体重オーバーを美談にする相手に新王者となった朝倉海が「責めていいのは僕だけ」とフォロー

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 12月31日、さいたまスーパーアリーナにて『にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45』が開催。第16試合ではフアン・アーチュレッタvs朝倉海が行われた。

 7月の超RIZIN.2で海を相手にバンタム級初代王者決定戦に挑むはずだったアーチュレッタだが、海の怪我による欠場により扇久保博正を倒し第5代王者へ。
 怪我に悩まされる海がついに完全復活し王座戦に挑むはずだったが、今度はアーチュレッタが前日計量で2.8kgの体重オーバー。
 アーチュレッタの王座は剥奪され、海の試合は68kg以内契約で海が勝った時のみ王者となるルールとなった。

 試合はアーチュレッタが変則的な打撃を打ち込んでいくが、海は受けながらもフックを打ち込み対応。海はハイキックで牽制するが、アーチュレッタは二段式の膝蹴りを打ち込み、さらに突っ込むが海が膝をカウンターで叩き込み、くの字に倒れたアーチュレッタにパウンド連打。これでレフェリーが試合を止めた。


 敗北したアーチュレッタだったが、突然マイクを持つと「今週早めの時点で体調に異変があり、自分の体の中で骨1本、血1滴たりとも組まれた試合をやらないという選択肢は無かった。今日あらゆる困難を乗り越えて眼の前に立っている選手と私も戦士として正々堂々と戦いました。皆さんが一生懸命働いたお金で、高いチケットを買って格闘技を見に来てくださる人がたくさんいる。私にとって、いかなる状況でも投げ出すことはしない。チャンピオンというものは、ファンも、いかなる人もがっかりさせてはいけないという責任がある。チャンピオンでいることは簡単ではない。大変責任あることだと思っている。鈴木選手がどこにいるかわからないですが、榊原代表がいつか鈴木選手とやらせてくれると言っているので、鈴木選手やりましょう。レッツゴー」とマイクを投げ捨て笑顔でリングを去る。
 これには榊原CEOも「やりたい放題ですね」と苦笑し、海は「アーチュレッタが計量失敗したんですけど、それを責めていいのは僕だけだと思うので、皆さんからアーチュレッタに何か言う事はやめてください。彼も一生懸命仕上げてきたんで、僕も感謝したいと思います」と健闘を称える。

 改めて海は「大晦日に今まで勝てなかったっていうこともあったし。やっぱ、自分で自分を超えなきゃいけないなっていうのがあって。それを達成することが出来て、本当に良かったなと思います。メンタルはまあ結構キツかったですね、正直。昨日から試合が決まるのかどうかも分からなくて、今日朝起きても決まって無くて。お互いに、僕的には『何kgまでにしてほしい』とかお願いはしてたんですけど、本当に落としてくるかも分からなくて、どうなるんだろうとずっと思ってました。ただ、僕の中ではたとえアーチュレッタが何kgでも闘うつもりでした。とにかく、僕たち兄弟は絶対世界のトップを取れると信じてる。なので、兄貴もマジで頑張ってもらって、またモチベーション上げて一緒に頑張りたい」と思いを語った。

 なおこの試合はABEMA PPVにて視聴可能だ。

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