樋口和貞が竹下幸之介とのド迫力マッチ制し、「KING OF DDT」ベスト4入り!
元幕下力士の樋口和貞が、“DDTの若きエース”竹下幸之介との壮絶なド迫力マッチを制して、「KING OF DDT 2020」ベスト4入りを決めた。
8日(神田明神ホール)の1回戦で渡瀬瑞基を、9日(同所)の2回戦でHARASHIMAを下して準々決勝(10日=同所)に勝ち上がった樋口は、竹下とのDDT版スーパーヘビー対決に臨んだ。
樋口が強烈無比なチョップを繰り出せば、竹下は豪快なエルボーで応戦し、壮絶な闘いは観客の度肝を抜いた。15分過ぎ、樋口はチョークスラム連発を見舞うも、カウントは2。竹下はエルボー、ランニング・エルボーで反撃するも、樋口は大相撲仕込みのぶちかましで竹下を吹っ飛ばし、カバーすると3カウントが入った。
樋口は「お客さんもプロレスラーもみんな『すごい』って話は聞きますけど、やっぱすごい。アレは強い! 今回の3連戦、『KOD』のトーナメントあったけど、みんなそれぞれの意地っていうのがあって。自分は火をつけて土俵に上がらせて、真っ向から打ち破るっていうのがあったので。(フィニッシュは)昔を思い出しました。だからこそ3カウント取れたのかなって、あのぶちかましで。とにかく強かった! ただ今回勝ったのは自分なので、もういきますよ!」と話した。
準決勝(8・23後楽園ホール)は、KO-D無差別級王者の遠藤哲哉との対戦になるが、樋口は「遠藤哲哉には無観客試合の頃から、剣を奪われたり、獲って獲られてって感じだったんでね。ここらで一つ思い通りにはさせないぞっていうのがあるので。もう真っ正面から、ぶち破ってやろうと思います。決勝戦はそれから。一つ一つ目の前の敵を倒してって感じでいきたいと思います」と意欲を見せた。
準決勝進出がならなかった竹下は「今年の夏が終わってしまった。楽しかったなぁ。本当に試合数が今月は多いじゃないですか。今日も3連戦の3戦目で。負けましたんで、ボクが言えることはないんですけど、樋口の強さに気付いたなって感じです。単純にどっちが上と言うか、打撃だったり、投げ技だったり、ボクらが得意な技がいかにクリーンヒットするかっていう紙一重な闘いでしたね。もちろん(KOD)二連覇もモチベーションでしたけど、1試合でも多くしたいっていうのが一番のモチベーションだったかもしれない。今、本当に絶好調で、これで負けているんで、本当に樋口が強い! 全然ボクなんかを背負わなくていいですけど、たぶん優勝できると思います。“樋口最強説”がちょっと浮上してきましたね」と語った。