夢闘派プロレスが活動休止前最後の高島平大会の全対戦カードと見どころを発表!全試合深いテーマを持つ夢闘派プロレスの集大成に注目必至!
この4月末をもって一旦活動休止となる夢闘派プロレスが高島平区民館において活動休止前のラスト興行を行う事となった。
この大会は「プロレスとは闘いであり、その闘いこそが極上のエンターテイメント」というコンセプトに基づき活動をしてきた夢闘派プロレスの集大成ともいえる内容となっている。また、今大会には夢名塾や夢闘派に所属していた選手がどのカードにも組み込まれいるのが大きな特徴である。
▼ダークマッチ シングルマッチ 10分1本勝負 (19時50分開始予定)
長屋亮治(フリー)
vs
夢闘派指名選手X
夢闘派におけるダークマッチは次世代を担う若手選手が他団体のメインイベンター級の選手とシングルマッチを行うチャレンジマッチ的なもので、若手選手にとってはメインイベントと同じ位の価値を持っている。今回そのダークマッチには夢名塾時代の所属選手だった長屋がチャレンジする事となった。
それまでもインディー団体で活躍していた長屋だったが「強くなりたい、今までの自分から脱却したい」と塾長渡辺宏志に弟子入りし、厳しい練習に耐え夢名塾の前半戦を沸かせていた。今では華★激やシークレットベース等でトップ選手と激闘を繰り広げている。
そんな長屋の相手は夢闘派指名選手X。他団体ではメインイベンターであり、メジャー団体のチャンピオン経験者でもある。長屋からすれば、現在の実力を計るいい機会である。
たかがダークマッチ、されどダークマッチ。長屋にとってこのダークマッチは最大の試練であると同時に最大のチャンスでもある。
▼シングルマッチ 15分1本勝負
田馬場貴裕(F.W.U)
vs
室田渓人(HEAT-UP)
この試合のモチーフとなるのは「轟気」である。
過去3回行われた轟気という興行は”発展途上の若手選手が現役バリバリのトップランカーに真っ向から勝負を仕掛ける、言うなれば”下克上”マッチである。
今回、その若手選手にはHEAT-UPにおいて”覚醒”と評判の室田が選ばれた。常に前に出る猪突猛進型の闘い方は様々な団体で評価が高く、室田のキャラクターと合わせて”覚醒”キャラとして定着しており、今後を期待させる若手の一人として注目を浴びている。
その室田に対し対角線で迎え撃つのが、現USヘビー級チャンピオンの田馬場である。田馬場はデビュー半年後に一度フリーとなったが総合格闘技の大会では夢闘派プロレスの所属として参戦し、数々の実績を上げている。そして今やインディー界でも屈指の人気を持つメインイベンターとして成長し、次世代のエース候補と言われている存在である。
最近では自らF.W.Uという総合格闘技団体を立ち上げプロレスとの両立を図っている。
この試合は室田の猪突猛進ぶりが田馬場に通用するかの一点にかかっている。田馬場もどちらかというとストレートな闘いを得意とする為、真っ向勝負という事になる可能性が高く、小細工抜きのぶつかり合いが期待される。ここで室田が田馬場に下克上を成立させるような事になれば、時計の針がイッキに進む可能性があり、インディープロレスにとっても重要な試合である事は間違いない。
▼5分2ラウンド
渡辺宏志(HEAT-UP)
vs
佐藤 泰(格闘家族佐藤一家)
夢闘派の代名詞的な試合形式がラウンド制マッチである。
この試合形式の難しさは、試合の途中にインターバルが入る事でそれまでの流れが寸断されてしまい、自分のペースを摑むのが非常に困難なところにある。また、どのラウンドで勝負を仕掛けるかという点も重要なポイントとなり、通常のシングルマッチより駆け引きを必要とされる。今回はこのラウンド制マッチをあえて夢闘派の切り札的カードで行う事になった。
渡辺宏志は夢闘派プロレスにとっては”象徴的”存在であり、「プロレスとは闘いでありその闘いこそが極上のエンターテイメント」というコンセプトは渡辺の闘う姿、生き様に通じるものがある。昔ながらのストロングスタイルを貫く渡辺の試合は、決して派手ではないがその反面で”理にかなった”闘いぶりで観る者を唸らせる。
その渡辺の相手となるのが現段階におけるライバルのひとりである佐藤泰である。アマレス仕込みのテクニックを駆使しつつ、トリッキーな技も使いこなす実力者であり、現在では自ら夢闘派のACEを名乗っている。渡辺にとってはライバルであると同時に良き理解者であり、戦友という立場でもある。
この二人の闘いはまさに”プロレスの教科書”と言ってもいいだろう。技の仕掛けあい、間のとり方等”プロレスとは何ぞや?”と観客に問いかける闘いが繰り広げられるのは間違いない。これは夢闘派プロレスが夢闘派であるというプライドが籠められた試合なのである。
▼タッグマッチ 20分1本勝負
高杉祐希(頑固プロレス)/清水来人(夢闘派プロレス)
vs
大谷譲二(HEAT-UP)/浦博旭(D.E.P)
この試合のモチーフとなるのは「夢闘派宣言」である。
夢闘派宣言は若手主体の興行で、各団体の次世代を担うエース候補を一堂に集めて行う次世代ジュニアオールスター戦的な大会である。夢闘派プロレス活動休止大会のラストを飾るのは、現在も夢闘派に所属している清水と、スケジュールの都合で前回大会に参加できなかった頑固プロレスの高杉がタッグを組み、前回大会で強烈なインパクトを残した大谷、浦組と激突するタッグマッチである。
現在も夢闘派に所属している清水は他団体での評価も高く、活動範囲を大きく広げており、今後の活躍が期待される。総合格闘技仕込みのサブミッションを中心にグラウンドテクニックを駆使した試合運びは大きな武器と言える。
高杉は厚みのある体で自分より大きな相手とのぶつかり合いでも力負けをしなくなった。また最近では風貌だけでなく、その闘いぶりも父親である高杉正彦に似てきている。
この二人に対するのはHEAT-UPの次世代エースの呼び声が高い大谷譲二と中京地区でメキメキ頭角を現してきた浦のタッグである。浦は前回大会で関東初進出。その持ち前の”明るすぎるキャラクター”は話題を集め、イッキに関東エリアの認知度を高めた。今、まさに注目すべき若手選手のひとりである。大谷は既に他団体でもメインイベントに出場するほどの実力者で、得意の張り手はその一発だけで試合の流れどころか会場の雰囲気さえも変えてしまう程の威力を持っている。
プロレスの次代を担う若い選手同士の闘いこそが「プロレスとは闘い」を具現化するものであり、まさにこのカードこそ”近い将来の夢闘派プロレス”を表現するにふさわしいと言えよう。
『夢闘派プロレス活動休止前関東地区ラスト興行』
日程:2019年4月27日(土)
開始:20:00(ダークマッチは19:50開始予定)
会場:東京都・高島平区民館