【会見全文】初代タイガー&ジャガー横田が育てたタイガー・クイーンがついにお披露目!デビュー戦は山下りなとの一騎打ち!スーパーvs間下の兄弟弟子対決が本格化!

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 15日、都内某所にて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11~初代タイガーマスク40周年記念第2弾~』についての記者会見が行われ、スーパー・タイガーと間下隼人の兄弟弟子対決、そしてタイガー・クイーンが公の場に初登場し山下りなとのデビュー戦が行われることが発表された。

 会見に出席したのは、初代タイガーマスクこと佐山サトル、新間寿会長、平井丈雅代表、ジャガー横田、スーパー・タイガー、そして初代タイガーが育てた“女子版タイガーマスク”タイガー・クイーンが初登場した。


 まず登場したのは、スーパー・タイガーと間下隼人。
 同じ試合に出場することが少なかったスーパーと間下だが、今年に入ってから組んだり闘ったりする機会が増え、間下は“スーパー・タイガー超え”を強く意識。間下の直訴によってタッグマッチで兄弟弟子の対決が行われることとなった。

間下隼人
「ここ2年くらいスーパー・タイガーと一緒に行動することがまた増えてきて、靖国で9年半ぶりに闘ったりとか、6年ぶりに組んでA-TEAMさんでベルトに挑戦したりとか、その中で、自分の中で押さえきれない欲がどんどんどんどん強くなってきて、兄弟子・弟弟子、この2人しか残っていない中で、いつまでもいつまでも2番手。スーパー・タイガーに甘えてちゃダメだなという気持ちが強くなって、爆発した次第です。やはり、兄弟子・弟弟子、その中でスーパー・タイガーを倒したい。弟弟子として兄弟子を超えたい。男として勝ちたいという気持ちで、この1戦を平井代表にお話した次第です」

スーパー・タイガー
「今回この対戦カードを聞きまして、正直ビックリしました。それもまた平井代表から、間下が直訴してきたと。春の靖国での闘いで、正直僕が思っていた以上に間下の成長を闘ってみて感じ、正直驚いていました。他団体でもタッグを組んで、前回の川崎大会でもタッグを組んで、安心してる部分と、僕はどうしてもよそに対してしか目を向けていなかった部分があったと感じました。間下の思いをしっかり受け止めてあげたい。そして、そんな甘いもんじゃないというのは本人も分かってると思いますが、私がこれまで闘ってきた相手を、それを丸々横から持っていかれるつもりはないので、しっかりそこは闘いで示していきたいと思っています」

 この兄弟弟子の対戦決定を受け、初代タイガーマスクが想いを語った。

初代タイガーマスク
「2人とも、よくここまで成長してくれたなと。スーパー・タイガーの成長というのはまだまだ止まることはないと私は思ってます。そして間下の急成長も、もともと素質があった選手ですけども、ここへ来てそれが開花していると思います。なにが言いたいかというと、同門同士の闘いというのは、その道場が思っている闘い方、そのものをすべてリングに出し合うことだと思います。勝ち負けも大切ですけど、そのスタイルをどう出していくか、そしてそのスタイルでお客さんを魅了することが出来るか。プロレスとして素晴らしい試合をしてくれるかどうか。これにかかっていると思います。2人とも切磋琢磨してここまでよく来てくれました。よくここまで育ってくれました。それを心から言葉として贈りたいと思います。頑張ってください」

――間下選手、将軍岡本選手にベルトを奪われてしまいましたが、この兄弟子との対決の先に将軍岡本選手へのリベンジを見据えている?
間下「いえ、それはそれで。正直置いといてというか、今僕にはスーパー・タイガーしか見えていません。もちろん、普通の先輩後輩ではないと1人で勝手に思ってますけど、15年自分もいて、ずっと背中を見て追いかけてきたわけですから。前にUWAアジア・パシフィックヘビー級ベルトを獲って、自分の価値を上げてくれたことには感謝しています。でも、今はもうベルト云々より、スーパー・タイガーしか見えていないです」

――スーパー・タイガー選手、ご自身の持つレジェンド王座について、将来的に間下選手を挑戦者に逆指名する可能性はありますか?
スーパー「まさに言われた通り。佐山先生、初代タイガーマスクにも言われましたが、我々が闘うことでストロングスタイルの体現と言いますか、我々が育ってきたこの道場での学びをしっかりこの2人の闘いの中で見せて、それでお客さんがどう反応するのかを感じ取って、その上で熱いものが響けば今後そういう可能性は十二分にあると思います」


 続いて、会見は第2部に移行し、初代タイガーマスクとジャガー横田が育てたタイガー・クイーンが初登場。
 会場では、初代タイガーとジャガーが道場でタイガー・クイーンに稽古をつけている映像が流され、クイーンが流れるようなタイガーステップやコーナーでのサルトモルタルを決めていく模様が公開。タイガー・クイーンは自ら言葉を発すること無く、その気品溢れる姿を見せつけた。

初代タイガー「40年前、新間さんによって作られたタイガーマスクですが、この度私が彼女を見た瞬間に『これは40年前を再現できる』と確信しました。そして今、その動きを教えて、ジャガーさんに育てられて、1つ1つの技をしっかり復習しています。ジャガーさんの教えも私の教えもある。魂の部分では全く一緒ですので、そこのいちばん重要なところもガッチリと彼女は掴んでいます。いわゆる、40年前のタイガーマスクと同じということです。その彼女を、ここで今日発表できることに僕は非常に感動しています。29日の試合は本当に感激して、必ず今日平井さんは泣くと思います。必ず泣いてもらえると思います。そのくらい、今のビデオを見てもおわかりだと思いますが、今はもっとスゴいです。アレは(練習を始めた)最初の頃のビデオなんで、今はもっとスゴいです。是非期待して40年前を思い起こしてください。是非お願いします」

ジャガー横田
「7月29日にデビューする、タイガー・クイーンです。タイガー・クイーンは佐山先生が連れてこられ、佐山先生が直々に1つ1つ指導された選手です。初めて見たときから衝撃をもらいました。ハッキリ言ったら、初代タイガーのクローンだと私は思っております。それくらい期待してくれていいと思います。是非、29日、ご期待ください」

 そして、平井代表によってタイガー・クイーンのデビュー戦のカードは山下りなとのシングルマッチであることが発表される。

ジャガー「タイガー・クイーンの相手、私が直々にやりたかったくらいですが、どの選手と当たっても恥じない動き、スピード、テクニックがあると思いますが、コロナ禍ということで外人選手を考えても呼ぶことが出来なかったり、日本の中でもすごい力のある山下りな選手にしました。いろんな選手と闘っていって、タイガーもまだまだ成長しないといけません。やってる内にどこまで登り詰めてくれるか、それも楽しみにしていきたいと思います。山下りな選手とは先日組んで最高の選手だと思ったので、まず29日、ご期待いただきたいと思います」

 続いて、タイガー・クイーンとそのデビュー戦について新間会長が想いを語った。

新間寿
「こないだ平井が泣いたんで、ビックリしました。先月、6月26日、アリ猪木戦45周年記念ということで、ある雑誌の取材を受けました。あぁ、もう45年経ったのか。タイガーマスクが40周年。私も今年は86歳。タイガー・クイーンが誕生し、そして相手ということで、ジャガーさんとも相談しました。タイガーとも相談しました。『なんで女子ばっか選ぶんだ。男子でもいいじゃないか。ヨーロッパの方にジュニアのいい選手がいるんじゃないか。メキシコにもいるんじゃないか』と、色々ジャガーさんとも相談しましたが、今回のコロナの件でもって、なかなかそういうつてが見つかりませんでした。しかし私も40年前のタイガーマスクを誕生させ、今回新たにタイガー・クイーンを誕生させる。そういうところに身を置くという、この格闘技の世界というのは、異種格闘技を私はアントニオ猪木とともに始めました。その原点というのは、靖国神社に於いて、アド・サンテルと講道館の庄司彦男三段が闘ったときから始まりました。姿三四郎が生まれ、空手家が悪役となり、柔道家が善となるような、そういう物語が一斉を風靡いたしました。今私がタイガーマスク、佐山サトルに述べる言葉というのは、『佐山ちゃん、アンタのおかげで私は(WWE)殿堂入りをすることが出来た。そして今度はタイガー・クイーンをまた世に送り出すことが出来る』と。私の孫娘がタイガーマスクの言葉を覚えたときになにを言ったか。『虎は風を従え千里を来て千里を帰る』。『栞理、今度新しいタイガー・クイーンが出来るよ。なにがいいと思う?』……彼女は言いました。『じいじ、風林火山だよ』。風林火山。小学校3年の女の子が風林火山という言葉を、私に、タイガー・クイーンにぜひ伝えてもらいたいという。今朝食事をしながらそんな話を聞いてまいりました。風林火山。お前、もう一度言ってご覧?『其疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し。これがタイガー・クイーンだよ、じいじ』。なるほど。さっき佐山ちゃんにもいいました。『ウチの孫がこういうこと言ったよ』と。ジャガーさんビックリしました。先程タイガー・クイーンに『風林火山知ってるか』と言うと、『知ってます』と。『風林火山をこれからサインをするときに必ず入れて自分のこれからの闘いの旗印にしたらどうだ』と、タイガーと私とジャガーが、私たち3人からタイガー・クイーンに贈る言葉でございます。私も今年86歳。もう今年がプロレス界に於いて、表に出て記者会見をしたり、そういうことは全て今年で終わりにしたく思っております」
平井「いやっ、そんなっ!」
新間「これからは、プロレスに限らず私の一生期の本をとあるプロレスの記者とともに出そうかなと、左様に考えております。なにはともあれ、私たちの孫まで期待しているタイガー・クイーン。タイガーマスクがデビューしたあの佐山サトルを、私は今一度見たい。彼女なら絶対見せてもらえる。平井がその試合を見て、感動の涙を流すことが出来るかどうかという、そういうようなことを思いつつ、今日の記者会見に出させていただきました。風林火山であるタイガー・クイーン。これから多くの多くの6m40のこのリングの中に登場する、その試合試合のごとに多くの人に夢を与え続け、希望を与えるような選手となってもらいたいという思いを込めて、今日私はこの場におります。皆さん、今後とも宜しくタイガー・クイーン。そしてそれを生んだタイガーマスク、佐山サトル。そしてそれを育てるジャガー横田とともに是非ご期待くださるよう心からお願い申し上げまして、私のご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました」

――タイガー・クイーン選手のデビュー戦はどんな試合を見せてほしいと思いますか
初代タイガー「僕がデビューするときは訳のわかんないまま必死だったんですけど、今彼女も恐らくそのプレッシャーに苛まれていると思います。そのプレッシャーを利用してもっといい試合が出来るようになってもらえればなと思います。ずっと前から練習をしてるんですけど、毎回毎回、自分の期待を超えるようなアクションをしてくれて、この選手なら行けると思います。皆さん期待をして当日見てあげてください」

――タイガー・クイーン選手のデビュー戦は何試合目?
初代タイガー「何試合目ですか?」
平井「まだ正式決定はしていないのですが、新間会長、佐山先生、ジャガー横田様が生み出したタイガー・クイーンですので、非常に重要な位置で試合を……」
初代タイガー「本来ならメイン級の選手ですね。それくらいの価値があると思います」
新間「メインイベントにすればいいじゃないか」
平井「はいっ!」

――新間さんから見てもメインイベントにふさわしい選手?
新間「と思います。セコンドにはジャガーも付きますから大丈夫でしょう。ねえ、ジャガーさん」
ジャガー「はい」

――ジャガー選手、今日姿を見せたタイガー・クイーン選手はとても背が高い選手です。指導で難しい部分はありますか
ジャガー「背は高いですけど、私は背の高いレスラーと闘ってきたし、教えてきたのでそれほどの不便は感じていません」

――ジャガー選手は先程、『初代タイガーのクローンと言ってもいい』とおっしゃっていました。女子ならではの動きというより、初代タイガーの動きを再現することに重きをおいた練習をしている?
ジャガー「そうですね。佐山先生直々に身体で教えているので、私はそれを反復して身に着けさせる練習をしてきました。運動能力はあるので、先生のおっしゃった一言で動きがすごくよくなる選手です」

――タイガー・クイーン選手の練習映像の中でサルトモルタルなど初代タイガーの技を多く見せていました。これらを身につけるのにはどれくらいの期間を要しましたか?
初代タイガー「すぐ出来ます。出来ない部分はちょっとあるので、それは修正という部分ですけど、おおまかなことはすぐ出来ます。このビデオは最初の方なんで、今はもっと速いです。もっと精度が上がっています」

――その他、オリジナルの技やまだ見せていないものもある?
初代タイガー「今回はどうかわかりませんが、本人次第でしょう。やっぱり、プロレスでいちばん大切なものをジャガーさんは分かってくれているので。ジャガーさんが教えることによって、僕が教えたことを二乗してくるんじゃないかと思います。その試合内容には自信を持っています。さっきは『女子プロは女子プロ』みたいなことおっしゃいましたけど、今は女子プロのほうがスゴイんじゃないかと言われるくらい、精神的に、試合的に素晴らしいものを持ってる。そのいちばん大切なものを教えてくれるのではジャガーさんなんで、そこを見てほしいですね。動きだけじゃなくて、オリジナルの技も持ってるのかもしれませんね」


『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11~初代タイガーマスク40周年記念第2弾~』
日程:2021年7月29日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール

▼タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・ライダー/宮本裕向(666)
vs
伊藤崇文(パンクラスism)/TORU(TTT)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)/将軍岡本(フリー)
vs
高岩竜一(フリー)/田中稔(GLEAT)

▼シングルマッチ 60分1本勝負
船木誠勝(フリー)
vs
竹田誠志(フリー)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/阿部史典(BASARA)
vs
河野真幸(フリー)/間下隼人

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
タイガー・クイーン
vs
山下りな(フリー)

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