ジャイアント馬場23回忌追善興行のメインで武藤全日本オールスターが揃い踏みし因縁の小島聡と諏訪魔が劇的和解!「ここにいる全員馬場さんと会ったこと無い」

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 4日、東京都・後楽園ホールにて『ジャイアント馬場23回忌追善興行』が行われた。

この日の大会ではオープニングで天龍源一郎が登場してファンに挨拶し、ザ・グレート・カブキが追善の舞を披露し天に捧げる毒霧を噴射。さらに欠場となった井上雅央の代打として嵐(高木功)が緊急出場するなど豪華メンバーが勢揃い。
 さらに会場スクリーンで1982年2月4日に東京体育館で行われたジャイアント馬場vsスタン・ハンセンのPWFヘビー級選手権試合の映像が放映され、徳光和夫アナウンサーが生実況を付ける催しが実施され、ハンセンがこの試合を振り返るビデオメッセージが流れるなど会場は大盛りあがり。

 メインイベントでは、武藤敬司&諏訪魔&小島聡vs天山広吉&カズ・ハヤシ&河野真幸の6人タッグマッチが実施。
 武藤、諏訪魔、小島と三冠ヘビー級王座戴冠歴のある3人が揃った豪華タッグであり、かつて深い因縁があった諏訪魔と小島が味方として並び立つこのタッグには戦前から大きな注目が集まっていた。

 試合が始まると、小島がパートナーの天山との対決に意欲を見せるものの、天山が封印されてしまったモンゴリアンチョップを繰り出そうとして寸前で踏みとどまるなど攻撃に精彩を欠き、三冠タッグが攻め立てる中で1人ジュニアヘビー級のカズが捕まってしまう展開に。
 終盤に武藤と河野の対面となると、河野は自身も得意とする16文キック、脳天唐竹割り、ランニングネックブリーカードロップと馬場さんの得意技で攻め立てる粋な姿を見せるが、小島がラリアット、諏訪魔がバックドロップを見舞うアシストを見せ、最後は武藤がシャイニング・ウィザードで河野から3カウント。


 マイクを取った武藤は「今日は俺にとって味方の選手も敵の選手も、みんな今は闘うリングはぜんぜん違う場所なんだけど、同じ釜の飯を食った仲間たちだ。本当に今日はいい空間。心地良い時間だった」と感慨深く語り、「ところで、お前ら俺が最後に見たとき確か仲悪かったよな?」と小島&諏訪魔に水を向ける。
 諏訪魔は「こういうときじゃないと言えないからちょっと言わせてもらう。小島さん、俺は今まで色んな感情を持ってアンタと接した。だけど、よくこの長い時間、感じてみて分かった。俺の間違いだった。小島さん、これからは先輩、後輩。いい関係でもう1回一緒にお願いします」と小島に謝罪して握手を求めると、小島もぎこちない所作ながらこれに応じ「ありがとうございました!」と返した。
 そして、武藤が馬場夫妻の写真を持った和田京平レフェリーを呼び込み、7人で記念撮影を実施。2011年に和田レフェリーが退団する際に生じた武藤との因縁も水に流れたと見られる。 

 6人揃ってバックステージに戻ると、武藤は「この中では俺が一番の年長者であって、馬場さんだって60いくつまで現役を続けてたんでしょう?馬場さん(の年齢)を超えて現役はしていたいよな」と語り、今月12日に迫ったNOAH日本武道館大会でのGHCヘビー級王座戴冠を宣言。そして「ところでここにいる全員、馬場さんと会ったことないんだからな」とぼやきながら全員で記念撮影。
 その後、小島は「まさか諏訪魔とも仲良く、まぁ仲直りかはわからないけれど、ああいう風になれたのは馬場さんのおかげなのかなって気がします」と感慨深げに語り、大会終了後には自身のTwitterで「あの諏訪魔と同じ写真に収まる日が来るなんて、プロレスを続けてきてよかったじゃないか、オイ!!!!!」と諏訪魔とのツーショット写真を投稿。

 小島と諏訪魔の間には、小島が2010年に全日本を退団した際に諏訪魔が猛批判したことから因縁が生じていた。両者は2017年8月の全日本プロレス両国国技館大会にて決着戦を行うも、ジョー・ドーリングが試合前に諏訪魔を襲撃して大ダメージを負わせたことで不完全燃焼の試合となり、両者の因縁はそのまま約3年半解消されぬままでいた。
 馬場さんがつないだ縁で仲が修復された両者のこれからのストーリーにも注目したい。

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