“大鵬三世”納谷幸男が客席を蹴り上げ激怒!「こんなことやりたかったわけじゃねぇ!」
- 2018-12-7
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- リアルジャパンプロレス
6日、東京都・後楽園ホールにてリアルジャパンプロレス『原点回帰プロレス 第5弾~世界マスクマントーナメント決勝~』が行われた。
この日の第4試合では、河野真幸&納谷幸男vs崔領二&KAZMA SAKAMOTOの試合が行われた。
納谷幸男は、かつての名横綱・大鵬を祖父に持ち、元関脇かつプロレスラーとしてのキャリアも持つ貴闘力を父に持つ格闘遺伝子のサラブレッド。昨年9月のデビューし、キャリア二年目に突入した今年は河野真幸と組んでWRESTLE-1のタッグリーグにも参戦するなど研鑽を積んできた。
しかし、KAZMAは納谷を「ホント誰にプロレスを教えてもらってるのかなって感じで、今まで何やってきたのかな?何戦してきたのか知らないけど、人に見せるもんじゃない」と酷評しており、両者の間には深い因縁が生じていた。
この日も、試合開始前から納谷とKAZMAがバチバチと殴り合い、場外乱闘で試合開始。
KAZMAと崔は納谷に狙いを定めて集中攻撃。崔はリング設営に用いる鉄の棒で納谷の足を殴り、コールドスプレーを一箇所に長時間噴き付けるなどの反則攻撃、KAZMAは後頭部へのバズソーキックからの顔面踏みつけで納谷に屈辱を与えていく。
これにブチ切れた納谷は、KAZMAを場外に放り出して乱闘へ。これを河野が止めに入るが、KAZMAへの憎悪をむき出しにする納谷は河野を突き飛ばしてKAZMAに向かっていき、両者の間に不穏な空気が流れる。
リングに戻った納谷は椅子を持ってKAZMAに攻撃を狙い、制止するレフリーには膝蹴りを、イスを奪いに来た河野にはエルボーを見舞う。しかし、これに堪忍袋の尾が切れた河野は納谷にビッグブート、さらにイスで殴打しKAZMA&崔とともに3人で納谷へブレーンバスター。ここでレフリーへの暴行を働いた納谷の反則負けを告げるゴングが鳴った。
試合後、KAZMAが「おい幸男、もうお前は飽きた。おい佐山!初代タイガーマスクどこだ?控室でお菓子食ってる場合じゃねーぞ。俺たちはブチギレだ!おいリアルジャパン、タイガーだ、初代タイガーマスク連れてこい!」と叫ぶと、河野も「オメーの子守は終わりだ。俺たちが組んだからには、初代タイガーマスク早く怪我治して上がってこいオラ!」と呼応。
屈辱の納谷は、客席のイスを蹴りつけ「こんな団体辞めてやるよ!」と叫び荒々しく退場。そのまま「ふざけんな!こんなん俺のやりたいプロレスじゃねぇよ!ふざけんなよ!」と叫びながら控室へ。
この様子を見ていた“初代タイガーマスク”佐山サトルは「いいと思いますよ。アレほど気合が入るだけ立派だと思いますね。気合いが入って大いに結構!まあ怒ることは次に繋がるから非常にいいことだと思います」とコメント。
そこへ、雷神矢口になだめられながら納谷が登場すると、「こんな形の試合、僕は望んでないし、こんな形の試合をやりたかったわけじゃないんで。ふざけんじゃねぇ!それは全部に対して『ふざけんじゃねぇ!』だ。団体に対しても相手に対しても、ふざけんじゃねぇ!こんなことやりたかったわけじゃねぇ!」と怒りを露わにする。
そして、退場時に叫んだ退団を匂わせる言葉について問われると「その言葉の通りに捉えてください」とぶっきらぼうに答え、そのまま会場を後にした。
納谷は、初代タイガーマスクが「幸男は世界に羽ばたかなきゃいけない」と期待を寄せて手塩にかけて育ててきた選手であり、タイガーも「父親(=貴闘力)にも『息子を殺してくれ。それくらい練習をやらせてくれ』と頼まれています。それくらいの試練を与えていかなくちゃいけないと思っています」と、納谷を世界に通用する選手に育てていくという覚悟を語っている。
リアルジャパンプロレスからの退団は初代タイガーマスクとの決別も意味することとなり、納谷の今後の動きに注目が集まる。