野郎Z 3.3新木場大会 男性客限定興行の第2回大会は女性客限定興行BOYZと同時開催
野郎Z 其之弐
日時:2015年3月3日(火)
開場:19:00 開始:19:30
会場:東京・新木場1st.RING
観衆:172人(ノーマーク)
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●伊橋剛太
7分00秒 コンバイン
○関根龍一(K-DOJO)
▼第2試合 ガンバレ☆プロレス提供試合 30分1本勝負
○大家健
8分46秒 スピアー→体固め
●タイガーベッドシーン
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
▲宮武俊
10分32秒 ノーコンテスト
▲植木崇行(大日本)
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○石川修司(ユニオン)/樋口和貞(DNA)
14分10秒 ランニング・ニーリフト→片エビ固め
アントーニオ本多(フリー)/●中津良太(DNA)
▼第5試合 野郎Z軍対イケメン軍全面対抗戦 30分1本勝負
高木三四郎/大鷲透(フリー)/○入江茂弘
14分43秒 野郎Zボンバー→片エビ固め
黒潮“イケメン”二郎(W-1)/円華(フリー)/●福田洋(ユニオン)
BOYZに負けるか!モテないことを嘆く入江を大家が「俺たち一生野郎Z」と一喝!
熱くなった野郎どもがイケメン軍に一矢!“セックスシンボル”ベッド・インも大興奮!
オープニング
バブルガム・ブラザーズの『WON'T BE LONG』に乗り、B系ファッションに身を包んだブラザーモンとブラザートミーが登場。モンが「野郎Zが1年ぶりに帰ってきたぜ〜! 男性限定興行・野郎Z! おめーらいつも女性の目を気にしてクールに試合見てるかもしれねぇけど、今日だけは内なる野郎Zを解放して腹の底から声出して応援しちゃってくれー! お前ら準備OK? 夕焼け」「ニャンニャン」「8時だよ」「全員集合」「鶴ちゃんの」「プッツンファイブ」と、真っ黒な観客とコール&レスポンスで声出しの練習。
しかし「所さんの」のコールにレスポンスが「目がテン」と「ただものではない」に分かれてしまい口論するブラザーの2人。だが、上島竜平と出川哲朗ばりにキスをして和解。完全に出来上がっている観客は、対戦カード発表の際も1つ1つのカードに異様に盛り上がる。「野郎Zは出し惜しみしねぇぞ! お前ら今日堪ってるもの出して行け!」と観客を煽ったあと、メインに出場する高木、大鷲、入江を呼び込む。
高木は「テメーらオ●ニーしてるかー! 盛り上がってるかー! いいか、俺たち野郎Zのエースたちがイケメン軍をぶっ潰してやるぜ!」と煽るが、入江だけが元気がない。入江は「あの…僕にとって野郎Zはすごく大切ですし、今日精一杯頑張りますけど、僕の本当のパートナーのチームドリフの石井さんと高尾君はBOYZにいっちゃって、ちょっと寂しいなって。やっぱり2人は格好いいからモテるし……」とぼやく。
モンが「何を言ってんだ、入江君! 確かにキミは女の子にはモテないよ。でもさ、今日来た野郎Zのお客さんはみんな入江君のことが大好きなんだ〜!」と叫ぶと、場内大「入江」コール。
しかし、そこに消臭剤を撒く福田を筆頭に黒潮、円華のイケメン軍が登場。福田は「オエッ、臭っ! なんだこの男臭い会場は! ビックリした……。しかも見渡す限りメガネとデブと素人童貞みたいな奴ばっかり(苦笑)」と言うと、場内大ブーイング。福田は「大体こんな平日の夜にプロレスなんか観に来て、ちゃんと仕事してるのか?」と悪態をつくと、野郎Z軍に向かって「イケメンレスラーと対戦するブサイクレスラーですか? 今時いるんですね、このプロレス女子全盛時代にこんな醜いビジュアルのレスラーが」と言うと、高木は「お前なんか全然イケメンじゃないじゃないかよ! オイ、テメー! 俺たちのことをバカにするのは構わねぇよ。でも今日、この野郎Zに来た、この野郎たちをバカにするのは許さん!」と言い返す。
福田が野郎たちを馬鹿にしたことに激怒した高木は、メインイベントの6人タッグマッチを、“観客参加型のランバージャック&公認凶器持ち込みマッチ”で行うことを要求。ルールはイケメン軍がリング外に落ちたら野郎たちがリングに戻す。そして事前告知はしていないので用意していないと思われるが、観客一人一人の持ち物が公認凶器として認められるというもの。
福田は「何て行き当たりばったりな奴だ。何でもやってやるよ!」と受け入れたため、最後はブラザーモンが「イケメン軍より野郎Zが、いやBOYZよりも野郎Zが上だってことを見せてやりましょうよ! いいかお前ら、全野郎ども精一杯応援してやってくれ! イケメンは敵だ! モテる奴は敵だ! 野郎Z其の弐、開幕!」と叫ぶと『PRIDE』のテーマ曲が鳴り響いた。
第1試合
キング・オブ・ダーク王者の伊橋は本来ならダークマッチにしか出られないのだが、この日はそういうのを抜きにしてガンガンやってほしいというブラザーモン。すると『UWFメインテーマ』に乗って、UWFの3文字が入ったレガース姿の伊橋が入場。
暑苦しいほどハイテンションの関根に対し、伊橋は掌底からのミドルキック。関根もミドルキックを返すとショルダータックル。しかし倒れない伊橋からショルダータックル。関根も踏ん張るとチョップ合戦へ。
そこからロープに飛んだ伊橋だが、関根はカウンターのドロップキック。伊橋が劣勢になるとブラザートミーが観客に「応援してやれ!」と激。しかし関根は強烈なサッカーボールキックからキャメルクラッチに捉える。松井レフェリーも伊橋に激を飛ばす中、どうにかロープに逃れた伊橋。
関根はソバットからボディスラムで叩き付けるが、カウント2で返した伊橋。関根はなおもコーナーに叩き付けてからヒザを押し付けると、顔面ウォッシュをお見舞い。朦朧としながらも左右のハンマーを振り回した伊橋だが、背後に回った関根は胴絞めスリーパーへ。
何とか足をロープまで伸ばした伊橋は、ロープに飛んだ関根を追走して体当たりするとレッグラリアット。さらにミドルキックの連打で蹴り倒すと、ハリケーンドライバーで叩き付ける。さらにサッカーボールキックからムーンサルトプレスを投下。これをかわして自爆させた関根はサッカーボールキックからランニングロー。
だが、伊橋もカウント2で返すとエルボーで反撃。エルボー合戦から蹴っていった席ねだが、蹴り脚をキャッチした伊橋はエルボーを落とすと、走り込んできた関根にカウンターのラリアット。しかし関根もカミカゼを返すと、一気にコンバイン(=抱え込み式逆エビ固め)に捉えてギブアップを奪った。
第2試合
第2試合はガンバレ☆プロレス提供試合。『劇場版プロレスキャノンボール2014』の主役と言っていい大家はリングサイドの観客とハイタッチし、『BAD COMMUNICATION』を観客と共に歌い、場の空気を作りながら入場。
まずはリストロックに捉えていった大家。切り返していったベッシンだが、ヘッドロックに捉えた大家。ロープに振ったベッシンに対し、ショルダータックルでなぎ倒した大家だったが、ベッシンもカウンターのドロップキック。さらにカウンターエルボーからボディスラムの体勢に。
しかし上げさせずハンマーを振り下ろした大家はエルボー合戦を仕掛けていく。そこからショルダーアームブリーカー、ワキ固めとベッシンの左腕を集中攻撃していった大家は、「来いよベッシン」と挑発。エルボーで向かっていくベッシンだが、大家はベッシンの左腕を殴って行くと、ロープに巻き付けて痛めつける。
さらにショルダーアームブリーカー、カウンターエルボーからブレーンバスターを狙った大家だったが、背後に着地したベッシンは延髄斬り。さらにランニングエルボーから左右のエルボーを叩き込んだベッシンは、串刺しドロップキックからのランニングエルボーで大家をなぎ倒す。
しかしボディスラムを狙ったベッシンを逆にボディスラムで叩き付けた大家は逆片エビ固め。何とかロープに逃れたベッシンだが、大家はコーナーに押し込んでショルダーをぶつけていくとカミカゼで叩き付けてから、足を踏みならして炎のスピアーを狙う。
これをドロップキックで迎撃したベッシンはエルボー合戦を挑んでいく。そこから左右の張り手を連打したベッシンだが、大家は「来いよ、もっとオラ!」と挑発。張り手を打ってきたベッシンを逆に張り手一発でなぎ倒した大家は、足を踏みならしてから炎のスピアーを叩き込んで3カウント。
試合終了の瞬間、観客が一斉にリングサイドまで駆けよってきてマットを叩く。マイクを持った大家が「ベッシン! オイ、ベッシンよ、悔しいか? 悔しかったら、立ち上がれ! 立ち上がれぇ!」と叫ぶと、ベッシンは歯を食いしばって立ち上がる。
そして大家は「よーし! オイ、お前、次もっとガンバルぞ! ガンバレよ!」と言って握手を交わすと「オイ! オイ! オイ! 野郎Zの皆さん、はじめまして。わたくしがガンバレ☆プロレス代表の大家健でございます。ガンバレ☆プロレスを旗揚げして2年、まだまだま劣等感しかねぇんだよ。でも俺は決めたんだよ。ガンバレ☆プロレスでプロレスをメジャーにするって。だから今日来た皆さん、名前だけでも覚えていってください。いつもガンバレ☆プロレスでやってるアレをやります。いくぞー! ウィアー、ガンバレ☆プロレース!」と叫んで拳を突き上げた。
第3試合
第3試合はDDTと大日本の未来を背負って立つ偉材同士の対戦と言っても過言ではない。両者が入場してくると、ブラザーモンが“野郎Zセックスシンボル”であるセクシーアイドルグループ「ベッド・イン」を呼び込む。ボディコンスーツにジュリ扇を振りながら登場したベッド・イン。すると、満面の笑みを浮かべた入江、伊橋、関根がリングサイドを陣取る。
ベッド・インの2人はそれぞれの選手のマネジャーとなり、選手は相手のマネジャーからブラジャーもしくはパンティーを剥ぎ取ったほうが勝ちという“バブルデスマッチ”で行われることがアナウンスされるが、宮武は「ちょっと待って! ブラとパンティー脱がすって言っても、こんな格好じゃ脱がせられないでしょ! 服ごと脱がせちゃっていいんですか?」と尋ねる。
するとブラザーモンがいまからベッド・インにはリング上で生着替えをしてもらうという。『タブー』が流れる中、ボディコンスーツを脱いでビキニ姿になったベッド・インを見て、早くも股間を抑える宮武と植木。なお、宮武のマネジャーには中尊寺まい(以下ちゃんまい)、植木のマネジャーには益子寺かおり(以下かおり)がつく。
「警察辞めてよかったー!」と大興奮の植木。宮武もちゃんまいの全身を舐め回すように眺める。そして植木をロープまで押し込んで胸毛をタッチしてからブレイクした宮武。誘惑と闘いながら何とかロックアップする両者。今度は植木が宮武をロープに押し込むと、かおりを見つめながらやらしい手つきでブレイク。
ちゃんまいに「あとで指●ェラするよ!」と言われた宮武は植木をボディスラムで叩き付けると、「脱がすぞー!」と叫んでかおりに近づいていくが、植木は背後から襲いかかりボディスラムで宮武を叩き付けると、敬礼してからちゃんまいに近づいていく。しかし宮武が背後から襲いかかりショルダータックル。さらにヘッドロックに捉えるが、植木はヘッドシザースで切り返す。
そこから相手マネージャーに近づいていって両者。ベッド・インの2人が場外に逃走すると、当然追いかける宮武と植木。ブラザートミーは「絶対に触らないでください!」とアナウンス。観客から「脱がせ!」コールが起こる中、途中で鉢合わせした宮武と植木は激しい睨み合い。
ようやく火が付いた両者はリングに戻るとエルボー合戦。そこから宮武をコーナーに叩き付けた植木はコスチュームのショルダーを外すと胸毛ウォッシュ。かおりからの声援を受けてニヤニヤしながら胸毛をウォッシュさせた植木は逆エビ固めへ。宮武はロープへ……と思いきや、かおりのパンティーに手を伸ばす。
辛くも植木が気付き、ストンピングを落としていくが、宮武は卍コブラに捉える。植木もロープ……ではなくちゃんまいのパンティーに手を伸ばすが、宮武はブレーンバスターで投げると、串刺し式スピアーを狙う。
これをかわした植木はブロックバスターからコーナーに登ると、敬礼してからダイブ。だが、これをかわした宮武はハートアタック(=スピアー)を決めると、かおりに近づいていく。逃げるかおり、追う宮武。するとちゃんまいが視界に入った宮武は「この際、お前でいい!」と言ってベッド・インの2人に襲いかかる。
しかし、その瞬間場内が暗転。慌ててブレーカーをあげると、ようやく明かりがついたが、なぜか宮武がタイツを脱いでジュリ扇で股間を隠した状態に。この瞬間、ノーコンテストを告げるゴングが鳴らされたが、宮武の姿を見た植木が「猥褻物陳列罪で逮捕する!」と言って拳銃を突き付ける。慌ててブラザーモンが飛びこんでくるが、植木は「お前も共犯か?」と興奮気味に拳銃を突き付ける。
ブラザーモンは植木の興奮を冷ますためにもベッド・インに1曲披露してもらおうと提案。宮武から股間を隠しているジュリ扇を奪い返したベッド・インは“ぶっかけナンバー”の『ワケありDANCE たてついて』を熱唱。セコンドについていた入江や伊橋、関根、ブラザーモンとトミー、さらに売店にいた今成夢人もリングに上がって大盛り上がり。
宴が終わると宮武と植木はベッド・インの2人をお姫様抱っこして引き上げていった。
ジャンケン大会
休憩明け、再びベッド・インの2人をブラザーモンとブラザートミーが呼び込み、ジャンケン大会を行うことに。最後まで勝ち残った者には、2人のキスマーク入りサイン色紙が進呈される。最後まで勝ち残ったラッキーボーイの2人に、ベッド・インから「いっぱい汚してちょうだい」と直接色紙をプレゼント。負けた観客は羨望の眼差しで見つめるしかなかった。
第4試合
4者が握手を交わすと、アントンと石川の先発で試合開始。ロックアップから突き飛ばした石川だが、何かを思いついたアントンは会握手を求めていく。石川が応じようとしたところをスカしたアントンは、あらぬ方向を指差して石川にそっちを向かせたところに南部式ナックル。
しかしあっさり石川がかんぬきで捕まえる。するとアントンは「7歳になる息子と、6歳になる娘と、5歳になる恋人がいるんだ! だから脳しんとうだけは困るから頭突きだけは勘弁してくれ!」と訴え、仕方なくかんぬきを解いた石川だが、アントンはすかさず目潰し。だが、石川は突進してきたアントンをショルダータックルで吹っ飛ばした。
続いて樋口と中津がリングイン。中津のショルダータックルを受け止めた樋口は、逆にショルダータックルでなぎ倒すと、カウンター攻撃を狙った中津をキャッチしてボディスラム。さらにジャンピング・ボディプレスを投下すると、ボディスラム3連発。中津はエルボーで向かっていくが、アイアンクローで捕まえた樋口はダブルチョップでなぎ倒すと逆エビ固め。
アントンがカットすると、石川も入ってくるが、アントンは素早く場外にエスケープ。樋口の串刺し攻撃をソバットで迎撃した中津は、樋口をロープに叩き付けてから飛び蹴りをお見舞いしてアントンにタッチ。控えの石川に向かっていったアントンだが、あっさりエルボーで迎撃した石川。
合体攻撃を狙った石川と樋口にダブルラリアットを狙ったアントンだが、ビクともしない2人。それでもアントンは石川のラリアットを樋口に誤爆させると、トラースキックで石川を場外に蹴り出す。樋口にニードロップを落としたアントンはフェースロック。ロープに逃れた樋口だが、アントンはコーナーで馬乗りナックル。
しかしキャッチした樋口は前方に投げ捨てる。うまく着地したアントンはロープに飛ぶが、樋口はカウンターのドロップキック。しかしアントンもバックドロップを返すと南部式ナックルからバイオニックエルボーを狙う。
トーキックで迎撃した樋口はアントンを抱え上げてコーナーに投げつけるとビッグブーツを叩き込む。タッチを受けた石川はキチンシンクからブレーンバスター。チョークスラムを狙った石川だが、アントンは必死に防御するとカウンターでテーズプレス。さらにエルボーを落とすと中津にタッチ。
ニーリフトを連打すると、アントンが入ってきてダブルのショルダーアームブリーカーから腕十字へ。樋口がカットに入ったところで10分が経過。樋口がアントンを場外に連れ出すと、中津の串刺し攻撃を蹴りで迎撃した石川をカニ挟みで倒した中津。顔面にスライディングキックを叩き込んだ中津は、ジャーマンを予告してバックを取る。
だが、投げさせなかった石川は走り込んできた中津をニーリフトで迎撃するとカナディアンバックブリーカーに捉える。カットしようとしたアントンを樋口がカナディアンバックブリーカーに捉える。そして中津をコーナーにホイップした石川と樋口は連続でトレイン攻撃。何とかカウント2で返した中津はチョークスラムを狙った石川を飛び付き腕十字で切り返す。
しかし、そのまま抱え上げた石川は中津をコーナーに叩き付けて脱出。さらに蹴りと突きのラッシュで向かっていくが、石川は肩口まで担ぎ上げるとファイヤーサンダー。カウント2でアントンがカットしたが、樋口が場外に連れ出す。
リング上では中津の蹴りに石川がエルボーで対抗。中津もエルボーを返すが、石川はバックドロップで投げていく。カウント2で返した中津だが、石川は立ち上がろうとした中津にランニング・ニーリフトを叩き込んで3カウント。
試合後、ブラザートミーが「女性だったらいまの試合見られなかったわけじゃん? だからさ、みんな野郎Zでよかったよ!」と絶賛。モンも「樋口も中津も、野郎Zの未来は明るいよ! いや石川&樋口組いいね! 平成のランド・オブ・ジャイアントだね」と同じく絶賛した。
第5試合
メインは野郎Zvs.イケメン軍の全面対抗戦を客参加型のランバージャック&公認凶器持ち込みマッチルールで行う。そこで試合前からリングを観客が取り囲むという異様な状態で、まずは野郎Z軍が入場。
そして大ブーイングの中、イケメン軍が入場。黒潮は姿見を持参して、自らの全身をチェックを何度もして、さらにリングインしそうでしない。散々ジラしてからようやくリングインすると、最後に豹柄スパッツを穿いた福田がタンバリンを手に入場。
そこに野郎Z軍が奇襲攻撃を仕掛けていくと、場外乱闘で試合開始。福田は着ていたガウンを入江の頭から被せて殴りかかるが、高木がタンバリンで福田を殴打。リング上では円華に大鷲が観客の靴の匂いを嗅がせていく。さらに高木が両手に観客の靴をはめてフライング・クロスチョップ。
しかし円華も入江をウラカンホイップで場外に投げる。観客が何もしないことに「おかしいだろ!」と抗議した円華だが、入江はブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)で叩き付ける。しかし福田が背後からタンバリンで殴打していくと、飛び込んできた高木と大鷲に黒潮がスワンダイブ式ミサイルキック。
またも場外乱闘になると、黒潮を羽交い締めにして売店のベッド・インに近づいていく。ベッド・インが黒潮の乳首をいじくりまくるが、その間に入江が福田と円華に捕まってしまう。入江も福田をエルボーでなぎ倒すが、福田はタッチを阻止。逆にタッチを受けた黒潮は、靴下を両手に装着して入江の鼻に押し付ける。
反撃しようとする入江だが、円華がヒザに低空ドロップキック。だが、串刺し攻撃をかわした入江はショルダータックルで円華を吹っ飛ばすと大鷲にタッチ。ビッグブーツで次々にイケメン軍をなぎ倒した大鷲は円華をドラゴンスクリューで投げると、福田を黒潮をヘッドシザースで投げ飛ばす。
しかし円華もフェースクラッシャーを返すとソバット。さらにのど輪落としをウラカンホイップで切り返したが、大鷲もビッグブーツを返して高木にタッチ。ドラゴンリングインした高木にトラースキックを叩き込んだ黒潮は、串刺しジャンピングキックからミサイルキック。そしてイケメンクラッチで抑え込むがカウントは2。ならばとハリケーンドライバーで叩き付けるが、これもカウントは2。
しかし高木は黒潮と円華を同じコーナーにホイップすると、2人まとめて抱え上げてバックフリップで投げ捨てる。タッチを受けた入江は黒潮に串刺し攻撃を狙うが、何度突進しても蹴りで迎撃した黒潮は飛び付き式ネックブリーカー。
福田のスレッジハンマーをボディブローで迎撃した入江。福田は「許してくれ」と言って握手を求める。戸惑う入江にサミングを見舞った福田だが、大鷲の指示を受けて観客が足を掴むと、そこに入江がショルダータックル。さらに高木と大鷲がダブルの低空ドロップキックを叩き込んだところに入江がテディベア(=ヒップドロップ)。
そこからコーナーに登った入江だが、円華が足止めすると福田がデッドリードライブ。黒潮のトラースキックから円華がエルボーを叩き込むと、福田がラリアット。カウント2でカットされると、イケメン軍はトレイン攻撃。
だが、福田の攻撃を入江がかわすと、高木と大鷲が飛び込んできてブラザーモンや週刊プロレスの奈良記者、サムライTVのマタローに入ってくるように言うと、そのまま公認凶器として福田にトレイン攻撃。これを見て興奮した観客をリングに呼び込んだ野郎Z軍は次々にホイップしていきトレイン攻撃をお見舞い。そこから入江が串刺しラリアットを叩き込むと、高木がスタナー。さらに入江がフライングソーセージを投下するが、カウント2でカットされる。
ならばと入江は「野郎Zボンバー!」と叫びながらビーストボンバーを叩き込んで福田から3カウント奪って勝利。野郎どもはリングを叩いて大興奮。「帰れ」コールでイケメン軍を帰らせると、ブラザーモンが「これでイケメン軍よりも、いやBOYZよりも野郎Zが上だってことが証明されたぞ!」と叫ぶ。
エンディング
最後は出場選手とベッド・インがリングに集合すると、メインで勝利した入江が締めの挨拶をすることに。しかし入江は「今日は僕が勝つことが出来まして……いや、この野郎Zみんなで勝つことが出来ました。でもですよ、やっぱり僕も女の子にモテたいです。女の子にモテたいです!」と嘆く。
しかし、そんな入江に向かって張り手を見舞った大家が「バカヤロウ、入江! 入江、オイ! お前は女にモテるためだけにプロレスやってんのか? 違うだろ? 俺たちは確かに女にモテたい! それ以上にここにいる野郎たちに夢と希望を与えた! 入江、お前今日格好良かったよ」と一喝。
そして大家から「ベッド・インさん、入江が今日一番格好良かったですよね?」と尋ねられたベッド・インが「そうね。やまだかつてないくらい格好良かった〜」と絶賛すると、入江の頬に両側から熱いキスのプレゼント。入江が前屈みになりながら「大家さん、格好良くなくてもプロレスやっててよかったです!」と訴えると、大家は「俺たちは確かにモテないかもしれないけど、俺たち一生野郎Zだよ! なあ? なあ? なあ? 俺たちが一生野郎Zでガンバっていくために、3、2、1、ガンバレ☆野郎Zで締めるからみんなついてこいよ。いくぞー! 3、2、1、ガンバレ☆野郎Zーっ!」と叫んだ。
そして野郎どもによる野郎どもの宴は、『BAD COMMUNICATION』に乗せて、観客を含めた全野郎どもで足を踏みならし、「大家」コールに包まれながら幕を閉じた。
<試合後コメント>
高木三四郎&入江茂弘&大鷲透
高木「野郎Z二回目ですね。前回を上回るデタラメさ加減で」
大鷲「デタラメさに関しては野郎Zは業界内でもトップクラスじゃないですかね」
高木「いやー、まあ、どうよ?」
入江「いやあの」
高木「キスマークとれてるね」
大鷲「あら」
高木「もう1回つけてもらう?」
入江「あとでつけてもらいます。普段、あまり日の目を見ないじゃないですか?今日、こんな、男の人ばかりですけどここまで応援されるってやっぱ嬉しいですね」
大鷲「真のモテル男っていうのは男女関係なくモテるもんなんだよ。まずはね、我々は男性の心を鷲掴みにして、徐々に浸透していこうじゃないですか」
入江「わかりました」
高木「頑張りましょう皆で」
大鷲「頑張りましょう」
高木「まあ新宿FACEも盛り上がって、こっちは新木場1stRINGで盛り上がって、同時に2つやったってことでね、また一つ階段を上がれたような気がするんで、また次ね、どっかのタイミングでやりたいですね」
入江「次やるなら、もう少しお色気を増やしましょう」
大鷲「お色気(笑)」
高木「お色気あるじゃないか!」
大鷲「強化しろと入江さんがおっしゃっております」
高木「じゃあ、次は星見リカさんを呼べたら呼びたいなと、はい。でいいですか?」
入江「そしたら僕は幸せです」
高木「次も頑張りましょう」
大鷲「頑張りましょう」
<大会総括>
ブラザートミー&ブラザーモン
モン「トミー、いい興行だったね」
トミー「いやもうね、あれ(=ベッド・インとチェキを撮る観客)を見てよ。ああいう姿ね」
モン「野郎どもの生き生きとした姿。やってよかったよね」
トミー「やってよかった! いやーほんとにね、あとね、野郎ZとBOYZ同じ日・同じ時間にやったけど、野郎Zでよかったじゃない」
モン「よかったよー。これからも必ず年に一回やっていきたいね」
トミー「やりたいね! 来年は野郎Zの両国大会決まちゃってるんじゃないの?(笑)」
モン「マジで? 行っちゃう?」
トミー「行っちゃう?」
モン「もっとね、この楽しさをですね、今日来てくれた野郎Zの皆様には、ドンドン拡散していただいて、もっともっと多くの野郎どもに見ていただきたいなと思うんで」
トミー「ほんとに言うとね、最後ハイタッチする時ね、お客さん100%満足した目をしてました。これは本当にわかる。本当に100%……自分で手前味噌になっちゃうかもしれないけど、本当に100%の興行、100点満点の興行なんじゃないかなと」
モン「DDTはね、女性に人気のある団体として紹介されることが多いんだけども、違うんですよ。野郎どもにもすごい人気があるんですよDDTは。今日やってみて、すごい感じましたね」
トミー「やっぱ言いたいのはあれですね、プロレス女子っていうのが取り上げられるかもしれないけど、ね?ぶっちゃけ僕達、そしてBOYZに出てる人たちもそうだと思う。男性のお客さんの存在を忘れたことは一時たりともないですよ」
モン「ないよ」
トミー「これはほんとに」
モン「女性にも男性にも楽しんでもらいたいと思ってプロレスやってるんで。はい」
トミー「真面目なこと言っちゃうとね(笑)。逆に(サムライTVの)マタロー、ユー勃起した?」
(頷くマタロー氏)
トミー「した!?(笑)」
モン「した? するよねー! やっぱ俺も、もう、ここ2年以上ね、嫁を抱いてないんでね、ちゃんまいに騎乗位で乗られた時にね……いや、久しぶりだなーと思ってね! こんな感触、良いね! 俺の中の野郎が蘇ってきたよ! ムクムクっと」
トミー「きた!?」
モン「来たね! 野郎が!」
トミー「やってよかったじゃん!」
モン「ほんと!」
トミー「ほんとやってよかった!」
モン&トミー「イエーイ! イエーイ! イエーイ!」
トミー「ということでね、また来年やりたいっすね」
モン「野郎Zでお会いしましょう」