【試合結果】6・17 WAVE新木場大会 山下りな&彩羽匠&門倉凛vs大畠美咲&水波綾&朱崇花 旧姓・広田さくら&ミス・モンゴルvs宮崎有妃&野崎渚 長浜浩江&高瀬みゆきvs桜花由美&有田ひめか
- 2018-6-18
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Sunday WAVE vol.36』
日時:2018年6月17日(日)
開始:12:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:178人
▼3WAVE 15分1本勝負
○チェリー(フリー)
8分5秒 春夜恋
●フェアリー日本橋(OSAKA女子)/●清水ひかり(Beginning)
▼メンズWAVE 15分1本勝負
○後藤恵介
9分48秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
●香取貴大(イーグルプロレス)
▼スクランブルWAVE 20分1本勝負
長浜浩江/○高瀬みゆき(Beginning)
15分9秒 セカンドロープからのギロチンドロップ→片エビ固め
桜花由美/●有田ひめか(Beginning)
▼アブノーマルWAVE 20分1本勝負
○旧姓・広田さくら(フリー)/ミス・モンゴル(世界プロレス協会)
15分47秒 ふらふらドーン
●宮崎有妃(フリー)/野崎渚(フリー)
▼スクランブルWAVE 30分1本勝負
○山下りな(OSAKA女子)/彩羽匠(Marvelous)/門倉凛(Marvelous)
16分21秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
大畠美咲/●水波綾/朱崇花
彩羽が王座戦を前に「ランニングスリー出す前に仕留めちゃうかもしれない」と自信!広田&モンゴルがママさんタッグを結成し王座挑戦表明?!
入場式
大会に先立ち入場式がおこなわれ、9代目レジーナ・大畠美咲が代表で、「皆さん、こんにちは!(ファンの声に)ありがとうございます。まずは本日はチケットの差し替えなどがあって、席が重複してしまったりして申し訳ございませんでした。今日はたくさん興行があるなか、WAVEを選んでくださって誠にありがとうございます。今日お越しいただいた皆さんがWAVEの選抜メンバーだと思いますので、たくさん声を出して応援していただけたらなと思います」と挨拶し、大会をスタートさせた。
第1試合
アクトレスガールズの清水ひかりはWAVE初参戦。妖精・フェアリー日本橋、ベテラン・チェリーとの3WAYマッチで存在感を示せるか?
初々しく握手を求める清水。フェアリー&チェリーは無視して2人で握手。試合がはじまると、早速、フェアリーが自己紹介。チェリーも続くが、清水の番になるとフェアリーVSチェリーで試合をはじめてしまう。そして、チェリーが「自己紹介なんて100万年早いんだよ!」と厳しい洗礼。
だが、清水も負けていなかった。フェアリー&チェリーにカウンターのボディーアタックを放つと、「本日18時半より興行がありますので、ぜひみなさんお越しください」とちゃっかり自団体の宣伝。しかも戦況を見ながら、フェアリー側に付いたり、チェリー側に付いたりとズル賢い一面も。
ならばとフェアリーは魔法のステッキを持ち出す。ところが清水はスローモーションにかかってしまう。予想外の反応にフェアリーも戸惑い気味。気を取り直してチェリーに魔法を試みるも、チェリーには無視されてしまう。するとフェアリーはわざとらしく「あれー? ピチピチの若い女性にはよくかかる魔法なのに……」と呟く。急にやる気を出したチェリーが魔法にかかると、清水も魔法でバンバン投げられていく。
フェアリーはチェリーを場外に落とすと、清水に向かって「やっと2人になれたわね。思い切りきなさい」と先輩らしい一面を見せる。すると清水は小刻みエルボーからの強烈ドロップキック。フットスタンプを放って行く。
ここでチェリーが戻り、フェアリーが秘伝☆でんでんクラッチへ。これは清水がカット。ならばとフェアリーは清水にフェースクラッシャーを放つと、ステッキで強打。すかさずでんでんクラッチを狙うも、復活したチェリーが2人まとめて春夜恋で丸めて3カウント! 老かいテクニックで3WAYを制した。
第2試合
後藤恵介の今回の相手は、イーグルプロレスで2017年12月にデビューした香取貴大(かとり・たかひろ)。
試合は香取がヘッドロックからのショルダータックルで先制。串刺し式ジャンピング・エルボーやトラースキックで躍動する。
後藤もボディースラムで形成逆転。セントーン2連発から逆エビ固めで捕獲する。ブレイクした香取がフットスリーパーへ。ブレイクされると、マッドスプラッシュを投下するも、後藤がヒザで迎撃。
ヒザ立ちエルボーの打ち合いや、ブレーンバスターの掛け合いなど意地の張り合いの好勝負となったが、後藤が先輩の意地を見せてダイビング・セントーンで勝利を収めた。
第3試合
6・7新木場で宮崎有妃から勝利した長浜浩江&高瀬みゆき組。その実績が認められ、6・28後楽園でDUAL SHOCK WAVE(WAVE認定タッグ選手権試合)への挑戦が決定。今大会はタイトル戦を見据えた試運転マッチとなった。対峙するのは、同じく後楽園大会でトリオを組むことが決まっている桜花由美&有田ひめか組(もう1人は朱崇花)だ。
有田VS長浜、有田VS高瀬と初々しい攻防のなか、存在感を見せたのは桜花だった。串刺しビッグブーツやダイビング・サンマドロップで流れを掴むと、有田をリードしながら主導権を握る。
劣勢の長浜&高瀬だったが、桜花のロープワークをエプロンで待ち受けていた高瀬が妨害。ヘッドバットで失速させると、すかさず長浜がドロップキックに繋げる。そしてミサイル発射! キックアウトされると、長浜が串刺し攻撃。続く高瀬は長浜を踏み台にしてのジャンピング串刺しエルボーを披露し、息の合ったところを見せる。
10分経過。高瀬のセカンドからのジャンピング・エルボーはカウント2。桜花もブラディーEX式バッククラッカーで応戦。フォアアームのラリーから高瀬がヘッドバット。桜花もクロスアーム式DDT→カカト落としでカウント2。垂直落下ブレーンバスターを放つも、これは長浜がカットする。
続く有田が串刺しボディーアタック。ボディースラムで高瀬からカウント2。アルゼンチン・バックブリーカーへ。長浜が助けに入るも、有田&桜花はツープラトンのブレーンバスターで排除。すかさず有田が高瀬にランニング・ニーをお見舞いする。
走る有田だったが、高瀬がパワースラムで迎撃。すぐさま有田はニーで応戦すれば、高瀬もラリアットでやり返す。白熱するリング上だったが、勢いに乗る高瀬がカミカゼからのギロチンドロップ(セカンドロープから)で3カウント。6・28後楽園に向けて、まずまずの仕上がりをみせた。
インフォメーション
後半戦は恒例のインフォメーションコーナーからスタート。二上美紀子社長が観衆を178人と発表したあと、グッズ紹介、6・28後楽園のカードをおさらい。そして、二上社長が司会を務めるイベント「女子プロレスOGクラブ夜会」をアナウンス。初回は7月24日午後7時半から。新宿Naked Loftにて。ゲストは小倉由美、永堀一恵<レッド・タイフーンズ>とのこと。
第4試合
6・7新木場大会で、1日に2連敗してしまった宮崎有妃。その結果、長浜浩江&高瀬みゆきの若手チームの挑戦を受けることになってしまった。今大会は、6・28後楽園でおこなわれる3度目の防衛戦に向けての最終調整マッチでもあったのだが、対角コーナーには天敵の旧姓・広田さくらの姿……。しかも、その隣には、昨年12月にママさんレスラーの仲間入りを果たしたミス・モンゴルが立つ。予測不可能な試合展開は必至だ。
試合前から結婚指輪をアピールする広田とモンゴル。独身の宮崎&野崎渚
開始からお互いを意識する宮崎と広田。野崎がそのたびに釘を刺しながら試合が進む。場外に2人が降りた際には、セコンド勢が乱闘を阻止。なんとか試合をさせようと周りも必死だ。
肝心の試合は、広田&モンゴルがトレイン攻撃やツープラトンのブレーンバスター、鏡餅(パートナーをおぶった状態でのボディープレス)で主導権を握る。しかも、広田は高田純次(クルクルまわってからのヘッドバット)を野崎に強要するなど、羞恥心を煽る。さらにモンゴルは野崎にムチ攻撃。
心身ともに劣勢の野崎だったが、宮崎のアシストからドルミルでモンゴルを捕獲。すぐに野崎が走るも、モンゴルがカウンターのラリアット! 野崎もカウンターのビッグブーツでやり返す。もう1発を狙うも、今度はモンゴルがラリアット。両者ハーフダウンのなか、同時にチェンジとなる。
宮崎VS広田の場面。場外戦となると2人はやはり控室へ。これを追いかけていく野崎だったが、花道から戻ってきた野崎の顔は緑色に……!? どうやら宮崎の毒霧が野崎に誤爆してしまった模様。
しかも、宮崎のハンマー式ボディープレスはモンゴルを持ち上げられず。さらに宮崎のムーンサルトプレスも自滅してしまう。リズムに乗れないKUSO ONNA NIGHT。
逆に広田が619。そして犬神家へ。吸い寄せられる選手達。広田のヘッドシザースホイップ、ウラカンラナは宮崎に決まる。
ここで宮崎はリップロック。広田もときめきメモリアルでやり返し、相打ちとなると両者ダウン。ここで水噴射を狙う野崎。阻止した広田がときめきメモリアルから青色の毒霧を宮崎に噴射。すかさずシャイニング・ウィザードで飛び込んだあと、再び走る広田だったが、野崎がビッグブーツで阻止! ところが広田がふらふらドーンで宮崎に倒れ込み3カウントが入ってしまった……。
試合後、広田はベルト奪取のポーズ。そしてマイクへ。
広田「ぴったりのパートナー連れて来ましたよ。母は強し。マザーズです。この2人でお前の持つベルト、挑戦してやるよ。後楽園ホール…!」
そこに長浜&高瀬が現れる。
長浜「後楽園ホール、私たちが挑戦するんですよ!」
宮崎「OK、3WAYでやってやろうじゃねーか」
モンゴル「すみません。後楽園の日は札幌の実家に帰省していまして、キャンセルしようと思うんですけど、キャンセル代払ってくれたら考えます」
フェアリー「ちょっとお待ちになって。私、前回、クソ女に挑戦したわ。私に勝ってからじゃないの? 最強のパートナー連れてアナタの挑戦待ってるわ」
広田「どっちにしてもキャンセル料払わないといけないから、ちょっと考えます(と退場)」
高瀬「後楽園ホール、絶対にベルトを取りたいと思います。よろしくお願いします」
長浜「お前らのベルト、剥がしたるー!」
宮崎「お前らみたいな、中途半端な勢いのヤツらには負けない。今日も負けたし、こないだは2回も負けたけど、絶対ベルト渡さないからな。広田がいなけりゃいいんだよ。アイツがいつも狂わせる」
長浜「正々堂々やりましょう」
宮崎「おお、やってやろうじゃないか。必ずベルト防衛します。応援よろしくお願いします」
第5試合
6・28後楽園で彩羽匠の挑戦を受けることが決まっているレジーナ・大畠美咲。これが最初で最後の前哨戦となる。
2人の対戦に注目が集まるなか、彩羽VS大畠の場面は中盤に訪れる。まずは大畠がミサイル発射。ドロップキックから串刺し式低空ボディーアタックを放つも、回避する彩羽。逆に彩羽がトラースキック→投げっぱなしジャーマンを放つ。すぐに起きた大畠が背後からバックブロー。投げっぱなしジャーマンでお返し。彩羽もすぐに起きてサッカーボールキック。彩羽のジャーマン・スープレックス・ホールドはカウント2。ハーフダウンの大畠に顔面蹴りをお見舞い。大畠もバックブロー2連発でやり返す。
続いて水波がレッグドロップで飛び込み攻勢に。彩羽に対し、フロントスープレックス→スピアで追撃。そして裏投げの体勢へ。
回避した彩羽に、Avid Rival(大畠&水波、以後アビリバ)の合体スタナーが決まる。NEW-TRAもダブルのトラースキックでお返し。山下のアシストを挟んで、彩羽のスワントーンボム+門倉のキャノンボールが同時に決まる。
チーム戦となるなか、大畠のバックブローからアビリバが合体技(大畠のジャーマン+水波のラリアット)を繰り出すと、水波が〓にダイビング・ギロチンドロップを投下。これは彩羽がカットに入る。ならばと水波はホットリミットの体勢……。
山下がスリーパーで脱出し、旋回スリーパーへ。6選手が交互に出てくるなか、改めて山下が水波にラリアット。トラースキックを放つと、水波もラリアットでやり返す。山下もラリアットで応戦。もう1発放ったがカウント2止まり。
ここで朱崇花がトラースキックで助けに入るも、水波に誤爆。すかさず彩羽がトラースキックで畳みかけ、山下がスライディングラリアット! キックアウトされると正調ラリアットへ。これも返されるとスプラッシュマウンテンをグサリと突き刺し、ジ・エンド。
山下「スプラッシュマウンテン、勝ったぞー! いろいろ興行がある日曜日、WAVEに来てくださって本当にありがとうございます。6月28日、WAVE後楽園大会が次のWAVEの興行です。つまり今日、後楽園前、最後の大会です。あの私と水波さん、フェアリーさんがカードまだ決まってないんです。GAMIさん、カードが未定です」
二上社長「その3人で3WAYやりなさい」
山下「あのー……(苦笑)」
フェアリーが全力で拒否。
山下「フェアリーさんからNGが……」
二上社長「NG? そうですね。木っ端微塵に破壊されそうですね。跡形もなくね、やめましょう×2。考えて来てあるよ。大丈夫ですよ。そろそろアレやりましょうよ。バケツかぶるヤツ(会場から拍手)」
山下「そうですね……そろそろ成功したい」
二上社長「そろそろバケツの成功の季節」
山下「はい、夏ですね」
二上社長「でも、今回はいままでと違って、ちょっとだけ激しい感じで。私の大嫌いなミックスにしてみようと思います。決めてきました。水波さんとGUNSOさんが組みまして、山下と“brother”YASSHI(会場がどよめく)」
山下「ありがとうございます! 夏ですね。おお! ありがとうございます! うぉー、うれしい。おお、そうですね! もうこれから夏本番ということで」
二上社長「山下、水波があんまり嬉しくなさそう」
山下「えっ!? 水波さん、ちょちょっと来てください。あの、水波さん×2。水波さん! 一緒に組めないんですけど、ハードコアやりましょう!」
二上社長「山下×2」
山下「勝つぞ!」
二上社長「(水波は)敵、敵、敵」
山下「燃えてます」
二上社長「聞いてた?」
山下「はい!」
二上社長「聞いてたか? もう1回言うぞ。水波とGUNSOさんが組んで、山下と“brother”YASSHI」
山下「オッシャ、勝つぞ!(と水波に抱きつく)」
二上社長「山下、聞いてたか? 敵、敵ね」
山下「ごめん。はい、わかりました。ちょっと置いといて」
二上社長「置いとくなよ! いま朱崇花がメッチャ手を叩いて笑っといたぞ」
山下「よーしよし! 広島、関西からヤバイのがやってきます! オラー! みなさんわかりますか? このメンバー! GUNSO&水波さん、“brother”YASSHI、そして山下りな! このメンバーわかりますか? 全員○●○●です! 全員○●○●(門倉が慌てて口を塞ぐ)。おーし! 後楽園、主役は大畠さんと彩羽匠だけじゃないです。熱い熱い夏に向けて血まみれのハードコアやってやるぞー! じゃあ、『これがWAVEだ!』で、今日も締めたいと思います。(気持ちが)上がってきた! 行くぞー! これが、WAVEだーーーーッ!」
<試合後コメント>
彩羽匠
——タイトルマッチを控えているが。
「前哨戦とはいえ6人タッグで当たったんですけど、大畠選手の存在感は現王者というだけあって、スピードもあるしパワーもあるし、でも、自分いま闘った中で負けてないなっていう部分もありますし、ランニングスリーかスカイブルーかって言われていますけど、自分はランニングスリー出す前に仕留めちゃうかもしれないし。そのくらいいまトレーニング積んで、タイトル戦に向けて頑張っているので。ランニングスリーだけだとは思ってほしくないですね。28日必ずベルトを取りに行きます」
大畠美咲
——11日後になったが。
「今日、前哨戦ということで少しだけ当たったんですけども、札幌で1回タッグで対戦したときよりも、当たりが強くて、向こうも意識してるんだなっていうのは凄く伝わってきました」
——改めてチャレンジャー・彩羽の印象。
「そうですね。器用なイメージがあります。どこからでも蹴りが飛んで来るというのがあるので、そこは気をつけたいなと思います」
——ランニングスリーについて。
「まあ、そうですね……どうでしょう。シングルやったときか、AvidRivalVSNEW-TRAやったときに食らってはいるんですが、それで決められたことはまだないので、私も山下との対戦前に入り方が似ているスプラッシュマウンテンの対策をいろいろ考えてこれたので、同じように切り返せば行けるんじゃないかなって、攻略できるんじゃないかなと思いますし、また新たな切り返し方も考えるつもりです」
——彩羽選手はランニングスリーを出さずに勝てるかもくらいの自信を覗かせていたが。
「おっ、その自信はどこから来るんだろうっていう感じですね。逆に彩羽がランニングスリー以外で勝つことが想像できないので、そこさえ攻略すればと思っています」
——大畠選手は彩羽戦に向けて何か取り組んでいる?
「別に新技の開発とかはとくにする予定ないです。いまあるものを、よりレベルを高めていくという感じです。入り方を工夫したり、ですね」