てくるタイプの選手だと思ったんで、サークリングして角度つけて横から当てようとしていたのと、プレッシャーかけれたらプレッシャーかけるって2つ用意してて、2つを局面によって出すっていう作戦でしたね」

――最後のラッシュは極真空手の下突きラッシュに見えた
「元谷選手って結構ガードをクって上げる癖があるんで、顔面パンで効いたなと思ったらボディ行ったんですよ。ボディもウッって声出して効いてたんで、そのあとまた顔に行ったって感じでね、ハイ」

――元谷選手がロープ外に出た。驚いたか
「ああ、そこまで意識して無くて。まあ効いてるからとりあえず今が勝負だって感じで畳み掛けた感じですね」

――準決勝で闘いたい相手はいるか
「朝倉海選手とやりたいと思ってます」

――今日の勝利で優勝の確信は持てたか
「優勝は絶対するつもりなんですけど、次の相手が決まってないんで、しっかり相手の対策を立てて次に進みたいと思ってますね」

――次も公開練習があったら全員チェックしますか
「チェックしますよ、もちろん(笑)」

――瀧澤謙ダンスは行われたのでしょうか
「あの試合そのものが瀧澤ダンスだと思っていただければ」

第8試合

 扇久保がローで牽制。大塚がジャブも扇久保がすかさずローから前に出るが大塚は下がる。
 扇久保はハイキックからノーガードで挑発するが、大塚もガードを下げると扇久保がローから前に出るが大塚はガードを上げて下がる。
 扇久保は右ミドルからパンチを散らしてロープを背負わせていくが、大塚がローをフェイントに左フック。一瞬ふらついた扇久保とパンチの打ち合いになるが、大塚は一度落ち着いて距離を見る。
 扇久保がハイキックで牽制し、大塚のローをキャッチしてロープに押し込む。大塚が振り回して距離をとり、扇久保は右フック。大塚のローを扇久保がキャッチしようとするが大塚は嫌がり離れてガード。大塚はハイキックをキャッチし左右の大ぶりフックからハイキックも大塚はローから前に出るが扇久保はボディブローで動きを止める。
 扇久保が前に出て左右のフックからロープを背負わせていくが、大塚はワンツーもガードしロー。
 ローの打ち合いからお互い様子を見つつ、扇久保がジャンピングミドルも打ち終わりで1R終了。

 2R、扇久保のミドルに大塚がローをあわせ、一定の距離を保ちながらジャブとローでお互い牽制。
 扇久保がラッシュから組み付いてロープに押し込むがブレイク。

 大塚はつっこむが扇久保がアッパーで牽制しハイキック。
 大塚のローに扇久保がハイを合わせ、扇久保がローからロープ際でプレッシャーを仕掛け、右ストレートも大塚はリングを周って距離を取る。
 お互い攻めあぐねたまま2R終了。

 3R、お互いローで牽制し、扇久保が右フックから左ハイで前に出るが大塚はガード。
 なかなか前に出れずだったが、大塚の目に扇久保の指が入ったということでタイムストップ。

 再開し、ローとハイの打ち合いから扇久保が大ぶりフックを振り回すが大塚はリングを周っていく。
 扇久保がハイキックから前に出ようとするが、大塚はパンチを散らしていくが扇久保にはあたらず。
 扇久保はフックを打っていくが、大塚がタックルでテイクダウンを奪いパンチを打ち込んでいくも一瞬のスキを付き扇久保が立ち上がりコーナーに押し込むとボディブローからフック。ラッシュを仕掛けようとするが大塚がリングを周って下がり、パンチの打ち合いになるが扇久保が飛び膝からアッパー。最後10秒でお互いパンチを大振りで振り回していくが、倒しきれずに試合終了。

扇久保「今日はご来場ありがとうございます。このトーナメント、絶対に僕が優勝するんで、僕に全ベットしてください。ありがとうございました!」

<試合後コメント>
扇久保博正
――試合後の率直な感想は
「大晦日に残れてホッとしてます」

――相手の印象は
「もっとタックルに来ると思ってたんですけど、打撃できてくれたんで、ずっと打撃でやれてよかったと思います」

――今後の展望は
「優勝することしか考えてません」

――次は大晦日です。かめはめ波を期待されていると思います
「大晦日は優勝してリングの上からかめはめ波を撃ちたいと思います(笑)」

――試合運びは予定通り?
「最後のテイクダウンは簡単にあげすぎたなと思ったんですけど、打撃で行こうと思ってたんで、予定通りです」

――序盤で右をもらったときの印象は
「一瞬効きました。でも大丈夫だったです」

――普段よりガードが低かったのは、対レスリングを意識していたことでしょうか
「おでこで受けようと思ってたんで。タックルも来ると思ってたんで、今日はガードを低く構えてました」

――優勝への手応え、確信は高まったか
「1回戦のときから自分が優勝すると信じているので、大晦日は準決勝・決勝勝って絶対優勝したいと思います」

――堀口選手の発表もあり、バンタム級戦線も捉え直しという一面もあると思う。今、どういう気持ちでバンタム級で闘っていくか
「今自分はトーナメントに出てるので、このトーナメントを優勝するってことしか考えてないですし、堀口選手は年に1回かRIZINで闘うと言っているので、優勝すれば闘う権利はもらえると思うから、ここは絶対優勝したいと思います」

――前の試合で元谷選手が瀧澤選手に負けたことはご自身の試合に影響を与えましたか
「いや、全くしてないです」

――慎重な神経戦になったが、カーフキックは作戦の内?
「そうですね。ローから崩していこうと思ってました。それが結構効いてたと思います」

――試合前は大塚選手と小競り合いがありました。終わってみた後の感情は
「試合前はああいうふうに言ってましたけど、同い年だし、そんな憎しみ合う感情ではなかったかなと。やめちゃいそうな感じがあったんで、『まだ続けよう』というふうにリング上では言ったんですけど、もうちょっとお互い頑張れればいいと思います」

――戦前に「ボッコボコにする」という言葉がありましたが、ボッコボコに出来ましたか
「ボッコボコは、なってました?なってました?……すっごい空気になってる(笑)」

――やりたいようには出来た?
「そうですね、ハイ(笑)」

大塚隆史
――試合後の率直な感想は
「終わってしまったなと。トーナメントが、このRIZINのトーナメントが終わってしまったなという感じです」

――相手の印象は
「やっぱり、違いはないですね。気合入ってる選手だったなと、改めて」

――続けて欲しい
「試合終わってリング上で言われて、ちょっと考えないといけないなって。すごく僕は、他のファイターより試合してきて、気がつけばもう35歳なんですけど、中々思うようにいかない部分が出てきたりして、身体的に。ちゃんと考えないといけないなって。連戦が続いて疲れてる自分がいたので、ちょっと負けてしまったんで、体を休めて少しゆっくりして考えたいと思います」

――今後の展望は
「次とかはまだ何も考えられないんで、体を休めて自分がどう思うか、感じるかっていうのを見たいと思います」

第9試合

 井上が前に出ていき変則のミドルやローを打ちながら前に出る機会を狙う。金太郎はフェイントで懐に入れずにミドルを打ち込んでいくが、井上はキャッチすると前に走り込んでハイキック。これは浅く井上は距離をとる。井上はプレッシャーでコーナーを背負わせローで牽制しながらミドルの打ち合い。
 攻めあぐねる場面が続き、金太郎がボディーブローも井上は下がる。井上はカーフキックを打っていくが、井上は距離をとって見合い、そのまま1R終了。

 2R、井上が前に出るが、金太郎がジャブで牽制。金太郎がワンツーで前に出ていくが井上は下がり、井上はミドルから左ストレートも浅い。
 金太郎が左フックを当てていくが、井上はローで牽制し距離をとる。
 井上の前蹴りをスウェーで避けた金太郎が左ストレートも、金太郎がボディブローから井上のハイキックを避けて大ぶり右ストレートも当たらず。
 井上はカーフキックからハイキック。スリップしたところを金太王が右フックから前に出るが井上は距離を取る。
 金太郎がプレッシャーをかけて前に出るが井上はフックから下がっていく。
 井上が左ストレートを打ち、金太郎が右ミドルを打って2R終了。

 
 3R、井上がカーフキックも金太郎が前に出て右ストレート。さらにハイキックから前に出て振り回していくが井上のワンツーがあたりハイキック。一瞬バランスを崩した金太郎だったが、前に出て打ち合いを要求。金太郎がミドルから左のボディブロー。井上のカーフキックをものともせず金太郎が前に出てワンツーボディ。さらにフックから前に出ると、左ストレートもボディにヒット。
 井上はローで牽制するが金太郎はボディにストレートから右フックからハイキック。強引にワンツーが顔を捕らえるが、井上はミドルで牽制し距離をとる。
 金太郎はカーフキックを受けきりボディへのストレートも、足を引きずり始め動きが鈍くなってしまう。
 だが井上のカーフの打ち終わりにストレートを振り回してスキあらばストレートからさらにワンツーも井上が下がり避ける。
 金太郎は左ハイで牽制し、井上はジャブの打ち終わりに前に出ていきワンツー。金太郎はプレッシャーをかけてロープ際に押し込んでいくが、井上は的確に距離をとるが金太郎はかまわずガードの上からストレート。さらにラッシュを仕掛けるが井上はガードしてカーフキック。金太郎はスキあらば前に出てパンチを振り回していくが、井上はガードを上げるが金太郎はラッシュを仕掛けここで試合終了。

<試合後コメント>
井上直樹
(※インタビュールームに現れたところで丁度メインイベントが始まり、井上が会場モニターで試合を見終わってからインタビュー開始)
――試合後の率直な感想は
「金太郎選手、強かったです。全然パンチ当てても怯まなくて、ほんとに素晴らしい選手だと思いました」

――相手の印象は
「まあ、普通というか、パンチ力もキックもパワーがしっかりありますし、全然普通、普通、普通というか、変わらず、自分の思ってたものと変わらずでしたね」

――今、朝倉海選手が3-0で判定勝利して、準決勝の4名が決定しました。次に対戦したい相手は
「やっぱり、朝倉海選手、扇久保選手……扇久保選手は最初の抽選会で挑発してくれたんで、トップ選手に指名される機会があったんで、そういう選手とやれたらいいなと思います」

――今後の展望は
「打撃で今回まだまだだなと思ったので、もっと技術を磨いてしっかり練習して、準決勝・決勝、1本・KO狙えるようにしっかり頑張っていきたいと思います」

――終盤、相手がほとんど前に出てきて相手のイケイケムードだった。落ち着いて対処できた?
「自分も打たれて、打ち返したいっていうのがあったので、すごいそういうのは盛り上がったんじゃないですかね。セコンドの人が『打ち合うな』って声かけてくれたんで、冷静にいくことが出来ました」

――今日の試合の中で一番良かったと思う部分は
「別に、無いですね。……いや、全然無いです」

――撃ち合いになったがクリーンヒットはもらってない印象です
「全然、ガードの上から。ガードしたり、しっかり見えてたんで大丈夫だったんですけど、鼻血出て印象悪いなって感じですね」

――自分のレベルアップを感じる?
「ちょくちょく当たってるなとは思ってたんで」

――金太郎 興味ないと言っていた 実際どう思っていたか
「実際……いや、強い選手とやりたいんで。強い選手、戦績も良くて実績があってっていう選手とやりたかったんで、最初、金太郎選手って聞いて、扇久保選手とか朝倉海選手とやりかたかったんで、そう思ってたんですけど、実際やってみたら判定まで、3Rまで闘えてたんで良かったと思います」

――今モニターでメインを観戦していてどう思ったか
ヤマニハ選手がすごい強かったなって。タフだなって感じですね。朝倉海選手が普通にKOとかで勝つのかなと思ったんですけど、でも、フィニッシュにどっちが勝ったかっていったら朝倉海選手だったんで。

――自分に当てはめながら見ていた?
「いや、その試合はその試合で。まあ弱点が色々見えてよかったんじゃないかと思いますね」

――関節蹴りがよく決まっていた、作戦だったか
「石渡戦のときから考えててずっと練習してたんで、それが試合として出たのかなって感じですね」

――もし選べるなら次に誰と闘いたい?
「やっぱり、朝倉海選手、扇久保選手ですかね。どっちか。どっちでもぜんぜん大丈夫です」

――ただ勝つだけではなく、誰に勝つかも重要視している?
「まあ、そうですね。1回1回強い選手とやるのも意味があると思うんで。そういう選手とやりたいですね。自分が強くなる上でって感じですね。色々経験することが大事だと思うんで」

金太郎
――試合後の率直な感想は
「いや、負けました!」

――相手の印象は
「こっちも準備万端で行ったんですけど、向き合ったときに思ってたよりも遠かったです」

――今後の展望は
「今後の展望と言うか、自分の3Rやってた攻撃というか、腹決めて3Rは前に出たつもりなんですけど、その気持ちを1Rから持って挑むだけですね、次は」

――距離感の話で言うと、前足を攻められて入れなかった?
「前足もそうなんですけど、右ストレートを警戒しすぎましたね」

――3Rでは左のボディストレートがしっかり入りましたが、手応え場
「ボディは結構手応えはあったんですけど、自分が用意してきた種類というか、それは距離が遠くて当たらなかったです。他にいっぱい用意してきてたんですけど、自分が想像してたよりも遠かったと言うか、それのせいで入れなかったですね」

――ワールドクラスの相手と戦ってみて、自分の実力はどのあたりにあると思ったか
「別に、このトーナメントに出てきてる次点で全員そんな差はないってわかってたんで、そんな自分の位置とかは別にあんまり変わらんかなと思ってはいます」

――井上選手も届かない相手ではない?
「全然別に、うまかったなあって感じですね」

――観客が金太郎選手の逆転勝ちに期待して大声援が上がっていた
「最後、チャンスがあればもう一気に行くって決めてたんで、そこで倒しきれなかったんですけど、次は倒したいですね」

――グランプリ優勝は出来ませんでしたが、今後の目標は
「ちょっと、このトーナメント敗退したんで、それは変えられないから、RIZIN、今日で4戦やって2勝2敗でトントンって感じなんで、しっかり次は勝ちたいなって感じですね」

第10試合

海が前に出てコーナーを背負わせワンツー。バランスを崩したアランだったがすぐに立ち、ローで牽制していくが海は構わずボディにストレート。海の右ストレートが顔面を捕らえ、走り込んでいくがアランが片足タックル。
 海はこれを切って距離をとると、コーナーを背負わせ前蹴りからワンツー。海は左右のフックからボディブロー。再度ボディブローも、アランの左フックが顔面をとらえ海はたたらを踏む。
 海は仕切り直して左右のフックも、アランがタックルも海は切ってコーナーに押し込みラッシュを仕掛け、アランのストレートが海の顔面を捕らえていくと海が少し下がる。
 海が前に出ようとするがアランがフックで牽制。海がボディから顔面にパンチを散らしていくが、アランは前に出ていくが海はボディブローから前に出ようとするがアランはパンチを散らしていく。海のストレートで膝をついたアランにラッシュを仕掛けるが、アランは下から三角絞めを狙うが海はなんとか抜けて立ち上がると鉄槌を狙うも、アランが下から挑発すると海は下がりスタンドで再開。

 アランがローからワンツーも海は左フック。
 海はリングを周ると、アランの大ぶりフックが顔面を捕らえ始め、海はボディもアランがカウンターのアッパー。海がワンツーニーもアランはガードし、ここで1R終了。

 
 2R、アランがラッシュを仕掛けると海が下がり、アランにワンツーをあわせる。
 海はローキックで牽制し、ワンツーからローキックの相打ち。これは海にローブローになりタイムストップ。

 再開し、海がローからアランもロー。海がパンチを振り回していくがアランが組み付いてテイクダウンを狙うが、海はコーナを背負うがアランは崩していき顔面にパンチを打ち込んでいく。海が立ち上がると回転して逃れる。

 アランのローに海が右ストレートをあわせてコーナーに押し込んでいくが、アランがリングを周るとボディからのワンツー。海は避けるとボディから左右のボディ。アランもボディと左ストレートを散らしていき、海は右ストレートを狙い当てていくもアランは組み付きテイクダウンを狙うも、海はコーナーに寄りかかり耐える。そのまま2R終了。 

 3R、お互いローで牽制し海がボディーブロー。アランはミドルから後ろ手に組みボディブローを要求するが、海は挑発に乗らずに距離をとる。
 アランが大振りフックも海は避けてワンツー。海はストレートもアランが片足タックルからバスター。海はすぐに立ち上がるが、アランは力任せに振り回そうとするが海は耐える。
 アランは足を絡めてスピンぎみに倒すも海はすぐに立ち上がり、アランは後ろから膝を打ち込んでいく。
 海は暴れて逃れるも、海はワンツーを打ち込んでいくがアランはローで牽制。
 海がハイキックを見せ左ストレートから右ボディもアランもカウンターのフックを効かせていく。
 海が前に出て打ち合おうとし、ストレートがボディや顔面を捕らえていくがアランもワンツー。アランの左右のストレートが顔面を捕らえ、アランが振り回すも海は最後に飛び膝蹴り。アランは体勢を崩すが、ここで時間切れ。

判定3-0で海が勝利した。

海「皆さんこんばんは!あの、沢山の応援ほんとにありがとうございました。メインなのに判定で微妙な試合しちゃって申し訳ないです。このトーナメント絶対優勝するんで、大晦日までに絶対強くなって戻ってくること約束します。ほんとにありがとうございました!」

<試合後コメント>
朝倉海
――試合後の率直な感想は
「メインイベントを任せてもらったのに、KOか1本で倒す予定だったんですけど、微妙な判定になってしまって、不甲斐ない結果です」

――相手の印象は
「思ったより頑丈でしたね。頑丈だろうとは思ってましたけど、結構タフな選手で、組み力とかパワーも結構有りましたね」

――準決勝で闘いたい相手は
「どの選手でもいいと思ってます」

――今後の展望は
「今回の試合で自分が修正しないといけないところが見つかったので良かったと思うんですけど、それをしっかり大晦日までに修正して最強な状態で大晦日に臨めるよう頑張りたいと思います」

――今日は自分の出来どうこうではなく、相手が想定以上だった?
「1Rで何度か引かせた部分があったと思うんですけど、そこで倒すことを意識しすぎて詰め方が雑になってしまったかなと思います。絶対倒して勝ちたいって思いが前面に出て冷静に詰めることを忘れてしまっていたので、反省点だと思います」

――組みは想定内だった?
「しっかり押さえられてはなかったですし、寝かされてはいなかったんで。ディフェンス休みすぎたなとは思いました。もっと早く対処すればと思いました。組みに関しては慌てなかったですね」

――パンチの威力について
「拳が硬いなって思いました。効いたパンチはなかったです」

――第2Rに入って距離を取って、1Rとは闘い方が変わっていた。狙いは
「1Rで右の拳を怪我してしまって。折れてるかは病院に行かないとわからないですけど、右の力が入らなくなっちゃったんで、上手く距離を取って闘うことにシフトしました。どの場面かわからないですけど、1R終わったときに拳がすごく痛かったので、途中から痛みを我慢しつつ闘ってました」

――では、2R以降は作戦が大幅に変わったのでは
「左のボディとかで効かせてお腹を効かせたり、足を効かせたりして攻めていこうかなってのは思ってました。最悪怪我してもいいかなと思って右も打ってました」

――大晦日まで強くしていくポイントは、その1Rの右が当たってから倒れてからの詰め方の部分?
「あと攻撃のバリエーションだったり、テイクダウンへの対処だったり。今回は取られてないですけど、もう少し早く対応スべきところもたくさんあったので、そういうところも含めて自分の中ではやらなきゃいけないことって今の時点で結構固まってるので、そういう部分をしっかり修正して臨みたいと思います」

――兄・未来からアドバイスは受けたか
「結構試合で出してた技が結構あったんですけど、三ヶ月蹴りとか、ボディ効かせてから上の攻撃、そういう技は結構戦略通りにはやってたんですけど、ギリギリのところで力を逃されたりとか、結構頑丈だったりとか。その部分でKO出来なかったかなっていうのはあるんですけど、戦略としては、戦略通りに出来たのかなと思います」

――ボンサイ柔術vs朝倉兄弟というバックボーンについて
「兄へのリベンジって気持ちは無くて。闘ってる相手が違うんで、僕がクレベル選手と戦ったわけではないのでそういう気持ちはないですけど、ボンサイ柔術の選手が今勢いがあってRIZINでチャンピオンになったり勝ち続けてる印象があるので、RIZINの中心は僕ら朝倉兄弟でありたいっていう気持ちは強くて。僕らが引っ張っていきたいって気持ちが強いので、そういうチームとして絶対負けたくないって気持ちは強く思って闘いました」

――試合が終わった後のリラックスするためのルーティンはあるか
「食事制限をしていたので、食べたいものを食べようと思いますね。あとはみんなと遊んだり、お酒飲んだりとかやってます。今食べたいものは……お寿司ですかね(笑)」

――最後の試合を井上選手がモニターで見ていました。準決勝で朝倉選手か扇久保選手と闘いたいといっていたのですが、どう思われますか
「全然もう準決勝でやってもいいですし、決勝でやってもいいですし。僕はファンの方が求める声が多いカードを組んでもらいたいと思います。それを準決勝で見たいのか、決勝で見たいのか。希望の多い方を組んでもらいたいと思いますね」

――サトシ選手、クレベル選手と言葉をかわしていましたが、どのような話をしましたか
「あんまりハッキリ覚えないですけど、『いい試合だったよ』とか『強いね』みたいないい言葉をくれた記憶がありますね。僕はお礼を伝えました」

――大晦日に向けての修正点はどういうものなのでしょう
「圧倒して勝ちたいっていうのと、僕は今回のトーナメント優勝はもちろんなんですけど、対世界を目指してやっているので、そう考えると今のままじゃ実力不足だと実感したので、全体的にレベルアップしないといけないなって感覚です」

アラン“ヒロ”ヤマニハ
(※日本語でコメント開始)
――試合後の率直な感想は
「さみしいね。さみしいね、ホントに、この試合、メッチャがんばったの。娘さんに、約束だったの。出来なかった。だからホントにさみしい。僕の心は、苦しいね」

――相手の印象は
「朝倉海は私が知ってるね、つよいけど、打撃がうまいけど、僕、自分、信じる、僕の心強い。朝倉海はこころが強いけど、私が考えてる、私が勝つできるかな。試合の結果、勝ったと思ってましたけど、負けてしまいました。出来なかったです」

――今後の展望は
「ベルト、今できないけど、僕の夢。まだあります。私が今日、できないけど、もっと、今度チャンス、次分からない。ベルトはずっと狙います。RIZINのバンタム級は、チャンプになりたい」

――試合中、朝倉海選手の攻撃で倒れそうと思ったことはありますか
「朝倉海は、パンチがうまいね。相手が強い。私も強い。だから、相手の右手、本当に強い」

――そこでがんばれた理由は
「自分からずーっとタイミング、悪いあるね、僕はもっとつよい、出来る。いつもハードなトレーニングをやってる、悪いときはいつも同じようにやれば出来ると思った」

――初めてのメインイベントで人気選手の朝倉海選手と闘ったことについて
「メインイベントというのは別にして、やっと私の時が来たと思った。私の夢がやっと実現したと思った、でも出来なかった、それは残念に思った」

――今トーナメントでは敗退した、しかし他の試合や、リザーバーとしての出場もあり得る
「練習は続けて、もっと頑張る。今日勝っていたらもっとハードにするつもりだった、負けたからもっともっとハードにする。いつか勝ちを皆さんに見せます」

――最後まで戦い抜いてボンサイ柔術の強さを見せつけることは出来たと思います
「この試合にすごい力、ウチのパワーを見せることが出来た。ボンサイ柔術だけじゃなく、クレベル先生、サトシ先生とスパーリングをやってるから、結果をこれからもっと出して行きたと思います」

――朝倉海選手は1R目で右拳を負傷して使えなくなっていたが、気付いていたか
「ヒジに当ててしまったとき、それは、感じました。なにか怪我したとは思った、右が使えない、分からなかった」

――トーナメント優勝者は誰だと思うか
「井上直樹、海、どっちか」

――3R目に挑発的なポーズが見えた。解説の石渡さんが「コナー・マクレガーのモノマネ」と言っていたが、真偽は
「マグレガーと同じスタイル、相手をわざと近づけて仕留めるプランです。だけど、来なかった」

榊原代表総括


榊原信行CEO
「今日もありがとうございました。RIZIN.30ということで、ナンバーだけで言うと1つ節目の大会、それをさいたまスーパーアリーナというホームアリーナでやれて、ホッとすると言うか、合う意味これまでの日本の格闘技の歴史、PRIDEから遡って色んなことがこのさいたまの中で今日まで闘いが繰り広げられてきた。そう思うと感慨深いものがあるんですが、大会全体としては全10試合。このコロナ禍の中で日本人選手中心に、日本の中で生活をされている外国人の選手、今日で言うとヤマニハ選手1名だけですけど、譲れないという自国の選手だから譲れない、そういう闘いがそれぞれの意志と誇りとプライドが詰まった闘いだったと思います。
いずれにしてもグランプリの4人のメンバーが決まりましたので、若干拳の怪我があるかもしれないという朝倉海選手の拳のことが気にはなりますけど、しっかりドクターチェックを受けて、大晦日まで時間がありますので、怪我の回復を待ってなんとか間に合わせてもらえるといいなという思いでおりますけども、我々の立場で言うと10月24日のRIZIN.31に向けて早速明日からまたマッチメイク含めた、残すところ1ヶ月になりますので準備を進めていきます。そして10月2日の新しい試みとなるRIZIN LANDMARKに向けてもう2週間無いので、こっから先、大晦日までイメージすると、11月に現状未発表ですけど国内2大会くらい開催して年末につなげていけたらと思ってます。中身の濃い、いい闘い、格闘技の中の勝負論のある試合、その前評判に違わぬ中身の詰まった闘いだったかなと思ってます」

――まず第1試合、RIZIN初の女子キックはどう思われましたか
「どうなんですかね。百花とは話せてないですけどぱんちゃんとは少し立ち話程度だったんですけど、本人は悔しがってましたね。判定ではなく決着をつける試合を臨んでいたと本人は言って、後悔というか悔しがってましたけど。これは僕が判定するというより、メディアの皆さん、ファンのみなさんが『また見たい』って求めるかどうかっていう声に耳を傾けていきたいと思いますが、第1試合目としては十分役割を果たしてくれたと、意地も見えましたし、決着こそ判定ではありましたけど、素晴らしい試合だったと思います」

――新規参戦の鈴木千裕選手、久保優太選手について
「そんな簡単にはね、プロモーターとしての評価は勝った負けただけではない評価をするんですけど、久保選手、鈴木選手もそうですけどまたチャンスをしっかり作っていきたいと思いますし、鈴木選手もめちゃくちゃ悔しがってましたけど。でも、倒しにいかなきゃ倒せないし、倒しに行けば倒されるリスクがあるんで、常に選手たちには、プロモーターとしての思いとしては、最後までゴー・トゥー・フィニッシュを目指してほしいと。一本・KOを目指して、その結果負けることがあっても、それは選手として評価を下げることにはならないんだってことは常々言ってはいますので、そういう意味ではもちろん意地とプライドと、譲れないものが詰まった試合が多かったと思いますけど、後半戦の試合で言えば、倒しに行くためにテイクリスクして、倒しに行ってほしかったなって思わなくもない試合が正直ありましたけどね。そういう意味では久保選手も、鈴木選手もこの負けを1つの糧にして戻ってきて欲しいと、そう思います」

――グランプリについて、瀧澤謙太選手がダークホースで上がってきたと感じます
「ずっとファンの皆さんの戦前の予想では、当然元谷選手の方が下馬評が高かったわけですから。上の3つは割とファンの予想してた結果になったということで。瀧澤選手が一番若いので、若さあふれるケレン味のない瀧澤選手らしい試合だったので、大晦日が楽しみな選手ではありますけ」

――決勝トーナメントの組み合わせ、リザーブマッチの実施について
「まだ組み合わせ方法は決めてないですけど、4人共ドクターチェックを終えて大晦日に問題なく行けるということになったら考えたいと思います。もしくはファン投票で4人の組み合わせを決めても良いのかなあと思いますし、選手たちともこうしようってことは確定していないので、一番みんながエキサイティングな形の決定方法を考えたいと思います。リザーブマッチに関しては今日残念ながら2回戦で負けた選手たちでリザーブマッチを組めたら良いなあと思っています」

――キングカズの息子さんがRIZINでデビューする経緯について
「本人としては格闘家を志してはや何年ってところだと思いますけど、現状はBRAVEの宮田くんのところで日々トレーニング、プロとしてデビューする準備を進めているというところですね。何度もこの会場にもお客さんとしても過去から彼は来てましたし、お父さんの跡を受けてサッカー選手になる道ではなく、同じアスリートではありますけど、格闘技を目指すということを早いタイミングで決めて、そこに向けて準備を進めてトレーニングを積み重ねてきたという状況です。リング上でも噛み噛みで何言ってるのか聞こえなかったかもしれませんけど、リングの中って声が回るんですよ。喋ってる内に声がハウっちゃってだんだん上手く喋れなくなっちゃったんですけど、あくまでデビュー戦なので。でもデビューをさせていくにふさわしい、親の七光でもなんでも使えるものは使って這い上がる。その野心をすごく強く持ってるんですね、彼は。であればデビュー戦でRIZINでいいんじゃないかと。どこかでキャリアを積んで、そこで何勝かしたあといよいよRIZINに上がってくると言うより、19歳って若さの彼にチャンスを与える。その道程を、彼が成長する3年先、5年先、ホントに彼が世界を向き合える選手になる過程をRIZINのファンと一緒に育て上げる、見届けるっていう新しいアプローチをしていきたいなと考えています。三浦選手も、是非RIZINスタートでいきたいと。お父さんに負けないくらい、そういう意味では腹の据わったところもあってですね。ご両親も息子の思いに『わかった』とGOを出したということですね。ルールに関しても、当然ヘッドギアははめさせないですが、たとえば3分2Rとか、対戦相手も彼とキャリアと言うかレベルも合う、まだまだ全然RIZINのトップアスリートと比べると遥かにレベルが下だと思うので、そういう、キチっと今の彼のスキル・レベルに合う相手、ルールを用意して、初めてプロとしてのリング・試合に臨む姿を、そういう環境を作り出せたらと思ってます」

――三浦選手からアプローチがあった?
「我々からというよりは、三浦選手、宮田コーチから、そろそろ準備ができたし、行かせたいし、行きたいし、どうでしょうというところで電話を頂いて、ずっとそういうタイミングが合うところでデビューさせようよって話は宮田くんとしていたので、だったら今年の大晦日でいいねってことになりました」

――三浦選手はMMAファイターとしてデビューする?
「そうですね。MMAをやります。もう格闘技を習いだしてから数年経ってます。プロを意識してからは1年くらいやってますね」

――鈴木博昭選手は、相手が重い階級の奥田選手です
「鈴木選手もONEとの契約が終わってから是非RIZINに出たいということで、本人の思いもあって。ただ、当然RIZINとしては各団体の人たちとアライアンスを組んでいくことで、まずそれにはシュートボクシングさんが認めるかっていう確認から入ったんですけど、大丈夫ということだったので。じゃあ、誰でどのタイミングで、っていうのを図っていたところではあったんですね。奥田選手は前々から色んな人を通じて、IGFさんの頃からそういうお話があったので、奥田選手も売り込みがずっと、アプローチがRIZINにあって。逆にどこまで下げていけるか。奥田選手もプロレスをやりながらにもなるんですよ。だからあんまり先になりすぎちゃうと厳しいところがあって、今回は71kgっていうところで怪物くんからするとウエイトが重い階級というか、フェザーでこれからRIZINで闘っていくことになるとするならば、フェザーでってことになりますんで、話題性含めてこのタイミングでやってみたいということで両選手の思いが一致したということです」

――斎藤裕選手の参戦も発表されました。クレベル選手が怪我をしたというアナウンスもありましたが、対戦相手については
「当初はホントにクレベルとタイトルマッチで10・24と思ってはいたんですが、10・24の前に本人が『体重も落ちないしやれない』みたいなことをクレベル側が言って、僕らからすると、チャンピオンがチャンピオンシップをここで受けるよって言ってるので、僕はここでクレベルに受けてもらうつもりで3ヶ月も前にオファーをしてるんですね。6月の試合で『ちょっとゆっくりしたい』みたいなことがあって、そんなこと言ってたらいつまで経ってもベルトには届かないと思います、正直なところ。怪我したのかどうなのか……今日も普通に歩いてましたしね。僕らに全治1ヶ月という診断書が出てますけど、やる気のないやつにチャンスはあげるほど僕らも待ってる気もないので、だったら斎藤と話して、『10・24、斎藤と俺がやってやる』っていうふさわしい選手が出てくれば10・24でタイトルマッチだし、いっぱいフェザー級いますから。正直、この場で言っときますけど、チャンスはそんな簡単には来ないので。『大晦日で』ってサトシは言いましたからね。サトシは大晦日でタイトルマッチ組もうと思ってますけど、クレベル選手で言うと、このチャンスを逃して……怪我で今回延期で、僕らのオファーが受けられないってなると、『じゃあ次大晦日で』なんて僕らがオファーする気は正直ないので、大晦日も出ることはないという可能性が高いと思いますね。色んな流れがあってこれから話をしていきますけど、正直僕らとしては10・24、6月終わった後斎藤が怪我を負いながらも10・24に出てくるわけなんで、そこはタイトルマッチでクレベルに受けてほしかった。でも、怪我じゃないです。体重が落とせないってことで最初にお断りをもらってるんで。で、怪我をしたのは最近ということなので。僕らの10・24の発表が遅れることになったのは、ぶっちゃけクレベルと斎藤裕のタイトルマッチが、僕らの思うような形で組めなかった。だけど……まあいいかと。斎藤裕を軸に、アンダーカードはもう出来上がってるんで早々に発表して流れを作っていけたらと思ってます。相手いかんによってはタイトルマッチで行こうと。斎藤裕はベルトかけて闘うつもりで待ってますから、今日勝ったフェザー級の選手にもチャンスは有るんじゃないですかね」

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