【試合結果】12・20 Beginning新木場大会 高瀬みゆきvs関口翔 安納サオリ&角田奈穂vs万喜なつみ&本間多恵 清水ひかりvs有田ひめか

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『Beginning 新木場大会』
日時:2018年12月20日(木)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:215人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○堀田祐美子/入江彩乃
9分18秒 ボディスラム→体固め
さくらんボニータ/●林亜佑美

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○清水ひかり
7分54秒 カサドーラ
●有田ひめか

▼タッグマッチ 20分1本勝負
沙紀/●川畑梨瑚
15分30秒 変形ストレッチマフラー
○茉莉/松井珠紗

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○安納サオリ/角田奈穂
14分9秒 ジャーマンスープレックスホールド
万喜なつみ/●本間多恵

▼AWG王者次期挑戦者決定戦 シングルマッチ 30分1本勝負
○高瀬みゆき
13分30秒 トルネードえびす→片エビ固め
●関口翔
※高瀬が次期AWG王者挑戦者に決定

万喜なつみの東京での所属ラストマッチは初期メン4人の絆が光る熱戦に!王者・安納への挑戦権を得た高瀬が「私が初期メンの壁をブチ破って新時代を創る」と世代交代宣言!

オープニング


 クリスマスシーズンということで、全員がいつもと趣向の違う衣装でダンスパフォーマンスを行った。

第1試合


 最初に入場した林が「わっしょい!わっしょい!」とコールを煽りながら入場し会場を温める。
 堀田と入江は握手を求め、林のみこれに応じる。最初は入江と林でゴング。
 ロックアップから腕取り、前転しての取り返し、ヘッドロックからのヘッドシザースでブレイクとオーソドックスな立ち上がり。再び組み合ってバックの取り合い、林がコーナーに押し込んでボニータにタッチ。
 ボニータは巴投げからマウントを取りエルボー、張り手を連打。さらに入江の腕を極めながら堀田を挑発し、コーナーに入江の頭を打ち付けていく。さらにロープにくくりつけて髪を引っ張る反則攻撃から背中にドロップキック。フォールも2。林にタッチ。
 林は「投げるぞ―!行きますよ!」から「わっしょーい!」で首投げを連発。しかし入江は「ナメんなよ!」と一喝しボディスラムを狙うも、林はスモールパッケージで丸め込み、返されるとボニータにタッチ。
 ボニータと入江は打撃を打ち合うも、ボニータはボディーブローから大外刈。さらにエルボーで打ち据えていき、顔面蹴りからの低空ドロップキック。さらにフェイスバスターからキャメルクラッチ、ここに林が低空ドロップキックを合わせ、フォールも2。さらに熟女でドーン!を狙うが入江はかわしてドロップキック。しかしボニータはかわしてロープに走るも、堀田が背後からキック。入江はドロップキックからボディスラム、フォールも2。堀田にタッチ。
 堀田が出てくるとボニータはレフリーを盾に逃げ惑うが、堀田が捕まえてコーナーへスルー。入江も出てきてトレイン攻撃を狙うが、ボニータが回避して入江を堀田にぶつけ、堀田にブレーンバスターを狙うが、堀田が逆にブレーンバスター、串刺しラリアット。ボニータは逃げ帰って林に無理矢理タッチしリングに放り込む。
 林はエルボー連打で突っ張っていくも、堀田の張り手一発で倒されてしまう。それでも果敢に立ち向かう林だったが、堀田は構わずボニータへの追撃を狙う。この好きを見逃さず、林は背後からスクールボーイも2。さらに林はエルボー連打で突っ張っていくも、堀田は意に介さず。ここでボニータが背後から堀田を羽交い締めにするアシスト。ここに林がドロップキックを三連発。続けてブレーンバスターを狙うが、上がらずボニータに助勢を乞う。しかし、ボニータは渋々協力するが、堀田が2人まとめてブレーンバスター。ここで入江を呼び込み、2人で林にダブルチョップ。入江がボディスラムで叩きつけ、堀田がギロチンドロップも林は回避。ここにボニータが入ってきて堀田に低空ドロップキック。これに林も続き代わる代わる低空ドロップキックを見舞っていき、ボニータと林が堀田をロープに振ろうとするが、堀田がボニータを振り返す。するとボニータはなぜか林も巻き込んでダブルのランニングネックブリーカーを放ち、ダメージを受けた林を堀田に叩きつけてフォールの体勢に。カウントは2。ボニータが堀田を羽交い締めにし、林がドロップキックを放つが、堀田が回避しボニータに誤爆。ここに入江が入ってきて「ナメんな!」と林にドロップキック。最後は堀田が渾身のボディスラムで叩きつけ、カウント3を奪った。

 試合後、さっさと引き上げていくボニータを尻目に、堀田と入江は林と固く握手を交わして退場していった。

第2試合


 ゴングが鳴ると、有田の突撃を清水が華麗にかわしていく戦法を取るが、有田が追走ニー。さらに突進するも清水がアームドラッグで切り返しクリーンブレイク。
 組み合って有田がヘッドロック、清水はなんとかロープに振るが、有田はショルダータックルでなぎ倒し、さらにコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、清水が回避しロープを走って組み付いていくが、有田がキャッチしボディスラム。それでも飛びついて十字架固めを狙う清水をコーナーに叩きつけ、串刺しランニングニー。フォールを返されると逆片エビ固めに持ち込むも、清水はなんとかロープへ。
 有田は続けて逆エビ固めを狙っていくが、清水が下から回転エビ固め。これを返した有田にミドルキック、PK、ランニングミドルと続けフォールも2。続けて清水はボディスラムを狙うが、有田がこらえてボディスラムで返そうとするが、清水は十字架固めで切り返す。これを返されるとカサドーラを狙うが、有田がそのまま潰してフォールも2。有田は担いでバックフリップ。そのままフォールに入るが、清水が下から首固め。フォールも2。有田はロープに走ってショルダータックルから再びしっかり腰を落とした逆エビ固め。時間はかかったが清水はなんとかロープへ。有田は続けてバックフリップを狙うが、清水は着地して走り、レッグラリアート。さらにコーナートップからダイビングフットスタンプ。フォールも2。続けてロープに走るが、有田がカウンターのラリアット。さらにアルゼンチンバックブリーカーを狙うが、清水が回転エビ固めで切り返し、これを返されると飛びついてカサドーラでカウント3を奪った。

第3試合


 4人はクリーンに握手を交わし、茉莉と沙紀の盟友対決でゴング。
 バックの取り合いからグラウンドでの首の取り合い、スピーディーな展開ながらも確かな技術を見せつけクリーンブレイク。川畑と松井が激しくタッチを求め、両者タッチ。
 川畑と松井は激しくエルボーを打ち合い、川畑がドロップキックで制して沙紀にタッチ。
 沙紀と川畑はダブルの打撃から松井をコーナーに押し付け顔面踏みつけ、さらに首投げからサーフボードストレッチ。解放して川畑にタッチ。
 川畑は首投げから胴締め。松井も身体を倒してフォールを繰り返すが川畑は離さず。松井は体勢を反転させて弓矢固め。川畑がギブアップしないと見るや解放し茉莉にタッチ。
 茉莉は川畑の足を取りトゥーホールドから変形足4の字固め。しかし沙紀がエプロンから川畑を引張りロープブレイクさせる。茉莉はサッカーボールキックを放ってから松井にタッチ。松井はロープに振るが、川畑はドロップキック。松井も負けじとドロップキックを放つが、川畑が回避し逆エビ固め。しっかりと腰を落とすが、松井はなんとかロープへ。
 川畑がボディスラムを狙うと、松井も耐えてボディスラムを狙う。これを堪えた川畑がスリーパーで切り返すも茉莉がカット。茉莉は松井を抱えて松井の足を川畑にぶつける形で合体ドロップキックを放ち、松井がボディスラムを狙おうとすると川畑が組み付いて首固め。これを返した松井がコーナーに振ろうとするが、川畑が振り返して串刺しドロップキック。ボディスラムからフォールも2。沙紀にタッチ。
 沙紀は松井をジャイアントスイングで振り回し、カンパーナ。茉莉はカットに入るが川畑が止めに来ると川畑をカンパーナ。沙紀は茉莉に文句を言うが、茉莉は「せーので離そう」と提案。沙紀は渋々せーので離すが、茉莉は離さず。これに怒った沙紀が茉莉にブートでカット。松井をボディスラムで叩きつけ、リバーススプラッシュの体勢に入るが、下から松井が食らいついて妨害。沙紀を引きずり下ろし、ロープに走ってクロスボディも沙紀がキャッチ。暴れて抜け出した松井はエルボー合戦を挑むも、沙紀は松井に強烈なエルボーを見舞っていく。崩れ落ちる松井だったが、ロープへ走る沙紀にカウンターのドロップキック。さらにロープに振ると見せかけカニバサミで倒し、沙紀の起き上がりにクロスボディを成功させフォールも2。茉莉にタッチ。
 茉莉は沙紀にミドルキック連発も、沙紀はキャッチして顔面にブート。さらにロープに走る沙紀を茉莉がミドルキックで迎撃しコーナーに上るが、沙紀が茉莉をエプロンに落とし、トップロープ越しのブレーンバスターを狙うが、茉莉がキックで切り返す。茉莉はランニングミドルを狙うが沙紀がカウンターのショルダータックル。沙紀はモンキーフリップで茉莉をコーナーに叩きつけ、ブート。さらにリバーススプラッシュを放つが茉莉が回避し、ロープを使っての延髄斬りからトラースキック。フォールも2。
 ならばと茉莉はファイヤーマンで担いでいくが、沙紀が着地して絡みつきコブラツイスト。茉莉はロープへ。沙紀は川畑にタッチ。
 沙紀と川畑は茉莉にダブル攻撃を狙うが、茉莉がトラースキック連射で2人を蹴飛ばす。しかし沙紀が茉莉を捕縛し川畑がドロップキック、続けて沙紀のアトミックドロップに川畑がドロップキックを合わせ、沙紀がカワイルドバスター。フィニッシュに川畑がムーンサルトを狙うが、松井がこれを妨害。その隙に沙紀を排除した茉莉が川畑を担いでいくが、川畑は回転エビ固めで切り返す。これを堪える茉莉だったが、沙紀がブートでアシストし技を成功させた川畑が押さえ込むも、茉莉が体勢を入れ替えてスピニングチョーク。これは沙紀がカット。沙紀は茉莉と松井にダブルのフェイスクラッシャーを狙うが、2人がこれをスカすと茉莉が沙紀にハイキック。茉莉のゴリースペシャルボムに松井がフェイスクラッシャーを合わせる合体技を放ち、茉莉が川畑にバックフリップ。フォールに入るが、体を起こして返した川畑の足を取り、変形ストレッチマフラーで捕らえるとレフリーが試合を止めた。

第4試合


 この日が東京でのBeginningラストマッチとなる万喜は、試合前に本間と『行くぜっ!怪盗少女』に乗って踊りポーズを決める。
 安納と角田が入場すると、一期生の4人はしっかり握手するが、安納が本間をタックルで、万喜が角田をドロップキックで倒すと、安納と万喜はかつてタッグを組んでいたときのように一緒にポーズを決める。しかし違和感に気づいた安納が万喜にガットショットからコーナースルー。

 ここでなぜか本間が選手・練習生を全員リングに上げてトレイン攻撃を指示。万喜の退団を全員笑顔で祝福の一撃を入れていく。全員が終えると安納がフォールも2。角田にタッチ。
 角田はレフリーのブラインドを突いて万喜の髪を引っ張り攻撃。さらにコーナーに押し付けチョーク攻撃、続けて万喜をロープにくくりつけ安納と、なぜか本間も加わり三人で万喜の顔面攻撃。その後、安納が背後からドロップキック、角田がフォールも2。角田が万喜を起こすが、万喜はソバットからネックブリーカーで一矢報い、本間にタッチ。
 本間は角田に串刺しドロップキック、ドロップキック、脇固め。これは安納にカットされるが、万喜が排除し本間と万喜が角田へダブルのドロップキック。さらに低空ドロップキックのコンビネーションを決めてハイタッチ。本間は角田をロープに振っていくが、角田はカウンターのランニングネックブリーカー。さらに本間の顔面にブートを3連発、コーナーに追いやって顔面ウォッシュ。角田は本間をロープに振るが、本間がドロップキックで返し、万喜にタッチ。
 万喜は「さっきのお返しだ!一発喰らえ!みんな!上がってこ~い!」と参戦選手たち&練習生たちによるトレイン攻撃を狙うが、誰も呼応せず。万喜は「多恵さんが来ないのはおかしいから」と正論をぶつけ、本間が「そうだね」照れ笑いを浮かべてトレイン攻撃に加わるが、自らは攻撃せず腕を振り回して万喜にひらすら攻撃を指示。万喜が串刺しドロップキックを放っていくと「12連発行け!」と無茶振りし、本間のカウントとともに万喜が仕方なく串刺しドロップキックを12連発。バテる万喜に角田は「こっちもキツいから!」と怒る。万喜はタッチを求めるが、本間はなぜか場外に降りてタッチに応じず。ここに角田がスクールボーイからコーナーに振ろうとするが、万喜が振り返す。角田がタランチュラ式ヘッドシザースを狙って待ち受けるが、万喜が「もうね、何年見てきたと思ってんの!もうね……」と誘いに乗らずにいると、安納が万喜の背後からドロップキック。吹っ飛ばされてきた万喜をキャッチした角田は「ナイス!サオリ!」とタランチュラ式ヘッドシザース。反則カウント4で離し、河津掛けからフォールも2。安納にタッチ。
 安納は、倒れたままの万喜に握手を求め、万喜がこれに応じるとバックを取ってジャーマンスープレックスを狙い、万喜が脱出すると延髄斬り。万喜がこれも回避しソバットも、安納がこれをガード。安納がハイキックを放てば万喜もこれをガード。長年連れ沿った2人ならではの攻防を見せる。その後、2人は想いをぶつけ合うような激しいエルボー合戦を展開し、安納がロープに走ったところを万喜がドロップキックでカウンター。さらにサードロープにもたれかかる安納へ低空ドロップキックで追撃。その後、ジャーマンを狙った攻防となり、万喜が回転エビ固め、返した安納の顔面に即座にトラースキックを入れフォールも2。本間にタッチ。
 本間は安納に低空ドロップキックからフォールも2。続けてレインメーカー式飛びつき腕十字。安納がロープを掴むと、本間はロープを使って安納の右腕を絞り上げる。さらに右腕へのニーアッパー、ショルダーアームブリーカー、コーナーに上って右腕へのミサイルキックと一点集中攻撃。ロープに走る本間だったが、安納が延髄斬りでカウンター。さらにコーナーに上がるが、万喜がカットを試みる。排除に来た角田が本間と万喜を2人まとめて捕縛し、ここに安納がミサイルキックを放つが、本間と万喜が回避し角田に誤爆。混乱に乗じて本間が安納にジャックナイフ式エビ固めも2。起き上がった安納が放ったキックをかわして再び飛びつき腕十字。万喜がカットに来るも角田が排除。安納と角田はそのまま本間を二人でロープに振ろうとするが、ここに万喜がコーナートップからのダイビングクロスボディを投下し2人まとめてなぎ倒す。本間が安納へミサイルキックで続き、本間が万喜をコーナーに上げてファンタスティックフリップ。フォールも2。本間がロープに走るが、角田が入ってきてスピアーでアシスト、安納がフィッシャーマンズスープレックスホールド、返されるとジャーマンスープレックスホールドと連発していくが万喜がカット。4人入り乱れての乱戦となり、本間が安納にスクールボーイ、返されるとバックの取り合いとなり、これを制した安納が本間をジャーマンスープレックスホールドで叩きつけ、カウント3を奪った。

 試合後、4人はそれぞれ握手し、抱き合う。4人で手をつないだまま腕を高々と掲げ上げ、そのまま4人で退場していった。

<試合後コメント>

万喜なつみ&安納サオリ&角田奈穂&本間多恵
――万喜選手の東京最後の試合で初期メン4人での試合となりました
万喜「いやぁ、実感がわかずとも、初期メン4人で戦える楽しさを感じながら試合が出来たかなと思います。なんか、勝ち負けで言ったら負けちゃったから悔しいけど、この4人でしか出来ない試合になったのかなって気がして、ちょっとうれしいです」
安納「私は前にマイクで『なつみとはもう二度と戦わない、リングで顔を合わせない』って言ったんですけど、それはお互いの夢だったり目標だったりに向かっていくからこそ、そうなったらいいなってのもあって。でもなつみがプロレスをまだ続けるって言ってくれたときに、正直すごく嬉しくて、こんな感じで過去を振り返ったり感傷に浸ることは出来るんですけど、でも私は守っていかなきゃいけないものがあるし、なつみも守っていかなきゃいけないものが出てくると思うんで。でも、やっぱり寂しいですね、なつみがいなくなるっていうのは……うん……」
本間「この間、ずっとやりたかったシングルを組んでもらえて、すごく楽しくて。私も多分なつみと関わるカードは組んでもらえないんだろうなって思ってたら今回このカードを組んでくれたので、なんか団体的にもこの3年半、万喜なつみを含めたこの初期メンバー4人っていうのを、お客さんに提供するべきだっていうので組んでもらえたんだなっていうのを私はすごく感じているので、そこには感謝しつつ。でも、なつみがいなくなってしまうのは寂しいですけど、居なくなっても私達はアクトレスガールズとしてリングに立ち続けるので。この中でやっぱりサオリに負けちゃいけないんだなっていうのをヒシヒシと感じて、今後なつみがいなくなってから、なつみに胸を張って『サオリに勝ったよ』ってちゃんと言えるような選手になっていかなくちゃいけないし、団体も、角田も私も、後ろに備えている後輩たちみんなで団体を大きくしていかなくちゃいけないんだなっていうのを、お客さんの歓声を聞きながら今日試合をして新たに感じました。でも、なつみ。ありがとう!いっぱい走らせてゴメン(笑)」
万喜「ホントですよ!(笑)もう!死ぬかと思いました(笑)」
角田「正直今、なつみがいなくなるとか、最後とか、実感は全然湧いて無くて。でも4人だから出来るタッグマッチだし、1人かけたらこの試合は成立しないんだなって、それはすごく感じたし、とにかく楽しかったですね。こんなに笑顔でリングに立てたことって最近なかったんじゃないかなってくらいすごく楽しかった。ただ、自分の中で納得いってないところは今日の試合でも感じてるので、それをまたなつみにはもうぶつけられないんだなって。次もまだ大阪ありますけど、まだカード発表されてないですし、どういったカードになるのかわからないですし。でも『これが最後なんだな』っていう想いでいたので、それをぶつけられないのは悔しいですし。ただなつみも引退するわけじゃないんで、アクトレスガールズじゃなくても絶対どこかのリングで会えるって思ってるので、そのときには変わった自分で会いたいなって思ってます」

第5試合

 高瀬の入場アピール中に関口がドロップキックで奇襲。そのまま連発しフォールも2。フォールを返した高瀬の腕を取り脇固めで速攻を狙うも、高瀬がブレイクしエルボーで応戦。関口はヘッドロックで捕らえテイクダウンも高瀬がヘッドシザースで切り返す。関口も足を取り返し、そのままグラウンド戦へ。高瀬が胴締めフロントネックロックを狙うも、関口が上からエルボーを落としていき、起こしてコーナーに振っていくが、高瀬はコーナーへ駆け上がってブーメラン式でドロップキック、さらにダイビングエルボースマッシュからフォールも2。さらにエルボーを狙っていくが、関口が腕を取って脇固め。高瀬は即座にロープへ。
 関口はさらにエルボーを連打。高瀬は正面から受け止める姿勢を見せ「もっと来いよ!」と叫んで大振りのエルボー。関口もゆっくりと力を込めたエルボーを連打していき、やりかえしてきた高瀬の腕を取って払腰から脇固め。さらに腕十字に切り替えていく。高瀬のロックが間に合い、体勢を反転させて上を取った高瀬はそのまま関口を持ち上げ、ぐるぐる回してからマットに叩きつける。起き上がった関口に逆水平を連打し、そのままコーナーに追い込んでマシンガンチョップ。続けて串刺しラリアットからランニングラリアット。フォールも2。続けて高瀬はカミカゼからコーナーに上がりダイビングギロチンドロップ。これは関口が回避するも、反撃を狙う関口にヘッドバッドでカウンター。さらにブレーンバスターからセカンドロープからのギロチンドロップ。フォールも2。続けて高瀬はハリケーンドライバーを狙うが、関口が後ろ着地してスリーパー。落とされかける高瀬だったが、なんとか前に投げてロープに走りラリアット。高瀬はハリケーンドライバーを狙うが、関口が低空ドロップキックで体制を崩すと脇固めへ。ブリッジをしながら激しく腕を絞り上げる関口だったが、暴れる高瀬に合わせて肩固めへ。高瀬の動きが完全に止まってしまうあわやという場面を作り出すが、高瀬はなんとかロープへ。
 続けて関口は、ロープに走って低空ドロップキック。さらにサードロープに高瀬の顔面をフェイスクラッシャー、ミサイルキックを畳み掛けフォールも2。関口はSTOからフォールも2。払腰6連発からSTOも2。ならばとランニングSTOを狙う関口だったが、高瀬がラリアットで迎撃を試みる。関口はその高瀬の腕を取ってバックスライド、スモールパッケージと丸め込んでいき、これを返されるとロープに走るが、高瀬がカウンターのパワースラム、ショートレンジラリアット、ラリアットと畳み掛け一転攻勢。フォールに入ると関口が下から丸め込むが、カウントは2。

 雄叫びを上げる関口は、怒涛のSTO10連発からフォールも2。ならばと関口はコードブレイカーからランニングSTOを決めるも、これもカウントは2。もう一発を狙ってロープに走る関口だったが、高瀬がカウンターのラリアット。さらにひねりを加えたブレーンバスターで叩きつけ、ラリアットからのトルネードえびすで関口を沈めた。

高瀬「翔のSTOでは、ウチを負かすことは出来ません!なんや簡単や!それも努力や!」
関口「今日、STOいろいろ出したりしたけど、ことごとく返されて、ホントに悔しかったです!でも次戦うときは、絶対新しい技を使って、高瀬みゆき……絶対倒します!その前に、今日勝ったからには絶対ベルト取ってください!今日はありがとうございました!」(マイクを終え悔し泣きをしてリングを拳で何度も叩く)
高瀬「ありがとう。翔も次のステップに進まなアカン時、とっくに来てると思うで。……勝ちましたけど!チャンピオン!」
(安納が拍手をしながらリングに登壇)
安納「あめでとう、みゆきちゃん。みゆきかぁ、そっかぁ。じゃあこのベルト賭けてやる日、私が決めていい?」
高瀬「もちろん」
安納「2019年、1月6日!アクトレスガールズの新年、どう?」
高瀬「もちろんいつでもいいですよ」
安納「では皆さん!2019年1月6日!アクトレスガールズ新春大会にて、高瀬みゆき、タイトルマッチ……お楽しみにしていてください!」
高瀬「でもサオリさん。サオリさん今日セミやってましたけど……なんですか?あの試合。あれ、セミでやる必要あります?なつみさん、別に引退するわけでもないし、クビになるわけでもないし。あんなヘラヘラしてる間に、私は着々と経験積ませてもらってます。いいんですかね?今日の大会皆さん見てましたよね?セミが退団するなつみさん含めた初期メン4人。メイン、ウチらです。初期メンバー?角田奈穂、本間多恵、万喜なつみ、安納サオリ……『みんないっしょ!』って言いながら、ことあるごとに『私ら初期メンなんで』って言われてきました。そんな時代はもう終わりです。これからは、ウチらの時代です!ちゃんと努力して、しっかり上がってきてる……勢いも努力も!試合の内容も!実力も!翔も私もアンタらに負けてないと思ってる!自覚あるんやないですか?来年のBeginningになっても、初期メンと同期ーズって言われるんですよ。来年ベルトとっても、『なつみさんおらんから空いたとこに行ったね』って言われるんですよ。だから、年内にやりましょうよ!初期メンの皆さん!“初期メンvs2017年組”!それでキッチリ私が初期メンの壁ブチ破って、新時代のベルトを私が取って、新しいBeginningを一致団結で作っていきます!」
有田「自分も入れてください!」(有田がリングに上ってきて立候補)
高瀬「おいでや!空いてますよね?年内、23日!尼崎大会、堀田さん!代表!そこで私がベルトを取る前に、なつみさんがいる間に、初期メンvs2017年組!やらせてください!お願いします!」
堀田「今年のアクトレスの締めくくり、熱い試合見せてくれんだろうな?お前ら?」
高瀬「もちろんです!」
堀田「お前ら初期メンも、こんなこと言われてていいんかい?頑張ってないよな。6人タッグ!大阪で今年最後の試合、アツいもの見せてくれよ!」
(初期メン4人が怪訝な顔をして誰が外れるのかを話し合う)
高瀬「決定です!23日尼崎大会ですけど、誰になるのか知らないけど、誰でもいいですよ!自分が強いと思ってる人が出てきてくれれば。ウチら3人なんで、4vs3でも私やりますし。みなさん、23日からウチらの時代が始まります!本当のアクトレスガールズが、なんの隔たりもない、なんの圧力もないアクトレスガールズが始まるので、見に来ないと損ですよ!尼崎!来てください!そして!今日はウチがメインで勝ったんで、私が締めていいですか?!私が締めるので、皆さん並んでください!どうぞ!新しい子も!新しい子も!みんな並んでください!沙紀さんも茉莉さんも堀田さんも!お願いします!……皆さん知ってますか?私デビューして来月で2年なんですよ。初期メン以外が締めるのは、特別な時を除いて、初めてです。記念スべきこの瞬間に来てくれてありがとうございます!強く!優しく!あなたに一生懸命!アクトレスガールズ!」

<試合後コメント>

高瀬みゆき
――高瀬選手が大阪で挑戦を表明して、その後、関口選手が挑戦を表明して挑戦者決定戦という形になりました
「翔は優しすぎるので、前のマイクでも『挑戦を約束したから』とか言ってたんですよ。もちろん私も楽しいのは好きだし、仲が良いのもいいことだと思うんですけど、それだけではダメ、遊びと思われてはいけない時期に来てると思うんですよ、アクトレスガールズは。みんなホントにいい子なので、それを『あえて悪者になって』って言ったらいい人みたいですけど、ガツガツ言えるのは私しか居ないので、絶対翔には挑戦させたくないし、翔を煽ってでも良いから翔の『ホントに勝ちたい』って思いを出してほしいなと。負ける気はないけど、ホントに勝つつもりで来てほしいなと思ってました」

――STO10連発を食らっていました
「ホントですか?そんなにやってました?(笑)いやぁ、キツかったですね。正直。みんなには言いたくなかったんですけど、キツかったですね。でもキツかったけど、プロレスは3カウントまでに肩を上げるだけでいいんですよ。それで元気に立ち上がってジャンプ10回しろって言われたら無理ですけど、肩を上げるだけでいいならば、翔のSTOだったらいくらでも肩を上げることができた。10回食らおうと20回食らおうと上げることが出来るので。私レベルで上げられるってことは、OZさんとかでもそうじゃないですか。翔も強くなるためには、それ以上の何かを身に着けて欲しいなって、今日戦ってて思いました。でもすごく伸びてると思います。翔も。でもそれを言うと翔は優しいので、喜ぶので、本人には言わないです(笑)」

――順当な勝利だったということでしょうか
「そうですね。負ける気は一切なかった」
 
――23日の大阪大会で“初期メンvs2017年組”という試合が組まれますが、それはあえて世代交代を狙った?
「ホントはなつみさん退団で、多分一緒に活動している期間は初期メンの方が長いんですけど、共に時間を過ごしたのはサオリさんは別としても私もそんな変わらないくらい濃いはずなんですよ。ずっとWAVEさんも一緒に参戦させていただいてましたし、トレーニングも一緒にさせていただいていたんで。なのに、初期メンだけが仲いいみたいな扱いされるのが元々ちょっとムカついてて。いつまでもそうやって分け隔てられる、アクトレスガールズ一致団結と言っておきながらいつまでも“初期メン”と言われるならば、一回それをかっつりしておきたいというのと、来年BeginningとColor’sになるので、そうしたときにBeginningは初期メンがいるとか、Beginningの一つのチームっていう意味でも、心の距離的にも『私達初期メンよ』っていうのを取っ払ってほしかったし、私もその中に入っていきたいし、入ってきてほしかったんで。それはもう喧嘩両成敗じゃないですけど、一回ガッツリぶつかってまとまりたいなと思いました」

――有田選手が立候補したことについては
「面白いと思います。前の大会で私は『まだまだ』って言ったんですけど、そこから彼女は変わって。他団体で、SEAdLINNNGさんに参戦したときも、私にタッチしたくない、なんとしても自分でフォール取りたいっていうのがすごく見えたので。名乗り出るタイプの子じゃないのに今日名乗り出たって言うことは、なんか変わりたいんやろなと思うんで。むしろ今のメンツやったら姫ちゃんが一番いいんじゃないですか?みっちゃん怪我してるし、面白いと思います」

――安納選手とのタイトルマッチも決まりました
「こんなけほりつづけて負けられないでしょう。だから何が何でも取って、新時代は新年一発目から『私たちの時代!』ってしたいので、絶対に負けられない。ベルトを手に入れたいですし、サオリさんは粘り強いんですけど、一発一発の重さは少ないので。ジャーマンとかそういう大技は別ですけど。その大技をくらわずにいかに早めに勝負をつけられるかがキーポイントかなってちょっと思ってます」

――新木場のメインを締めるのも初めてだと思います
「試合も、初期メンの絡まない同期でのメイン……沙紀さんたちを除いたら多分初めてなんじゃないかな。思い返してみたんですけど、多分無いですよね?大体なつみさんとかサオリさんが出てたと思います。自分的にはメインだったことは何回もあるし、昔から初期メンがスゴいって思ったことは一度もないので、今の翔と私なら打倒だろって気持ちはあります。今日も、なつみさんの退団試合がメインにされるかなって思ってたんですけど、それを代えてくれたってことは、団体も認めてくれたのかなという嬉しい気持ちのほうが大きいです、プレッシャーよりは」

――来年は3年目を迎え、引っ張っていく立場になると思います
「Color’sに分かれるので、実際今の新人の子達の練習を見る機会は少ないと思うんですけど、でも、優しい先輩が居てもいいし、頼れる先輩が居ても良いですし、でも、怖い先輩もいないと学校みたいになっちゃうので、ホントは優しい好かれる先輩でいたいですけど、私がスパイスとしていられるようになったほうが良いかなっていうのは思ってます。それだからこそ、本当に悩んで苦しんだときに、同情心じゃなくてちゃんと相談に乗って向き合える先輩でいたいです。空元気じゃなく、本当にみんなを元気にしているかっていうのは、ちゃんと顔色とかは見ていたいなと思います。私が全然見てもらえなかったので(笑)ウチらの同期は指導者もいなかったんです。外で練習するしかなかったので、なんか教えれるのはまだ出来てないですけど、せめて出稽古とかに連れてってあげられるような道筋になりたいなって思います」

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