3.15『CHAKURIKI 1』で行われたノブ・ハヤシvs.鈴木秀樹の異種格闘技戦は、謎の白覆面やサップの乱入により没収試合に
3月15日(日)、ドージョーチャクリキ・ジャパンが大阪市立市民交流センターひがしすみよしで『CHAKURIKI 1(チャクリキ ワン)』を開催した。
本大会の収益金の一部をノブ・ハヤシから公益財団法人日本骨髄バンクに寄付された。また、本大会にて九州最大の格闘技イベント「火の国格闘伝説LEGEND」、近畿圏にてプロレスリングを中心とした大会を手掛ける「闘宝伝承」シリーズの国際チャクリキ協会入りが発表された。今後は統一のランキング、ルールのもと、綿密な協力体制を以て各大会を開催していくという。
セミファイナルではノブ・ハヤシが、最近プロレス界で大活躍しているNWA UNヘビー級王者の鈴木秀樹と異種格闘技戦で対戦。先に入場した鈴木はリング中央に仁王立ち。ノブがリングインするや否やツカツカと詰め寄る。しかしノブは目も合わさず、鈴木の胸をグローブで押してリング中央へ。不穏な空気がリングに充満する。
試合は一進一退の攻防からタックルを狙った鈴木に対し、カウンターのヒザ蹴りを決めたノブがダウンを奪う。KO寸前で何とか立ち上がった鈴木は、ワキ固め、アームバーなど関節技に活路を見出そうとする。
3分3Rの試合形式の本戦であったが、エキサイトした鈴木は1R終了のゴングが鳴っても関節技を外そうとせず、ノブのセコンド、レフェリーと乱戦。そこへ正体不明の巨漢の白覆面フード男が乱入、鈴木に加勢する。
2対1のピンチを救ったのがリングに飛び込んで来た“野獣”ボブ・サップ。白覆面と鈴木を蹴散らしノブの手を挙げた。しかし両陣営ともセコンド、第三者の乱入があったという点で、本戦は没収試合の裁定となった。試合後のマイクでノブ ハヤシ選手は「鈴木とは決着をつける」と再戦をアピール。また、骨髄バンクへの協力を呼びかけた。
CHAKURIKI 1(チャクリキ ワン)
日時:2015年3月15日(日)
開場:15:00 開始:16:00
会場:大阪市立市民交流センターひがしすみよし
▼第1試合 BAD BOY presents スペシャルジュニアキックマッチ 45〜50kgクラス 2分2R
○Dark 修叶
判定(20-18、20-19、20-20)
●松崎亮磨
▼第2試合 キックマッチ 60.0kg契約 3分2R
○エイトキム
判定(20-17、20-18、19-17)
●闘う麺師TAKAOKA
▼第3試合 MMAマッチ 100.0kg契約 5分1R
○勝也
1R2分52秒 TKO(パウンド)
●Dark Shota
▼第4試合 MMAマッチ 72.0kg契約 5分1R
○ホドリゴ
1R2分52秒 アームバー
●NAOYA
▼第5試合 キックマッチ 60.0kg契約 3分2R
○真虎斗 a.k.a BASTA
2R0分6秒 TKO
●ユーキサンタマリア
▼第6試合 キックマッチ 70.0kg契約 3分2R
△シャイボーイTAISEI
判定ドロー(20-19、20-20、19-19)
△HIROYUKI
▼第7試合 プロレスリング タッグマッチ 30分1本勝負
○若翔洋/冨宅飛駈
5分3秒 ボディプレス→体固め
●九尾/篠瀬三十七
【寸評】九尾の成長に注目が集まった試合。コーナーで篠瀬三十七も檄を飛ばす! 「九尾さん行け!」から「おい九尾!」と檄にも力と怒りがこもる。若翔洋&冨宅のパワーアンドテクニックの前に、篠瀬は攻防を見せるが、九尾に代わるとたちまち攻め込まれる。デビュー戦よりは進歩の跡が見えた九尾だが、パワーアンドテクニックに立つ打ち出来ず、最後は若翔洋の160kgボディプレスにて圧殺された。
▼第8試合 キックマッチ 59.0kg契約 3分3R
○中村慎之介
1R2分22秒 TKO
●☆YUTA☆
▼第9試合 キックマッチ 72.0kg契約 3分3R
○越前K-YA
判定(29-28、28-27、28-28)
●森田剛
▼第10試合 キックマッチ 52.0kg契約 3分3R
△ダイナモ☆盛
判定ドロー(30-30、29-28、29-29)
△平野翼
▼第11試合 キックマッチ 53.0kg契約 3分3R
○森重淳
判定(30-25、30-27、29-26)
●一斗缶テツ
▼第12試合 MMAマッチ 77.0kg契約 5分2R
○ディエゴ
1R1分39秒 三角締め
●シャンティ・ジョンソン×
【寸評】TEAM BEASTの選手として注目されるシャンティと対戦したディエゴ。ボブ・サップをセコンドに付けたシャンティ得意のボクシングに付き合う事無く、早々とタックルにてグラウンドの展開に持ち込む。ディエゴは下から完璧な三角締めを極め、シャンティにはタップ以外の術は残されていなかった。この勝利でディエゴは大会MVPも獲得した。
▼第13試合 異種格闘技戦 3分3R
ノブ・ハヤシ
1R3分00秒 没収試合
鈴木秀樹
▼第14試合 キックマッチ 3分3R
○天田ヒロミ
2R1分41秒 TKO
●池田強宏
【寸評】メインイベントは大阪にて天田ヒロミ、3年ぶりのキックマッチ。対戦相手の池田強宏は関西ヘビー級の名物男。ローキックで活路を見出そうとする池田に対し、序盤から天田のパンチが唸る。コンビネーションも駆使し、第1R終了直前に池田よりダウンを奪う。2Rも圧倒的な展開となりパンチにて3度のダウンを奪い、天田ヒロミが久しぶりの豪快なKO勝利を収めた。試合後マイクを持った池田は「憧れの天田選手と試合が出来て、何も思い残す事は無い」と現役引退を宣言した。
【記事提供/ドージョーチャクリキ・ジャパン】