【試合詳細】8・27 ベストボディジャパンプロレス新宿FACE大会 【BBW無差別級】なべやかんvsベストボディ・ベイダー 【BBWタッグ】諸橋晴也&大和ヒロシvs大鷲透&伊橋剛太vsライジングHAYATO&カーベル伊藤 【BBWスーパーボディ】竹林早苗&石井慧介vsチェリー&水波綾vsバキュームけーすけ

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『BEST BODY MANIA 2020 ~2周年記念大会~』
日程:2020年8月27日(木)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:200人(満員)

▼BBW世界スーパーボディ級選手権試合 タッグマッチ
【第3代王者】○竹林早苗/【挑戦者】石井慧介(ガン☆プロ)
12分43秒 フィッシャーマンズスープレックス・ホールド
【挑戦者】●バキュームけーすけ
※竹林が王座防衛に成功
※もう1組は【挑戦者】チェリー(フリー)/【挑戦者】水波綾(フリー)
※通常のタッグマッチ形式で試合を行い、勝利した選手に王座が移動
※試合途中にバキュームけーすけが乱入し急遽2vs2vs1のハンディキャップ3WAY戦となる

▼タッグマッチ
○田中稔(フリー)/佐藤恵一(フリー)
11分10秒 グラウンドコブラツイスト
鈴木悟(フリー)/●桜井鷲(ガン☆プロ)

▼シングルマッチ
○岩崎孝樹(ガン☆プロ)
7分52秒 テキサスクローバーホールド
●唐澤志陽

▼タッグマッチ
●谷口智一/高尾蒼馬(DDT)
9分20秒 スクールボーイ
○ゴージャス松野(DDT)/アントニオ小猪木(西口)

▼タッグマッチ
[DPG]大石真翔(DDT)/●山中絵里奈
11分23秒 キドクラッチ
旭志織(2AW)/○進垣リナ(2AW)

▼BBWタッグ選手権試合 3WAYマッチ
【第2代王者組/DPG】諸橋晴也(フリー)/○大和ヒロシ(フリー)
14分38秒 フィッシャーマンズスープレックス・ホールド
【挑戦者組/ベストぽっちゃりジャパン】大鷲透(フリー)/●伊橋剛太(DDT)
※諸橋&大和が防衛に成功
※もう1組は【挑戦者組】カーベル伊藤(フリー)/ライジングHAYATO(愛媛) withキューティエリー・ザ・エヒメ(愛媛)

▼BBW無差別級選手権試合
【初代王者/DPG】●ベストボディ・ベイダー
12分24秒 胴絞めスリーパーホールド
【挑戦者】○なべやかん
※ベイダーが王座防衛に失敗。やかんが第3代王者となる

2周年を迎えたベストボディジャパンプロレスでなべやかんが“世界最小”王者に!DPGのダンカン総帥がベイダーを追放!進垣が絵里奈様の女子王座へ挑戦表明!

第1試合


 チェリーと竹林でゴングが鳴ると、チェリーが手4つを求め、竹林がこれに応じようとするとチェリーが足を踏みつけ、水波とのダブルチョップでなぎ倒す。そして2人で竹林を踏みつけながら「2周年おめでとう!B!B!J!」とBBJポーズを取って祝福。

 これを石井がカットすると、竹林はチェリーをコーナーに振って串刺しドロップキック。さらにボディスラムで叩きつけてからY字バランスからのギロチンドロップを見舞うも、チェリーはボディブローで怯ませてからビクトル式ヒザ十字で捕らえ、竹林の回避運動に合わせてアンクルロックへ。これを石井がカットすると、チェリーは竹林を巻き込んで石井にダブルチョップを見舞い、竹林を石井にボディスラムで叩きつけ、竹林に「どっこいしょ!」と大外刈り。水波にタッチ。

 水波はハイテンションで登場するとギロチンドロップを放ち、気合に身を震わせながら竹林のエルボーを受け止める。そして逆水平チョップでコーナーに押し付けてから力を溜めてナルシストラリアットも、竹林はこれをかわしてスクールボーイで切り返し、619で一矢報いてから石井にタッチ。
 石井は水波へビッグブート、水面蹴り、ダブルニードロップと畳み掛けるも、水波は逆水平チョップで怯ませてからのラリアット。チェリーにタッチ。
 チェリーはフランケンシュタイナーで石井を放り捨ててからコーナーに上がり、飛びつき式のフランケンシュタイナー。さらにエクスプロイダーの体勢に入るも、石井はこれを振り払ってコーナーへ叩きつけるアトミックホイップ。さらに突っ込んでいくが、チェリーはコルバタ式スクールボーイで切り返すも、石井はチェリーを真上にホイップしてからの膝蹴りで反撃。さらにストマックブロックからダブルニードロップを見舞い、逆エビ固めへ。

 これで試合は決着かと思われたところへ、突如バキュームけーすけが試合に乱入。けーすけは練習に来ないことから2周年記念大会で試合を組まれなかったことを逆恨みしており、「大会をぶっ壊す」と予告していた。これにより、試合は急遽2vs2vs1の変則3WAY戦へ。
 けーすけは手をワキワキと動かしながらチェリーの胸を揉もうとし、チェリーが場外へ逃げ出すとターゲットを竹林に切り替えて胸を揉もうとする。これを水波が救出し「ウワーッ!それだけは止めろーッ!」と胸を揉まれたくないという乙女の恥じらいを見せるが、けーすけは「お前は男やろ!」と暴言。これに激怒した水波はけーすけをラリアットでなぎ倒し、けーすけを除く4人は“けーすけへの制裁”という目的の一致で共闘。
 4人でけーすけへトレイン攻撃を見舞い、チェリーの熟女でドーン!、石井のバイシクルキック、水波のラリアット、竹林のトラースキックからのフィッシャーマンズスープレックスホールドが立て続けに決まり、これで3カウント。
 当初の対戦相手をも味方につけた竹林が王座防衛を果たした。

第2試合


 桜井と恵一の対面でゴングが鳴ると、リストの取り合い、ヘッドロック、ショルダータックルの攻防が展開されるも、体格に勝る桜井が押し勝って逆エビ固め。恵一がブレイクすると鈴木にタッチ。

 鈴木はボディスラムから逆エビ固め。これをブレイクされると恵一をロープに振るが、恵一はゼロ戦キックでカウンター。さらに串刺しエルボーからブレーンバスターを狙うが、これを耐えた鈴木は「ブレーンバスターってのはこうやるんだ!」と逆にブレーンバスターを狙っていくが、恵一が意地のブレーンバスターで投げきって稔にタッチ。
 稔はロープへ走り、鈴木のミドルキックを前転でかわしてローキック、低空ドロップキックとスピードで翻弄。さらにブレーンバスターを宣言するが、これを振り払った鈴木がミドルキックで稔を吹き飛ばして桜井にタッチ。

 桜井は稔の腹部へニーリフトを連発し、追走式ニーリフトから卍固めを狙う。稔が決まり切るまえにブレイクするとバックドロップの体勢も、稔が振り払ってミサイルキック。ここで恵一が入ってきてトラースキックで追撃すると、稔がBDFを見舞い、粘る桜井へミドルキックを連打。これを鬼の形相で耐えた桜井はコブラツイストで稔を捕らえるが、恵一がこれをカットすると稔が延髄斬り。そして意趣返しとも取れるコブラツイストからのグラウンドコブラで3カウント。
 

第3試合


 山本喧一ジム出身の岩崎と、RISEや花鳥風月で活躍した元キックボクサーの唐澤のシングルマッチ。
 ゴングとともに唐澤が突っ込んで蹴撃しサッカーボールキックを放つと岩崎は一旦場外へエスケープし、追ってきた唐澤を鉄柱に叩きつけたり花道でボディスラムを敢行したりと猛反撃。
 岩崎は唐澤をリングに戻してサッカーボールキックでお返しし、フェイスロックで絞り上げる。唐澤がこれをブレイクするとエルボー、ミドルキックと反撃してからのジャンピングニーで岩崎を吹き飛ばす。唐澤は怒涛のミドルキック連打からコーナーに上ってダイビングラリアット。体固めからこれを返した岩崎の腕を取って腕十字も、岩崎はロープへ。

 岩崎と唐澤は正面からバチバチとミドルキックで打ち合う意地の張り合いを展開。互角と見るや岩崎は掌底の連打からのミドルキック、さらにPKを放つがこれをかわした唐澤がハイキックを叩き込んでからノーザンライトスープレックスホールド。これを返されると即座にPKを叩き込み、ミドルキック、ハイキックを交互に連打。岩崎が怯むと飛びつき腕十字も、岩崎はこれを持ち上げてパワーボムで叩きつけ、PK、ワンハンドバックブリーカー、テキサスクローバーホールドと続け、ギブアップを奪った。

第4試合


 谷口と小猪木でゴングが鳴ると、手4つからバックの取り合い、グラウンドでのハンマーロックの取り合いと堅実なレスリング戦を展開し、クリーンブレイクから両者タッチ。
 松野と高尾の対面となると、松野の絞り込まれたボストなボディに歓声が上がり、松野は「59歳です!」とアピールして笑顔。高尾は「うるせえジジイ!」と殴りかかるも松野はフライングクロスチョップで迎撃。さらにコーナーでの攻撃を狙うが、これをかわした高尾がギロチンドロップからコーナーで顔面をグリグリと踏みつけてから谷口にタッチ。
 谷口は高尾とともにダブルのバックエルボーで松野をなぎ倒してからスリーパーホールド。これをブレイクされると高尾にタッチ。
 高尾はボディスラムからダイビングクロスボディを放つが、これをかわした松野がコーナーに飛び乗り、ブーメランアタック式のフライングクロスチョップ。

 タッチを受けた小猪木はドラゴンリングインからのドロップキック。加勢に来た谷口もドロップキックで吹き飛ばし、高尾へ弓引くナックルアローを連打してからバックドロップ。さらにナックルアローを狙うが、その長いアゴを高尾に掴まれて怯んでしまう。小猪木は卍固めを狙うが、高尾は腰投げで切り返して谷口にタッチ。
 谷口が迫ると小猪木はアリキックで反撃していくが、谷口はかまわずぶっこ抜いて滞空ブレーンバスター。続けて引き起こすも、小猪木は左右のビンタ連打から延髄斬りを叩き込み、松野にタッチ。

 松野は619を見舞うと、小猪木とともにダブルのエルボーを見舞い、小猪木のダブルニードロップを連発。松野が満を持してゴージャススターエルボーを放つも谷口はこれを回避し、高尾がすかさずダイビングフットスタンプで追撃。谷口は松野をオクラホマスタンピードで叩きつけ、さらにスピアーを狙うも松野がこれを回避。そして高尾が放ったトラースキックが谷口に誤爆してしまい、谷口がよろけたところで松野がすかさずスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

第5試合


 大石がDPG加入したことに激怒している進垣は、大石の最も嫌がる相手として旭を用意。しかし進垣と旭は2AWで抗争中であり、奇妙な人間模様が描かれるタッグマッチに。
 進垣は「大石来いよ!テメェ、ナメた記者会見しやがって!」と突っかかるが、旭がこれをなだめて下がらせ、大石と旭でゴング。
 大石と旭は腕の取り合いからヘッドロックの奪い合い、さらにグラウンドでのヘッドシザースの攻防を展開し、クリーンブレイクから両者タッチ。
 進垣と絵里奈の対面となると、進垣がガットショットからロープへ飛び、絵里奈がこれをアームドラッグでいなしていく。進垣もスクールボーイからのドロップキックとやり返し、旭にタッチ。

 旭は絵里奈をコブラツイストで絞り上げるが、これを大石がカットし旭へナックルを連打。すると進垣はガムテープを手にリングに上がると大石の目隠しをするようにテープを巻き付け、思い切り引っ剥がすことで目潰し攻撃。さらに大石の目にガムテープを貼り付けながら伸ばし、ロールを旭に持たせてゴールテープを切るようにテープを引っ剥がして大石の目に大ダメージを与える。旭は絵里奈のバックを取るが、絵里奈がレフリーの視線をそらしてから旭の股間を蹴り上げて脱出。大石にタッチ。

 大石はレフリーの視線をそらしながら執拗に股間攻撃を続け、絵里奈とともに旭を吊り上げながら旭の髪の毛を引き抜いていくという極悪非道な精神攻撃。これを救出すべく進垣がガムテープを持ってリングに入ってくるが、うっかりコケてしまいガムテープがベッタリと旭の髪の毛に張り付いてしまう。進垣が慌ててテープを引っ剥がすと旭の髪の毛が大量に引き抜かれてしまう。
 旭がガックリと崩れ落ちると、大石はスイングDDTを狙うが、旭はクラッチを切って大石を放り捨てると鶴の舞。進垣にタッチ。
 進垣はドロップキックで大石を吹き飛ばし、組み付いてアームロック。さらにジャイアントアームブリーカーからの脇固めに捕らえるが、絵里奈がカット。進垣が大石を引き起こすが、大石は進垣の顔面にツバを吐きかけ、ナックルで殴り飛ばしてから絵里奈にタッチ。

 大石のシーソーホイップに合わせて絵里奈がフェイスクラッシャーを放つ合体攻撃から、絵里奈が進垣へフィギュアエイト。これをブレイクされるとハイキックでなぎ倒してからコーナーに上がり、旋回式ボディプレスを投下。そして大石が旭に見せつけるかのように絵里奈とともにサボテンの花を狙う体勢に入るが、進垣が慌ててカット。すると今度は旭&進垣が大石へサボテンの花を狙い、これも絵里奈がカット。


 絵里奈は進垣にスタンド式のシャイニングウィザードを叩き込むと、必殺のM.D.M.A(リバースDDT)を狙っていくが、これを進垣がサムソンクラッチで切り返し、殴りかかってくる絵里奈の腕を取ってサムソンクラッチで固め、3カウントを奪った。

進垣「絵里奈様?フンっ!今日勝ったのは、私!なんか、ベストボディジャパンの女子のベルト、巻いてるらしいじゃん?お前さ、そのベストボディジャパンのベルト、ただのお飾りじゃねえんだよ。私だったら、他に広められる自信あるんですよねぇ~?」
(大石が跪くように絵里奈へマイクを差し出す)
絵里奈「あ?」
(絵里奈がすごむが、マイクのスイッチが入っておらず絵里奈が大石を折檻)
進垣「マイク入ってねーし!」
大石「すいません!すみませんでした!俺が悪いっす!」
絵里奈「誰が悪いの?」
大石「俺が悪いです!」
絵里奈「よろしい。絵里奈様です。今、女子のベルトを持っているのは、私。絵里奈様です。やりたい?やりたい?じゃあ、どうするんですか?」
進垣「決まってんじゃん。挑戦させろよ!」
(観衆から「フィットネスモデルコンテストにも出て絵里奈様に対抗して!」の声が上がる)
絵里奈「……ってことですけど?BBJのコンテストに出る自信は?」
進垣「私はプロレスラーですから、ちゃんとこ・こ・で!結果を残します!」
絵里奈「私はベストボディのコンテストでも、ここでも結果を出します」
進垣「ありがとうございます、絵里奈様。“絵里奈様”じゃなくて、この会場を“リナ様”と沸かせられるようにしてやります」
絵里奈「健闘を祈ります♪」

第6試合


 3WAYタッグマッチで行われるBBWタッグ選手権試合。現王者組であるDPGの諸橋&大和、現四国統一タッグ王者であるHAYATO&カーベル伊藤、正規軍と手を組んで打倒DPGを狙うベストぽっちゃりジャパンの大鷲&伊橋が対峙。
 HAYATO、大和、大鷲のマッチアップでゴングが鳴るも、HAYATOと大和がロックアップや手4つ、リストの取り合いを展開し、3人で組み合いたい大鷲を放置。HAYATOと大和がアームドラッグで投げあい、距離をとって見得を切るタイミングに合わせて大鷲も前転し、3人で見得を切る。
 HAYATOと大和が再び大鷲を無視して手4つで組み合っていくと、大鷲は「飛沫、飛沫」と自身の胸を叩いて汗飛沫を飛び散らせて振り向かせると、2人は「それはダメだろ!」と大鷲をロープに振っていく。大鷲はダブルのショルダータックルで2人まとめてなぎ倒し、ヘッドシザースホイップで2人を同時に投げ飛ばす。全組タッチへ。
 伊橋は入場時からHAYATOのセコンドに付いたエリーをギラついた目で舌なめずりしながら狙っており、リングインするなりエリーへにじり寄る。カーベル伊藤と諸橋がこれを止めようとすると伊橋は恐るべきパワーで2人を突き飛ばし、諸橋のドロップキックも倒れず耐えて仁王立ち。カーベル伊藤がなんとかスリングブレイドで倒すも、諸橋がこれをカット。カーベル伊藤と諸橋が揉め始めると伊橋はドロップキックで2人まとめて場外に吹き飛ばし、場外飛びのフェイントから「イェイ!カモーン!」とポーズを決めてみせる。

 そして伊橋は「エリーさん!私は貴女に言いたいことがあります!こちらに上がってきてください!」と呼びかけると、エリーは警戒を顕にしながらもリングイン。伊橋は「エリーさん、ひと目会ったときから……好きです結婚してください!」と叫んでエリーを押し倒して正常位で腰を打ち付け始め、伊橋以外の5人が総出でこの淫行をカット。
 HAYATOと大鷲が正面から逆水平チョップで打ち合っていき、HAYATOがソバットを放てば大鷲もビッグブートと互いに引かず。両者は同時にロープへ飛ぶが、DPGの2人がそれぞれ場外から足を引いて2人を倒すと、諸橋&大和がリングにイスを持ち込んでHAYATOをいたぶり始める。

 大和がイスを大きく振りかぶると、エリーがリングに飛び込んできて「ダメーっ!やっちゃダメーっ!」と両手を広げて大和の前に立ちはだかる。大和は「ナメんじゃねえぞ」とエリーにガットショットを叩き込むとエリーに向けてイスを振りかぶるが、エリーは大和の股の間をくぐってこれをかわすとHAYATOに向けて大和をプッシュ。HAYATOは大和へトラースキックを叩き込んでカーベル伊藤にタッチ。

 カーベル伊藤は大和にローリングソバットを見舞い、諸橋にはダブルチョップを叩き込んで撃退。そしてカーベル伊藤が大和にレインメーカーを見舞うも諸橋がカット。大和は「エーックス!」と叫びながらカーベル伊藤をクロスアームスリーパーで捕らえ、諸橋のローブローに合わせて大和が河津落とし。そして諸橋は伊橋にもローブローを放つが、伊橋の太ももが太すぎたため股間に届かず。腕を捕獲した伊橋はネックツイストの要領で腕をツイストし、大鷲とともに諸橋の顔面をそのたわわな腹部でサンドイッチ。これをカーベル伊藤がカットすると大鷲がビッグブートを放つが、これが伊橋に誤爆。

 これをチャンスと見たカーベル伊藤はHAYATOとともに伊橋をロープに振っていくが、伊橋は上手くかわしてタックルを誤爆させるとHAYATOをコーナーに振っていく。HAYATOはコーナーに飛び乗ってミサイルキックを発射するも、伊橋がこれを耐えてボディスラムで叩きつける。伊橋がダイビングボディプレスを狙ってコーナーに上るが、カーベル伊藤が雪崩式フランケンシュタイナーで伊橋を頭からリングに突き刺すと、HAYATOがフロッグスプラッシュで決着を狙うが、DPGの2人がカット。


 諸橋が伊橋にドラゴンスクリュー、大和がシャイニング・ウィザードを叩き込んでいくが、大鷲がこれを救出し、大鷲の延髄斬り+伊橋のレッグラリアートが大和にヒット。さらに大鷲&伊橋が交互にボディプレスを見舞い、伊橋がコーナートップからムーンサルトプレス。ガッチリとフォールするも、カウント2.9でDPGセコンドの大石がレフリーの足を引いてカウントを妨害。その隙に諸橋が伊橋をラリアットでなぎ倒し、大和がフィッシャーマンズスープレックス・ホールドでカウント3を奪取。DPGの王者組がインサイドワークを駆使して王座防衛を果たした。

第7試合


 今月22日に50歳の誕生日を迎えたやかんがDPGに奪われた至宝奪還に挑むメインイベント。ベイダーのセコンドにはDPGの首魁たるダンカンも登場。
 ゴングが鳴るとロックアップからの腕の取り合い、ショルダータックル、アームドラッグの応酬とクリーンな攻防が展開され、やかんがドロップキックでこれを制するとベイダーは場外にエスケープ。大和にタオルで仰がせて涼を取り、体力を回復させる。
 ベイダーがリングに戻るとやかんはチンロックで捕らえていくが、ベイダーはやかんの指に噛み付いて脱出。ベイダーがチンロックに入るとやかんも指に噛み付いて脱出する意趣返し。

 やかんはロープに飛ぶが、大石が場外からやかんの足を引いて場外に引きずり出し、DPGが総出でやかんを暴行。ベイダーがやかんをリングに戻してコーナーに振っていくが、やかんはコーナーに駆け上って飛びつきフランケンシュタイナー。さらにアルゼンチン・バックブリーカーで絞り上げるが、ベイダーはサミングで脱出。しかしやかんは視界を失いながらも着地したベイダーの足を刈ってスパインバスター。そしてエルボーパッドを外しながら業界一シビれる技であるピープルズエルボー。
 やかんはさらに必殺のミスティカを狙うが、これをキャッチしたベイダーがサイドバスターで切り返し、リバース・デスバレーボム。やかんがこれをキックアウトすると絵里奈がやかんにムチ攻撃を放つが、これがベイダーに誤爆。やかんはすかさずミスティカ式スモールパッケージで押さえ込むも、大石がレフリーを暴行してカウントを妨害。

 リング上は無法地帯となり、DPGの面々が総出でやかんを袋叩きにしてベイダーがコーナーへ上がっていくが、ここにベストぽっちゃりジャパンの大鷲&伊橋がやかんの救出に登場し、セコンド陣を蹴散らしていく。アシストを受けたやかんはベイダーをデッドリードライブで投げ捨てるが、ベイダーはローブローで怯ませてからV.V.V(ダブルアームDDT)で突き刺し、やかんが2で返すともう一発を狙う。しかしやかんはクラッチを切ってロープに飛ぶとミスティカ式スモールパッケージ。これを返されると外道クラッチで抑え込み、キックアウトされながらも足のクラッチを解かずにそのまま胴絞めスリーパーホールド。これがガッチリと入るとレフリーがゴングを要請。やかんはベイダーを絞め落として至宝奪還に成功した。

大石「ダンカンさん、すいません……」
ダンカン「どうなってんだよ。オイ!やかん!おめでとう」
やかん「ありがとうございます」
ダンカン「お前はやる奴だとずっと思ってたよ。それからもう1つ。22日、50歳の誕生日、おめでとう」
やかん「あっ、ありがとうございます……」
(ダンカンが『ハッピーバースデートゥーユー』を歌い、観衆が手拍子)
ダンカン「まあ、コロナの関係でマスクしてて悪いんで、聞こえやすいマスクに変えていいかな?」
(ダンカンが通常のマスクを外して鼻と口の部分をくり抜いて穴を開けたマスクを装着するも、あまり会場からは笑いが起きない)
ダンカン「どうなってんだよ。楽屋で一生懸命作ったのにそれほどウケないじゃないか!」
大石「笑えよ!」
やかん「それ着けるまでにモタモタしたからですよ。完全な事故ですよこれは……」
ダンカン「……まあ、まあ、おめでとう。お前に力があることは認めよう。それに引き換え、お前どうなってんだよ!ベイダー!役に立たないものは処分だ。始末しろ!」
やかん「ひどいじゃないか!」
ダンカン「いいんだよ!ウチは使い捨てなんだよ!」
やかん「たけし軍団じゃないかそれじゃあ!」

 DPGの面々がベイダーを袋叩きにし、大石がベイダーのマスクを剥ごうとするが、ここでかつてやかんとともにBBWタッグ王座を戴冠していた島谷常寛がリングに飛び込んでくるとDPGの面々を蹴散らしていく。

大石「なんだテメェ。誰かと思ったら、ベストボディジャパンから逃げ出した島谷じゃねえか。オイ島谷、なんだ?またこのリングでやってくってことなのか?それでいいんだな?上等だお前。島谷お前、元タッグチャンピオンだな?こっちには現タッグチャンピオンがいるんだよ。オイいいか。2周年だからって関係ねえ。3周年にはダンカンプロレス軍団の1周年大会にしてやるからな。特にノブ、覚えとけ。ブワァ~カ!」

 DPGの面々が退場していくと島谷がマイクを取る。

島谷「オイお前!青い作業着着て、どこの現場のオッサンかと思ったら大石じゃねえか。そうだよ、俺とやかんさんがベストボディの初代タッグチャンピオンだオイ!そのタッグチャンピオンから、ベルトをきたねえやり方で奪ったのがダンカンプロレス軍団だ!何が言いたいかわかるか?!俺がこのベストボディの軍団抗争に入ってもいいんじゃないか?!」そういうことだ。次から俺も交えてアイツらぶっ潰しましょう。そして、やかんさん。このベストボディプロレスジャパン……んっ?ベストボディジャパンプロレス、2周年記念ということで、こんな大事な大会でなべやかんさんがシングルのベルト取りました!おめでとうございます!そんな新チャンピオンになったなべやかんさんが、最後バシっと大会を締めてもらっていいですか?」
やかん「(島谷が)やってもいいよ?」
島谷「いや、待て待て待て(笑)それはおかしいだろ!」

やかん「マジで困った顔してたから代わろう。ベストボディ軍、全員上がってこい!ベイダー、お前の正体はわからないけど、あんなこと言われていいのか?こっちに来ないか?ベストボディ軍に入らないか?!もしくは……ぽっちゃり軍?いやいや!お前の身体はぽっちゃりじゃないだろ!(※大鷲&伊橋が腹太鼓を鳴らしてベイダーを勧誘)なんか鳴ってるけど、音が。どっちに来る?!ベイダー?!」

 ベイダーは悩みながらもやかんと握手を交わし、無言でリングを去っていった。

やかん「ベイダーって一体誰なんだ。いつかその正体を教えてくれ。あの下からどんな顔が出てくるかは次回のお楽しみということで……次回もまた皆さん、見に来てくれるかなっ?!」
(歓声と拍手が起きるも「いいともー!」の声が上がらず)
やかん「……いいともが終わってから大分経つからね。というわけで今回、自分50歳になりまして。コロナ禍で仕事がなくなりまして、50歳になってからの初仕事がこのプロレスでした。まさか、50歳になって自分がこういうプロレスやるとは思いませんでした。自分の父親が50のときになにをしていたかと思い出してみると、ちょうど50になったときに明大替え玉事件の記者会見してました。自分が50になったときどうなるのかと思ってたけど、このようなベルトを取ることが出来ました!ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!というわけで、ベストボディ軍、集合で。ぽっちゃり軍も上がってください!アイツら蹴散らしてくれてありがとうございました!ではご唱和ください!皆さん準備はいいですか?!B!B!J!」

<試合後コメント>

谷口智一&なべやかん
――まずはやかん選手、王座奪取おめでとうございます!
やかん「ありがとうございます!いやぁ、しんどいですね。やっぱり海千山千の経験を積んだ試合の上手い選手なんで、なにをやってくるか分からないし、なにをやっても返してくるし、本当にがむしゃらでしたね。相手が動く前に動こうと、そういう感じでした」

――そんな強敵だったベイダー選手も試合後にはベストボディ軍へ加入しました
やかん「ベイダー自身が最強のチャンピオンだったのに、それにダンカンプロレス軍団が入ってくるなんて無茶苦茶ですよね。ホント『ダンカン馬鹿野郎!』の世界ですよ。アイツは馬鹿野郎ですよ」

――「仲間を使い捨てるのはたけし軍団と同じ」という言葉もありましたが、ダンカンプロレス軍団もたけし軍団の遺伝子を継いでいる?
やかん「継いでますね、アレは!ホントに無茶振りの世界で、信用してると爆発する世界ですからね」

――防衛戦について、試合後に誰も次期挑戦者に名乗りを上げてきませんでしたが、防衛戦についてなにか考えはありますか
やかん「松野さん、小猪木とやって防衛記録を稼ごうかな(笑)まあそんなわけにも行かないし、誰の挑戦でも受けますよ。ちゃんとこの団体のチャンピオンとして、勝つか負けるかわからないけど、防衛していきますよ」

――そのベルトに挑戦歴にある谷口選手も隣にいらっしゃいますが、いかがですか
やかん「ほぉ~、そう来ましたか(笑)まあそれも有りえますからね。谷口さんっていうのも有りえますけど、誰が来るかわからないですけど」

――谷口選手、メインの試合を見てどう思われましたか
谷口「2年でここまでのレベルの選手に成長されたんで、スゴいですよね。チャンピオンらしいレスラーになられたと思います」

――やかん選手に挑戦したいという意欲は
谷口「今のところは、ダンカン軍のほうをこてんぱんにやっつけていきたいんで、まだ仲間同士で戦うことは考えてないですね、現段階では」
やかん「この間、偶然DDTの無差別級のチャンピオンの遠藤哲哉さんにお会いしたときに、遠藤さん調べによると、現役レスラーの中で僕が一番背が小さいそうです。『僕より下はミゼットレスラーだ』って。ミゼットも今いないんで、一番小さいですね」

――ちなみに、やかん選手の身長は
やかん「156あったんですけど、それが今縮んで153cmちかくなってますね。明らかに縮みましたね。世界を獲った最小レスラーですよ(笑)世界最小のチャンピオン!(笑)まあいい50歳のスタートが切れましたね」

――ベストボディジャパンプロレスも2周年を迎えました。今だコロナ禍の影響も残っていますが、3年目に向けた抱負は
谷口「年内はやはりコロナの影響もあるので、以前のように月1興行には戻せないですけど、流石に年が明けたら落ち着いてくると思うので、再び月1興行に戻って、ベストボディ軍とダンカン軍の闘いにも打ち勝って、コロナのようにダンカン軍も収束させたいなと思います」

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