【会見全文】大晦日RIZINで朝倉海vs堀口恭司のバンタム級王座戦が決定!榊原信行CEOが新庄剛志へのオファーを告白!

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 13日、都内某所にてRIZINが大晦日にさいたまスーパーアリーナにて開催する『Yogibo presents RIZIN.26』についての記者会見が行われ、メインイベントで朝倉海vs堀口恭司のRIZINバンタム級王座戦が行われることが発表された。

 まずは、RIZINの榊原信行CEOが挨拶を行った。


榊原信行CEO
「こんちは!いよいよ年末に向かってですね、今週末も『RIZIN.25』を開催させていただきますが、来月に迫った大晦日、どんな形で今年はRIZINが年を締めくくるのかということで、皆さんご期待いただいているところも多々あると思いますので、今日までに決定してきたことをわかりやすくスピーディにご説明をさせていただきたいと思います。
 まず、今回の『RIZIN.26』、大晦日のみ、31日、1日で開催することに決定しました。一部、事前の会見等で2日間の両日開催も視野に入れているということで企画も進めて参ったんですが、今年はですね、大晦日1日のみ。そして、さいたまスーパーアリーナさんと色々調整をさせていただいたんですけども、コロナも第3波と言われてるんですかね?少し数が増えてきていることも含めて、昨日政府からも年明けの2月末までは、大規模イベントに関してもキャパの50%という、そのままの継続が発表されました、諸々の状況も受けて、当初はスタジアムバージョンという、RIZINになってからまだ1度も使ってないですね、まあ、PRIDEの時代は何度も、2ヶ月に1回スタジアムバージョンでやらせていただいたこともありますが、約4万人弱、38000人強入るセットアップにして、そのキャパの半分ということで割返すと、19000人の観客の方に入っていただける。そうすると、昨年末の朝倉海とケイプがメインを張った大会とほぼ同数くらいの入場者の方に入っていただけると。キャパの50%という設定でですね。そんな事も考えてさいたまスーパーアリーナさんにはスタジアムバージョンでの開催を打診したんですが、残念ながら埼玉県の方の最終的なジャッジの中で、まだスタジアムバージョンの開催までは踏み切れないということになりまして、直近で言いますと、『RIZIN.24』のさいたまスーパーアリーナの、アリーナバージョン。22000人、総キャパシティとしてはある形で、みなさんがこれまで何度か、ファンのみんなもご経験いただいているキャパの会場セットアップでやらせていただくことになりました。そして、そうすると入場者は、その半分ですので、約1万人。色んなステージを組ませていただいたり、色々カメラの位置とか、見切り席と言いますかね、売止席を抜くと、実質1万席かなあと。この1万人の人達にまず大晦日に入っていただいた中で、数えると、2015年の年末からスタートしたRIZINは、ちょうどこの大晦日、今年の年末で丸5年を迎えます。そんな5年間のRIZINの歴史というか、RIZINのファンの皆さまと選手たちとともに紡ぎ上げてきた5年の集大成として、過去最高のラインナップを、選手たち、カードを揃えて、1日だけのイベントを作り上げたいと思います。
 そしてこの『RIZIN.26』、2020年のコロナ禍の中で大晦日を迎えるにあたって、今年の年末の、前回の『RIZIN.24』、9月27日のさいたま、そして来週開催する『RIZIN.25』の大阪城ホールに引き続き、Yogiboさんに冠スポンサーをしていただく頃でご了解いただけました。この場を借りて木村社長をはじめ、Yogiboのスタッフの皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。今年の9月以降の大会は、まさにYogiboさんとともにRIZINのこのコロナ禍の中でのチャレンジをですね、ファンの皆さんにも参加していただいて開催・実施できることを嬉しく思っております。
12月31日の大会の開始時間、少し早めに行います。14時にスタートしたいと思ってます。14時に開始をして、年末カウントダウンを皆さんとともにさいたまスーパーアリーナで迎えられるかどうか、それは最終調整をさせていただいてますが、多分全15試合くらい。途中で休憩、インターミッションも入れながら、この14時からの時間の中でしっかり開催を、イベントを作り上げていきたいと思います。2018年に天心がメイウェザーとやった大会のときに、午前の部で『やれんのか』みたいなことをやらせていただきましたが、今年はそういうこともやりません。この1回の『RIZIN.26』としてですね、14時からの時間帯でやらせていただきたいと、そう思っております。
 実はもう1ヶ月強しか無い中で、チケットも、今回の大阪城ホール大会も、一斉発売とともに完売するということで、本当にチケットを買っていただけた方には心から感謝をする次第ですが、まずファンクラブ先行は12月4日より行わせていただきます。一斉発売は12月の13日。このスケジュール感の中で、進めていきたいと思います。先行でチケットを確実に抑えようとお考えいただく方には、一斉発売前にファンクラブに加入いただいて、ファンクラブの加入をしていただいた方を優先にチケットを獲得していただけるような形になりますので、まあこの機会ですんで、ぜひファンクラブに加入いただけたらなと、そう思っております。そして、当日の放送・中継に関しましては、今年も紅白の裏でフジテレビさんとともに、お茶の間の皆さんに格闘技の魅力を届けさせて頂く機会を、正式にここでアナウンス・発表させていただきます。放送時間に関しては、12月31日の18時から、昨年、一昨年同様に長尺の番組でお届け出来ることになります。放送の終わりの時間は最終調整をしますが、紅白の裏で、LIVEで見ていただけるものを、他の地上波含めて6局あると思うんですけど、各局大晦日には色んなプログラムを取り揃えてきますが、LIVEで楽しんでいただけるもの、結果をわからないものを見るというダイナミズムを、地上波で全国的に楽しんでいただけるというか、ご視聴頂ける機会は、紅白かRIZIN。視聴率も本当に取りたいと思いますし、取れる。この後発表するカードも含めて、このカードを見ずして年は越せないだろうと、この試合を見ずして1年終わらないだろうというようなカードを、強発表させていただくカード以下、ズラッと15試合並びますんで、全力でお茶の間と、世間と、格闘技というコンテンツで勝負していきたい。フジテレビさんとともに、全国の皆さんに最高の興奮と感動を届けていこう、そう思っております」

 ここで、榊原CEOより大晦日のメインイベントとして、朝倉海vs堀口恭司のRIZINバンタム級タイトルマッチが発表。
 会見会場には朝倉海が登場し、堀口もアメリカからZOOMにてリアルタイムで会見に参加した。


▼バンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
【王者】朝倉海(トライフォース赤坂)
vs
【挑戦者】堀口恭司(アメリカン・トップチーム)
※朝倉海は初防衛戦

榊原「大晦日で朝倉海が、早々とベルトを掲げてここに登壇する。イコール、タイトルマッチを行います。対戦相手、堀口恭司。朝倉海vs堀口恭司。バンタム級タイトルマッチとして、そして12月31日の大晦日、5年の締めの年の集大成として、この2人の試合をメインイベントとして、大会を作り上げます。それぞれの心境を含めて、覚悟も合わせて聞いていただきたいと、そう思います」


堀口恭司
「前回、KOで負けたんで、今回はやり返したいと思ってるんで、是非見ててください」

朝倉海
「こんにちは、朝倉です。次にこのカードが決まって、僕自身すごい楽しみなんですけど、多分みなさんも待ち望んでくれたカードだと思うんで、本当に嬉しいです。やっぱり堀口選手は実績もスゴイですし、日本の格闘技界を引っ張ってきた選手なんで、多分一筋縄では行かない相手だと思うんですけど、でも、僕は堀口選手が怪我をしている期間、4試合して、そしてチャンピオンになって、前回戦ったときよりさらに強くなってるんで、もう一発取り返してやろうと思ってます。いずれにしても、この戦いは日本トップの試合になると思うし、歴史的一戦になると思うんで、ぜひ会場で見てください。以上です」

――堀口選手、この1年間の休養の間のリハビリや練習を通して今のコンディションは
堀口「もう試合できるかなっていうコンディションは作れてますね。本格的な練習は夏とかくらいからやってますね」

――その間、朝倉海選手は4試合行っていますが、その試合はご覧になりましたか
堀口「はい、そうですね。見ました」

――その成長ぶりを見て驚異に感じますか
堀口「すごい成長してるなあと思います。やっぱり強い選手だなとは思いますね」

――朝倉選手、今の堀口選手のお話を聞いて感じるところはありますか
朝倉「コンディションがバッチリならそれは嬉しいですし、いい試合が出来るのかなって思ってます」

――この1年間で4試合こなしていることに関しては、絶対的なプラスと考えている?
朝倉「プラスですね。経験もだし、本当に強くなってるんで、プラスになりました」

――この1年間で堀口選手と差が縮まった、または差はついたと感じますか?
朝倉「もともと去年の大晦日に戦う予定だったと思うんですけど、その時よりさらに僕のほうが有利になったのかなと思ってます」

――榊原CEO、堀口選手の帰国後の隔離などの対策についてはどのようにする予定ですか
榊原「海外から戻ってくるということで、2週間、入国してくるときにPCR検査を受けて、堀口選手が陰性であったとしても、2週間の自宅待機ですね。当然主催者として海外の選手も、外国人選手も大晦日なんで何人か招聘しますけど、そういう人たちもみんな隔離になりますから。当然それはルールなので守るんですが、逆に海外から戻ってくる堀口恭司とか、海外からくる外国人選手は、その部分のことも計算して、いつのタイミングに戻ってくるとか、その2週間の自宅待機の中でのコンディショニングとか、色んなことが課せられることになるので、少し早めに戻って調整をしてもらえるといいなという風に思ってます」

――入国後2週間の中での練習施設などもRIZINでフォローしていく?
榊原「そうですね。そのあたりは堀口選手、そして堀口選手のマネジメントサイドと話をして、どの環境で、当然2週間自宅にずっといるってわけにも行かないので、その中での練習環境をどう整えるか。ひょっとすると、恭司のチョイスとしては、どこかホテルの施設とかで練習環境を準備して……とかってことになるかもしれませんし、それはこれから最終調整をしたいと思います」

――堀口選手、1年4ヶ月試合がなかったあとの復帰戦、そして入国後に2週間隔離されるという不利な条件が重なっている中で朝倉選手との試合を選んだ理由は
堀口「いつやろうが、マイナスとは思ってないので。別に。しかも去年、試合1回飛ばしちゃってるんで、海くんには待ってもらってるんで、そんなに待たせるわけには行かないんで、今回試合を決めました。ダイレクトマッチっていう形になりましたけど、まあ自分はいつでも準備できてるんで、いつでも大丈夫かなと思ってます」

――帰国後の2週間の待機期間での行動でなにか考えていることはありますか
堀口「まだまだ全然未定なんですけど、しっかり動けるように調整していきたいなとは思ってますね」

――朝倉選手、堀口選手は試合勘が鈍っているかと思いますが、そこを突いて戦っていく?
朝倉「そこは僕が気にすることではないと思ってるんで、僕はしっかり対策立てて自分のやりたいことをやって勝ちに行こうと思ってます」

――前回は打撃で秒殺的に決まったが、今回の試合展開の予想は
朝倉「それも試合になってみないとちょっとわからないですけど、打撃戦で終わる可能性もありますし、寝技であったり、トータルで勝負することになるかもしれないんですけど、まあ、どういう状況でも勝てるように準備したいと思います」
堀口「まあそりゃあ、お互いそうなりますよね(笑)まあ、同じ意見ですね」

――ベルトの価値を高めていきたいというお言葉もありましたが、この試合後に考えている今後の視野などあれば教えて下さい
朝倉「やっぱ僕としては、海外に挑戦じゃないですけど、世界トップになりたいと思ってるんで、色んな海外の強豪選手と戦って倒していきたいと思います」

――それはBELLATORであったり、契約上難しいとは思いますがUFCを考えている?
朝倉「そうですね。タイミング次第だと思いますけど、まあ、どんどん倒していけば自ずとそうなっていくのかなと思ってます」

――堀口選手、帰国の際にはセコンド陣とともにやってくる?
堀口「そうですね。セコンドと一緒に入ろうかなって感じですね」

――では、帰国後の練習環境に不安はない?
堀口「そうですね、不安はないですね」

榊原「ちょっと補足をさせていただきます。朝倉海vs堀口恭司のバンタム級タイトルマッチ以外にもですね、当然、那須川天心、浜崎朱加、浅倉カンナ、皇治、トフィック・ムサエフ……ライト級GPのムサエフを来日をさせる、昨日帰還したということで、ムサエフも大晦日にラインナップさせていただきたいと、そう思っています。それ以外に、いのうえなおや(※おそらく井上直樹)、元谷友貴、スダリオ剛ほか、この5年間走ってきた、選手とともに歴史を積み重ねてきたこの5年間の集大成であるラインナップ、過去、今お話した人たち以外にニューカマーでビッグサプライズも含めてラインナップしたいと、そう思っております。
あともう1つ、お伝えしておかなきゃいけない。詳細はHP等で見ていただきたいんですが、1万人しか観客の方に入っていただけない、そしてこの5年間を象徴出来る大会になると思いますので、チケット単価を少し、というか、大分上げました。昨年のドネア選手、井上尚弥選手のさいたまでやった大会、僕も見させていただいたんですけど、その時のチケット単価と同じくらいのボリュームで。まあ、1万人なんで、昨年は2万人以上入った中でやらせていただく。ここまで本当にクラウドファンディング等でファンの人達に支えていただいてなんとかRIZINとしての生命体を継続してこれましたが、まだまだ苦しい局面ではあります。ファンの皆さんにもですね、1万人入っていただく方にはチケット単価を昨年よりも1.5倍位の価格帯になりますが、自信を持って、それだけ払っていただいてでも悔いのないものを作らせていただきます。ご期待いただけたらと思います。私からは以上です。ありがとうございました」

――地上波の放送も決まりましたが、大晦日にテレビの前で観戦する視聴者へのメッセージをお願いします
堀口「格闘技って、野蛮に見られてますけど、本当にこうやってドラマがある、良いスポーツだと思うんで、是非楽しみに見てください」
朝倉「やっぱり今回は堀口選手との戦いなんで、本当に今年を締めくくるのにふさわしい激闘になると思うんで、絶対に見逃さないように見てほしいです」

榊原「メインで当然、12月31日のメイン。これ以上のカード無いですから。ホント5年間で紡いできた紡いできた紡いできた歴史の重みを全て感じてもらえるカードなんで、これ一過性で堀口恭司と海がやるわけではなくて、2人の中でもドラマがあるし、RIZINが紡いできたドラマがすべてミックスした、5年でみんなで1つずつ作り上げていくと、これだけ重みがあって、多分その日の緊張感ってとてつもないと思いますし、ベストな状態の2人、これ年齢歴なものとかアスリートとしての旬っていう言葉が正しいかわかんないけど、日本の格闘技の歴史を変えるだろうし、歴史に残る世紀の一戦だと思います。本当に見逃してほしくないし、みんなでその瞬間を、同時に立ち会えることを幸せに思います。歴史の証人として、皆さんにも立ち会っていただけたらと思います」
堀口「しっかりこの怪我を克服して大晦日に勝利するので、楽しみに見ていてください」


 続けて、会見第二部では榊原信行CEOと株式会社LENDEXの広報担当者が出席し、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の告知を行った。
 昨年11月に実施されたRIZINファンド第1弾ではわずか20秒で募集総額の5000万円に到達しており、今年9月大会に向けて行われた第2弾でもすぐに5000万円に到達。今回の第3弾でも5000万円の資金を募る。
 榊原CEOは「この貸付型クラウドファンディングでは、最低金額2万円から投資していただけます。『今回も資金的に苦しいので、またクラウドファンディングやるんでまた皆さん1億支援してください』というわけにもいかないので、やっぱり恒久的にすすめるには資金的にファンの皆さんに支えていただきながら、キチっと事業的なものを執行することによってリターンを付けて戻すということが大きな金額の中で進んでいけば、格闘技に限らず、コンテンツを創っていくためにどうしても資金が必要な事業態なものですから、大会を進めて最高のものを作るための資金需要をファンの人に参加していただいて支えていただいて、支えていただいたことにきちんとお礼をつけて戻す。元本も戻るし、それに金利も付いて戻るということが恒久的に進んでいく、そういうことへのチャレンジもこの3回目で出させていただきます。まずはRIZINのファンのみんなはぜひ参加してもらいたいです。RIZINの今回の5000万円と、11月22日の12時からの募集に参加するのに合わせて、LENDEXさんのHPを見ていただくと、不動産とかあらゆるものの投資が出てますんで、2万円規模から出来るので、リスクはゼロとは言わないですけど、基本リスクの少ない形で投資を進めていただけますので、皆さんの資産運用の助けになるかと思います」と思いを述べた。

<会見後囲み取材>


榊原信行CEO
――堀口選手とはいつ頃からこの大晦日の試合の交渉をしていたのでしょうか
「堀口選手とはずっと常々話をしていて、怪我の快復も含めて、彼の復帰の時期ですね。当然朝倉海とやるってこともそうですけど、朝倉海とダイレクトリマッチをするっていうRIZIN史上最大のリベンジマッチになるんですけど、そこにダイレクトで行くかってことも、僕らなんかは9月27日に、ウォームアップファイトって言うと語弊があるかと思いますけど、『いきなり海でいいの?』っていうのは僕らがずっと言い続けたことで、『いや、いいっしょ』というのが堀口だったんで。僕らは『9月でもワンマッチ挟んで大晦日でどうですか』という提案だったり、彼の怪我の快復も含めて常にコロナ禍で、ちょっと混沌とした時期は別にして、7月以降は常に堀口サイドとは話をして、復帰の時期と、朝倉海とのリマッチの時期、そのへんの調整をしてきました。で、まあまあ皆さんも堀口のことを人間性含めてご理解いただけてる方も多いと思うんですけど、中途半端なカードでウォームアップをして、海とやるっていうヌルいことをしたくないと。逆に、無謀なチャレンジではなくて、全く違うニュー堀口として、マイク・ブラウンの回答も、堀口に対しては太鼓判を押してるんで、ひょっとしたら僕らが知らない堀口恭司が、海もパワーアップしてるけど、さらに堀口もパワーアップして戻ってくるっていう、彼らには手応えというか、自信があるんじゃないですかね」

――ギリギリ間に合ったのではなく、万全を期しての復帰?
「満を持してです。なんかもう、大晦日だからと付け焼刃的にというか、無理強いをしたわけでも全く無いですし、僕は今年の大晦日に関しても、海とは9月27日終わった後に『誰とやる?』っていう話はして、もちろん堀口恭司でもいいし、海は今、当然勝ち続けてる中で、『BELLATORのアーチュレッタ(フアン・アーチュレッタ)を大晦日に呼んでやらせてくれませんか?』とか、ホントに強い相手とやりたいって思いが強かったんで、『堀口選手の準備が間に合っているのなら、自分は堀口戦でもいいです』という状況でしたから、堀口恭司がその状況の中で『どうする?』って話をして。僕らは、それでも大晦日に1試合挟んで来年のほうが良ければ、ベストコンディションで戦ってもらいたいんで、そこは無理しないでくれってことで、堀口選手の回答を待って、『朝倉海選手1択でお願いします』という返事でしたので、両者この1年4ヶ月がどういう形でそれぞれになにをもたらしたかっていうのは、12月31日に見られるかなと思って。準備は整ってると思います」

――朝倉選手が先にBELLATORの話をしたということは、堀口選手が間に合わないかもしれないという思いがあったということでしょうか
「そうですね。海がずっと言ってたのは、『ホント大丈夫ですか?』と。変な意味じゃなくて、ホントに堀口選手って強い選手だし、さっき恭司もちょっと言ってたけど、『1年またせちゃってる』っていう恭司の中でもなんとなく負い目みたいのがあったりして、準備が間に合ってないのに、プロモーターの都合……朝倉選手は、選手としての都合ではないところで無理強いされたり、堀口選手が『まだだな』と思ってるのに、出てくるっていうのは、海は『嫌だ』と。『やる以上は堀口恭司が言い訳ができない状態で来てほしい』と。『実は病み上がりなんだよね』とか『1年4ヶ月ぶりの久しぶりの試合だからさぁ』とかっていう言い訳は、その代わりやる以上はしないでくれということで、恭司も『分かった』っていうことですね、そこは」

――この試合が2人のラストマッチとなるのでしょうか
「ラストマッチになるのかどうかは(笑)まあ、メインのカードでこの試合が次のドラマをどう生み出すのか。当然この試合で勝った方は、堀口恭司の青写真としては、RIZINにももちろんそうだし、怪我をしたことで朝倉海にも迷惑をかけた、それと同時にBELLATORに対して、スコット・コーカーに対してもそうだし、BELLATORのファンに対しても、ダリオン・コールドウェルからベルトを取っておきながら、1回も防衛すること無く怪我で長期離脱、で、ベルト返上。ホント申し訳ないと思ってるんで、堀口恭司の青写真としては、朝倉海から奪取をして、まずRIZINのベルトを取り返して、ベルト巻いた状態で、来年早いタイミングでBELLATORに、もう一度借りを返すというか、穴を開けた文を埋めることも含めて戻りたいという、そういう思いがありますね。海は海で当然今回防衛して、その先にはBELLATORのチャンピオンとまずやってみるってことにもまずチャレンジしたいし、まあその先には契約上の問題は色々あるのかもしれないけど、当然UFCとか、そういうところも見据えた上で世界に向けたチャレンジに踏み出したいってことだったと思います」

――お茶の間との勝負のカードはこれ以外に考えていますか
「まあ、当然この堀口恭司、朝倉海の試合ってのはもうとてつもない緊張感、ヒリヒリ感と、勝負論満載のカードなんですけど、会場にいるお客さんは15試合全部これだったら溜まったもんじゃないと思うんで、箸休めとは言わないですけど、途中で笑いが起きたりですとか……ボブ・サップvs大砂嵐じゃないですけど、そういう中での話題のある選手。当然、今
新庄選手(新庄剛志)も本気で口説いてますし」

――新庄選手を口説いているんですか?
「ええ、口説いてます。先般も会って話をして。彼はプロ野球のトライアウトに12月の7日の結果いかんではありますけど、十分興味は持っていたし、やってみたいって思いを持ってくれてる感じだったので、そこにも僕らは可能性を見出していきたいと思いますし、それ以外にもオリンピアの選手とか含めて、それだけに留まらず、バラエティ色豊かなラインナップで全体のバランスを取れたらいいなあと思っております」

――新庄選手の参戦確率は今のところだとどれくらいでしょう
「まあでも、5割以上あるんじゃないですかね」

――対戦相手のイメージはありますか
「相手はねえ、今はここで言えないですけど、なんとなくありますね、何人か(笑)でも、そんな勝負論のあるカードにはなんないですよ、でも、バラエティ色豊かな、それでもエンターテインメントとしては十分見ごたえのあるものに……スゴい身体してますからね、あの方は。ある意味バケモンの人なんで、彼のポテンシャルというか、肉体的な凄さを含めて、見せられるようなものが作り出せたらいいなと。エンターテイナーとしては最高だと思います」

――フアン・アーチュレッタ選手についてはいかがでしょう
「厳しいと思います。年末に関しては。ここに来てコロナがまた数が増えてきていることも含めて、当初皆さんの中でも、報道も含めて、72時間ルールみたいな、短期のビジネストリップだったら72時間だと2週間の待機がなくなるみたいな、12月1日からみたいな話で、これは僕らもすごくちょっと期待はしてて、格闘技の選手たち、エンターテイメント系の人も、試合をして帰るってことだったら、過去のメイウェザーもそうですけど、来て、試合して帰るのであれば、72時間のルールを使えば何人か入れられるかなと期待はしてたんですけど、それもどうも12月1日にそれを解禁することが見送られたみたいなんで、そうするとちょっと年内は厳しいかなと思ってます」

――大会を大晦日の1日だけに絞った理由は
「あのねぇ……難しいですよね。GPがハマってて、29日に準々決勝、準決勝、決勝とかって持ち上がりのこの2つをつなぐ横串の企画があればだけど、そうじゃないと、前回みたいなBELLATORの日本大会みたいな、別物として見せる以外は、前座になっちゃうんで、どうしても。例えば堀口恭司、朝倉海を30日にやるってことになると、なんとなくガッカリじゃないですか。かといって、30日、29日にやるってときに、メインを誰が務めるか。大半の選手たちは何があっても大晦日に出たいって人が多いんで、まあそのバランスとかも考えたり、あとは、あんま声を大にして……これは言ってるんでアレですけど、ホント経済的に大概大変なんですよ。1万人しか入らないわけだから、去年までのキャパの半分しか認めてもらえない人たちの売上だけをベースに、去年と同じ、去年以上の事業規模のものを組み立てるって言うと、それ以外の収入を何で稼ぐか。フジテレビさんからの放映権を倍にしてもらうのか、協賛金を倍にしてもらうのか、あとはチケットの売上を皆さんに倍にしてもらうのか、なんかしない限りバランスは取れないですよね。今年の売上の中でモノを発送すると、堀口、朝倉海、その下、アンダーカードがショボショボのカードになるってことにもなりかねないんで、選手たちのキャリアアップとともに、『こういうコロナ禍だから』って、やっぱ選手たちのファイトマネーは下げられないですよ。どちらかって言うと、右肩で上がっていきますから。だから、そういうこともバランス取る上で今回ファンの人達にもチケット単価の増額のご提案をしてますんで、買えない人はテレビを見てください。ただ1万人入って、その人達に頂いたチケットの売上で、去年の全体での売上に少しでも近づけて、バランスが取れるといいなあと思ってます」

――大阪城ホールでは女子マッチがありませんでしたし、9月大会でも女子の試合は少なかったと思います。大晦日での女子の試合はどのように考えていますか
「そうだねえ。女子の試合は当然、浜崎朱加選手とも昨日話をして、浜崎選手の試合は組みます。組みたいと思ってますし、それを出来ればタイトルマッチとかに……あのー、ハムが抜けたタイトルマッチとかにしたいなと思ってるんで、ぜひ浜崎選手にはそのタイトルマッチに挑んでほしいけども、まあまあ、日本人選手でのタイトルマッチにせざるを得ないですよね。だから、女子選手はここに来て、女子のカードって、海外の選手も招聘して織り交ぜるとすごく魅力的で色んなものがラインナップ出来るんですけど、選手層が薄いんで、やっぱり実力的なことを考えると、日本の女子の選手たちだけでマッチアップしていくってのは、実はとっても大変なんだなってことが、このコロナになって気づいたことで、日本人選手の中でのマッチアップ、男子の選手たちってのは大概バランスも対角も含めて取れてるんで、いかようにも組めるんだけど、こと女子に関しては、とっても厳しいです。だから、出来れば2試合……2試合だなあ。組めて3試合だと思います」

――ボクシングの京太郎選手が引退届を出して“K-1などの総合格闘技への復帰”という報道もありましたが、そこに興味はありますか
「興味はあります、もちろん。ただ、全く僕も、日刊スポーツさんかなんかの記事で『えっ、そうなんだ』って見たんですけど、またK-1に戻るんじゃないですか?どうなんだろ?どっかともうそういう……少なくともウチとは話してないんで、ウチではないとすると、過去の経歴からすると……やせ細らせたピーター・アーツに勝ってるんですね。ピーター・アーツを無理矢理減量させて……(※報道陣が苦笑)いや、そういう試合だったじゃないですか?あの当時は。京太郎を勝たせるために無理やり作った……(※それ以上話すのを制されて)俺はそういう風に見えたってこと!(笑)まあ、今の時点では全く白紙ですね。どっかと話してるかもしんないけど、ホントにでも、総合が出来るものかねえ、僕が離れちゃってる間に活躍していた選手なので、よく分かってはいないですけど」

――女子のキック界隈だと、今は拳を怪我してしまっていますが、ぱんちゃん璃奈選手からアピールがあったのと、SNS上ではsasori選手からもアピールがありました
「へぇ~、sasori選手ってのは初めて聞きましたね。ぱんちゃんは、海に言われてYouTubeの企画でご一緒させてもらって、そういう風に目指してもらえることは本当に光栄なことですし、アレですけど、拳の怪我もしちゃったってことになると、参戦は具体的に検討するのは厳しいかなと思ってるんですけど、直接色んな話は、参戦に向けては話してないし、女子のキックを、そうするとRIZINもいじるというか、女子のキックもRIZINはやっていくのかという話になるし……正直、女子のキックには興味がないです。まあ、そこまでちょっと手が回らないところもあるんで。ただ、大晦日ワンチャンで、ぱんちゃん璃奈選手と、僕らが組むとしたら海外勢をホントは呼んであげて、昔ヨーロッパでRENAがやったときのような、イリアーナとかの立ち位置の選手をキャスティングしてやってもらえるような、ヨーロッパの女子キック会で活躍する選手と戦ってもらえる機会が作れたら面白いと思いますけど、一過性のものだと思います」

『Yogibo presents RIZIN.26』
日程:2020年12月31日(木)
開始:14:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

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