【試合結果】12・14 新日本プロレス後楽園ホール大会 矢野通&真壁刀義&ウィル・オスプレイ&棚橋弘至vsチェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎&飯伏幸太&ケニー・オメガ オカダ・カズチカvs外道
『JRA Presents Road to TOKYO DOME』
日時:2018年12月14日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1723名(札止め)
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
KUSHIDA/○タイガーマスク/獣神サンダー・ライガー/本間朋晃
11分17秒 タイガードライバー→エビ固め
●上村優也/成田蓮/吉田綾斗(K-DOJO)/トーア・ヘナーレ
▼シングルマッチ 20分1本勝負
●海野翔太
10分44秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[L.I.J]○鷹木信悟(フリー)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]○ロッキー・ロメロ/後藤洋央紀
11分23秒 横入り式エビ固め
[鈴木軍]●飯塚高史/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]SHO/YOH/○石井智宏
13分14秒 垂直落下式ブレーンバスター
[L.I.J]エル・デスペラード/●金丸義信/タイチ
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]●BUSHI/SANADA/EVIL/内藤哲也
11分57秒 スーパーパワーボム→エビ固め
[BULLET CLUB OG]石森太二/○タンガ・ロア/タマ・トンガ/バッドラック・ファレ
▼シングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
12分36秒 レインメーカー→片エビ固め
[BULLET CLUB OG]●外道
▼8人タッグマッチ 60分1本勝負
矢野通/真壁刀義/○ウィル・オスプレイ/棚橋弘至
14分57秒 ストームブレイカー→片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ/高橋裕二郎/飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)/ケニー・オメガ
オカダvs外道のシングルマッチにジェイが乱入して大暴れ!飯伏との前哨戦を制したオスプレイが覚悟を語る!棚橋がサスケスペシャルの披露を宣言?!
オープニング
試合前に昨年も登場した謎のマスクマンであるマスクドホースが馬に乗って会場へ。
マスクドホース「ヒヒンヒン、ヒンヒヒン!プレゼント、ヒヒンヒンヒン!」
通訳「JRAマスクドホースよりクリスマスプレゼントです」
マスクドホースはリング上から観客席へ餅投げのようにプレゼントを投げ入れ、会場は大きな歓声に包まれた。
マスクドホース「今日はご来場誠にありがとうございます!ヒヒン!それではJRA Presents Road to TOKYO DOME、スタート!」
第1試合
試合前から上村がライガーを挑発していき、ライガーが出ていってゴング。
ロックアップからが素早いグラウンドの攻防、上村が上から押さえ込むがライガーが脱出してクリーンブレイク。手4つからバックを取り合い、ライガーが足を取ってグラウンドでの変形カンパーナ。さらにアームロックも上村がロープに押し込み離れ際に張り手を連打。ライガーは本間にタッチ。上村も吉田にタッチ。
本間と吉田は正面からチョップを打ち合い、本間がエルボーに切り替えると吉田はランニングエルボーで倒していく。さらにボディスラムを狙うが、本間が逆に投げ返し小こけしも吉田が回避しドロップキック。成田にタッチ。
成田は本間にブレーンバスター、逆エビを狙うが、本間が耐えるとマウントエルボー。本間もマウントを取り返してマウントエルボー。本間はタイガーマスクにタッチ。
タイガーは成田をロープに振ってドロップキック、ブレーンバスターからKUSHIDAにタッチ。
KUSHIDAはボディスラム二連発からライガーにタッチ。
ライガーはロメロ・スペシャルで吊り上げ、さらにチンロックも合わせてギブアップを迫る。これに成田が耐えるとライガーは解放してKUSHIDAにタッチ。
KUSHIDAは連続フォールも全て2。KUSHIDAは倒れる成田の顔面に低空ドロップキック。これに奮起した成田はエルボーを連打していき、KUSHIDAのボディブローに耐えて組付きフロントスープレックス。ヘナーレにタッチ。
ヘナーレはKUSHIDAにフライングショルダーから串刺しラリアット、さらにサモアンドロップ。さらにカウンターでスパインバスターを見舞うと上村にタッチ。KUSHIDAもタイガーにタッチ。
全員入り乱れての乱戦になり、ヤングライオンたちがタイガーマスクにトレイン攻撃、上村がブレーンバスター。さらに逆エビを狙うが、ライガーが掌底で上村を連打。それでも耐える上村は、ランニング掌底を狙うライガーにドロップキック。しかし、その隙にタイガーが上村に腕固め。これをヘナーレがカットし、入り乱れての乱闘に。上村がタイガーに組み付いてジャパニーズレッグロールクラッチ、これを返されると更に走り込むがタイガーがソバットでカウンター、本間が小こけし、最後はタイガーがタイガードライバーで上村を沈めた。
第2試合
ゴングが鳴ると、組み合ってバックの取り合いからグラウンド戦へ。鷹木がフロントネックロックで捕らえると海野は押し込み、離れ際に張り手。これに怒った鷹木は逆に押し込んでチョップも、海野は回避しヘッドロック。鷹木は海野の髪を掴んでヘッドロックで返し絞り上げる。海野は走り込んだ鷹木にカウンターのバックエルボーからの低空ドロップキック、さらにコーナーに押し込んでエルボーを連打。鷹木は「まだまだ!」と叫んでさらに打たせていく。さらに海野はミサイルキックを投下も、鷹木は余裕の回避。ロープを背にして立ち上がった海野にラリアットで場外に叩き落とすと、場外で鉄柵攻撃などで痛めつけていく。
鷹木はリングに戻ると、ロープを掴みながらのフットスタンプで海野を痛めつけ、ネックロック、首投げ、エルボードロップからフォールも2。続けて胴締めも海野はブレイク。
鷹木は「どうした小僧!オラ!」と挑発。海野は鷹木を睨みつけてチョップを連打。しかし鷹木の逆水平一発で膝をついてしまう。鷹木はブレーンバスターからフォールも2。鷹木は海野をロープに振り、海野が耐えるとダブルチョップ。しかし海野はドロップキックで一矢報い、鷹木のブートやエルボーを耐えて吼え、ランニングエルボーでなぎ倒す。さらにミサイルキックを投下しフォールも2。
海野はジャーマンを狙うが、鷹木が耐えてDDT。鷹木は串刺しラリアットを連発。さらにコーナーからエルボードロップ。フォールも2。海野は起き上がってた鍵にエルボー。鷹木も正面から迎え撃ちバチバチとしたエルボー合戦。鷹木は両手でエルボーを連打し、パンピングボンバーを狙うが、海野は耐えてチョップ。さらにパンピングボンバーを避けて回転エビ固めも2。海野はジャーマンを狙って組み付くが、外した鷹木だダブルチョップからのレフトハンドラリアット。鷹木はラストファルコンリーを狙うが、海野は回転エビ固めで切り返す。すると鷹木は組み付いて熨斗紙。カウントは2。トドメとばかりに鷹木は走り込んでパンピングボンバーも、鷹木はフォールに行かず、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけてカウント3を奪った。
試合後、健闘を称え握手を求める鷹木の手をはたいて海野はこれを拒否。悔しさを露わにしながらリングを後にした。
<試合後コメント>
鷹木信悟
「海野、おもしれぇな。大分生意気だなアイツ。新日本プロレス、そうでなくちゃな。俺からしたらヤングライオンだろうがヘビーだろうがジュニアだろうが、俺のスタイルをぶつけるだけだ。俺は一戦一戦、この新日本プロレスのファンに試されてると思ってる。一瞬たりとも油断は出来んからな。まあ今日は今日で、明日は鈴木軍、デスペラードと金丸。前回の恥をお前らに返してやる!」
第3試合
鈴木軍の奇襲から試合開始。場外乱闘となり、飯塚が後藤を狙う。リング上ではみのるへロッキーが飛びつきフランケン、エルボーから張り手でロープ際に追い込んでいくが、みのるはロープを使った三角絞め。カウント4で離し場外戦へ。
リングに戻ったみのるはロッキーに腕十字。これは後藤がストンピングでカットするが、みのるはその足を取ってアキレス腱固めへ。反則カウント4で離し、飯塚の拘束具を外してロッキーの顔面に噛みつかせる。カットに来た後藤の顔面も丸かじり。さらにロッキーの腕にも噛み付き、みのるとともにストンピング。みのるにタッチ。
みのるはロッキーの顔面をぺちぺち叩いて挑発し、強烈なチョップ。さらにロー王に振ろうとするが、ロッキーが振り返してジャンピングダブルニー。後藤にタッチ。
飛び出してきた後藤を飯塚が捕らえるが、後藤は振り払って倒れたみのるに飯塚をブレーンバスター。さらにみのるにバックドロップからフォールも2。みのるはロープに走り串刺しブート、PKからフォールも2。さらにみのるは後藤の顔面をヒザで小突いておちょくると、後藤は正面からエルボー。みのるは後藤にガンを飛ばし、ゆっくりと大ぶりの全力エルボーを打ち合っていく。後藤はロープに走ってラリアットを狙うが、みのるがスリーパーで捕らえてゴッチ式パイルドライバーを狙う。しかし後藤も不利洗ってラリアット。両者タッチ。
ロッキーは飯塚にエルボーを速射。しかし飯塚は噛み付き攻撃。ロッキーはこれを回避し延髄斬りのフェイントからドロップキック。ロッキーは串刺しラリアットを連発。さらにブートを放っていくが飯塚がロッキーの足に噛み付き、みのるがブートでアシスト、飯塚がマンハッタンドロップ、みのるがPK、フォールも2。みのるはスリーパーで捕らえ、飯塚がアイアンフィンガーフロムヘルを取り出すが、後藤がヘッドバッドで止め、そしてロッキーのスクールボーイに後藤のラリアットを合わせる合体技で飯塚からカウント3を奪った。
第4試合
IWGPジュニアタッグ王座の前哨戦となるこの試合。YOHとデスペラードのマッチアップでゴング。しかし金丸が背後からYOHを襲い、金丸デスペがYOHを集中攻撃。金丸を飛びつきフランケンで蹴散らしたYOHは、SHOとともにコンビネーション・アタックでデスペを攻撃。さらにYOHはスワンダイブ式での攻撃を狙うが、リング下から金丸に足を引かれ、そのまま全員入り乱れての場外戦へ。
リングに戻ると、デスペラードはYOHにフォール、張り手からタイチにタッチ。
タイチはYOHの首を絞め、反則カウント4で離すもレフリーの気をそらし金丸とともに締め上げていく。タイチは石井を挑発しながらフォールし、返されるとデスペラードにタッチ。
鈴木軍は3人がかりでYOHを踏みつけていき、デスペラードはYOHをロープに降るが、YOHはジャンピングエルボー。SHOにタッチを求めるが、妨害されるとデスペラード、金丸にドラゴンスクリューを放って蹴散らし、SHOにタッチ。
SHOはデスペラードにドロップキック、入ってきた金丸には水面蹴りからの低空ドロップキックで場外に叩き出す。続けてデスペラードにはエルボー合戦を挑み、正面から撃ち合う。さらにカウンターのジャンピングニーからジャーマンもカウントは2。SHOはさらにパワーボムを狙うが、デスペラードが耐えるとミドルキック。さらにロープに走るが、デスペラードはカウンターのスパインバスター。タイチにタッチ。
タイチは「小僧!」と罵りながらSHOを踏みつけていき、「もっと来いコラ!」と好きなようにチョップを打たせていく。SHOは石井につなぐ。
石井はタイチにエルボー、タイチも回し蹴りで応戦。タイチの延髄斬りをかわした石井がラリアットで攻防を制すると、石井が逆水平の蓮だ。タイチはローキックで応戦するが、石井の逆水平の前に膝をつく。しかし、石井の追撃をカウンターの延髄斬りで制したタイチは天翔十字鳳を狙うが、石井が回避しヘッドバッド。ロープに走るが、タイチがカウンターのラリアット。
金丸とデスペラードが飛び出してきて石井にバックドロップとドロップキックの合体技、さらに金丸がブルーディスティニー。これはYOHがカット。さらにデスペラードが急襲するが、SHO&YOHがダブルのジャンピングニーで蹴散らしてアシスト。金丸は石井に酒を噴射し回転エビ固めも2。ならばと金丸はラリアットを連打も石井には効かず。ならばとランニングラリアットでこれを制するが、石井もカウンターのラリアットをぶちかましフォールも2。石井はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、カウント3を奪った。
試合後も石井とタイチは額を突き合わせてにらみ合い、デスペラードとSHO&YOHは場外で乱闘を繰り広げ、セコンド陣に引き剥がされながら退場していった。
第5試合
L.I.JとBULLET CLUB OGの対抗戦。BUSHIと石森のマッチアップでゴング。
ゴングからエルボーの打ち合い、ロープに振られたBUSHIがカウンターの飛びつきフランケン。内藤にタッチ。
内藤と石森は手4つで組むと見せかけ、石森がファレにタッチ。
内藤はファレにエルボー連打もファレはノーダメージをアピール。内藤はランニングエルボーを狙うが、ファレンいかわされると顔面にツバを吐いて挑発。怒るファレをいなして顔面を踏みつけていき、リング外で竹刀を構える邪道にもつばを吐いて挑発。ここでファレが気を引き、邪道の竹刀が炸裂。全員入り乱れての乱闘へ。
リングに戻った内藤とタマがやり合い、タマがブレーンバスターからフォールも2。さらにコーナーに押し込み4人がかりで内藤を攻撃。石森にタッチ。
石森は内藤の顔面を踏みつけ、タマにタッチ。
タマは内藤にハンマーパンチも内藤はヘッドバッドで応戦。突撃してくるタマにマンハッタンドロップし、タッチを求めるがファレが妨害。ファレは内藤にチョークスラムを狙うが、内藤がDDTで切り返し、EVILにタッチ。
EVILはタマ&ロアに捕まってしまうが、二人を誤爆させ、ランニングネックブリーカーでふたりともまとめてなぎ倒し、SANADAにつなぐ。
SANADAとEVILはタマを連携攻撃で痛めつけ、SANADAがファイヤーマンで担いでいくが、タマはナックルで対抗。SANADAはその場飛びムーンサルトを放つも、タマは剣山で迎撃。ロアにタッチ。
ロアはSANADAをコーナーに叩きつけトレイン攻撃を狙うが、SANADAはロアに飛びつきフランケン、続けて場外のファレと石森へプランチャ。リングに上ってきたSANADAにロアが組み付いていくが、SANADAはブレーンバスターで切り返しBUSHIにタッチ。
BUSHIはコーナー上からロアへミサイルキック、さらにEVILとともにトレイン攻撃、内藤とBUSHIがロアの顔面に低空ドロップキックで追撃。さらにBUSHIはコーナーに上るが石森が妨害。救出に来た内藤をファレがタックルで吹き飛ばして排除すると、リング上はBUSHIとタマ&ロアへ。邪道がBUSHIに竹刀攻撃からロアがフォールもL.I.Jが総出でカット。そのまま場外戦へ。タマ&ロアはBUSHIをコーナーに追い詰め、邪道&外道から継承したスーパーパワーボムで叩きつけ、カウント3を奪った。
第6試合
試合前、足と腕を負傷したという外道が腕を吊り、松葉杖をつく満身創痍の姿で登場。負傷のため試合が出来ないとリング上で報告をし、対決を回避しようとするが、その途中で構わずオカダが入場。
オカダ「外道さん、さっさと試合やりますよ。別にケニーと同じような試合をするわけじゃなく、すぐ終わるんで。立てないですか?立てないですか?(松葉杖を蹴飛ばすも外道は倒れず)立てます。肩上がらないですか?(蹴りのフェイントを入れると外道が腕を上げて防御)……ってことは試合できるよなぁ!始めようぜ!」
ここで外道がオカダとレフリーにコールドスプレー攻撃。レフリーが倒れている間に外道がオカダにナックル。レフリーを起こしてゴング。フォールも2
外道はオカダを場外に放り捨て、場外戦へ。
外道はオカダを金具剥き出しのコーナーに叩きつけ、顔面を踏みつけていく。
外道はオカダの顔面をかきむしり、さらに金具剥き出しのコーナーに叩きつけ、再び場外へ放り出して場外戦へ。
再びリングに戻った外道はオカダを金具剥き出しのコーナーに叩きつけようとするが、逆にオカダが叩きつけ、エルボー連打からロープに振ってバックエルボー。更にコーナーに振って串刺しバックエルボー、DDT、フォールも2。
外道は場外へ逃亡し、そのまま退場しようとする。オカダはこれを追跡し、首根っこを掴んで引き戻すと、外道はオカダに命乞い。命乞いからのガットショットを放つが、オカダには読まれており、足をキャッチされてエルボー連打を食らってしまう。さらにオカダはジョン・ウーで外道を吹き飛ばし、ボディスラムからコーナーに上がろうとするが、ここでエプロンサイドに邪道が登場。それに気を取られたオカダを外道が背後から奇襲し、金的蹴りから外道クラッチもカウントは2。
外道がメリケンサックを持ち出して、レフリーが止めている隙に邪道が竹刀攻撃を狙うが、オカダはこれを回避し、外道にリバースネックブリーカー。しかしレフリーが昏倒しており、カウントを叩けずリング上は無法地帯に。
そこへ、突如ジェイ・ホワイトが乱入し、オカダを滅多打ち。オカダとエルボー合戦から逆水平、オカダのラリアットをかわして裏投げと暴れまわる。
ここにオカダ側の援軍としてロッキーが乱入し、ジェイを変形延髄斬りを見舞うが、ジェイはロッキーにブレードランナー。ジェイはロッキーを蹴り出し、オカダにブレードランナーを狙うが、オカダがかわしてドロップキック2連発で蹴散らすと、外道にツームストンパイルドライバー。続けてレインメーカー。ここでなんとか起き上がったレフリーがカウント3を叩き、試合が決着。
試合後もオカダとジェイはリング上で足り合い、オカダがエルボースマッシュ。ジェイもオカダに組みつき、ハーフネルソンスープレックスで叩きつけると両者庭見合いながら退場していった。
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「あー……効くねぇ、スープレックス。勝ったよ。あんなのに勝って喜んでる場合じゃないって、みんなが思ってると思うけど、俺は喜ばせてもらうよ。今の勢いあるBULLET CLUBから一本取った。ジェイも介入したけど、一本取った。まあ、最終的にジェイのスープレックス、食らったかも知れないけど俺はこのホントに小さな小さな勢いかも知れない。ほんの少し風が吹いただけかも知れない。でもさ、俺ってそういうのに乗っていく男じゃん?そういうのに乗ってプロレス界ここまで盛り上げてきたじゃん?行くよ、これから。ジェイ、行くんだったら最初から前哨戦来いコノヤロー!」
第7試合
オスプレイと飯伏の注目のマッチアップでゴング。
ロックアップから押し込み合い、オスプレイが押し込んで自ら残しのテーピングを剥がして投げ捨て、完全復活をアピール。続けてショルダータックル合戦となるも、飯伏の飛びつきフランケンをオスプレイが着地するなどのハイレベルな空中戦が展開され、クリーンブレイク。両者タッチ。
矢野と裕二郎のマッチアップ。矢野は早速コーナーマットを外し、裕二郎を自爆させるが、チェーズがコーナーマットを奪い、裕二郎とともに矢野を殴打。真壁につなぐ。
真壁は裕二郎にテンカウントパンチ。さらにスープレックスを狙うが、チェーズが乱入し真壁を集中攻撃。裕二郎は真壁をストンピングから飯伏にタッチ。
飯伏はハーフダウンの真壁の胸にミドルキック。真壁は立ち上がってもっと打つよう挑発すると飯伏はミドルキックからフォール。ケニーにタッチ。
ケニーは棚橋を挑発してからチェーズとともに真壁に連携攻撃。チェーズにツナギ、チェーズがフォールも2。チェーズは裕二郎にタッチ。
ELITEの面々は4人でスライディングキックで真壁を攻撃すると、裕二郎が真壁の頭をペチペチ叩いて挑発。さらにロープにくくりつけてミドルキック。さらにロープに走るが、矢野が後ろから裕二郎を捕縛。真壁がラリアットを放つが、裕二郎が回避して誤爆。チェーズが出てきて真壁にエルボー連打も、真壁はレフトハンドラリアットでカムバック。
棚橋とケニーのマッチアップ。棚橋はフライングフォーアームで先手を取ると、低空ドロップキックからハイフライフローを狙う。しかしケニーはすぐに起き上がって距離を取り、人差し指を前に出して降って挑発。棚橋はケニーとエルボー合戦。ケニーは組み付いて片翼の天使を狙うが、棚橋はツイストアンドシャウトで切り返し、テキサスクローバーホールドを狙う。これは飯伏がカット。棚橋は飯伏を排除し、ケニーにドラゴンスクリューから再びテキサスクローバーホールド。しかし、ここに飯伏がスワンダイブミサイルキックで棚橋を吹き飛ばし救出。棚橋はオスプレイにタッチ。
オスプレイはケニーに延髄斬りからトップロープ越しの619、さらにその場飛びのシューティングスタープレスもケニーが剣山で迎撃。ケニーはブレーンバスターで担ぎ上げるも、オスプレイは身体を反転させてチンクラッシャー。さらにオスカッターを狙うがケニーもキャッチしてドラゴンスープレックスで切り返し、飯伏にタッチ。
飯伏はオスプレイにコンビネーションキックからのその場飛びカンクーントルネード。飯伏はパワーボムを狙うが、オスプレイは回避。サマーソルトキックからの延髄斬りで反撃。ここでELITEの面々が入ってきてオスプレイにトレイン攻撃。チャーズが山折、ケニーがパワーボムも矢野と真壁がこれをカット。
リング上に残ったチェーズがオスプレイに打撃を連打。さらにチェーズがパッケージパイルドライバーを狙うが、矢野が救出。そのまま入れ代わり立ち代わりになり、棚橋がケニーと飯伏を排除しようとするが、二人でジャンピングニー。ここに真壁がダブルラリアットでケニーと飯伏を蹴散らし、オスプレイがサスケスペシャルで場外に飛んでいく。チェーズがオスプレイをリバウンド式の山折りで叩きつけるが、棚橋がスリングブレイドでアシスト。最後はオスプレイがチェーズへストームブレイカーでカウント3。
オスプレイ「後楽園ホールのみんな、会えなくて寂しかったよ。自分が今までどうしてたのかを知らない人もいるかも知れないけどアバラを怪我してずっと影を潜めていたんだ。ずっと家の中で静かにしてプロレスを見るというのはすごく辛い二ヶ月だった。ずっと二ヶ月イギリスで治療に専念していたけど、今はできる限り最高の状態でこうして戻ってくることが出来た。それはみんなのために戦いたかったから戻ってこれたんだと思ってる。ありがとう!」
棚橋「まずは報告を。4度目のMVPを勝ち取りました!ありがとうございます!ありがとう!(観客席からの「棚橋大好き!」の声に)大丈夫、俺も好きだから!明日、オスプレイとタッグで、そして東京ドームもケニーを倒して、8度目の!IWGPチャンピオンになります!今日は皆さん最後までありがとうございました!」
(観客からエアギターを求めるコール)
棚橋「ゴメン、今日はギターちょっと忘れてきちゃったよ。聞いて。俺の中に決まりがあって、俺が勝ったときしかやらないから。ごめんね。じゃああと、年内一試合全力でがんばります。じゃあ最後に、後楽園ホールの皆さん!愛してま~す!」
<試合後コメント>
棚橋弘至&ウィル・オスプレイ
オスプレイ「実は今朝、あんまり嬉しくないことがあって、色々余計なことを考えてしまっていた。どうして今俺が戦っているのか、どこに向かっているのかについて。2018年を振り返ると、始まったときにはまだ自分の中でプロレスラーとしての責任感は少なかったように思える。IWGPジュニアヘビー級のベルトも持って少し責任は増してきたと思うけど、実は地元に帰って家を買ったんだ。まだ25歳で若い俺だけど、この団体である種の公私に渡る責任感を持たせてくれたのはすごく嬉しいことだ。あとは自分は今、人々のための奉仕活動も行ってるんだ。だから人のためにお金を使って、月末にはお金がなくなってるなんてこともある。でも、それは自分のためでもあり、自分の意義でもある。プロレスもそうで、人のため、ファンのためにやっている。でも、次のNEVER無差別級のタイトル戦だけは完全に自分のためだけに戦いたいと思っている。これは誰かのためではなく、自分のためにやりたい試合なんだ」
(棚橋がコメント会場に合流)
オスプレイ「今日はこのジェントルマンとタッグを組んで戦うことが出来た。これはとても光栄なことだ。自分にとってはすごく大きなことだった。明日もよろしくね」
棚橋「明日は君のサスケスペシャルを真似してみようかな」
オスプレイ「じゃあ俺はエアギターを真似しよう(笑)」
棚橋「それ簡単じゃん!(笑)不公平だよ~」
オスプレイ「でもやってみたいな。今日はありがとう!」
棚橋「2018年も、年内あと残すところ1試合。ホントにプロレスのあちこち、日本全国回って、色んな場所、体育館、アリーナで会えることがすごく嬉しいし、プロレスラーになってよかったなって思うし。今年2018年プロレス大賞MVPをいただきましたけど、一年間どれくらいの熱量で生きたか、一生懸命やったかっていうのは毎年変わらないから。2016年だって、2017年だって、ひょっとしたら今年以上の熱量で生きてたかも知れない。けど、MVP、IWGPのベルト、色んなものには届かなかった。でも、決してそれを無駄にはしない。この挑戦権も、G1 CLIMAX優勝も、映画の主演も、情熱大陸も、そしてMVPも、俺が力で勝ち取ったから!必ずドームも全力でベルト取りに行きます。……ってこれ最終戦の言い方だなぁ(笑)」