“デンジャラス・クイーン”ジュリアが闇堕ちしたスターライト・キッドへアドバイス!「マジメ過ぎんだよ。怒んねーから汚いこともいっぱいやってみろよ」
31日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『5★STAR GP 2021~開幕戦Day-1~』が行われ、ジュリアが開幕戦でスターライト・キッドから勝利した。
『5★STAR GP』とは毎年8月~9月にかけて行われるスターダムのシングルリーグ戦。
今大会では、【レッドスターズ】ジュリア、渡辺桃、鹿島沙希、スターライト・キッド、なつぽい、ひめか、コグマ、白川未奈、岩谷麻優【ブルースターズ】林下詩美、朱里、中野たむ、上谷沙弥、舞華、AZM、琉悪夏、小波、ウナギ・サヤカ、彩羽匠と過去最多の20選手がエントリー。この日の横浜武道館大会から開幕し、9月25日大田区総合体育館大会で優勝決定戦が行われる。
この日の第3試合では、ジュリアvsスターライト・キッドの試合が実施。
ジュリアとキッドにはかつて白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム王座)をかけて闘った因縁がある。今年2月に当時ジュリアが保持していた白いベルトにキッドが挑戦した際、珍しくラフファイトで突っ込んできたキッドをジュリアが真っ向から受け止めて防衛。試合後にはジュリアがハサミでキッドのマスクをズタズタに引き裂き、「キッドのプロレスは噛み合わないし、全然燃えないし、あたしの求めてるものとは真逆。頑張ってるだけじゃチャンピオンにはなれねーんだよ」と突き放した。
その後、キッドは紆余曲折の末にヒールユニットである大江戸隊に加入して闇堕ち。キラキラ輝く清純派から妖艶な色気を放つ“キッド様”として生まれ変わっていた。
試合が始まると、キッドはジュリアの足を徹底的に潰していき、ドラゴンスクリューからの足4の字固めで速攻を狙う。ジュリアは敢えて痛む足でのケンカキックで対抗し、体格差を生かしてバックドロップやジャーマン・スープレックスで畳み掛けていくが、キッドも雪崩式カサドーラや初期型タイガードライバーで苛烈な連撃。
キッドがコーナー上からのムーンサルト・プレスで試合を決めに行くが、ジュリアはこれをボディシザースでキャッチする離れ業を見せ、三角絞めからステルスバイバー(※変形STF)。キッドはなんとかブレイクするものの、ジュリアはシャイニング・ケンカキック、ファルコンアロー、ノーザンライト・ボムと大技で畳み掛けて3カウントを奪った。
試合後、ジュリアは「なんだよ。悪に染まったっつって、闇堕ちしたっつって、どんなに悪いことしてくるのかって思ってたけどさ。お前、マジメ過ぎんだよ。ジュリアに正々堂々やって勝てると思ってんのか?大江戸隊に入ったんだったら、凶器も5カウント以内だったら使えるし、反則も出来るし?ジュリアを倒すためだったら、きたねぇこともいっぱいしてやってみろよ。怒んねえから。マスクだ髪の毛だって、そんなのやめにしろよ。お前とはここで、これからも勝負してえって思ってるから、もっともっと悪くなってまたやろうぜ。またなっ!」と快活に笑い、意気揚々と引き上げていった。
この試合は多くの注目を集め、Twitterでは「ジュリア」がトレンド入り。
今年3月の髪切りマッチを見た北斗晶から“デンジャラス・クイーン”の名を与えられたジュリアはノーザンライト・ボムを必殺技として使うようになり「女子プロレスの時代を創った技、偉大な力をお借りして新しい女子プロレスの時代を作りたい」と語っていたが、ジュリアが新時代の旗手となる日はそう遠くないのかもしれない。