“デンジャラス・クイーン”ジュリアがノーザンライト・ボムで勝利し朱里とともにタッグ王座初防衛!「この試合が生え抜きとコミュニケーションを取るきっかけになれば嬉しい」
2日、広島県にてスターダムが『STARDOM Golden Week fight tour 2021/広島産業会館(西館)』を開催し、ジュリア&朱里がゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)の初防衛に成功した。
王者組であるジュリア&朱里は、舞華&ひめかとのDonna Del Mondo対決を制して4月4日の横浜武道館大会で初のゴッデス王座を戴冠。これまで特にタッグチーム名を設けていなかったが、初防衛戦を控えた4月末に“Alto livello KABALIWAN(アルト・リヴェッロ・カバリワン。通称アリカバ)”と命名。日本人とイタリア人のハーフであるジュリアと、日本人とフィリピン人のハーフである朱里のルーツから、イタリア語とタガログ語を組み合わせた「モノが違う狂気」の意を持つチームとしてさらなる躍進を誓っていた。
中でもジュリアは3月の日本武道館大会での髪切りマッチの際に解説を務めた北斗晶さんから“デンジャラス・クイーン”と呼ばれたことを受けてノーザンライト・ボムを必殺技とするようになっており、「女子プロレスの歴史を創った偉大な力をお借りする」と新たな歴史の担い手としての決意を表している。
そして、今回挑戦した“MOMOAZ”渡辺桃&AZMの2人は、昨年のタッグリーグ優勝を果たすなど確かな実力を持つQueens Questのタッグチーム。4月17日の高崎大会では、MOMOAZがAlto livello KABALIWANを相手にフルタイムドローの試合に持ち込み、ジュリアの挑発に乗る形でMOMOAZのゴッデス挑戦が決定した。
試合は互いの絆の強さを競い合うかのような合体攻撃・連携攻撃の応酬に。MOMOAZは2人がともに得意とする多種多様な蹴り技でのスピーディな連携から、桃のフェイスバスターにAZMがダイビングフットスタンプを合わせるパワフルな連携まで幅広い攻撃を見せる。対するアリカバも合体ダブルアームフェイスバスターや大蛇(※合体式変形フィッシャーマン・バスター)など息の合った大技を展開していき、終盤にはジュリアとAZMの一騎打ちの様相を呈する。
AZMはあずみ寿司(変形ラ・マヒストラル)やあずみ寿司の形から入るジャックナイフなど変幻自在の丸め込みで攻勢をかけ、必殺のアメシスト・ストーム(※ロープを踏み台にて飛びつき両腕を極める腕固め)も決めてみせるが、朱里がバズソーキックでの豪快なカットに入り、最後は大蛇からのノーザンライト・ボムでジュリアが勝利。
試合後、ジュリアは日本各地で緊急事態宣言が発令されている状況下にも関わらず会場に駆けつけてくれたファンへ深い感謝の気持ちを語り、「初防衛の相手だったMOMOAZ。この生え抜きの2人っていうのはずっと私の中でも気になる存在だったから、これが生え抜きとコミュニケーションを取っていく上でのきっかけになるような日になれば、私は嬉しい」とスターダムに所属してまだ日の浅い中で闘う心情を吐露した。
なお、5日の福岡大会ではゴッデス王座への次期挑戦チーム決定戦として、[Queens Quest]林下詩美&上谷沙弥vs[STARS]岩谷麻優&スターライト・キッドvs[COSMIC ANGELS]中野たむ&ウナギ・サヤカvs[大江戸隊]刀羅ナツコ&小波のタッグ4WAY戦が予定されており、アリカバには早くも次なる試練が待ち受けている。過熱していくスターダムのタッグ戦線にこれからも注目したい。