【試合結果】3・15 リアルジャパンプロレス後楽園ホール大会 スーパー・タイガー&デイビーボーイ・スミスJr.vs船木誠勝&KENSO タイガーマスク&橋本大地vsTAKAみちのく&ブラック・タイガー レクサンダー大塚&岡林裕二&納谷幸男vs崔領二&鈴木秀樹&神谷英慶
- 2019-3-16
- 試合
- リアルジャパンプロレス
『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス~“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド追悼興行~』
日程:2019年3月15日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1640人(満員)
▼ダッグマッチ 20分1本勝負
雷神矢口(浅草プロレス)/○倉島信行(ドラディション)
14分14秒 ジャーマン・スープレックスホールド
柴田正人(フリー)/●伊香保京介(ランズエンド)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○間下隼人/松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
7分0秒 怨返し→片エビ固め
岩崎孝樹(ガンバレ☆プロレス)/●レブロン(ランズエンド)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○タカ・クノウ(チーム太田章)
6分3秒 膝十字固め
●ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
アレクサンダー大塚(AO/DC)/○岡林裕二(大日本プロレス)/納谷幸男
11分33秒 キャメルクラッチ
崔領二(ランズエンド)/鈴木秀樹(フリー)/●神谷英慶(大日本)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○タイガーマスク(新日本)/橋本大地(大日本)
13分6秒 タイガー・スープレックスホールド
TAKAみちのく(フリー)/●ブラック・タイガー(不明)
▼“ダイナマイト・キッド追悼試合”タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/○デイビーボーイ・スミスJr.(鈴木軍)
14分14秒 ダイビングヘッドバッド→体固め
船木誠勝(フリー)/●KENSO(フリー)
故ダイナマイト・キッドさん追悼興行に杉田水脈ら豪華ゲストが集結!スミスJr.がキッドに捧げるダイビング・ヘッドバッドで激勝!4代目虎が暗闇の虎に流麗勝利!
オープニング
平井代表「皆様本日は初代タイガーマスク佐山サトル、ストロングスタイルプロレス、ダイナマイト・キッド追悼興行に起こしいただき誠にありがとうございます!昨年、12月5日、翌日、この地で原点回帰プロレスの興行を控える前の日の夜、イギリスのダイナマイト・キッドの弟さんであるマーク・ビリントン様から日本の関係者を通じて私に電話がありました。先ほどダイナマイト・キッドさんが亡くなられた。その報を受けて佐山サトル総監に電話をしました。その時の先生のお言葉、電話口の中から感じる空気感、それを忘れることはできません。年が明けて、佐山サトルより、次の大会をダイナマイト・キッドさんの追悼興行にしたい。キッドさんの功績、キッドさんの素晴らしさ、それを皆様の心の中にこれからも残していただきたく、大会をしたい。これは、佐山サトルだけではなく、新間会長、そしてファンの皆様とともに、追悼する場であると本人が強く申しておりました。12月6日の大会のこの壇上でも、佐山サトルは言いました。ダイナマイト・キッドなくして、初代タイガーマスクはなかったんじゃないか。その思いを、皆様とともに、共有したいと思います。そしてリアルジャパンは、ダイナマイト・キッド様と激闘を演じた初代タイガーマスクそして、初代タイガーマスクを生んだ過激な仕掛け人新間寿とともに、プロレスを今お見せしております。そして本日はダイナマイト・キッド様の従兄弟であり、ブリティッシュ・ブルドッグスとして世界中を活躍したデイビーボーイ・スミスの息子さん、デイビーボーイ・スミスジュニアも出る事になりました。本日出る選手全員と、ここにいる皆様でキッドさんを追悼させていただこうと思います。皆さまよろしくお願いします」
第1試合
先発は柴田と矢口。ロックアップから矢口がロープに押し込みクリーンブレイク。
柴田がヘッドロックからショルダータックル。ショルダータックルのぶつかり合いを柴田が制するが、矢口が自軍コーナーに押し込み倉島とタッチ。柴田がふっ飛ばし伊香保とタッチ。
伊香保はチョップから首投げで倒しスリーパー。倉島はのけぞり潰すも伊香保はロープへ。
バックの取り合いからリストの取り合い。伊香保がヘッドロックからグラウンドになるも、倉島が切り替えしてフォールも2。
伊香保ががぶっていくが倉島が横十字固めも2。
倉島はバタフライロックも柴田がカット。
伊香保がチョップ連打も倉島がエルボーでロープに押し込み、コーナーに振ると串刺しボディスプラッシュ。さらに投げようとするが、耐えた伊香保がエルボー連打。ロープに飛ぶが、矢口が場外からイス攻撃を叩き込みカット。倉島が膝蹴りからコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。倉島は矢口にタッチ。
矢口と倉島はダブルのショルダータックル。矢口はロープに振ってバックエルボーから首投げで倒しスリーパー。伊香保はロープに足を伸ばしブレイク。矢口は倉島にタッチ。
倉島はエルボーも伊香保がチョップ連発からエルボー。エルボーの打ち合いから伊香保がエルボー連打。だが倉島が強烈なエルボーを叩き込み伊香保がダウン。倉島は矢口にタッチ。
矢口はブレーンバスターからインディアンデスロック。これは柴田がカット。矢口は倉島にタッチ。
倉島はストンピングからコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、伊香保は足を伸ばしてカットするとロープに飛んでネックブリーカードロップ。伊香保は柴田にタッチ。
柴田は矢口をラリアットで蹴散らすも、柴田がハンマーブローからコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。
柴田はSTFも矢口がカット。
柴田はバックを取るが、倉島はバックエルボーで逃れて走り込む。だがエルボーで迎撃した柴田がロープに飛ぶが、倉島は一本背負いで叩きつけて矢口にタッチ。
矢口はロープに振ってニールキック。さらにDDTからフォールも2。
柴田はベイダーハンマーからラリアットも、受けきった矢口がラリアットの相打ちからラリアットでなぎ倒す。矢口は倉島にタッチ。
倉島は走り込むが、柴田がラリアットで迎撃し、コーナー下にセットするとリバーススプラッシュを狙うが、矢口がカットしパワーボム。
倉島は河津落としからフォールも2。
柴田はボディスラムから伊香保にタッチ。
伊香保はエルボー連打からコーナーに振って串刺しラリアット。さらに水車落としからフォールも2。
伊香保はラリアットからフォールも2。
伊香保はフェイスロックも倉島はロープに足を伸ばしブレイク。
伊香保はストンピングから投げようとするが、矢口がカットしバックドロップ。倉島はジャーマンスープレックスホールドで3カウント。
第2試合
先発は松本とレブロン。グラウンドの攻防からリストの取り合い。レブロンがヘッドロックからグラウンドとなるも松本がヘッドシザースで逃れて距離を取る。松本は間下にタッチ。レブロンも岩崎にタッチ。
ビッグブーツの打ち合いから岩崎がミドルキックで倒し、サッカーボールキックからレブロンにタッチ。
レブロンが首投げから低空ドロップキックを叩き込み、杖をどこからか取り出しスリーパー。レブロンは岩崎にタッチ。
岩崎はバックブリーカーから逆エビ固め。間下はロープを掴みブレイク。
間下は足を踏みつけサミングから首投げで倒し、腰紐でチョーク攻撃からサッカーボールキック。間下は松本にタッチ。
松本はエルボースマッシュ連発も、岩佐は膝蹴りから走り込むが、松本はバックエルボーで迎撃しコードブレイカー。フォールも2。
松本は腕ひしぎも岩崎はロープへ足を伸ばしブレイク。
松本は腕へのエルボーから引き込み式腕ひしぎ。岩崎は切り替えしてフォールも、返されるとPK。岩崎はレブロンにタッチ。
レブロンはミサイルキックから619。フォールも2。
エルボーの打ち合いから松本がエルボースマッシュ。レブロンはエルボーをフェイントにサミングから走り込むが、松本はスパインバスターで迎撃し間下にタッチ。
間下は杖でレブロンに攻撃し、松本とともにトレイン攻撃。間下はバックドロップを狙うが、岩崎がカット。
間下と岩崎がエルボーの打ち合いから間下がエルボー連打からロープに飛ぶが、岩崎は追走ニー。間下がビッグブールから投げようとするが岩崎がブレーンバスター。だが間下がチョークスラムも、レブロンが間下をスクールボーイも2。続けて首固めも2。さらに逆さ押さえ込みを狙うが、間下は切り替えしてハイキックからフォールも2。
間下は怨返しで3カウント。
第3試合
ロッキーがジャブで牽制しコーナーに押し込むが、タカは前回り受け身で抜けてタックルを狙う。だがこれを切ったロッキーがストレートを打ち込んでいくが、タカはがぶっていくもロッキーはパンチを落とす。タカはなんとかグラウンドに持ち込もうとするがロッキーはロープを掴みブレイク。
ロッキーはストレートからボディブロー。さらにパンチを連打し右のボディブロー連発からアッパー。これでタカがダウン。
カウント8で再開し、タカがロープに押し込むとクリーンブレイク。
ロッキーがジャブで牽制していくがタカがガブッて一本背負いから横四方。さらに腕ひしぎで捉えるがクラッチを切らないロッキーに縦四方から横四方へ。フォールも返されるとハンマーロック。ロッキーはロープへ足を伸ばしブレイク。
ロッキーは左ストレートを叩き込むとタカはたたらを踏み、そのままロッキーはラッシュを仕掛けようとするがレフェリーがダウンを取る。
カウント9で立ち上がったタカにロッキーが組み付いていこうとするが、タカが飛びつくがロッキーがキャッチ。落下したタカが足を掴んでアキレス腱固めもロッキーはロープへ。
ロッキーは振り下ろし式のパンチも、タカは車懸からつっこもうとするがロッキーがストレートでダウンを奪う。
カウント9で立ち上がったタカにロッキーがアッパーのラッシュ。タカは腰投げからアキレス腱固めで捉えロッキーがギブアップした。
故ダイナマイト・キッド選手追悼式
新間寿「みなさんこんばんは。今日は、力道山先生以来、物故者となりました人々の追悼の行事を執り行いたく思います。その参加者に、この場内から一人このリング上に上がっていただきたい。かように思いまして、これから無作為に一人の方を選ばさせていただきます。この方がリング上で追悼記念を一緒に行動してもらい、記念写真を一緒に撮っていただくと、こういうふうに考えました。まず、平井さん、東西南北の何を選びますか?」
平井代表「南で!」
新間寿「佐山さん、いろはかABCどちらでございましょう?」
佐山総監「ハ列でお願いします」
新間寿「3列目のラッキー7。7の方いらっしゃいますか?どうぞリング上へ(リングへファンがあがる)それでは追悼の行事を行いたいと思います。皆さんゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。多くの人々が地獄か天国へ行ったということは、私自身寺の生まれでございますので、必ず地獄に行くとかように思っております。多くの物故者が皆様方のために夢と希望を与えつつ亡くなった方々がおります。
一番私にとって印象に残るのは、日本のリングで3人衝撃的なデビューをした人がおりました。誰か?力道山の対角線でデビューしたデストロイヤーさんであります。このデストロイヤー、ワールドリーグ戦のリング上に上がった時に、方っぽのコーナーにはキラー・カール・コックス、そしてこちらには力道山、デストロイヤーはキラー・カール・コックスに握手を求め、キラーがそっぽを向いた途端に右手でもってバチーンとキラーの左の頬をぶちのめしました。この衝撃的なデビューというのはその後の4の字固め、柔道部から陸上競技部、運動部の各選手が小学校中学校高校大学にいたるまで兄弟同士で掛け合ったという、この痛さはいまだに忘れられません。
その次に、日本のリングで衝撃的なデビューをしたのはタイガー・ジェット・シンであります。タイガー・ジェット・シンのサーベルの痛さを、私も一度だけ喰らいました。背中に3年ぐらい痛みが残りました。
そして、3番目の衝撃的なデビューはこの隣に立っていますタイガーマスクであります。今日は、タイガーと平井と3人で相談して、ファンがリングに上る機会を儲けようではないか。何がいいだろう、無作為に選ぼうと。知ってる人ばかりあげるのはやめようじゃないかと。これから、このリング上には数多くの無作為で選ばれた人がリング上の皆様と一緒にこのリングの感触を確かめながら、プロレスっていうのはこういうものかっていうのを味わっていただきたい。そしてもう一人私とタイガーが選んだ人がおります。その方は女性で、櫻井よしこ先生という日本の国を思い、日本人の礼儀礼節と誇り高い国民性は世界一であると、そういう主義主張を持ってらっしゃるのが櫻井よしこ先生であります。愛弟子の一番かわいがっている方がタイガーのファンである杉田水脈先生であります。杉田先生リングへ。先生一言」
杉田水脈議員「突然のことで大変緊張しております。実はですね、今年に入って何度か佐山聡さん、そして新間先生とお話をさせていただいております。私も二人から学ぶことが大変ございまして、いろんな事日本についてお話させていただいております。これからもプロレスを通じて日本の心を繋いでいっていただけましたらと思います。本日はありがとうございます」
新間寿「それではここで、タイガーと私が杉田年生とファン代表に花束を送りたいと思います。皆さん、私とタイガーも知り合って数十年が経ちました。私どもの主義主張はこのリング上で素晴らしい試合を、鍛えに鍛えあげた肉体をぶつけ合い真剣に戦うというのがタイガーマスクの本分でございました、アントニオ猪木を世界的な人間に育てたのは、私自身の口から言うのはアレですけど私意外にできなかったではありませんか。今月、84歳になります!毎晩200回、ワンダーコア、効かないコアですけど100回セットで5000でやっております。これもタイガーとともにいるから私は元気をもらっております。タイガーマスクに元気のもとを一言発してもらい、追悼式に移ろうと思っております。追悼式で思い出に残るのは力道山でありデストロイヤーであり豊登であり、先日はジャイアント馬場の追悼興行にいきました。スタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャー、坂口征二、ドリーファンクジュニアとタイガーマスクがおりました。そういうようなことで非常に和やかな馬場さんの追善興行でございました。佐山聡のその場面を振り返りながら皆様方に追善の催しを佐山聡にしてもらいたく思います。佐山さんよろしくお願いします」
佐山総監「同士の皆さん、こんばんは。ご来場いただき誠にありがとうございます、僕は今日すごく嬉しいです。会場に江崎先生や倉山先生もいらっしゃってるんでしょうか?僕の同士の方がたくさんいらっしゃって、藤原先生はちょっと別だけど、ダイナマイトに関わる選手も集まってくれて、ダイナマイトも見てくれてると思います。今日はダイナマイトのような試合を見せてくれると思います。コーナーからコーナーに飛んでいく強さ、ボクと戦った名勝負、頭の中に入れて今日は偲んで試合を見てください。同士の皆さんありがとうございます」
スクリーンにはダイナマイト・キッドの写真がスライドショーで流された。
追悼式に移り、山崎一夫、北原光騎、小林邦昭、タイガー戸口がリングへ。
そして実弟のマーク・ビリントンからのビデオメッセージが流され、追悼の10カウントゴングが叩かれた。
<バックステージコメント>
佐山サトル
――ダイナマイト・キッドさんの追悼式を終えたお気持ちは
「色々思い出が蘇りましたね。僕だけじゃなくてみんなもそうだと思いますね。よくこれだけ関連してる人が集まってくれたなと思います。ありがたいです。ダイナマイトが繋いでくれたなと思いますね。嬉しいですね。今日はホント嬉しい一日です」
――改めてダイナマイト・キッドさんについて
「やっぱ世界一の選手だなと思いますね。攻めるだけじゃなくて受けもスゴいし、ハートも一番ですね。スゴい選手だと思います。今日は嬉しいです」
――今回の大会名が「ストロングスタイルプロレス」というものになりましたが、それはやはりダイナマイト・キッドさんの闘い方の影響がありますか
「そうですね、そうですね。タイガーマスクの真似じゃなくて、やはりダイナマイトの真似をしてほしいと思いますね。そのほうがプロレス界のためになるんじゃないかと思いますね」
――ダイナマイト・キッドさんの追悼イベントをやることは、リアルジャパンプロレスとしての使命だという思いはありましたか
「これは僕の宿命だと思うんで。それはやらせていただきました。小林さんにも協力してもらってやりました」
――毎年リアルジャパンプロレスは12月に大会を行いますが、今後はダイナマイト・キッドメモリアル大会のようなものは行っていきますか
「ダイナマイトショーというのはあっていいと思いますね。そうしないとプロレスが衰退していっちゃうと思うんですね。教科書、100点満点の男なんで。それをやっぱりみんなに真似してもらいたいと思いますね。プロレスの醍醐味ですね」
――ダイナマイト・キッドさんほどのレベルを真似するのには相当な実力が必要と思います
「技術だけじゃなくて覚悟が必要ですね」
――佐山選手から見て合格点を出せる選手が居たらやらせてみたい?
「それはやってみたいですね。やっぱやらなきゃダメですよね」
――そういった形で功績をたたえていきたい?
「それにふさわしい人間だと思いますね」
――それが出来る若い選手はいそうですか
「いや、いると思いますよ。やっぱり覚悟の違いだと思うんで、素質のある子はいっぱいいると思うんですね。ダイナマイトを見て育ってる子に言ってあげたいですね」
――先日、覆面レスラーの先駆者であるデストロイヤーさんもお亡くなりになりました
「デストロイヤーさんも、そういう意味では非常に立ってるだけで印象に残る選手ですよね。あの迫力、プロレスに勝るプロレスというものを見せる、それが一番大切なものだと思います」
――佐山選手から見たデストロイヤーさんはどういう存在ですか
「僕が言うのもおこがましいくらいで、やっぱり日本マット界にあれだけ純然たるプロレスの怖さを、立ってるだけで怖いのがデストロイヤーさんだったと思いますね。威圧ですよね、あの白い覆面が。それはスゴいことだと思います。あれこそプロレスだなと思います」
――今大会から平井社長が追悼式を仕切ったりしていましたが、今後平井社長に期待することは
「平井に期待すること……女の子ですね」
――今後はストロングスタイルを強く打ち出していく路線になる?
「それだけじゃないことを、ストロングスタイルの形を変えていかなきゃいけない。やはりプロレスにも持たせていかなきゃいけないですね。ストロングスタイルのプロレス、ストロングスタイルの格闘技じゃなくてプロレス」
――佐山選手ご自身の体調は
「走ることが可能になって、走り始めたんですけど、走り始めたら左足をカバーして右足が痛くなって腰がすごく痛いです。来週から病院通いです。腰が悪くなって歩けなくなって、杖ついても歩けなくなっちゃって。痛くて痛くて今日マット上がるの大変でした。まあ、これは完全に治していきますね。1週間位で治ると思いますね」
第4試合
ザ・グレート・サスケからのダイナマイト・キッドへの追悼ビデオメッセージが流された。
先発は岡林と神谷。ロックアップからリストの取り合い。岡林がヘッドロックでとらえるが、抜けた神谷がチョップ。チョップの打ち合いとなり、岡林がチョップでコーナーに押し込みアレクにタッチ。
チョップの打ち合いからアレクがビンタも、神谷はタックルでコーナーに押し込み崔にタッチ。
バックの取り合いから、崔がコーナーに叩きつけて鈴木にタッチ。
鈴木はタックルでコーナーに押し込みアレクの背中に納谷がタッチ。
納谷はロープに押し込むが鈴木が切り返し張り手から首投げで倒しニードロップ。フォールも2。
納谷はエルボー連打から首投げで倒しPK。フォールも1。
納谷はPKを狙うが、鈴木は突き飛ばして阻止するとエルボーの打ち合い。鈴木は張り手からローキックを叩き込み崔にタッチ。
崔はコーナーで顔面を踏みつけ、鈴木と神谷も一緒に踏み潰す。
崔は首投げからサッカーボールキック。フォールも2。
崔はスリーパーからヘッドシザースも納谷はロープへ足を伸ばす。
崔はストンピングから神谷にタッチ。
神谷のチョップと納谷のエルボーの打ち合い。神谷はヘッドバッド連発から鈴木にタッチ。
鈴木はコンビネーションチョップからエルボースマッシュ。ロープに飛んでショルダータックルも、納谷は受けきり逆にショルダータックルで倒す。納谷はアレクにタッチ。
バックの取り合いから鈴木が突き飛ばしエルボースマッシュ。鈴木は崔にタッチ。
崔はコーナーに振って串刺しバックエルボーからエルボーの打ち合い。
崔が走り込むがアレクはスパインバスターから、岡林がエルボードロップを落としアレクがジャイアントスイング。アレクは岡林にタッチ。
岡林はコーナーに叩きつけて串刺しラリアット。さらにラリアットも、避けた崔がブレーンバスター。崔は神谷にタッチ。
神谷はチョップ連打からロープに飛んでショルダータックル。さらにボディスラムからコーナーに登りダイビングエルボードロップ。フォールも2。
岡林はロープに振ってパワースラム。フォールも2。
アレクがコーナーに振りトレイン攻撃。岡林がブレーンバスターからフォールも崔がカット。
納谷が崔と鈴木をダブルラリアットでなぎ倒し、岡林がロープに飛んでラリアット。避けた神谷がショルダータックル連発で倒しフォールも2。
神谷はチョップ連発からヘッドバッド。ロープに飛ぶが岡林がラリアットでなぎ倒しフォールも2。
岡林はキャメルクラッチで捉えると神谷はこれでギブアップした。
試合後鈴木と納谷が場外で睨み合い因縁を深めた。
第5試合
全日本プロレスの渕正信から追悼のビデオメッセージが流された。
先発は大地とブラック。ブラックは大地にかまわずエプロンのタイガーを突き飛ばし場外へ落とす。
大地と向き合いリストの取り合いから、ブラックが足を刈って倒しグラウンドへ。フロントネックで捉えるも、大地は切り替えしてヘッドロックで絞め上げる。ブラックはコーナーに押し込むが、その背中にタイガーがタッチ。ブラックもTAKAにタッチ。
タイガーはミドルキックを叩き込むとTAKAは場外へ。タイガーはガットショットからヘッドロックで捉えショルダータックル。さらに走り込むが、ブラックがエプロンから蹴りつけて羽交い締めにすると、TAKAが走り込むがタイガーは蹴りつけてブラックも蹴りつけ逃れる。タイガーはロープに飛ぶが、ブラックは場外から足を掴んで引きずり落とし場外乱闘へ。リングに戻るとTAKAがブラックにタッチ。
ブラックはエルボーからロープに振ってドロップキック。フォールも2。
ブラックはコーナーに叩きつけてTAKAにタッチ。
TAKAはストンピングも、立ち上がったタイガーがチョップ連打。TAKAはサミングから顔面を連続で踏み潰し、コーナーに叩きつけてブラックにタッチ。
TAKAがブラインドになりブラックはマスクを剥ごうとするが、レフェリーが気づきこれをとめる。
ブラックは首投げからチンロック。さらにマスクを剥ごうとするがレフェリーがこれを止める。ブラックはTAKAにタッチ。
TAKAはナックルからコーナーに振って串刺しニー。フォールも2。
TAKAは投げ捨てジャーマンもタイガーは着地しソバット。タイガーは大地にタッチ。
大地はコンビネーションキックで倒し、ブラックが大地にハンマーブローからエルボー。コーナーに振って走り込むが、大地は避けてTAKAに串刺しニー。ブラックがサミングから走り込むが、大地はミドルキックで迎撃し、TAKAにDDTからフォールも2。
大地はロープに振ろうとするがTAKAは脇固めで倒しジャストフェイスロック。大地はロープへ足を伸ばしブレイク。
TAKAは投げようとするが、着地した大地がミドルキック連発。だがTAKAが延髄斬り。両者ダウン。大地はタイガーにタッチ。
タイガーはダイビングクロスボディからミドルキック連打。コーナーに振って串刺しミドルも、避けたTAKAが延髄斬りからブラックにタッチ。
ブラックはチョップ連発からコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらに首投げからフォールも2。
コーナーに振ってトレイン攻撃からブラックが首投げで倒しTAKAがランニングニー。フォールも2。
ブラックがダイビングエルボードロップからフォールも2。
ブラックはダイビングヘッドバッドも、避けたタイガーがコーナーに登りダイビングヘッドバッドもブラックが避ける。両者ダウン。
TAKAがランニングニーからブラックがみちのくドライバーII。フォールも大地がカット。
ブラックが担ぐも、タイガーが着地しタイガードライバー。フォールもTAKAがカット。
タイガーはコーナーに座らせ、雪崩式ダブルアームスープレックス。さらにタイガースープレックスホールドで叩きつけて3カウント。
タイガー「本日は佐山先生のリアルジャパンプロレスにご来場いただきありがとうございます。私あ、佐山先生の弟子として4代目のタイガーマスクとして新日本プロレスで戦っています。まだまだこのキャリアになっても、佐山先生に追いつくことはできないと思っています。師匠っていうのは超えるんもではないと思います。
これを判断するのはここにいるファンの方だと思っています。まだまだ、タイガーマスク、4代目のタイガーマスクとして新日本プロレスのリングで、またチャンスがアレばリアルジャパンのリングにも来ます。叱咤激励をよろしくお願いします。ありがとうございました」
<試合後コメント>
4代目タイガーマスク
「リングでも言ったんですけどね、7年ぶりにこの師匠の佐山先生のリアルジャパンプロレスに上げていただけることになって、このダイナマイト・キッド追悼興行ということで、ホントに一つ僕らの……キリがいいっていうのもおかしいですけど、記念っていうのもどうなんだろう。なんですけど、そういう大会に華を添えられたのはありがたいですね。やはり佐山さんもあまり体の調子が良くない、そのときに弟子である自分が何も出来ない、指を咥えたままでいるっていうのも中々僕自身が歯がゆかったもんで、今回会社の方にもお願いしまくって、出していただけることになって。まあ、ダイナマイト・キッドさんと佐山先生、初代タイガーマスクの試合っていうのは、もうほんとにこのプロレスの中で『プロレスと言えば』って中で必ず出てくる試合じゃないかなって僕は思ってます。これを超えるというのは、中々出来ることじゃないと思うし、超えることが出来たときには“プロレス第2章”と言うかね。そういう時代になってるんじゃないかなって。もちろん今、新日本プロレスでもものすごく熱い戦いをしてますし、またその当時の黄金時代の佐山先生がやられていたプロレスとは違うという。『プロレスって何が違うんだ』って僕も思うんですけど、やはり見てる方が『その時とは違う』と、見てる方が答えなんでね、そういうことなんでしょうけど、ただ、新日本プロレスも決してヌルい試合はしてないです。みんな各選手、練習して、厳しい試合をしてます。今もまだシリーズ中です。そんな中で今日はキッドさんも必ずこのリングに、会場に居てくれたと思ってますし、僕もこれから佐山先生の意見というか、見てた感想を聞くのがものすごく楽しみですし。あと1つ、リングでも言ったんですけどね、師匠というのは超えるもんじゃないと思ってます。超えられないんです。その答えを出すのはファンの方たちです。簡単に軽々しく『俺は師匠を超えた』だのなんだのってことは僕は絶対に言わないですし、言えないです。でも『超える』という自負を持ってこれからも新日本プロレスで戦っていきたいと思います!」
第6試合
藤波辰爾からの追悼ビデオメッセージが流された。
先発は船木とスミス。ロックアップからグラウンドの攻防となり、スミスが腕を取るが船木が取り返すもスミスはロープへ足を伸ばす。
グラウンドの攻防から船木がスリーパーもスミスは切り替えしてロープ際の攻防へ。これはレフェリーがブレイクさせる。
スミスが腰投げからヘッドロック。だが船木はヘッドシザースで逃れて距離を取る。両者タッチ。
スーパーがミドルからローで牽制。ロープに押し込みミドル連打。だがKENSOはビンタからロープに振って腰紐でスリーパー。これを離すと、場外に降りたスーパーを追って場外乱闘へ。
リングに戻り、KENSOがロープに振ってラリアット。フォールも2。KENSOは船木にタッチ。
船木はミドルキック連発から首投げで倒しサッカーボールキック。フォールも2。
船木はスリーパーから投げようとするが、耐えたスーパーに掌底連打。首投げで倒しKENSOにタッチ。
KENSOはストンピングから手へのストンピング。KENSOは急所攻撃から船木にタッチ。
船木はロープに振ってドロップキック。
船木はパワースラムからフォールも2。
船木はチキンウィングフェイスロックもスーパーはロープへ。
船木はミドル連打からロープに振りハイキックも、避けたスーパーがニールキック。スーパーはスミスにタッチ。
スミスはショルダータックルで倒し、コーナーでナックル連打からヘッドバッド。さらに高速ブレーンバスターからフォールも2。
スミスはダブルアームスープレックスからフォールも2。
スミスはフェイスロックから羽折り固めも船木はロープへ。
チョップの打ち合いからスミスがエルボー。スミスがロープに振ろうとするが、船木が切り替えしてミドルキックから首投げで倒しPK。フォールも2。
船木はハイブリッドブラスターを狙うが、耐えたスミスとチョップの打ち合い。船木はロー連打からミドルも、スミスがキャッチするが船木は張り手からバックドロップ。船木はKENSOにタッチ。
KENSOは左右の張り手からコーナーに振って串刺し攻撃、避けたスミスが走り込むもKENSOはビッグブーツからフォールも2。
KENSOはロープに飛ぶがスミスはラリアットで迎撃。両者ダウン。スミスはスーパーにタッチ。
スーパーはロープに振ってフライングクロスチョップ。続けてスナップスープレックスからフォールも2。
スーパーはスリーパーからハイキックを叩き込み水面蹴りからジャベで捉える。これは船木がカット。
スーパーが船木にツームストン、スミスがKENSOにボディスラム。スーパーはスミスにタッチ。
スミスはラリアットから、受けきったKENSOに再度ラリアット。3発目で倒しフォールも船木がカット。
スミスはツームストンパイルドライバーで突き刺しフォールも2。
スミスはコーナーに登りダイビングヘッドバッド。これで3カウント。
スミス「リアルジャパンの皆さんに感謝したい。皆さんご存知の通りダイナマイト・キッドと僕は親戚で近い仲でした。実はキッドと最後に病院で会ったのも僕だった。その時にトミー、イギリスから出て行きたいところはどこに行きたいのか、それを聞いた時日本に戻りたいとそう言っていました。ダイナマイト・キッドはもういないかもしれませんけど、ここ後楽園ホールで彼の気配を感じます。今このリングにいると思います。ダイナマイト・キッドはいつでも僕の心の中に生きています。それを証明したい。良い対戦相手をぶつけてください。船木選手のような選手を。これからダイナマイト・キッドのスピリッツをお見せします。ドウモアリガトウゴザイマス!サンキューベリーマッチ!」
<試合後コメント>
スーパー・タイガー&デイビーボーイ・スミスJr.
――リング上で「キッドさんの魂は自分の中にある」という言葉がありました
スミス「それはまさに、リング上のストロングスタイルのスピリッツだ。観衆が何百人だろうが数十人だろうが、リングに上ったら全てを出すという精神だ。人間というものは、どうしても年をとるものだ。それは仕方のないことだが、年とともにどんどん強くなっていくものもあるんだ。船木選手も今年50歳だが、あれは素晴らしいお手本だ。自分もダイナマイト・キッドの魂とともに歳を重ねてどんどん強くなっていく選手でありたいと思っている。ファンもそういうものを望んでいると思うんだ。しっかりとしたバックボーンのあるストロングスタイルの試合が見たいんじゃないか。コメディのようなふざけた試合ではなく、本当の試合を見たいと思うんだ。そういう面白おかしい試合はDDTとか、よそでやればいいじゃないか」
――今日の試合は、ダイナマイト・キッドさんが見ていたら喜ぶ試合だったと思いますか?
スミス「喜んでいると思うよ。今日は思い切り自分のすべての力を出し切った。それがダイナマイト・キッドの精神だと思うんだ。見てくれれば分かるように今日だってこれだけハードな試合をしている。今までの自分のプロレスのキャリアで、今日の試合をやって一番誇れるような気持ちになれたよ」
――最後のダイビングヘッドバッドは、出そうと決めていた?
スミス「狙っていたわけではないけど、チャンスが有れば使おうと思っていたんだ。ただ、ずっと使っていなかった技なので形がキレイだったなら良かったんだけど……。それでも、チャンスが有れば使いたいと思っていて、そのチャンスが訪れたということは、今日キッドが自分と一緒に居たからだと思っているよ。向こうのことわざで、『素晴らしいものは永遠に続いていく』という意味のものがあるんだけど、ダイナマイト・キッドと初代タイガーマスクがやった試合というのは、何年、何十年経っても皆が語っている試合だ。自分もそういう精神に則って、そういう試合をやっていきたいと思う。そのためには、良い対戦相手と巡り合わなければならないが、これから頑張って自分もそういう試合が出来るようになりたいと思っているよ」
――スーパー・タイガー選手はいかがですか
スーパー「もともと格闘技志向の選手で、色んな所で練習してますし、そういうった部分でいつか組んでもみたかったですし、戦ってみるのもまた色んな所で楽しみが増えると思う。ただ、今日は記念すべき大会で会えて一緒にタッグ組めたってことは本当に幸せで、今後の人生でものすごい深い何かを遺してくれた気がする」
スミス「知っている人間がどれだけいるかはわからないが、俺達は興義館で練習したり、佐山先生にキックを教わったりと影響を受けて一生懸命練習しているんだ。ジムに行く度にどんどん強くなっていくのが分かるから、これからも楽しみにしていて欲しい」
――ダイナマイト・キッドさんがお亡くなりになる最後にお会いになったとリング上で言っていましたが、それはいつ頃のことになるのでしょう
スミス「5月頃になるかな。ただ、その頃には普通の病棟じゃなくてホスピスにいたんだ。最後に会ったとき、『これが最後になるんだ』という直感があってとても悲しい気持ちになった。そのときに彼と一緒に写真を撮ったんだけど、それはまだ誰にも見せていない。これは自分だけのためだけに取っておきたいんだ」