【試合結果】3・11 PANCRASE STUDIO COAST大会 井上雄策vsトム・サントス 田村一聖vs堀江圭功 瀧澤謙太vsハルク大城 福島秀和vsTSUNE 八田亮vs前山哲兵 安永有希vs秋葉太樹 荻窪祐輔vs倉岡幸平
『PANCRASE 294』
日程:2018年3月11日
開始:16:00
会場:スタジオコースト
観衆:1978人(満員)
【本戦】
▼第1試合 フライ級 3分3R
○荻窪祐輔(K-PLACE埼玉格闘技道場)
判定2-1
●倉岡幸平(蒼天塾)
▼第2試合 フライ級 3分3R
●安永有希(東京イエローマンズ)
2R 0分59秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○秋葉太樹(総合格闘技道場reliable)
▼第3試合 ストロー級 5分3R
○八田 亮(ストライプル オハナ)
1R 4分49秒、肩固め
●前山哲兵(AACC)
▼第4試合 バンタム級 5分3R
●福島秀和(BLOWS)
判定3-0
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)
▼第5試合 バンタム級 5分3R
○瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)
2R 2分05秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●ハルク大城(VOS GYM)
▼第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○田村一聖(KRAZY BEE)
2R 1分28秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●堀江圭功(ALLIANCE)
▼第7試合 メインイベント ライト級 5分3R
●井上雄策(リバーサルジム川口REDIPS)
2R 2分10秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○トム・サントス(Team Brazilian Thai)
【第24回ネオブラッド・トーナメント1回戦】
▼第1試合 ストロー級 3分3R
○御代川敏志(パラエストラ八王子)
判定3-0
●阿部竜二(パンクラスイズム横浜)
▼第2試合 ストロー級 3分3R
○野田遼介(ALLIANCE)
判定3-0
●友澤ピンキー貴仁(和術慧舟會 駿河道場)
▼第3試合 フライ級 3分3R
○鈴木千裕
1R 3分00秒、TKO(グラウンドの肘打ち→レフェリーストップ)
●水谷健人(AACC)
▼第4試合 フライ級 3分3R
●廣中克至(RBアカデミー)
1R 2分09秒、腕十字
○猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)
▼第5試合 フライ級 3分3R
○平岡将英(KRAZY BEE)
判定3-0
●聖王DATE(Team DATE)
▼第6試合 フェザー級 3分3R
○亀井晨佑(パラエストラ八王子)
不戦勝 (塩津が試合前検診でドクターストップとなったため)
●塩津良介(パラエストラ広島)
▼第7試合 フェザー級 3分3R
○小島勝志(STYLE PLUS GYM)
1R 2分11秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●松川“ショットガン”直裕(TEAM SHOTGUN)
PANCRASE初参戦のサントスが井上を破りタイトル戦線に躍り出る!田村が新星・堀江に勝利し元王者の意地を見せる!砂辺が室伏を“ボコボコ”宣言!
第1試合
荻窪は2012年よりパンクラスに参戦。2014年にはネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級で優勝している。スマートなイケメンだが、ファイトスタイルは“ど根性”。時に泥くさいほどの情熱をもって闘うのが身上だ。コンスタントに試合を行ってきたが、2016年は3連敗。昨年はDEEPとの対抗戦で安谷屋智弘と闘い勝利を納めたものの、12月には曹竜也に敗れている。今回は今年最初の試合。是非とも勝ち、勢いをつけたいところだ。
対する倉岡はパンクラス2戦目。昨年7月の初参戦では中村龍之から判定勝利を挙げているが、プレリミナリーファイトだったこともあり、まだ馴染みは薄い。ここで勝利し、アピールしたい一戦。
1R。体を振りながらローを放つ荻窪。お互いパンチで出るが、まだ様子見か。左ハイキックを放つ荻窪。倉岡の蹴りにタックルを合わせるが、これは切られてしまう。
ローを蹴る荻窪に対し、倉岡はアッパーから中に入ってボディ連打。距離感が巧い。倉岡のハイキックを潰すようにバックを取る荻窪だが、倉岡がヒジを入れて入れ替える。
離れると、荻窪はパンチを振っていくが、終了。荻窪は今ひとつリズムに乗れていない印象。
2R。荻窪は体を振りプレッシャーをかけていく。倉岡がパンチを入れたところで荻窪がタックル! 片足を抱えケージへ押すが、倉岡は耐えて倒れない。離れると、荻窪はパンチからタックルに入る。倉岡は首を抱えて上になり殴る。しかし荻窪、根性で返した! バックマウントからチョーク! しかし極まらず、荻窪が殴って終了。荻窪が徐々にペースをつかみ始めたか。
3R。荻窪はパンチからタックルに入る。片足を抱えるが、倉岡はテイクダウンさせず離れる。荻窪は、タックルは成功していないがパンチのタイミングが良くなり、ヒットさせていき、倉岡が鼻から出血。
しかし荻窪は再度タックル。倉岡が入れ替え、片足を取って荻窪に尻もちをつかせる。しかし荻窪は絡みついていき、腕十字を狙う! しかし決まらず、倉岡が逆にバックマウントからのパウンド。ここで終了。
判定は2-1で荻窪が勝利。辛勝とはいえ、嬉しい1勝だ。しかし、作戦があったのかもしれないが、もう少しパンチで攻めるところを見たかった。次戦では殴り勝つ荻窪が見られるか、期待したいところだ。
第2試合
安永は修斗を経て2011年よりパンクラスに参戦。同年のネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級を制した。2012年にはタイトルマッチにも挑戦するなど、快進撃を続けてきた。しかし、2016年後半から不振が続く。「負けると負のスパイラルに陥ってしまう。まず1勝できれば、いい波に乗れる」と話していた安永。迷いがあり、いろいろ工夫してみてもうまく噛み合わなかったという。今回は迷い道から脱出できるか。
対する秋葉は 2015年よりパンクラスに参戦。大阪大会で闘ってきており、東京でナンバーシリーズに出場するのは今回が初めてだ。昨年7月は大阪大会で獅庵に敗れており、東京でのし上がっていくためにも、いい勝ち方をしてアピールしたいところだ。
1R。お互いにプレッシャーをかけ合う。秋葉のパンチで安永がフラッシュダウンも、すぐに回復。秋葉は踏み込むフェイント。安永タックルからテイクダウンを決めるが、秋葉はすぐに立つ。立ち際に安永がパンチ。安永はさらにタックルからテイクダウン! しかし、秋葉が上となりパウンド。秋葉はここで攻め込まずすぐに立つ。安永がタックルからバックを取り、上になったところで終了。
2R。安永が回りながらジャブ。パンチがヒットし秋葉フラッシュダウン! しかしすぐに立つ。秋葉がパンチに入ってきたところに安永がタックルを合わせる。テイクダウン! さらにサイドにつくが、立つ。秋葉は鼻から出血している。安永は再びタックルを試みるが、読まれている。前に出てきた秋葉にタックルを合わせようとする安永だが、秋葉のヒザがジャストミート! ダウンした安永に秋葉がかぶさりパウンド連打! レフェリーが止めた。
秋葉は東京進出初戦でKO勝ちを収めた。今後、東京でどこまでのし上がっていくか楽しみな選手だ。
安永はまたも勝利をつかめなかったが、工夫のあとが感じられた。まだアジャストしていないようだが、さらなる精進を期待したい。
秋葉「初めまして!神戸から来た秋葉太樹です。まだまだ強くないですが、これからランキングに入っているバケモノみたいに強い選手たちを倒していきます! また東京に来た時は、よろしくお願いします」
第3試合
八田のパンクラス初参戦は2016年6月、砂辺光久との対戦だった。ZST王者としてパンクラス王者に挑んだが、3RでTKO負け。しかし「七色のサブミッションを持つ男」と言われる動きを遺憾なく発揮しインパクトを残した。
昨年は2勝2敗の結果だったが、グラウンドで会場を沸かせることのできる選手として認知されて来ているのではないだろうか。今年初戦ではどんな動きを見せるか。
前山も2016年よりパンクラスに参戦。参戦以来3連勝し、4戦目では井島裕彰に敗れたものの、目まぐるしいグラウンドの攻防で会場を沸かせたのは記憶に新しい。八田とは噛み合いそうな一戦。競り勝って連敗は避けたいところだ。
1R。先に飛び出した前山。八田は粘り強く足を狙っていくが、前山が上に。八田はカカト、ヒジを落としながら三角絞めを狙う。前山は胴を抱え、押していく。しかし八田はアームロック狙い。腕を捉えたままサイドに移行していく。前山は回るが、八田は離さない。さらにバックマウントに移行し、腕十字を狙うが、これは極まらず。しかし、これでは終わらず、そのまま肩固めへ。前山がタップ、八田が一本勝ちを収めた。
八田「ストライプル オハナの八田亮でございます。ようやくパンクラスのリングに馴染んで来たところで、闘い方がわかって来たので、(初戦では)砂辺さんに負けちゃいましたけど、王座を狙っていきたいと思います!あと、格闘技だけでなく飲食も頑張っております。パンクラスでは屋台が出ていますけど、僕もブースを出したいです。酒井さん、いかがでしょうか?」(酒井代表が「メニューはあとで相談しましょう」と許可)
砂辺光久あいさつ
4月15日、「PANCRASE 295」で室伏シンヤ(SUBMIT MMA)の挑戦を受ける砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/初代ストロー級王者)がケージイン、観客にあいさつした。
砂辺「ご無沙汰しています、砂辺光久です。年末(※RIZINにてキックルール4 人制トーナメントに出場、藤田大和に敗退)はあんな感じになっちゃいましたけど、パンクラスに戻って来ました。次戦は元修斗のチャンピオンです。前は八田選手をZSTチャンピオンとして迎え撃ちましたが、同じ感覚でやります。パンクラスの王者として修斗の王者をボコボコにしたいと思います。この会場になって2大会目ですけど、酒井さん、まだフルハウスになってないですよね? 4月は初めてのフルハウスにしたいです。みなさん、ぜひ見に来てください」
第4試合
石渡伸太郎を頂点とするバンタム級は、上田将勝、ハファエル・シウバ、ビクター・ヘンリーら強豪がひしめく。その中で、5位につける福島と8位のTSUNEが激突。両選手ともに上田に敗退、福島はヘンリーとも闘っているが勝利を挙げることができていない。今後、ひとつ上に上がるためには、お互いに絶対負けられない一戦。一歩先を行くのはどちらになるか。
1R。リーチ差がある福島が飛び込んでパンチ。TUSUNEは右フック。福島は距離を保ちながら中に入るタイミングを窺う。フェイントをかけ合う。TSUNEが前に出て左右パンチ。右が入り福島フラッシュダウン! しかしすぐ立つ。TSUNEはパンチからタックルに入りケージへ押し込む。福島は引き込んで首を狙うが、これは無理。TSUNEが首を抜くと立つ。福島は飛び込んでパンチを打つが、TSUNEもパンチをヒットさせる。
ジャッジは三者10-9でTSUNE。
2R。プレッシャーをかけるTSUNE。福島はタックルにいくがTSUNEは切って付き合わない。今度はTSUNEがタックル、テイクダウン! 福島はガードから三角絞めを狙う。TSUNEは立って猪木アリ状態に。福島が蹴り上げ、TSUNEがローで終了。
ジャッジは三者10-9でTSUNE。
最終ラウンド。TSUNEが片足タックルからケージへ押すと、福島は潰し、横三角。TSUNEは脱出して立つが、鼻から出血している。パンチを打っていく福島。TSUNE片足タックルからテイクダウンに成功。福島は三角絞めを狙うが、これは無理。両足を上げてTSUNEを持ち上げようとするが、脱出できない。動けない福島。足で持ち上げ投げるようにして体勢を変えチョーク! さらにバックマウントから首を狙う。TSUNEは前に落とすと立ってかぶさり、殴ったところで終了。
ジャッジは三者29-28でTSUNE。
福島は3Rで追い上げるも及ばず。
第5試合
瀧澤は空手をバックボーンに持ち、骨太な攻めが身上のホープ。昨年はDEEPとの対抗戦(8月)で北田俊亮にTKO勝ちし、パンクラスの意地を見せた。しかし、11月の次戦ではアレッシャンドリ・シルニのパンチで鼻を負傷し、無念のTKO負けを喫してしまった。今回はスッキリしたいところ。
大城は参戦歴が意外と古く、2012年よりパンクラスに上がっている。2013年にはネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝を果たしている。2016年よりバンタム級に変更、昨年は2連勝している。今回はランカーの瀧澤を倒し、一気にランキング入りを目指したい。
絶対王者・石渡伸太郎のRIZIN参戦により、これまでとは違った活況となりそうなパンクラスのバンタム級。両者ともに、“上”を虎視眈々と狙う。
1R。身長差のある両者。瀧澤はまず蹴りで様子を見る。大城は飛び込んでのパンチ、瀧澤は前蹴り、サイドキックなど足を使っていく。パンチを打ち込む大城に対し、瀧澤は踏み込んでの蹴り。距離を保ちながらパンチも打ち始める。さらにヒザ、バックキック、ミドルと多彩な技を見せ会場を沸かせる。しかし、大城も退くことなく飛び込んでパンチ連打。瀧澤は飛び込んできたところにパンチを合わせようとしているか。大城が距離を縮めてパンチを打ったところで終了。
2R。瀧澤がバックスピンキック! さらにパンチを振っていく。前蹴り! しかし大城も出て行き右フック。滝沢も飛び込んでのパンチ。さらにボディ。大城のパンチをかわし、右パンチがヒット! 大城が後方へ吹っ飛ぶ。瀧澤がパウンドを打ち込むと、レフェリーが試合を止めた。
瀧澤「押忍! 前回、負けて悔しい思いをして、さらに誕生日(※11月16日)に発表されたランキングが5位から9位に落ちてしまい、メンタル的にも落ちてしまいました。でも、これから上にいる選手と闘っていって、今年中にベルトを巻きたいと思います」
第6試合
田村は2008年修斗でデビューした後、UFC、ROAD FCを経て2015年よりパンクラスに参戦している。2016年4月には牛久絢太郎を破りフェザー級暫定王者に。昨年3月、ナザレノ・マレガリエと正王者の座を懸けて闘うも敗退。現在は無冠だが、昨年11月には鈴木琢仁を完封し、健在ぶりを見せつけた。
一方の堀江は2016年よりパンクラスに参戦。空手をバックボーンに持ち、柔術も経験している。昨年のネオブラッド・トーナメントウィナーであり、6戦6勝3KOの実績を誇る超新星だ。
果たして、田村が高い壁となるのか、堀江が下克上を果たすのか。
1R、プレッシャーをかけ、お互いを窺う両者。堀江は体を振ってフェイントをかける。堀江の右パンチで田村がバランスを崩すがすぐに立て直す。お互いに、ステップを止めるなどフェイントをかけ合う。田村がオーバーハンドの大きいパンチを出すと、堀江はうまく入りボディブロー。田村が組みに行くが、堀江は切る。終了間際にお互いパンチを出すが、ヒットはせず終了。
ジャッジは三者10-9で堀江を支持。田村は手数が少なく、様子を見て終わった印象。
2R。堀江がローから飛び込んでのボディブロー。田村は中に入らずロー。距離を測りながらパンチを打ち込む! 堀江は距離を取ろうとするが、田村はパンチを出しながら追う! 堀江のパンチで田村は一瞬グラつき膝をついたがすぐに立ち、さらにパンチ連打、堀江ダウン! すかさずパウンドを落とす田村。堀江はなんとか立ち上がろうとするも立てず、レフェリーが試合を止めた。
試合前、田村は「俺は高くて分厚い壁になります。そうじゃなきゃ、下は育たない。若い子もツメあとを残したいと思っていると思うけど、こっちも違う意味でのツメあとをつけるつもり。俺がしっかりはじき返しますよ」と語っていた。その言葉通り、元王者の意地を見せつける結果となった。
試合後、マイクを渡されると「俺、マイクは別にいいんだけどなあ」と苦笑いしながら「クソ強いチームメイトと日々トレーニングしていたら、これくらい当たり前にできないといけない。また一歩一歩頑張ります」と話した。
試合翌日、34歳の誕生日を迎える。今後については「今年は3試合するのが目標。いい試合をして、いい勝ち方をして、その後いい展開になったらいいと思う。俺は“年末”なんて言いませんから(笑)」と語っていた田村。 “ベルト”の言葉こそ出さなかったが、再びタイトル戦線に食い込んでいく気満々だ。
第7試合
井上は2010年修斗新人王に輝いたが、仕事などの都合で総合から3年半ほど遠ざかっていた。しかし、「巌流島」を経て昨年4月にパンクラスでMMAに復帰。打撃で倒しての2連勝中だ。
対するサントスはパンクラス初参戦。昨年、100万ドル(約1億円)争奪ROAD FC世界トーナメントベスト8に入っている。HEATでは岸本泰昭も破っており、さらにはキックボクシングでも活躍している実力者だ。2戦でランキング2位となった井上だが、真価を問われる試合となる。
1R。お互いローを打ったあと、井上が思い切りのいい左フック! サントスもパンチを返す。井上がパンチを打つと、サントスは自分の胸を叩き「効いてない!」とアピール。井上がローからパンチを打つと、サントスは左右を打つ。右のパンチが強い! 井上はパンチからの飛びヒザ蹴りなど思い切った攻撃を見せる。サントスの強烈な左右フックに対し井上は組みつき、首相撲にとらえてヒザ連打。サントスは離れるが、バランスを崩して尻もちをつく。すぐに立つと、井上は右ハイキック。そしてパンチを出しながら中に入っていくが終了。
ジャッジは二者10-9サントス、1人が井上を支持。サントスのパワーと打撃、井上の豪胆さを感じたラウンドだった。
2R。足を踏み込んでプレッシャーをかける井上。サントスはミドル、ジャブ。井上もパンチで前に出るが、サントスの右をもらいグラつく。しかしそのまま組んでパンチ。さらに離れて打ち合うと、サントスの、右で井上がダウン! しかし、井上はすぐに立って大きくパンチを振っていく。しかし、サントスのアッパーがヒット。さらにアッパーをもらい井上ダウン! サントスはすかさずパウンド、レフェリーが試合を止めた。
井上は圧されながらも退かずにせめ続けた闘志が素晴らしかった。これで出直しとなってしまったが、必ずまた上がってくることだろう。
サントスは2位をKOしたことで一気にタイトル戦線へ躍り出た。今後に注目していきたい。
<ケージ上コメント>
トム・サントス
「日本の皆さん、パンクラスの皆さん、こんばんは。今日はこのリングで闘えて夢がかなった。見てくれている全ての人、そしてチームメイトに感謝したい。私がここへ来たのは、チャンピオンになるためです。次回はぜひタイトルに挑みたい」
(写真・文/佐佐木 澪)