桜庭和志が新グラップリングイベント『QUINTET』を発表!第一回大会は両国国技館で開催!「サッカーチームでも野球チームでも全然構いません」

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 1日、都内にて桜庭和志が立ち上げる新グラップリング・イベント『QUINTET』についての会見が行われた。

 QUINTETは、5人1チームで闘う団体戦であり、5vs5の勝ち抜き戦方式で行われる。団体戦がドローの場合には代表戦を行う完全決着制となる。
 消化不良決着や消極的膠着を避けるためにヒールホールドを禁止、クロスガードにも制限を加えるというルールを設定し、明瞭な試合展開を目指すべく「お客さんに伝わる試合を目指します」と桜庭は語る。
 また、コスチュームは柔術着などではなく、各チームごとにラッシュガードとハーフパンツをデザインし、アパレル面を強化したスタイリッシュな競技にしていくという方針も語られた。
 大会最高顧問には元文部科学大臣であり衆議院議員の馳浩が就任。初回大会は両国国技館で行われ、AbemaTVで生放送されるという万全の布陣だ。

 会見に登場したのは、『TEAM HALEO』の桜庭和志、所英男、中村大介、マルコス・ソウザの4人。(同チームのジョシュ・バーネットは欠席)


桜庭「どうも桜庭です。皆様お忙しい中、またお足元が悪い中ありがとうございます。これから雪が降ると言うので帰りはホント足元が悪くなるかもしれないので気を付けてください。この度僕が初めて主催イベントをやるということで、皆様にご協力いただき、ラバーランドという会社を設立しました。ご賛同いただいた株主の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。今後はグラップリングのイベントを柱に、アマチュアの育成にも力を入れ、世界のスポーツ界の発展に少しでも寄与できればと考えています。このあとイベントの詳細を発表させていただきますが、今年は日本での開催を皮切りに三回のイベントを予定しています。今のところグラップリングの人気の高いロンドン、アメリカでの開催を考えています。また、アマチュアの大会も準備を進めていて、日本全国、さらに世界各国でQUINTETの競技スタイルが広まっていくことを目指しています。そして第一回目のたいかいのぼくら五人のチームスポンサーになっていただいたHALEOさんにも大変感謝しています。HALEOの名前を背負って僕ら五人でめいいっぱい闘いたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」


所「所です。今回チームHALEOに桜庭さんから声をかけて頂いて、チームに入れて頂いて本当に嬉しく思っております。団体戦というのをやるのは初めてで、とても想像するだけで楽しみなんですが、チームの方に迷惑をかけたくないなって気持ちはすごく強いです。世界の大きな選手と戦うことになることになると思いますが、身体の小さい自分が溌溂と動いて、盛り上げられたらなと思います。よろしくお願いします!」


中村「夕月堂本舗という道場をやっております中村大介です。今回こういうすごいワクワクするような大会のメンバーに選んでいただきまして、ホントに15年間腕十字にこだわり続けて本当に良かったと思っています。試合の当日も今まで通り自分の理想とするプロレスリング、腕十字を狙ってどんどん盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」


マルコス「皆さんこんにちは!マルコスです!(日本語で)桜庭選手のチームに入れてすごくうれしいです。ここからもっと練習を重ねて頑張ろうと思います!」

 各メンバーが挨拶を行った後、VTRにて格闘技有識者の見解として、宇野薫や増田俊也、芸人の品川祐などのコメントが紹介される。品川祐はマルコス・ソウザの下で柔術を学んでいる旨が語られる。

 続けて、桜庭の口からQUINTETのルールについての説明が行われた。

桜庭「ルールは大雑把な感じで決まっては来ているんですけど、5人の総体重が420kgか430kgくらい、選手に負担をかけない自然な体重で出来ればと思っています。柔術連盟の会長さんの中井祐樹さんにルールについて相談しているところで、レスリングや柔道、柔術系の人たちにも思い切り戦えるようにしていきたいと思います。基本はヒールホールドは分かりづらいので禁止しようかなというのと、クロスガードはしてもいいんですけど、時間制限しようかなと考えています。ムエタイで肘打ちあるじゃないですか。ムエタイの肘打ちとか首相撲は強いと思うんですけど、ヒジでカットしたりっていうのは分かりづらいと思うんですよ。そういうのでK-1ルールが出来たと思うんですけど、見てるお客さんにわかりやすく伝わりやすいように考えています。クロスガードもやってもいいんですけど、時間無制限でやるわけじゃないので、時間を制限してっていうのは考えてますね」

 続けて、レスリング界の見解ということで、VTRにてソウル五輪金メダリストの佐藤満、アトランタオリンピック銅メダリストの太田拓弥のコメントが紹介される。異種格闘技戦による技術交換や、個人戦とは違った団体戦の魅力が語られ、QUINTETの理念を支持。
 
 ここで、第一回大会が4月11日(水)に両国国技館にて開催されることが発表されると、VTRにて大会最高顧問の馳浩のコメントが紹介。

馳「これからグラップリングの面白さを楽しんで理解されて楽しんいただけるように慣ればいいなと思います。キャラクターが違うんですよね。例えば、首を攻めるのがうまかったり、足を攻めるのが上手だったり、寝技っていうのは四方八方からの攻めと守りが瞬時に入れ替わるという複雑な体重移動が理解されるようになれば、チェスのような、将棋のようなポジションの取り方というのを楽しんでもらえるのかなと。マインドゲームと言ってもおかしくない魅力があると思いますね。団体戦ならではの楽しみがあると思いますし、一人の選手が何人倒せるのか、逆にチーム全体を考えてどこで引き分けに持ち込むのかという、そういった楽しみもあっていいのかなと。桜庭君は今まで寝技や総合格闘技の世界でパイオニアア的な役割を果たしてきたと思うんですよ。今回QUINTETに参加する選手は、色々なタイプ、出身、スポーツの方が来てほしいんですね。違ったものがぶつかり合う楽しみ、それをグラップリングの中でわかりやすく表現できるといいと思いますから、ここはIQレスラー桜庭の腕の見せ所じゃないかなと期待しています!(笑)秋田商業高校レスリング部出身!頑張れよ!」

 馳のコメントを受けた桜庭は「大先輩なんで……ありがとうございます(笑)」とコメント。
 そして、本日の会見を欠席したTEAM HALEOのもう一人のメンバーであるジョシュ・バーネットからのコメントがVTRにて紹介される。

ジョシュ「QUINTETに関わっていることにとても興奮している。桜庭さんと僕だからね。みんな桜庭がチームの顔というイメージが有るだろうけど、僕が彼の相棒というよりも、彼が僕の相棒だと思っている。どっちにしても僕らが持つ技術を全部出し切るよ。素晴らしいチームだし、絶対に優勝してみせるよ。QUINTETを見るしか無い!会見に参加したかったけど、コーチとして忙しかったんだ。これからのスター選手を育成するためにね。僕のコーチングスキルは最高だということを証明するため、両国国技館で最高のイベントを提供したい」

 ジョシュ・バーネットをチームメンバーとして迎えることについて、4人がそれぞれコメント。

桜庭「ジョシュとは何回か軽くですけど練習したことあるんですけど、色々な練習方法だったり、例えばアキレス腱固め一つでも色んなパターンを知ってるんで、結構体もでかいんで、 結構いい感じの仲間になれると思いますね」

所「団体戦ということで、こんなに頼もしい方はいないなって感じで思っています。嬉しいなあって」

中村「さっきも言ったんですけど、(ジョシュは)自分の理想のプロレスを持っていまして、それがジョジュ・バーネットが持っているキャッチ・アズ・キャッチ・キャンというものを自分も理想としているので、その辺を勉強したいと思っております」

マルコス「(ジョジュが)チームに入ることはとても嬉しいと思っています」

 続けて、他の参戦チームの詳細が発表。
 『JUDO Dream Team』として、北京オリンピック金メダリストの石井慧、ユン・シンドク、チョン・プギョンの参戦が発表。
 これを受けてJUDO Dream TeamのコメントがVTRにて紹介される。

石井「石井慧です。今回はこのようなオファーをしていただきありがとうございます。僕は今、クロアチアで血の滲むような練習をしております。激しい練習をするあまり、たくさん汗をかき、それが原因で乾燥肌になってしまいました。今回は抜き試合のチーム戦ということで、僕がこれを経験したのは高校生の時で、その試合が僕が一番嬉しかった勝ち試合です。やはりチームで闘うというのは個人戦には無い感動や喜びがあると思います。僕は元々堅実に闘うタイプで、個人戦のときはポイントを先に取ったら守ったり、あまり冒険しなかったり、『勝てばいい』という感じだったんですけど、チーム戦のときは、自分の前が獲られたりしたら無理してでも自分が取らないといけない。チームが負けそうだったら無理してでも一本獲らなきゃいけない。自分の負けが直接チームの負けにつながってしまうというのもあり、個人戦にない駆け引きがあると思います。そこも一緒に見てもらえれば面白い と思います。前で獲られたら、後ろが焦って取りに行く。それで焦ってるから逆に取られやすくなるとか、チーム戦にはあると思うんで。そういうとこどもチーム戦として面白いんじゃないかなと思っています」

ユン「僕の兄弟である尊敬する格闘技選手、桜庭和志選手がQUINTETを開催します。とても楽しみです。ワクワクしています。五人の選手が推薦により一つのチームを作る団体戦では、どの選手がどのチームを選ぶかみなさんも想像してくださいね。私は桜庭選手から最強チームを作ってくれと頼まれました。僕も試合に出るようにと言われています。現在は地球上から最強の選手を集めています。みなさんも期待していてください。ありがとうございます」

 続いて、『SAMBO Dream Team』の参戦が発表。
 チームプロモーターのドナタス・シマナイティスのコメントがVTRで紹介される。

ドナタス「グラップリングというと柔術ばかりが注目されるが、サンボも強力な関節技を持つ格闘技だ。QUINTETでは世界を驚かせる戦いを見せる」

 最後に、『POLARIS Dream Team』の参戦が発表。
 POLARIS代表のマット・ベンヨンからのコメントがVTRで紹介される。

マット「我々はQUINTETに向けて最強のチームを結成しました。まず、一人目の参戦選手は、グレゴー・グレイシー。桜庭和志と闘うにはグレイシーは絶対に必要だ。桜庭選手とグレイシー一族には長い歴史がありますからね。今回はグレイシー一族からグレゴーに参戦してもらう。グレゴーもとても燃えている。彼は桜庭選手とはもちろん、他の選手と対戦するのも楽しみにしています。二人目は、ダン・ストラウス。彼はホジャーから黒帯を許されている。POLARISに何度もでているので日本で闘うのを楽しみにしている。最高のチームになっていると思う。POLARISチームは絶対に優勝するよ」

 このVTR収録後に参戦が決定したというチャールズ・ネグロモンテ、グレイグ・ジョーンズが紹介されると、「POLARISチームの残り一枠に加わりたい」と希望している大物格闘家のコメントとしてVTRが流され、会見冒頭でQUINTETについての見解を述べていた宇野薫が登場。宇野は「(QUINTETに)出たいですね!チームPOLARISで!(笑)」と笑顔。

 桜庭は「まさか(宇野が)出たいと言ってるとは思わなかった」と苦笑し、宇野がチームPOLARISで参戦することについて、チームHALEOの四人が協議を開始。「ジョシュの意見も聞かないと決定できない」という結論を出し、笑いを誘った。

 最後に、QUINTETのイベント及び映像制作のプロデュースを担当する佐々木敦規氏かがコメント。


佐々木「佐々木敦規と申します。格闘技については古くは95年のK-1から携わらせていただいておりまして、その縁で色々極真空手三ですとか村田諒太さん、井上選手を中心とするボクシングの方だとか、プロレスもやらせていただいたこともありますし、プロレス・格闘技については昔からお付き合いさせていただいていました。私は元々テレビマンですので、テレビマンとしての務めで、あまり広く知れ渡っていない文化に対して広くライトユーザーに伝えていくのが自分の役目だと思っています。今は『ももいろクローバーZ』だとかのアイドルグループの演出なんかもやらせていただいている中で、沢山の人に知ってもらうためにはどうすればよいかということに関してはこれまでにずっとやってきたことですので、そういった形で自分の力がそういう方向に向けばいいなと思っています。今回こうしたグラップリングのQUINTETというイベントに関しましては、場内の演出と、中継イベント番組制作などに携わらせていただきます。とにかくQUINTETの
魅力・面白さを丁寧にたくさんの人たち、ライトユーザーにも見てもらえるようなカルチャにしていきたいと思っていますので、強いとかカッコイイとか、それから面白いとか色んな要素が詰まっているエンターテイメントのショーが出来るように頑張っていきますので、よろしくお願いします」

ここから質疑応答が開始。

――桜庭選手、トーナメントなのですが、優勝した場合何か賞金などの優勝賞は考えていらっしゃいますか?
桜庭「デコピン!チーム全員からデコピンをする!(笑)……いや、ちゃんと考えてますよ?(笑)賞金だったりとか……」

――今までのグラップリング大会の歴史を考えると、両国国技館というのはすごく大きな会場ですが、敢えて大きな会場にした理由は何でしょう。また、そこでは見やすい工夫はどのようなものになるのでしょう
桜庭「それは……相撲とか見てて多分両国は見やすいと思うので……まあ、そこしか取れなかっただけですけど(笑)なんとか頑張って。……多分上からこう見る感じなんで、すごく見やすいとは思うんですよね。あとは僕らが分かりやすいように動くというか、そういうのもありますし」

――桜庭選手、4チームの組み合わせの発表はどのような形で行わるのですか
桜庭「それは考えてますね」

――すべてこれから考える?
桜庭「うっすらというか……結構考えてるんですけど、色々案がありまして。あれがいいとかこれがいいとか。一気に出していくのが良いのか、一人一人出していくの良いいのかとか どっちがいいのかなっていう感じで。柔道式だと一気に五人ボーンって出るじゃないですか。でもイベントのことを考えると一人一人出していくのがいいのかなとか、次は誰が出てくるんだというのもありますし」

――延長で代表戦になった場合の決着方法は?
桜庭「決着方も考えて入るんですけど、代表戦は取りきるまで行くか、時間を決めちゃおうか、そこもちょっと色々考えてますね」

――ヒールホールド禁止に関して、分かりにくいというのはどの辺を指すのでしょう
桜庭「見てるお客さんも分かりづらいし、やってる方も力の加減で膝がぶっ壊れちゃうんですよね。一応ですけど、トーナメントでやるつもりなんで、選手がぶっ壊れちゃうと五人チームが四人になっちゃったりするじゃないですか。そういうのも考えて、ヒールホールドはちょっと……ホント力の加減でホント膝がぶっ壊れやすいので、そこだけは無しにしてもらいたいなと」

――主に怪我防止の視点が大きい?
桜庭「そうです。ヒールに入るのが上手い選手なら、ヒールから別のパターンに行くというのも出来ると思いますし」

――所選手、全選手の中でも最軽量になる可能性がありますが、大きな選手とどういうふうに戦っていきますか?
所「自分も大きな選手と試合させていただいたりとか、練習させてもらったりしてて、なかなかやっぱり、5kg、10kg大きいと勝つのが難しくなってくるというのが分かってて。まずは一本取らせないという闘いをして、自分もHALEOチームに入れていただいたからには、強い試合も頭に入れて、頑張って、結果一本獲れてれば最高だなって感じですね」

――4選手に質問ですが、出場選手が発表されましたが、それぞれ興味のある選手は
桜庭「僕は一応全員興味があって、みんな柔道チームだったり、POLARISチームって、なんとなく大雑把なイメージは着いてるんですけど、一人一人闘い方は違うと思うので、そういう意味では全員に興味がありますね」
所「どの選手もやっぱり大きくて強いっていうのあると思うんですけど、僕はサンボの選手って試合をしたことがあまりないので、すごく技術的にも興味がありますのでやってみたいなというのはあります」
中村「自分もサンボの選手ってホントやったことないんで、自分が好きだったRINGSとか、コマンドサンボとかを見てきたんで、体験したいというのはあります」
ソウザ「特定の誰かというのはあまり考えないようにしています。今集中しているのは、自分のベストを尽くすこと。チームメンバーやサポートしてくれるみんなのためにベストを尽くしたいと思っている」

――今年、このあとイギリスとアメリカで大会を行うという発表がありましたが、それは今回発表されたこのチームで回っていくのですか?
桜庭「いや、大会ごとにチームが変わる可能性はあります。増えるかもしれないし。チームHALEOはこのままですけど、アマレスのチームとかが参加したりする可能性もありますし、別のチームが参戦する可能性もあります。少しずつ増えていけば色んなカラーが出て面白いかなと思うので。……あっ、サッカーチームでも野球チームでも全然構いませんので(笑)バスケットボールチームでも良いんじゃないですか?面白くなればいいと思いますんで(笑)」

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