棚橋弘至vs鈴木みのるのG1初戦は壮絶な足攻め!棚橋は膝を抑えて倒れるも「ちょっくら優勝してきます!」
14日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』が行われた。
セミファイナルでは、Aブロック公式戦として棚橋弘至vs鈴木みのるの一戦が行われた。
今年1月の札幌大会では、当時インターコンチネンタル王者であった棚橋の足を鈴木が破壊し王座を奪取。この試合で棚橋は右膝変形性関節症と診断され長期欠場を余儀なくされたという因縁ある二人の対決に注目が集まっていた。
試合は、序盤から鈴木が掌底やローキックなどでラッシュをかけ、棚橋が反撃に転じようとするとスリーパーで捕縛し絞め上げていくという鈴木ペースの展開。
棚橋がスリーパーを振りほどいてロープに走ると、鈴木は低空ドロップキックで棚橋の膝を打ち抜き、グラウンドでアンクルホールドからヒールホールド。ロープを目指す棚橋を中央に引きずって膝十字、尚も逃げる棚橋をアンクルホールドで極めながら中央に戻り、再度膝十字から腕もまとめて極めていく。鈴木はSTFで締め上げ、片逆エビ固め式のアンクルホールドからアキレス腱固めと徹底した足殺し。
なんとかロープに逃れた棚橋は立ち上がれないほどのダメージを負い、鈴木はローキック連打で容赦のない追撃をかける。しかし棚橋はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー、フライングフォアアームと反撃に転じ、足を止めての打撃戦へ。鈴木のキックを棚橋がキャッチしてリバースドラゴンスクリューを決めると鈴木は顔を歪めてのたうち回る。
この機を逃さず、 棚橋はスリングブレイド、ダイビングクロスボディアタックと畳み掛け、ハイフライフローを投下して3カウントを奪った。
バックステージに戻った鈴木は大荒れ。「(カメラを)向けてんじゃねーぞこの野郎!向こういけこの野郎!あっちいけこの野郎!」と報道陣にペットボトルで水を撒き散らしながら荒々しく消えていった。
棚橋はコメントブースにたどり着くや膝を抑えて仰向けに倒れ込み、「痛い……痛い……痛くない!痛くないから……痛くないでしょう!(立ち上がって)ほら!立てるじゃん!」と自らを鼓舞しつつ、「G1 CLIMAX、17回出てるから。『ただ回数多く出てるだけでしょ?』って言われないように。(膝を気にかけながら)大丈夫。ほらもう大丈夫。よし!さぁ、棚橋と一緒に駆け抜けるやつは付いてこいよ。ちょっくら優勝してきます!」と指をパチリと鳴らし微笑んだ。