【会見】HEAT-UPカルッツかわさき大会の詳細が発表!藤波辰爾が敗れた場合リング上で“マッチョ・ドラゴン”を独唱?!王座戦を行う兼平と阿部が壮絶舌戦を展開!

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 21日、神奈川県川崎市のHEAT-UP事務所にて 6月23日に行われるカルッツかわさき大会についての記者会見が行われた。

 まず、HEAT-UP代表の田村和宏が大会の概要を説明。

田村「本日はお忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。6月23日のカルッツかわさき大会まであと一ヶ月となりまして、今HEAT-UPはビッグマッチが多くてカルッツかわさき大会の内容がまだ表に出てなかったんですけど、裏では色々動いておりまして、今回発表させていただいて、ぜひ皆様のお力をお力をお借りしたいと思いますのでよろしくお願いします。
 まず6月23日のカルッツかわさき大会、川崎炎上シリーズ『カルッツの乱』。こちらの最大のテーマを考えました。テーマは『国際交流』。なぜこのテーマなのかと言うと、僕らのいるこの事務所、多摩区、よく大会を開催しております麻生区。そしてカルッツかわさきがある川崎区には大きな違いがありまして、外国人の方が住んでいる数が3~6倍違うと。川崎駅周辺には外国人の方がとても多く住んでいるという話を聞きました。川崎市の外国人居住者は38,811人、調べた所、全国の市町村で33番目に多い地区になります。HEAT-UPが事務所を構える多摩区は2,371人、麻生区は2,371人、川崎区は14,865人。これも細長い川崎の魅力の一つだなと思いまして、今回『国際交流』というテーマを掲げさせていただきます。実際今回何をやるのかというと、3つ仕掛けたいと思います。
 
 まず1つ目は、売店にて様々な国の物産展を開催したいと思います。こちらは長机一つに国のブースを出していただいて、その国のPRをさせていただきます。それを見たお客さんが少しでも関心を持っていただければまたなにか川崎から世界に繋がれるのかなと思っています。現在決定しているのが、インド、台湾、イタリアのブース出展が決定しています。まだこれから川崎の国際交流センターさんにも協力を得まして、まだ多数出店する予定であります。
 そして2つ目は、外国人選手の招待。我々のネットワークを使いまして、外国人選手を7名+リングアナ1名を呼びます。イギリスからジューケン、香港からケヴィンマン&ジェフマン、シンガポールからグレッグホー&ニック、ポルトガルからレッド・イーグル、リングアナとしてデイビッド・カール、インドからバリヤンアッキ選手がこの大会に参戦します。
 3つ目は、『WELCOME HEAT-UP PROJECT』というものを考えました。せっかく外国人選手が来てくれるということなので、おもてなしをしようと思います。日本のプロレスでは、好きな選手に紙テープを投げるという文化・習慣があるので、来ていただいた外国人選手の国旗の色に合わせた紙テープを投げていただこうというものです。紙テープはHEAT-UPで用意します。これが“HEAT-UP流おもてなし”ですね。
 
 なぜ『国際交流』をテーマにしたかといいますと、10月31日にとどろきアリーナ大会がございます。こちらは川崎市の都市ブランド推進事業に選定されまして、そこ最大の売りが生ライブ配信というものをやりたいと考えています。世界の人に川崎の魅力を世界に発信するとどろきアリーナ大会にしたいと思いまして、このカルッツかわさき大会で世界の人につながって、とどろきアリーナの配信を見ていただこうという流れを作っていきたいなと思います。そしてそれが2020年の東京オリンピックに向けて“川崎”というワードが外国人の方々の頭に残っていれば、また川崎に来るきっかけになると思います。そして外国人の方にも“障害者とともに生きる街”という川崎の一面を知ってほしいと思っています。それが今回のカルッツかわさき大会の最大のテーマとさせていただきます。
 それ以外にもHEAT-UPではビッグマッチに毎回やっております障害者支援も実施致します。障害者支援に関しては、今回は30名雇用したいと思います。時給1000円で最大5時間の労働、内容としましては会場設営・チラシの折込と配布、チケットのもぎり、会場内の案内などです。4月の新百合ヶ丘大会で挑戦しました、障害者の方とのリング設営もカルッツかわさき大会でやろうと考えています。その他に、障害者の方の無料招待・車椅子席の設置。こちらの方は田園調布学園大学の和先生ならびに和ゼミの方に担当していただきます。
 そして青少年育成についてです。こちらの方は毎回やっておりますように、高校生以下の無料招待、それに加えて、稲田堤にあるHEAT-UP道場のキッズクラスの発表会をカルッツかわさきでやります。ただいま二名のキッズが参加することになっておりますので、是非楽しみにしていて下さい。あと、キッズアンケートも実施したいと思っています。子供たちがどんなことを僕らの大会で感じて、どんな感想を持ったのかを直接聞いて今後につなげたいと思っております。
 さらに、市民ボランティアを幅広く集めたいと思います。カルッツかわさきは大きい会場なので、養生シートなどの設営がとても大変です。今回は地元の照明をやっているファンズアスリートクラブさんにも協力していただいて、結構豪華な照明が入る予定でおります。HEAT-UPは本当にギリギリでやっておりますので、ファンズアスリートクラブさんも『田村くんがいいことやるんだったら協力するよ。そのかわり手を貸してくれ。設営を一緒にやってくれたら照明持ってくよ』と言っていただいたので、照明などの設置ですね。それの方のボランティアを募集したいと思っております。
 最後は、市民の健康づくりに役立ちたいと思いまして、僕らHEAT-UP道場ではプロレスクラス、柔術クラス、寝技クラス、ミット打ちクラスがあるんですけども、生徒さんの発表会をカルッツかわさきでやりたいと思います。目標を持つことで、運動する意欲だったり、道場に来る意欲も引き出してあげて、健康づくりに役立てられたらなという思いで 発表会を開催致します。キッズクラスによるプロレスの試合を2試合、アマチュアの総合格闘技2試合、一般プロレスクラス1試合。こちらの5試合を開場してすぐ17時から行いたいと思いますので、ぜひ生徒さんの試合を楽しんでいただけたらなと思っております。
 以上、6月23日カルッツかわさき大会の概要となります。この大会は、川崎市の市民、レスラーが一体となって川崎の魅力を発信する大会にしたいと思っていますので、ご期待下さい!よろしくお願いします!」

 続けて、カルッツかわさき大会の全カードが発表された。

障がい福祉青少年育成チャリティー大会
『川崎炎上シリーズ~カルッツの乱~』
日時:2018年6月23日(土)
開始:18:00
会場:神奈川県川崎市・カルッツかわさき

▼開幕!カルッツかわさきサミットⅠ~~日印プロレス同盟vs名古屋~ タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺宏志/バリヤンアッキ(インド)
vs
ノリ・ダ・ファンキーシビレサス/伊東優作(DEP)

▼がんばれ!川崎ヒーローズ!子供たちに夢と希望を! 6人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・カワサキ/イナダマン/高梨将弘(DDT)
vs
PSYCHO(フリー)/CHANGO(フリー)/石田慎也(スポルティーバ)

▼我闘雲舞提供試合
※詳細後日発表

▼カルッツかわさきサミットⅡ~世界が震える性戦~ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤田峰雄/飯塚優/井土徹也
vs
ニック(シンガポール)/グレッグホー(シンガポール)/レッド・イーグル(ポルトガル)

▼カルッツかわさきサミットⅢ~ド根性的国際交流の巻~ 8人タッグマッチ 30分1本勝負
ガッツ石島(GOING-UP)/マスクドミステリー(GOING-UP)/大谷譲二(GOING-UP)/室田渓人(GOING-UP)
vs
近藤“ド根性”洋史/ジューケン(イギリス)/ジェフマン(香港)/ケヴィンマン(香港)

▼HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)
vs
【挑戦者組】田村和宏/藤波辰爾(ドラディション)

▼HEAT-UPユニバーサル選手権試合 60分1本勝負
【王者】兼平大介
vs
【挑戦者】阿部史典(BASARA)

 カード発表を受け、各選手・スタッフがそれぞれの意気込みを語る。

近藤「タイトルにもあるように、テーマは『ド根性的国際交流』ということで。今回対戦相手の4人組はGOING-UPというHEAT-UPの別ブランドの選手なんですけども、戦い方も武骨といいますか荒々しくバチバチとしたファイトなんです。僕の方ではド根性という名前の通り熱くバッチバチの試合が大好きなんですけど、冷静に考えると危ないなと思って。せっかく外国人選手も招待して楽しくやろうと思っているのに、この四人組は『武骨だ!武骨だ!』つって、ホントにせっかく招待した外国人に『日本のプロレスはクレイジーだ』と思われても嫌なので、いい部分で熱いところは伝えたいと思うんですけど、僕がちょっと間を取りまして、親善大使ではないですけど、しっかりと外国人選手との友好的な架け橋になりたいなと思いまして、僕はこのジューケン選手、ジェフマン選手、ケヴィンマン選手の側について、この川崎で国際交流……ド根性的国際交流をしまして、熱く楽しく激しく試合をしたいと考えております。ラブ&ピースでは無いですけど、ド根性&ピースで交流していけたらなと思います」

井土「今回外国人選手との対戦をさせていただくにあたり、自分もちょっとプロレスファンだった頃から一番好きだった選手が外国の選手で、プロレスラーになってからも日本のプロレスとは違った物を持つ外国の選手と戦えることが自分はすごく貴重な経験だと思うので、しっかりとHEAT-UPで習ったことを外国人選手にぶつけて勝利を掴み取りたいと思います」

てっしー手島「僕は生まれが山口県周南市なんですけど、ちっちゃい頃から長州力選手がすごく好きで、この世界に携わるようになったんですけど、川崎市には16年住んでいたんです。そのへんに6年、多摩区に6年、そして8年間国際交流センターから歩いて5分位のところに住んでいたんです。国際交流センターって具体的に何するところなのか全然分からなかったんです。僕は中原区と多摩区を行ったり来たりして、川崎に二箇所しか住んでいないのに、大好きなプロレスでその架け橋になる場所に僕が携われるというのは感慨深いですね。今回掲げている国際交流というテーマは、障害者雇用ですね。僕たちが少しずつやってきたことが国際的につながる一歩になるのではないかと思います。是非来て下さい。よろしくお願いします!」

 続いて、カルッツかわさき大会でタッグ王座を争う王者・新井健一郎が会見会場に登場。
 スーツを着た田村に対し、アラケンはスウェット姿と対照的な服装での登場となった。

アラケン「えぇ、見ての通り、チャンピオンとして非常にみすぼらしい格好で来てしまいまして、その点ではHEAT-UPさんにハメられた気分ですね。なぜ『スーツで来てください』という連絡をくれなかったのか。……まあ、俺自身も気を抜いてたけどね。せっかく結構予想以上にマスコミの方に集まっていただいたんで喋らせてもらいますけど。
 今回タッグマッチ、タイトルマッチ組まれて、藤波辰爾が入ってものすごいやりがいは感じてますけどね、そこに至るまでの経緯が軽すぎるっていう。HEAT-UPっていうのはSTYLE-Eの頃から続く俺と田村和宏の抗争の歴史だと思うんですけど、なんか今回……5月5日、我々SMOKEY CRIMINALが近藤&風戸を破って防衛して、なんかその会場で試合直後に俺の相方のヒデちゃんが、最前列の子供を泣かしてしまったと。
 ……そりゃあ、泣かせますよ。ヒデ久保田ですもの!新井健一郎ですもの!SMOKEY CRIMINALだもん。子供の一人や二人泣かせないと俺ら仕事になりませんよ。俺は『ナメられてたまるか』って気持ちでいつもリングに上ってんだ。そんなことは想定の範囲内でしょう。でも、それはそれで終わったことかなと思ったら、この間の新百合ヶ丘大会で、田村の口からね、『女の子泣かせやがって!俺が必ずベルト取り返すって約束したんだ!』って。……なんかそこじゃねぇだろって。そりゃあ、あってもいいですけどね、俺とヒデちゃんは手口はどうあれ、HEAT-UPのタッグ戦線を引っ張ってきたという自負はあるんで、そこに対して何もないっていうのは。それ以前から田村和宏はこの一年タッグ戦線ではハッキリ言って何も実績を残していない。挙句の果てにチンコプロレスの藤田峰雄をパートナーにして、子供にキャッキャ、キャッキャ笑われて。そんな人間が、上手いこと藤波辰爾を利用して、まんまと挑戦権をゲットしやがったんだ。『ああ、汚ねぇな』っていうのしか無いですよね。ヒデちゃんとも以心伝心なんでね、同じ考えだと思いますけどね、彼の口からも直接聞いてみたいもんですね」

田村「先程、新井健一郎から経緯は丁寧に説明してくれたんですけど、このHEAT-UPというのは青少年育成もやってますし、子供たちに夢や希望を、そしてプロレスの良さを伝えたいと思ってやっております。その中で、怖い思いをさせてはいけない。この間の御殿場大会で、ヒデ久保田が幼い少女を泣かせました。それはHEAT-UPとしては許せないこと。ここはやっぱりタッグのベルトに関しては、若手が育ってきたので若手に育って欲しいので若手に獲ってほしいという想いは一番ありますけど、HEAT-UPの秩序を守るためにはここは僕が行かなきゃいけない。そのために挑戦表明しました。必ずね、この藤波さんという力強いパートナーが居ますので、藤波さんともベルトを巻いて、HEAT-UPをまたさらに世間の方に広めていきたいと考えています」

アラケン「……子供たちに怖い思いをさせてるって。俺はもううんざりしてるんだよ。世の中のこういうさぁ、子供たちの支援とかわかるけどさぁ。今の世の中見てみろよ。みんなスマートフォン最優先でよぉ。HEAT-UPのお前らだってスマートフォンずっとみながらタラタラ歩いてんだろ、どうせ。眼の前に子供が来たって道すら譲らねぇ。駅の階段降りて立って眼の前にちっちゃい子供や妊婦さんが居ても気付きもしねぇ。
 今の、世の中全体に対して言えることですけど、なんか……軽いですよねぇ。結局コイツらが支援だなんだって言ったって、リング上でやってるときだけなような気がして。尚更俺の気持ちはドンドンやさぐれていくっていうか。
 ……この会見のコメントを、動画でも配信するんでしょう?俺達が泣かせた女の子も見ることでしょう。あの時泣かせたお嬢ちゃん、申し訳なかったね。ヒデちゃんはここにいないけど、心の底から謝るよ。だけどな、もしお嬢ちゃん、君が道を歩いてて急にお腹が痛くなってうずくまってたとしても、HEAT-UPのおにいちゃんたちは多分、スマートフォン見ながら歩いてて君の存在に気づかずにすれ違っていくよ。下手したらヘッドホンもしてんだろ。俺はそういう姿を見てきたよ。だけど、俺はこんなナリをしてるけど、俺はそんな風に歩いたことはないよ。おじちゃんは、君の異変には真っ先に気付くから。さぁ、お嬢ちゃん!川崎はどっちを応援するかな?ねぇ、田村さん。ベビーフェイスっぽく返してくださいよ」

田村「この間の大会を見ていただいた方には分かると思うんですけど、子供たちの声援がね、どっちのほうが多かったかって。僕らが今まで見えないところでやってきたことが声となって現れたんです。言葉だけじゃなくて、僕らは行動をしてきたんです。新井健一郎の言葉は予想でしか無い。僕らは、見えないところでコツコツと子供たちのために寺子屋をやってきました。その結果が、会場にいる子供たちの声援だと思うんで、それは皆様が判断してください。僕らが子供たちの倒れているところをスマートフォン見て素通りするかは、皆さんが判断していただければと思います」

アラケン「せっかくなんでもう一個いいですか?せっかく藤波辰爾が俺らのベルトに挑戦するわけだから。俺らはこのベルトを必死に守ってきましたよ。藤波さん、貴方は今までゲスト枠だったから私達も今までは紳士的に対応してきたけど、私達もこのベルトだけは絶対に失う訳にはいかないし、貴方にもなにかしらのリスクを背負ってもらいたいですよね。マスコミの皆さん、これ藤波家にはなんも相談してないけどね、俺はフライングしますよ。
 ありとあらゆる手段を使って俺たちは必ずこのベルトを守る。俺たちが勝ったら、その瞬間に音響スタッフにはマッチョドラゴンのカラオケバージョンをかけてもらうぞ。藤波辰爾にはその場で歌ってもらう。俺らの勝利が宣言されたその瞬間から歌ってもらうぞ。俺、見たぞ。お前三又又三の番組で、三又又三と二人で仙台のどっかのスナック行ってよ、お前マッチョドラゴン歌ってたよな?ということは、歌えるんだよな?!NGじゃねぇんだよな?!えぇ?!必ず歌ってもらうからな。じゃないと俺はやんねーから」

田村「ちょ……ちょっと待って。俺と藤波さんの共通点。……歌が苦手だ」

アラケン「そんなことは分かってるよ(笑)」

田村「藤波さんのためにも俺は歌わせない!俺は歌が苦手な人の気持ちがよく分かる!絶対歌わせない!」

アラケン「絶対歌わせる」

田村「絶対歌わせない」

アラケン「絶対歌わせるぞ」

田村「逆に藤波さんが出なくても俺一人で勝てるくらいのコンディションを保っている。道場が出来て毎日練習して一人でも行けるくらいだ。絶対藤波さんにそんなことはさせない」

アラケン「お前も歌が下手なのか?お前の歌声なんて聞いたことねーからアレだけどよ、じゃあこうしよう。藤波辰爾にはマッチョドラゴンを歌わせる。そして、お前には……そうだな。誰も覚えちゃいないと思うがな、あの木村健悟がな、誰かおねーちゃんとユニットでデュオ・ランバダって歌をランバタブームのときに歌ってたんだよ。それを、なんだったら伽織夫人も来ていることでしょう。伽織夫人と田村和宏でデュオ・ランバダも歌ってもらいましょう。これマジだぜ。絶ッ対勝つよ俺はホントに!」

田村「絶対に歌わない。歌が苦手な人の気持ちはよく分かる。人前で歌うなんてもっての外だ!」

アラケン「いや、藤波辰爾はレコードデビューもしてるだろ。藤波家に怒られたって俺は構わねぇ!」


 続いて登場したのは、カルッツかわさき大会のメインイベントでHEAT-UPユニバーサル王座を争う王者・兼平大介と、挑戦者・阿部史典。
 兼平はジャケット姿、阿部はコスチューム姿とそれぞれが思う“正装”での登場。

阿部「はじめまして、プロレスリングBASARAの阿部史典です。この前の新百合ヶ丘大会で言ったんですけど、正直チャンピオンのノリさんが兼平さんに負けるとは思ってなかったんで、そこはビックリしたんですけど、兼平さんの実力というか、兼平さんが持ってるものからしたら、自分は納得はできるんですけど、リングの上で『ノリさん、優作さん、名古屋の仲間がやられたから俺が行く』とは言ったんですけど、それ以上に今の自分なら行けるだろうという自信があったから行ったというのが一番ですね。
 自分もこのベルトに対しては色々思うところがありますし、HEAT-UPに一番最初に上がったのは二年ちょっと前くらいなんですけど、最初は試合もないセコンドから媚びを売ることから初めて、一生懸命働いているフリをして媚を売って、『どっかのいい若手がいないかな』というときに使ってもらえるような感じで初めて使ってもらったところから始まったんですけど、そこからこのベルトをめぐる争いっていうのはずっと近くで見てきて、新井さんと田村さんだったりとか、そこから自分がお世話なった田村さんと岩本さんの試合、石田さんと田村さんのタイトルマッチ、(ロッキー)川村さんと田村さんの試合だったりとかを一番近くで見てきて、『このベルトに絡みたいな』って思ってたのが一番なんですけど、実力とか実績とか勢いだけで言っても、なんですかね、周りを納得させられないところもあると思うんですけど、今の自分がどこまで来たかはわからないですけど、HEAT-UPの中で今の自分が言っても大丈夫だろうという自信が満ち満ちたのが、この間の5月17日でしたね」

弥武アナ「(小声で)16日です……」

阿部「あっ、間違えましたね。満ち満ちてませんでしたね(笑)5月の16日に『これ俺が行っても大丈夫だろう』と思いましたし、『獲れるだろう』と思ったんで挑戦表明しました。カルッツかわさきというところで、去年だったらそうですけど、後楽園ホール大会だったら田村さんと兼平さんがやって田村さんが勝って、とどろきアリーナだったら田村さんと(鈴木)みのるさんがやって、田村さんが締めて……っていう画は、もう去年見たんで。
 やっぱり、それを一番近くで見ていたのは自分と兼平さんだと思うし、一番近くで見ていた我々としてはHEAT-UPが挑戦してるんだから、自分たちがもっともっと追い込んで挑戦したいなと思ったので、そこで一番いい場所だったのがカルッツかわさきだったんで、去年とは違う画を、HEAT-UPが一年でどれだけ変わったのかという画を、このカルッツかわさきで、自分と兼平さんでメインを締めて……もちろん最後は自分が締めるんですけど、それでちゃんと見せられたらなと。まだ喋りたいんですけど、これ以上喋ると兼平選手が喋ることを奪ってしまうので、一回抑えますね」

兼平「ようやくこのベルトを獲れて、最初の防衛戦がカルッツかわさきで。HEAT-UPのベルトを最初に作ったときに“ユニバーサル”っていう意味が、全世界だったり全ての人という意味が込められているベルトなんです。そういう意味で、今回試合順とか阿部選手が挑戦表明したときには分からなかったんですけど、カルッツかわさきで世界の人がこの試合を見るという状況でこのタイトルマッチ、ユニバーサル選手権が出来るという意味では最高の舞台が整ったのかなと思います。
 阿部選手も言っていましたが、『HEAT-UPは田村さんの団体で、BASARAは木髙イサミさんの団体というイメージが強い』という言葉……逆にそれを聞いたときに、心に響かなったと言うか、僕の中では時代は動いているというか、それとは全然別のところで自分の時代というか、新しいものを作っていきたいという気持ちが強いので、ものすごく勢いと才能がある阿部選手が挑戦してきて、彼と試合ができるというのは僕は願ったり叶ったりです。HEAT-UPの最先端を全世界の人に見てもらういいチャンスだと思います」

――阿部選手、その格好で来た意味は
阿部「正直な話なんですけど、去年くらいの会見くらいからスーツを着ないかたちで始めた所、引っ込みがつかなくなってしまいまして。コスチュームだったりとか、次の日はお坊さんの格好だったりとか、死に装束だったり、様々な格好で会見の際に挑んできたんですけど、今日は準備期間が足りなかった。苦肉の策でコスチュームで来たんですけど、コスチュームというのは正装ですからね。スーツって、持ってないかも知れない。というかもう身体にはまらないかもしれない。ピチピチのスーツで来るよりは……スーツなんてFUCKですよ。社会不適合者ですから(笑)スーツなんて違いますよ。我々は社会不適合者ですからね。スーツなんて着る必要がないので、これが我々の正装です」

――お互いの警戒する点は
兼平「ハッキリ言って、僕なんかよりもプロレスの才能も技術も器用さも圧倒的に阿部くんの方が上だと思ってますけど、でも、ここでは言わないですけど、僕には阿部くんにない部分が一つだけありまして。だから僕はその武器さえあれば勝てると思っています」
阿部「自分は兼平さんにない武器を160個持っているので必ず勝てると思っています

――兼平選手、先程阿部選手の『HEAT-UPは田村和宏の団体、BASARAは木髙イサミの団体 』という言葉が響かなかったと言っていましたが、兼平選手の武器というのはその自信に裏打ちされたものなのでしょうか
兼平「僕も後楽園の前……前に田村さんとタイトルマッチやった前くらいのときは、少なからずそういう意識は持ってたんですけど、タイトルマッチで負けて、僕の中で違う心境に変わったというか、一つ吹っ切れた部分がありまして、そこから、そこを気にしてやっていくよりも自分で新しいものを作っていた方がいいんじゃないかと思いまして。元々B型なんで人のことに興味がないというのをもあるんですけど(笑)人のことはどうでもいいというか、それが僕の普通の生き方で、自分のことを一生懸命やろうと思ってやっているので。そういう結果ベルトも獲れたので、その生き方を貫いていきたいと思います」

――阿部選手は前回の大会で「全国のくりくり坊主のために戦う」と言っていましたが、兼平選手はなんのために戦うのでしょうか
阿部「敵みたいな質問しますね(笑)」
兼平「阿部選手がいきなり挑戦表明してきて、『あぁ。いい感覚してるな』と僕は思ったんです。こういう舞台で挑戦表明してくるというのは、普段からアンテナ立ててないと出来ないことだと思うので。何回も言ってるんですけど、ホントに僕が手書きでデザインして作ったベルトなんで、ホントにガチで僕が似合うようにデザインしたんです。そのときのイメージで坊主は描いてなかったんで」
阿部「ちょ、ちょっと待ってくれよ(笑)初代は新井健一郎でしたよねぇ?!ド坊主じゃないですか!」
弥武アナ「(小声で)初代決定戦が田村和宏vs新井健一郎で、新井選手は敗れてしまっています」
阿部「新井健一郎、巻いてない?!でも坊主の新井さんの気持ちも背負ってますから!新井さんド坊主ですよ。新井さん巻いても似合わなかったんですね~」
兼平「スキンヘッドですからね彼は」
阿部「……あっ、これ『スキンヘッドで来い』みたいなやつだ(笑)あ~、これそういうことかぁ。6月スキンヘッドで来いみたいなそういう感じだ(笑)
 スキンヘッドってのは、やったことない人にはわからないかも知れないけど、生活に凄まじいくらいの弊害があるんですよね。まず、スキンヘッドにするには、慣れてない人は床屋に行かなきゃいけない。五厘で刈ったあとに、さらに泡入れて剃らなきゃいけないんですよね。頭が皮膚になるわけですよ。家に帰ってお風呂入るときにTシャツを脱いだら、皆さんのような凡人の人たちにはわからないかも知れないですけど、普通はTシャツ脱いだ瞬間にスルッと取れるんですよね。でも我々スキンヘッドは、脱ごうとした瞬間に引っかかって首が持っていかれそうになる。首を怪我しそうになるわけですよね~。
 スキンヘッドってリングでもそうですけど、DDTという技を受けたときとか受け身を取るんですけど、少なからず防御としてあらゆる受け身を取るときに少しポイントを抜いてたりするんですけど、しっかりとマットに頭にグリップされることで威力が倍増するので、決してスキンヘッドにはしたくない。
兼平「スキンヘッドにするかどうかは任せます
阿部「……くやしいなぁ~これ(笑)これまずいなぁ~(笑)」
兼平「でも、僕が入場して阿部くんを見てスキンヘッドじゃなかったら、ガッカリですよね」
阿部「ニワトリのトサカみたいな髪型しやがってねぇ!このベルト獲ったら、ホントにあらゆる団体に持っていって、どこの団体にも持っていって、名古屋にも持っていくし、北海道にも、鹿児島にも、韓国にも持っていくし。私自身がユニバーサルなので、これを色々な所に持っていって『なんのベルトなの?』と言われたときに『HEAT-UPのベルトですよ』と答えて自分自身が足を運んで言えるような存在になりたいと思います。……かぁ~、これ最後締めましたね!」

――前回の新百合ヶ丘大会で、ノリ選手が勝っていても挑戦表明をしていましたか?
阿部「ノリさんが勝ったら、やっぱり名古屋でやりたかったんですよ。でも、カルッツってのがずっと頭にあって、自分はずっとずっとこのベルトに絡みたかったんで、美味しいタイミングで行きたいハイエナみたいな。性格がちょっと曲がってるんで。『このタイミングで言ったら次新百合だよあ』とか考えてて、ノリさんが勝ったら勝ったで、勝つと思ってたんで、名古屋でやろうと思ってたんですけど、兼平さん実力がスゴイので、ノリさんが負けてしまった瞬間に『これすごい良いタイミングだな』と思って、兼平さんが自分から『カルッツで』って言ってくれたんで、よかったですよね」


――阿部選手が机に置いている土瓶の意味は
阿部「(兼平の前に置かれたベルトを指して)置いてあるから自分も置きたいじゃないですか」

 最後に、再びHEAT-UP所属の選手が会見会場に集結。

――カルッツかわさきという会場の印象は
田村「この間もカルッツかわさきの館長と対談をしたんですけど、去年できたばかりですごく綺麗なところです。あと、館長が私達の福祉活動の監修をしてくださっている田園調布学園大学の和(かのう)先生の元・同僚ということで、親しみが湧く方で、カルッツかわさき側も、そういうプロレスイベントも沢山やっていきたいというお話をいただきましたので、定期的にやっていければなと思っております」

――外国人住民による物産展については、最終的に何店舗くらいの出展を予定していますか
田村「6,7くらいは出したいなと。招待選手が6,7名なので。一つでも多くの国の方と交流を持ってプロレスを知ってほしいなと」

――『川崎の魅力を世界に発信する』というお話が出ていますが、カルッツかわさき大会、とどろきアリーナ大会から先の話はまだ出ていません。その先の野望・将来的な目標は
田村「頭の片隅にはあるんですけど、とにかく生き残るのが精一杯なので、とどろきまで行きているかどうかも正直わからないので、まずカルッツかわさきを成功させなければ明日はないので、とにかくこの大会を成功させることで頭がいっぱいですね」

――障害者支援、青少年育成ということで招待するという話が出ましたが、全体の規模は
田村「全体では招待含めて1000人入れたいですね」

――現在キッズクラスには何人くらい、そして何歳から何歳までの生徒さんがいるのでしょう
田村「キッズクラスと分類しているのは小学生までなんですけど、今小学生は3名います。3年生、5年生、6年生かな。5年生&6年生の二人に、僕と近藤先生で戦います。絶対にケガをさせないように……発表会なので」
近藤「女子中学生の子もいるんですが、その子を教えている女子レスラーとの試合も予定しています」
田村「あと、一般プロレスクラスの方には、一人耳の聞こえない中学生がいまして、今井絵理子さんの息子さんなんですが、うちの道場に通っていただいています。一般の生徒さんたちと一緒にやるにはまだ危険で、身体もできてないので、僕らとやろうかなと思ったんですけど、すごくやる気があって。将来WWEの選手になりたいと……HEAT-UPじゃなくて(笑)」
近藤「メッチャ練習してますね」
田村「メッチャ練習してるので、一般生徒さんとコミュニケーショをとる意味で、一般生徒さんの発表会の方に入れました」
近藤「これは本人の意志です。本人に聞いたんですけど、一般のプロレスクラスに出たいと言うことで」
田村「今井さんはすごく心配そうな顔をしています」

――外国選手は様々な国からやってきますが、てっしー手島レフリーはその試合を裁くことになったとして言葉が通じないかもしれない選手に対してはどう裁きますか
てっしー「その場で決めるしか無いですよね。結構日本語しかしゃべれない人が海外に行くと身振り手振りで大丈夫というので、それは伝わるのではないかなと」
弥武アナ「基本英語でプロレスは伝わるんで大丈夫じゃないですかね」

――そうなると一発芸は
てっしー「ちょっと考えます(笑)」

――藤波選手とのタッグで万が一敗れた場合、歌うことになってしまいましたが大丈夫ですか?
田村「勝てばいいんですよね。道場で練習するしか無いです。道場で練習してるんで今は無敵だと思ってるんで」

――逆に向こうが負けたら何を要求しますか
田村「まず、子供たちにベルトを持って帰りたいだけなので、別に相手に何かを要求することはないです。子供たちのためにしっかりチャンピオンになりたいです」

――カルッツかわさき大会への意気込み
田村「『川崎の魅力を世界に発信する』という壮大なる構想がありますので。私は川崎を勝手に背負って世界に発信して、そして2020年の東京オリンピックでは、川崎に外国人の方が多数来ていただけるように頑張って、行く行くは親善大使に(笑)ド根性と一緒に 倭の国・日本を広めて行きたいと、そこまで行きたいと思っております」

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