“衰え知らずのFカップ”大畠美咲が引退試合で異例の王座戴冠!「全盛期で引退というものを証明できた」

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 29日、東京都・後楽園ホールにて『プロレスリングWAVE 「Phase 1 Final」~Kick out~大畠美咲引退~Beautifully Bloom~』が行われ、大畠美咲が引退試合でのWAVE認定シングル王座戴冠を果たした。

 大畠は、2006年にJDスター女子プロレスでデビューし、エスオベーションを経てWAVEへ移籍。その後はWAVEに所属しRegina di WAVE(WAVE認定シングル王座)、WAVE認定タッグ王座を各2回獲得するなどエースとして活躍。自身のTwitterプロフィールに『#Fカップ』と入っており、“衰え知らずのFカップ”をキャッチコピーにセミヌードDVDを出すなどスタイルを売りにもしていたが、今年5月にはDDT所属のプロレスラー・大石真翔との結婚を発表しこの日の後楽園ホール大会での引退を発表。
 WAVE自体も今大会をもって3ヶ月の休業に入ることが発表されており、この試合は団体の一つの時代の節目の試合として注目を集めていた。

 大畠は引退試合の相手に“Avid Rival”としてタッグを組み続けてきた盟友・水波綾を指名。水波が今月15日にReginaを戴冠したことからこの試合は王座戦に変更された。
 試合は、互いの過去を振り返るかのような明るい雰囲気のコミカルな立ち上がり。
 しかし、中盤からは互いにフィニッシャークラスの大技を惜しみなく出し合っていき、大畠がソラリーナ、エアレイドクラッシュ、スカイブルーSHと畳み掛けるが水波はカウント1で返し強引にホットリミット。大畠もこれをカウント1で返してスカイブルー・スープレックスを3連発とラッシュをかけ会場は大熱狂。
 続けて大畠はロコモーション式スカイブルー・スープレックスを3連発。水波がホットリミットの体勢に入ると大畠が切り返して掟破りのホットリミット。そしてトドメのスカイブルーSHでついに3カウントが入った。
 
 引退試合で団体の至宝たるシングル王座を戴冠するという偉業を成し遂げた大畠は、泣きじゃくる水波に「12月15日にベルトを取ってくれて、私とタイトルやりたいと言ってくれて本当にありがとうございました。水波に出逢えてよかったです。ありがとう!」と声を掛ける。

 続けて行われた引退セレモニーでは、大畠を育てた吉田万里子さんや、大畠の化身と縁が深いと思われるヤッペーマン1号&2号などが駆けつけ、大畠の新たな門出を祝福。
 大畠は「私は高校生になるときにひきこもりになって、その原因が人見知りだったので、人前に出る職業について無理矢理人見知りを治そうと思ってプロレスをはじめました。いつの間にか引退試合でこんな素敵な風景を見られるような選手になることができました。12年間ケガなくやってこれたのは、こんな立派な骨太な人間に生んでくれたお母さん、そしてお父さんのおかげだと思っています。ありがとう!引退試合が終わったら泣くかなと思ったんですけど、もう幸せすぎて涙が出て来ません」と感謝を述べ、引退の10カウントゴングを聞いた。
 その後、大畠は水波&長浜&野崎の騎馬に乗ってリングを1周。花道で迎える夫の大石真翔と握手をかわして控室へと消えていった。

 バックステージに戻った大畠は「水波も終わりたくないんだろうなって思ってくれてるのもわかったんですけど、最後の最後自分で勝利を飾りたかったので。こうやってベルトを取れて結果を残すことができて、幸せなレスラー生活でした。辛いこともあったはずなんですけど、それが思い出せないくらい楽しいこととか喜びのほうが大きくて。そして最後にベルトを取って終わりよければすべてよし。『全盛期で引退』というものを証明できたと思いますし、今後『大畠さんみたいな引退がしたい』と思ってくれるような後輩が出るような、見本になれたらなと思います」とコメント。
 引退試合でシングル王座戴冠は初の快挙であることを伝えられると「プロレス界で初めてのことだと思いますし、そうやって名前を残せるのは偉業だと思いますね。自分で言うのもなんですけど」と苦笑した。
 そして最後に「12年間応援していただいてありがとうございました! 大畠美咲は引退しますけど、私が教えたことを他の人が引き継いでくれたりとか、私の話を語り付いていってもらえたらなと思います」とファンへメッセージを贈り、会場を後にした。

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