【試合詳細】6・30 アイスリボン川口大会 【ICE×∞】雪妃真矢vsテキーラ沙弥 世羅りさ&鈴季すずvs藤田あかね&朝陽 藤本つかさvsラム会長
『アイスリボン968 in SKIPシティ』
日程:2019年6月30日(日)
開始:13:00
会場:SKIPシティ多目的ホール
観衆:329人(超満員札止め)
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
星ハム子/松本都/○宮城もち/ジェイラ・ダーク
9分56秒 ハムロール
松屋うの/●トトロさつき/バニー及川/Yappy
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○山下りな
10分43秒 胴締めスリーパーホールド
●星いぶき
▼タッグマッチ 20分1本勝負
尾崎妹加/本間多恵(Actwres girl'Z)
13分17秒 グロリアスバスター→片エビ固め
○ジュリア/つくし
▼シングルマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ
9分29秒 極楽固め
●ラム会長
▼絆トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
世羅りさ/●鈴季すず
15分37秒 みかんでポン→片エビ固め
[オレンジサンライズ]○藤田あかね/朝陽
※オレンジサンライズが絆トーナメント優勝
▼ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
【王者】○雪妃真矢
12分18秒 スノウトーンボム→片エビ固め
【挑戦者】●テキーラ沙弥
※第29代王者3度目の防衛に成功
二冠王・雪妃が沙耶の挑戦を退けICE×∞V3!約10年ぶりに参戦のラム会長との激闘を制した藤本が雪妃に挑戦表明!あかね&朝陽がトーナメント優勝!
第1試合
アイス重量軍とP’sParty軍の8人タッグ戦。テキーラ沙弥のプロデュース興行からメンバーそれぞれの自己主張の大会へとレベルアップしたP’s Partyだけに、今回の一戦はP’sPartyメンバーがどれだけ自分たちをアピールできるかが注目された。試合は両チームがタッチワーク、連係を駆使しためまぐるしい攻防戦となった。重量軍はそのウエイトを活かした攻めを連発し、一方のP’sParty軍はそれぞれの特色を活かした攻撃を仕掛けていく。一進一退の好試合の中、トトロのフォーリングトトロをかわしたもちが、ずんだ餅クラッチへ。これをキックアウトしたトトロに、ジェイラ、都、ハム子の順に連続ハムロールを決め、最後にもちがハムロールでがっちりとフォールしカウント3を奪取。キャリア組の威厳を示した。
第2試合
6月15日仙台大会での藤本vs山下戦に感動したいぶきが「自分も山下さんとシングルで戦いたい!」と申し出て実現した初シングルマッチ。勝ったら藤本とディズニーに行くという条件付きの一戦にキャラクターのぬいぐるみを持って、リングに立ったいぶき。開始早々、山下はこのぬいぐるみを奪うと、そのぬいぐるみでいぶきをぶん殴る暴挙に出た。出鼻をくじかれたいぶきだが、徐々に体勢を立て直すと、山下に対して真正面からパワーで応戦する。得意にエルボーは山下にも有効。何度も山下を吹っ飛ばすが、山下も負けじとエルボーでいぶきをぶっ飛ばしていく。最後は山下がラリアットを叩き込みカバーに入るが、これをカウント2でいぶきがキックアウトすると、山下はスタンディングのスリーパーからグランドに倒しての胴絞めスリーパーに移行し、ギブアップを奪ったが、いぶきの頑張りが光った一戦だった。
第3試合
7月21日アクトレスガールズ大阪大会で安納サオリの持つアクトレスガールズシングル王座に挑むジュリアにとって、安納とはアクトレスの初期メンバー同期であり、安納とタイトル戦を経験している妹加と本間とのタッグ戦は安納戦に向けての大事な一戦。序盤から本間を意識するジュリア。喧嘩を売られた形の本間も、ジュリアに的を絞りラフな攻撃から足を狙ったサブミッションを仕掛けていく。本間と息の合ったタッチワークをみせる妹加もジュリアに攻撃に出る。妹加、本間の流れになるかと思われたが、つくしがジュリアをアシストするスピーディな動きで試合をかき回し、ジュリアにつなぐ。ジュリアもここでギブアップするわけにはいかない。ビックブーツを突破口に、ミサイルキックを本間に叩き込むと、つくしがダイビングフットスタンプのアシストを決め、最後はジュリアのグロリアドライバーが本間を捉えジュリアがカウント3を奪取。安納とのタイトル戦に大きな弾みをつけた。
第4試合
666に参戦したらぶりーぶっちゃーずにアイスリボン参戦を勧誘されたラム会長は「いまさら女子プロレスなんて…」と言いつつ、対戦相手が藤本であることを条件に出場を了承した。それを受ける形でいきなりシングルでラム会長と対戦することになった藤本。ラム会長のデータのないままに臨んだ一戦。開始早々、ロックアップにいこうとするが、これをすかしたラム会長は中指を立て藤本を挑発する。フェイントからの蹴りあげを仕掛けた藤本だが、ラム会長はロープワークを仕掛け、藤本にダブルチョップを叩き込み、さらに藤本のバックを取る。これを切り返した藤本とラム会長のリストの取り合いから手四つへ。手四つから蹴りを放った藤本は首投げからサッカーキックを叩き込み、キャメルクラッチへ。さらにコーナーにラム会長を詰め、髪を掴んで対角線にヘア投げすると逆エビ固めを決める。攻め込まれたラム会長だが、クロスボディを連発して決めると、ロープに飛んでのクロスチョップで藤本を吹っ飛ばす。619をかわした藤本は蹴り上げから卍固めを決める。グランドで崩れると、はりつけドロップキック、コーナーに詰めてのチョップ連打、串刺しドロップキックとつなぎ、ミサイルキックへ。これをはたき落としたラム会長は丸め込みの連発から619をヒット。レインメイカーを決めるが、追撃をその場飛びのドロップキックでかわした藤本がミサイルキックをヒット。カバーに入り、カウント2でキックアウトしたラム会長を極楽固めへ。強烈に絞め上げ、ラム会長からギブアップを奪った。
藤本 「正直、今日プロレスできるとは思わなかった。負けて悔しい?蹴られて痛かった?お客さんの前で試合して緊張した?もし、もし、間違っていたらごめんね。本当は女子プロレスやりたいんじゃない?」
ラム会長 「痛かったし、緊張したし、何よりお前に負けて悔しかったよ。今日、初めて女子プロレスのリングにちゃんと立って試合させてもらって、すっげー楽しかった。よかったら、これからもこのリングで戦いたいと思う。」
藤本 「藤本つかさを指名すると、こういうことになっちゃうの。だったら、これからアイスリボンに定期参戦してください!」
ラム会長 「よろしくお願いします!(両選手ががっちりと握手)」
<試合後コメント>
藤本つかさ
「想像をここまでできない相手っていうのは初めてで、パンダ戦以上でした。動いているところは見たことあるけど、10年ぶりの参戦ですもんね。そりゃ分からないよ。私は誰と試合をするんだろうっていう感覚だったけど、最初、ロックアップをすかされて、あ、やっぱりプロレスをする気はないんだなって思ったんです。プロレスをしているところを見たことがなかったのに、試合をしているうちに、あれ、これ、プロレスの練習しているなって思ったんですよ。そこから自分でも楽しくなってきて。技をキックアウトされるごとに、嬉しさというか、自分の中でもニヤリという感情が試合中に出た。その部分では、プロレスをやろうと思って、厳しくいきましたね。
(デビュー戦として見た場合は)正々堂々と、リング慣れしているなと、度胸があるなと思いましたね。舞台慣れしている部分はあるんですけど、まだ感情を出していいのかとか、そういうところで躊躇している部分があるので、そこを恥ずかしげもなく自分の泥臭いところとかも全部出すようになったら、面白いし、私にとってもライバル的な存在になるんじゃないかなと思いますね。
これから定期参戦してくれるっていうことなので、ま、ラム会長のキャリアをどう計算したらいいかわからないんですけど、身長がつくしと同じくらいだったりするので、これから誰と対戦するのか、誰と組んでいくのか、誰が最初に白塗りするのかなっていう部分ではアイスにとっても楽しさが倍増するんじゃないですかね。7月15日はオファーしたいです」
ラム会長
「そもそも、こうやって外で試合するのが久々だったから、正直、めちゃくちゃ緊張していたし、相手も藤本つかさっていうことで、すごいプレッシャーを勝手に抱えていたけど、正直、楽しかった。これからアイスリボンに出させていただくということで、666は男子しきゃいないから、私が666の女子レスラーとしてどんどん世界を広げられていったらいいと思います。私はデビューは早かったけど、今日が本当の意味でのデビュー戦と思ってやったから、わかって挑んだけど、やっぱり藤本つかさはすごいなって。これから定期参戦させていただいて、そこで経験を積んでゆくゆくはまた、できることならもう1回(藤本と)試合をさせていただきたい」
第5試合
5月6日『959』大会で開幕した8チーム参加の『絆トーナメント』もいよいよクライマックス。決勝戦に進んだのは、世羅と世羅をリスペクトしまくるすずの“二輪走”と一時期、精神的に迷走していたあかねの理解者として、あかねを闇から引き戻した朝陽の“オレンジサンライズ”。“絆”という意味では最も絆の深い2チームが残る形となった。
試合は決勝戦にふさわしいタッチワーク、連係技、合体技が繰り出される攻防が展開された。中盤、あかねが捕まり二輪走の猛攻を浴びる。朝陽が必死のカットに入り、あかねのピンチを救う。息を吹き返したあかねはすずに的を絞っての反撃に出る。その間、朝陽は世羅を場外で押さえ込み、あかねをフォローする。あかねがすずに変形キャメルクラッチからのPOMジュース、さらに朝陽を呼び込んでのフェイスクラッシュと変形バックフリップの合体技を決め、最後はみかんでポンでフィニシュ。あかね&朝陽のオレンジサンライズがトーナメント優勝を果たした。
あかね 「オレンジサンライズ、なんとか優勝しましたーっ!(朝陽に)なんか微妙な顔してるね。ずっと気づいてた。1回戦も2回戦も勝ったのに、泣いてばっかりで、なんでいっしょに喜んでくれないのって思ったこともあったけど、横浜で朝陽が「あかねさんの気持ちは自分が一番わかる」って言ってくれたように、私も朝陽の気持ちはわかる。だから、あのとき助けてくれた恩返しに、優勝をプレゼントしたかったのと、朝陽といっしょに優勝したかった。だから、朝陽が初勝利を挙げるまで、自分がセコンドにつく。もし朝陽が組みたいって言ってくれるなら、わしはいつでも朝陽と(いっしょに)戦う。だから、そんな暗い顔しないで。」
朝陽 「絆、深まりましたか?」
あかね 「わしが深めようとしても深めようとしてなかったやん。」
朝陽 「(笑顔で)嬉しいです、優勝できて!思うことはいっぱいあるけど、前を向かなきゃダメだと思います、自分は。ありがとうございました!」
あかね 「これでやっと絆が深まったということで。今回の絆トーナメント、ユキが提案してくれて、想像以上にいい効果があったんじゃないかと。決勝戦で戦ったチームも、1回戦で負けたチームも、より深い絆でつながったと思います。だから、今回はタッグだけじゃなくて、アイスリボン全体の絆も深めて、頑張っていきたいと思います。トーナメント、来年もやりましょう!」
<試合後コメント>
オレンジサンライズ
朝陽 「(優勝)嬉しいです!」
あかね 「良かった~やっと喜んでくれた。知ってます?1回戦、2回戦、準決勝、せっかく勝ったのに、座談会で泣きながら「何もできなくて…」って。ずっと朝陽がいたから勝っていた言ってたのに。」
朝陽 「ネガティブなんですよ。その気持ちをわかったので嬉しいです。」
あかね 「本当はチェンジにいけたのにいけなかった。ごめん、つらかったんだもん。そのあといこうと思えばいけるところもあったと思うんですけど、もし朝陽にいって、朝陽がそこで負けたら、もっと病んでたでしょ?」
朝陽 「トーナメントは1回戦を負けてしまったら終わってしまうじゃないですか。自分、ヤングアイストーナメントとかも1回戦で負けていて、1回戦で終わるっていうのがあって、あかねさんに1回戦、2回戦って託したのは良かったです。」
あかね 「本当に助けに来てくれるところも的確で、ジャーマンも来てくれなかったら負けてたかも。」
朝陽 「あのジャーマンのやばさは知っているので。」
あかね 「そういう助けに来てくれたりとか、あと飛んでいたよね。」
朝陽 「世羅さんって大きいじゃないですか。だから自分が普通に押さえいてもダメだと思って飛びました、いっぱい。」
あかね 「そういう助けがあったから勝ったっていうのはわかってくれるよね。」
朝陽 「わかってますよ。」
あかね 「良かった!わかってもらえただけで、優勝したかいがありました。」
――優勝者には願い事を言う権利が与えられるということですが。」
朝陽 「自分は群馬リボンを開催する。今年中に。」
あかね 「私はアイスリボンのリングでデスマッチをやりたい。やりたい人はいます。」
第6試合
トライアングル王座を藤本に奪われ、アイスのタイトルは二冠となった雪妃。5月25日大阪リボンでのジュリア戦に続くICE×∞王座3度目の防衛戦の相手はテキーラ沙弥。「自分の成長を見せたい」という沙弥に対して、「成長を見せるみたいなことをのさばっていたので、明日は負ける気がしない!」と返した。
試合はお互いの動きの読み合いから、まず沙弥がコーナーへのトクホ、さらにロープに飛んでのトクホを決め先制攻撃を決める。一方の雪妃は蹴りのフェイントからスタンディングの変形アームブリーカーで絞め上げる。これを逃れた沙弥がコーナーに雪妃を誘い、コーナーを使って抱え上げての豪快なパワーボムを叩き込む。クロスボディは雪妃が蹴りでディフェンスするも、直後、沙弥が低空ブレーンバスターへ。これをしのいだ雪妃がカウンターの右ハイキックをヒット。崩れ落ちる沙弥。雪妃が引き起こし、エルボーを連打。「お前の3年の成長はこんなもんか!」と挑発すると、沙弥が表情を変えエルボー、膝蹴り、さらに背中へのエルボーを連打する。さらにサブマリノ3連発、クロスボディ、そしてムーンサルトプレスと沙弥の得意とするムーブが一気に爆発する。それをもしのいだ雪妃はウィール・ウィンドを決めるがこれを沙弥が丸め込みで切り返す。カウント2でキックアウトした雪妃はトラースキックからバズソーキックを決める。雪の結晶を狙う雪妃。これを切り返した沙弥はエビ固めからグラン・マエストロ・デ・テキーラへ。これがロープ際だったため、雪妃がロープに足を伸ばし逃れる。タイガードライバーを狙う雪妃。これをこらえてロープに飛んだ沙弥だが、今度は雪妃が沙弥を抱え上げ、雪の結晶へ。カウント2で返した沙弥に振り子式ダブルニーを決めた雪妃はコーナーからスノウトーンボムを決めカウント3を奪取。王座3度目の防衛を果たした。
雪妃 「私と戦う理由が、雪妃真矢にあなたの成長を見せつけることだと言ってました。沙弥の成長なんて、嫌と言うほど知ってんの、すでに。何回、負けていると思っているの、私、あなたに。沙弥の成長とか活躍とか強さとか、それを認めてないのはテキーラ沙弥1人だけだと思うよ。もっともっと図太くなって、もう1枚強くなって、お互いにね。またベルトを賭けてやれたらいいなと思います。」
沙弥 「じゃあ、早速、今から図太くなります!次のビックマッチでシングル賭けて挑戦させてください。」
雪妃 「シングルは次の挑戦者決まっているんですわ。決まってんだよ。チッじゃないよ、舌打ちするんじゃないよ。」
※ジュリアが入る。
ジュリア 「タッグだったらよくね?」
雪妃 「(ジュリアは)大阪のシングルで私に負けたばっかり。(沙弥は)今日シングルで私に負けたばっかり。ちょっと図太くないかな、それは。」
沙弥&ジュリア 「図太くなれって言ったのはそっちだろーっ!」
雪妃 「世羅さん、すいません。私、余計なこと言ったみたいです。」
※世羅がエプロンに立つ。
世羅 「いいよ~。」
雪妃 「いいそうです。7月15日、次のビックマッチ、横浜でアジュールレボリューション対バーニングロー、やりましょう。そして、今、防衛したばかりだというのに、次の挑戦者が決まっているんですよ。」
※藤本が入る。
藤本 「またユキか~。」
雪妃 「こっちのセリフ。」
藤本 「7月15日に挑戦しようかと思っていたんだけど、2試合やる?」
雪妃 「それでもいいですけど、でもそれでもし獲って嬉しいですか?」
藤本 「そうね、嬉しくないね。その青いベルトの挑戦者は藤本つかさで決定なので、あとは日程だけ。チャンピオンにお任せするね。」
雪妃 「考えておきます、じっくりと。」
<試合後コメント>
雪妃真矢
――試合を振り返って。
いろんなことを思い出しましたね。戦えば戦うほど3年前とは何もかもが違って、沙弥も自分もそうだし、3年前はこうだったなとか思いながら戦って、私は沙弥には何度も負けているんですよ。沙弥はすごい活躍しているし、外にも出てて、ピースパもやってて、先輩にも何度も勝っているはずだし、だけど、自分を否定してしまうところがあって、多かれ少なかれ、みんな同じだけど、否定すると逃げたくなるし、自分の欠点を受け入れて、乗り越えていくことも強さだと思うし、リング上でそういう強さも体現していかなきゃいけないって私は思うから、もうひとまわり強くなれると思うし、沙弥も、私自身もそうだなって思いながら。図太くなることが必ずしも正解ではないと思うんですけど、私はやっぱり沙弥と似ている部分があったりして、自分を否定していると怖くなるし、逃げたくなるし、だけど、これも私だし、ダメなところもあるしってあきらめて乗り越えてきたから私は神経図太くなったし、強くなってベルトを巻くことができたのかなと思うので、謙虚で控えめってすごく美徳だし良い事だと思って、私は生きて来たけど、この業界に入ったら、それはときどきイコール怠惰になるということも知ったし、人前に出て仕事をしている人としては、それはさぼていることとイコールになるし、だからやっぱり図太くなって強くならないといけないなって自分自身にも言い聞かせてきていることだから、後輩みんなに言えることかな。新しい景色って沙弥は言っていたけど、まさに今私が体現しているのがアイスリボンの新しい景色だって私は思っているので、5年目の私がシングルのベルトを巻いて、後輩たちがそれを獲りにきているっていうのが、今、まさにこれがアイスリボンの新しい景色だって思って、私は戦っているので、そう簡単に新しい景色を見させるわけにはいかないなって思っているし、簡単じゃないし、景色を変えることは。私自身が果たしてアイスリボンの景色を変えられているのかっていうと、それも疑問だし、アイスリボンのイメージとか、アイスリボンの活性だったり、私がチャンピオンになって変えられているかっていうのは客観的に見れなくて、わかんないです私自身も。だけど私がチャンピオンになった。新チャンピオンが生まれて半年。イコール新しい景色ですよね。そう簡単に渡したくないなって思っているし、だけど後輩が獲りにきて強くなっていて、獲られるかもってひやひやしながら試合するのはすごいストレスだけど、幸せだなって思います、後輩と戦うことは。でも渡したくないなって思えるから、まだ大丈夫だと思います。
――新しい景色っていう部分では次の藤本戦はポイントになりますよね。
それですよ、私が言いたいのは!新しい景色を体現しています、私は。そこへきて、また藤本かと。私は新しい子たちといっぱいやりたいんだと。そこを活性したいんだと。そこへきて、また藤本かと。しょうがないですね、チャンピオンになったらやるしかない相手ですから。藤本さんとやるのは何度目だ。4度目か。でも私がチャンピオンとして迎え撃つのは初めてなので。いつも私は挑戦者として3回戦ってきた。そして藤本さんからベルトを獲った。けど私が藤本さんを相手に防衛をしたことはないので、負けられないですね。これをちゃんと守って、そうしたらやっと真のチャンピオンといえるのか…象徴を倒して巻いたベルトだから、象徴相手に防衛をしなきゃいけない。これは必然なのかなと思っています。
――リボンタッグの防衛戦も決まりました。
タッグ、最近、世羅さんとは防衛戦やってないですもんね。タッグに挑戦してくる人がいなくなっちゃったので。図太いよ、あの子たちは。でも残念ながら勝たせる気はないけれど、でも挑戦して負けて挑戦して負けてってやっているうちに、ベルトには近づけるものだと思うので、待ってましたよ、そういう図太い後輩を。もちろん防衛します、アジュレボが。
テキーラ沙弥
「正直、悔しかったのが一番なんですけど、ユキさんが最後に「テキーラ沙弥の成長を認めていないのはテキーラ沙弥だけだ」っていう言葉をいただいて、もっと自信持っていいんだって思ったのが一番の感想ですけど、もっと貪欲に図々しくいこうと思った一戦でした。また何度でも挑戦していけたらいいなと思います。ただ、ベルトを獲ったら伝えたいことがあるっていうのを言ってたんですけど、今日、ベルト獲れなかったので、言えなかったんですけど、ひとつ言うとすれば、私には時間がないので、どんどん貪欲に何度でも挑戦しようって思っていますけど、次のビックマッチ、7月15日、横浜ラジアント、ジュリアがタッグで挑戦しようって言ってくれて、その機会を作ってくれたのはジュリアだったので、バーイングロウ、これからどんどん高めていけるかなと。(時間がないのは)ご想像にお任せします。(試合は)私の勝率の高い技がグラン・マエストロ・デ・テキーラなんですけど、やっぱりタイトルマッチということもあって、あせってしまって位置が良くなくて、ロープエスケープになってしまって、そこさえ決まっていればなっていう心残りがあるので、すべてが出し切れたかというと、そうでもないかなと。次の7月15日にすべてを出し切ってバーニングロウがバーニングするときになるかと思います」