【試合結果】12・5 WAVE新木場大会 大畠美咲&飯田美花&志田光vs浜田文子&長浜浩江&朱崇花 桜花由美vs春日萌花 米山香織vsチェリー 宮崎有妃vs野崎渚 水波綾vs旧姓・広田さくら
- 2017-12-6
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Weekday WAVE vol.112』
日時:2017年12月5日(火)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:163人
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【OBASAN NEXT】1回戦 10分1本勝負
△水波綾
時間切れ引き分け
△旧姓・広田さくら(フリー)
▼延長戦 時間無制限1本勝負
○水波綾
1分2秒 ホットリミット→片エビ固め
●旧姓・広田さくら(フリー)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【OBASAN NEXT】1回戦 10分1本勝負
△宮崎有妃(フリー)
時間切れ引き分け
△野崎渚(フリー)
▼延長戦 時間無制限1本勝負
○野崎渚(フリー)
2分40秒、ドルミル→レフリーストップによるTKO勝ち
●宮崎有妃(フリー)
▼メンズWAVE 15分1本勝負
○竹田光珠(666)
7分48秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●後藤恵介
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【OBASAN NEXT】1回戦 10分1本勝負
△米山香織(フリー)
時間切れ引き分け
△チェリー(DDT)
▼延長戦 時間無制限1本勝負
○米山香織(フリー)
0分50秒 春夜恋を切り返してのエビ固め
●チェリー(DDT)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【OBASAN NEXT】1回戦 10分1本勝負
△桜花由美
時間切れ引き分け
△春日萌花
▼延長戦 時間無制限1本勝負
○桜花由美
1分47秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●春日萌花
▼スクランブルWAVE 30分1本勝負
○大畠美咲/飯田美花/志田光(魔界)
13分40秒 スカイブルー・スープレックス・ホールド
浜田文子/●長浜浩江/朱崇花
大畠への次期挑戦者を極めるOBASAN NEXTが開催されるも大畠は勝愛実とPURE-Jでの王座戦を決定?!
第1試合
桜花由美の提案により開催されることになったOBASAN NEXTトーナメント。大畠美咲より先輩の8選手がエントリーし、今大会で1回戦、12・17新木場で準決勝&決勝を行う。優勝者は12・29後楽園大会で大畠が持つRegina di WAVEへの挑戦が決まっている。
1回戦第1試合は、水波綾vs旧姓・広田さくら。元GAEA JAPANの先輩・後輩の対戦だ。グラウンドの攻防のなか、先に足を取った広田。それだけでファンは驚嘆の声。水波がロープを掴んで一旦ブレイクとなる。今度は水波がヘッドロックで絞り上げる。さらにショルダータックルを放つが、広田もすぐにアームホイップ。水波もやり返していく。
いつもとは違う試合運びの広田だったが、場外戦のあと豹変。「ちょっと待ったーーー! うっかり真面目にやるところだった。オマエはいいかもしれないけど、こっちはオバサンな上に産休明け。先輩・後輩あるからな。ちょっとは付き合え!」とロープ渡りへ。アームホイップから619。そしてへナーらサンセットを狙うも、踏ん張る水波。逆にバックを取る水波は、お尻に噛みつきショートレンジラリアットへ。
たまらずブレイクした広田。バックブローで反撃にかかるが、水波がラリアットでカウント2。残り1分から広田がウラカンラナ。お互い、ラリアットをくぐり合う。最後まで決め手を欠き、時間無制限の2カウントルールへ。
すでに体力を消耗した様子の広田。ゴングと同時に奇襲を仕掛けるが、水波がフロントキックで迎撃。丸め込みの応酬はいずれもカウント1。後頭部へのラリアットを放った水波が走るも、広田がフラフラドーンで迎撃。キックアウトされると、ときめきメモリアル→ボ・ラギノールで攻め込むが……水波がホットリミットで3カウント! 準決勝戦に進出した。
<試合後コメント>
水波綾
「広田さんなんでね、本当に知ってる人は知ってるかもしれないですけど、広田さんがいなければ、私、こうやってプロレスラーとしていまやってなかったので、そういったものもあり、あとGAEAのときには稽古つけてもらいましたし、いまこんな強くなりましたというものを伝えたかったし、でもやっぱり広田さんも勝ちに来る広田さんも凄く強いなって思いましたね。去年まで、2年間NEXT出ていますけど、いままではレジーナに出るためにただ勝たなきゃいけないというもので、このNEXTトーナメントに参加してました。今年に限っては、それは前提にあるんですが、トーナメントでどの人とシングルあたっても、今日の広田さんみたいにやっぱりここに賭ける思いは去年と違って強いなっていうものがあるし、次、野崎ですけど、野崎もこないだ秒殺で負けているんでね、私は虎視眈々とこのチャンスを狙ってたんで、その借りを倍にして返してやろうっていう気持ちで今はいますし、なんと言っても去年はまずはレジーナになった。なりましたからね。このまま勝って優勝すれば、また去年と同じように年末、レジーナ戦ということで。まあ、狙いますよ。そのためにNEXTに出ていると思うので。このまま行けばまた、私はレジーナになって、2018年はレジーナとして書き初めをやりたいと思います。去年の12月29日も自分がレジーナになりました。次、NEXT優勝して、レジーナ挑戦して、また12月29日に自分がレジーナになって、インスタ映えするようなレジーナチャンピオンになってやる! いくぜ!」
第2試合
1回戦第2試合は、宮崎有妃vs野崎渚のKUSO ONNA NIGHTのユニット対決。こちらも元NEOの先輩・後輩の間柄。また野崎の復帰後、初のシングル対決となる。
立ち上がりは慎重な両者。しかし早速宮崎が恥ずかし固めで精神的ダメージを負わせる。主導権を得た宮崎は野崎の痛めた右ヒザ、右肩を集中攻撃。苦戦を強いられた野崎だったが、なんとかドルミルに持ち込みたい。何度もトライするが、ニアロープなどに阻まれる。
宮崎のムーンサルトも自滅に終わり、残り10秒。ラストチャンスに賭ける野崎はドルミルの体勢に入ったが、ここでドローのゴング。延長戦へと突入する。
ゴングと同時に野崎がビッグブーツ。これは宮崎がかわす。野崎がコーナーに登ると、宮崎が追いつき雪崩式ブレーンバスター。キックアウトした野崎は串刺しビッグブーツからドルミルを狙うが、脱出した宮崎がラリアット。リップロックからの首固めはカウント1。すかさず外道クラッチを狙うが、野崎がかわしてドルミルで捕獲すると、宮崎の意識がなくなったため、Tommyレフェリーが試合を止めた。
<試合後コメント>
野崎渚
「1回戦、そうですね。宮崎さんとシングル、復帰後初めてだったので。でもなんか、試合の途中でフラッシュバックしましたね。でもやっぱトーナメントなので絶対勝ちたいという思いがあったので、勝ててよかったです」
——準決勝は水波。
「水波ですか。来た。水波、また試合したいと思っていたので、また眠らせてあげたいと思います」
第3試合
後藤恵介の今回の相手は、666で今年デビューしたばかりの竹田光珠。後藤にとって初勝利のチャンスである。
序盤は様子を見る両者。エルボーのラリーから竹田がガットショット、サッカーボールキックからスリーパーで捕獲する。自力で後藤がエスケープ。竹田は逆水平チョップから後藤を踏みつける。後藤もボディースラム2連発からセントーンを投下。逆エビ固めへ。
ブレイクした竹田はその場ドロップキックから串刺しエルボー。ブレーンバスターでカウント2。後藤もカウンターのバックフリップ、エアプレーンスピンからのバックフリップでカウント2。コーナーに登るも、竹田がデッドリードライブ。
しかし、ブレーンバスターは後藤も首固めで切り返す。逆さ押さえ込みは竹田が顔面ドロップキック。エルボーの打ち合いで激しくやり合うも、竹田が投げっぱなしジャーマンからダメ押しのジャーマンSHで3カウントを奪った。
第4試合
続く1回戦は、米山香織vsチェリーのゴキゲンBBA対決。ベテランの域に入っている2人の対戦は、騙し合い、読み合いの攻防で白熱することに。
互いに場外カウントアウト勝ちを狙うなど、省エネ勝利を狙う当たりはさすがベテラン! チェリーに至っては石黒レフェリーを巻き込み、勝利へ執念を見せるが、決め手を欠き、これもドローとなった。
延長線。ゴングと同時にチェリーがクロスボディー。カバー合戦となり、チェリーのダブルリストアームサルトはカウント2。米山のジャパニーズ・レッグロールクラッチを未遂に終わらせたチェリーが春夜恋を狙うが、切り返した米山が2回戦進出を決めた。
<試合後コメント>
米山香織
「チェリたんとのゴキゲンBBA対決は、裏の読み合いになって、やっぱり難しい相手だったんですけど、ここを勝ってゴキゲンBBA代表として、オバサンNEXT優勝したいと思います!」
——準決勝は桜花戦
「桜花は、たびたびよく当たるんですけど、ビッグブーツに注意して勝ち進んでいきたいと思います」
第5試合
桜花由美の呼びかけで開催された今回のOBASAN NEXT。発起人でもある桜花としては絶対に負けられない試合となった。またタイトル戦線に縁がない春日にとっても、これは千載一遇のチャンスでもある。
握手を求める春日の手を張った桜花が、ゴングと同時にビッグブーツでカウント2。ダイビング・サンマドロップからクロスフェースで捕獲する。ブレイクされると串刺しビッグブーツへ。先制に成功した桜花だったが、春日もフットスタンプで執念を見せる。ここぞという時にしか見せない、場外へのフットスタンプを投下した春日。桜花をギリギリまで追い込むも、桜花が粘りきりドロー。延長戦へと突入する。
ゴングと同時に桜花がビッグブーツ。かいくぐった春日が丸め込みを連発。エビ固めの応酬となるがいずれもカウント1止まり。このピンチを脱した桜花は垂直落下ブレーンバスターからのビッグブーツでトドメを刺した。
<試合後コメント>
桜花由美
「イタイ。メッチャイタイ……。春日のカラダは軽いっちゃ軽いんですけど、凄いんですよフットスタンプが。メッチャ、背中痛い。お腹も痛い。苦戦しました。ここまで苦戦するとは思ってなかったです。2、3分で終わると思った。春日も意地があると思うので、私に『オバサン』と言われて超ムカついたらしいんで、その腹いせかもしれないです、今日の試合は。でも、いつも永遠の23歳ですっていってるアイドルの春日じゃなく、キャリアを積んだイチプロレスラーの春日が見えたんじゃないかと思います。どうなんだろ。わからない」
——次は米山戦。
「米山さん、結構、巧みな技を使うので、惑わされないように気をつけていきたいと思います」
第6試合
メインイベントに出場予定だった山下りながOZ12・3後楽園でノドを負傷。急きょ、志田光が参戦。大畠美咲&飯田美花&志田光vs浜田文子&長浜浩江&朱崇花が行われた。また大畠はPURE−J12・3仙台大会で「興味津々々々々!」と言われた勝を今大会に招待。勝が見守るなか試合へ。
試合は長浜vs飯田でスタートとなる。飯田のエルボースマッシュから串刺しエルボースマッシュが決まる。長浜を孤立させた大畠はボディーアタック、飯田の低空ドロップキックが決まる。ローンバトルを強いられた長浜も焼豚でやり返し、文子と交代。
文子は飯田にケンカキックを連発。朱崇花も加わりボディースラムのリレー。ダブルのエルボードロップを投下する。そしてワキ固めへ。飯田がブレイクすると、朱崇花が側転エルボー、顔面低空ドロップキックで追撃。劣勢の飯田だったが、朱崇花にエルボースマッシュを放って、志田にタッチする。
志田は朱崇花、長浜、朱崇花をコーナーに叩きつけると、大畠→志田で串刺し攻撃。朱崇花のブーメランアタックもかわすと雪崩式ブレーンバスターを狙うが、朱崇花も阻止。そして、ミサイル弾に繋げる。ロープワークをめぐる攻防から朱崇花がブファドーラ。
文子&長浜の合体ボディープレスのあと、文子がカウンターのニールキック。志田も延髄斬りでやり返すと、フランケンシュタイナーからのドロップキック。ブレーンバスターでカウント2。
ようやく大畠の出番となり、大畠が文子に串刺し攻撃。DDT。スイングDDTも放つがこれもカウント2止まり。ならばと大畠はダイビング・クロスボディーを放つが、文子がドロップキックで墜落させると、長浜がミサイル弾で追い打ち。追走式ドロップキックを放つと、すかさず朱崇花&文子のトラースキックから長浜がサクラ落としへ。これはカットに遭う。
長浜のバックドロップを切り返し、攻守を入れ換えると大畠がダイビング・クロスボディーを投下。エルボーのラリーから大畠がバックブロー。かいくぐった長浜がバックドロップホールドに繋げるが、決まらない。もう一度、走る長浜に文子を衝突させた志田。そのままジャンピングニーを放って、文子を排除。
その間に大畠が長浜にバックブローでカウント2。大畠のジャーマンは朱崇花がカット。ならばと飯田が朱崇花のカットにまわる。リング上を大畠vs長浜にすると、改めて大畠がスカイブルー・スープレックス・ホールドで仕留めた。
エンディング
大畠「今日も、私のステキな掛け声で締めようと思うので用がないなら帰ってもらっていいですか」
すると文子がマイクを握る。
文子「今日の後藤の試合見てたら、みんなが頑張っているなかで、後藤。なーんか後藤だけがイマイチ。オマエさ、WAVEでデビューして何年だっけ」
後藤が1年ですと応える。
文子「で、今日相手の選手が何年生?」
後藤が今年デビューだと伝える。
文子「じゃあオマエのほうが先輩ってことでしょ。お客さんどうですか? オマエさ、あの子の顔、見たでしょ。女子の団体にいるからってさ、(相手は)1年生でしょ? 後藤はもう2年生じゃん。GAMIさん、(自分は)男子と試合やってるじゃないですか。コイツと今度の新木場やらせてください。もうそろそろ男子なんだから、しかも練習は男子の団体に参加させてもらってるでしょ? だったらさ、みんなに迷惑かかってるんだよ。もっとウチらを立てなさい。WAVE立てなさい。GAMI社長を立てなさい。だから17日本気で来なさい」
大畠「お疲れさまでした。それではまた違う話になるんですけど、勝! 勝愛実!! 12月3日のPURE−J仙台大会で、勝と対戦して、勝愛実が私に興味津々々々なんだよって言ったので、17日PURE−Jの後楽園でシングルやりたいんでしょ、私と。いいよ。私が持つレジーナのベルトを賭けてやりましょう! いいですよね、GAMIさん! こないだ、このオバサントーナメントだってそっちが勝手に決めたんだから。こっちだって勝手に決めたっていいでしょ? 一応聞いてあげてるんだから、そのぶん譲ってもいいと思いません? いいですよね!」
二上社長「絶対ダメですよ」
大畠「なんで。理由は!」
二上社長「トーナメントやってる最中に、タイトルマッチって。おかしくない、それ」
大畠「おかしくない」
二上社長「いや絶対オカシイ」
大畠「だってこないだの若手のNEXTをやる前も、やりましたよ」
二上社長「前でしょ? トーナメントの最中にっていうのはどうかと思うよう、そういうの」
大畠「17日の勝者でしょ? 12月29日あいてるの?」
勝「その時はJWP……あっ、PURE−Jは」
二上社長「オマエ、自分の団体の名前、間違えてるやないか。その時点でアカンやろ! ナシ!!」
勝「PURE−Jの冬休み期間なのであいています」
大畠「ってことは前のトーナメントの時みたいに、29日の時点でベルトを持ってるほうに挑戦。17日の結果……まあないと思うよ。勝が勝つことない!」
二上社長「絶対ってことはないから無理!」
大畠「でも可能性があったとしても出られるんだからいいじゃん。はいケッテー! いいですね、お客さん!!」
二上社長「お客さんもどうかと思いますよ、そういうの」
大畠「そっちのトーナメントの決め方のほうが横暴でしたよ!」
二上社長「何、言うてるんですか。オバサントーナメント、白熱しましたよね!(歓声が起こる) オバサンの姿凄かったデスよね!!(大歓声)」
大畠「でもこっちのタイトルマッチの方が見たいですよね!(やや弱い反応が起こる)」
二上社長「ほーら!」
大畠「PURE−Jの後楽園大会、お客さんがいっぱいくるからそこでタイトルマッチをしたら、WAVEの大畠美咲、そしてレジーナっていうものの価値が上がりますよっていうのをアピールして! SNSでもいいし、お客さんたくさん入るんでしょ? PURE−J!!」
勝「はい! 12月17日、日曜日、12時からPURE−J後楽園大会に、私が興味津々々々々々々々々々の、大畠美咲のベルトに挑戦するぞー! あと1ついいですか? いつもやってる締めあるじゃないですか。あれ、ダサいんで変えたほうがいいと思います」
二上社長「オマエ、メッチャいいこと言った! 」
大畠「ヒョウ柄のタイツのほうがダサいでしょ! だっさい締めでやらせていただきます」
そして、「WAVEといえば、大畠美咲。大畠美咲といえば、レジーナ。みんな私についてこーい!」で大会を締めた。
<試合後コメント>
大畠美咲&二上社長
——勝選手との試合決まりました。
大畠「そうですね、決めました。もう強行突破です。だって向こうだって勝手にトーナメントやってるんだから。こっちだって勝手に防衛戦やりますよ。一応、こっちにまで呼んで、GAMIさんの前で決定したというのは褒めていただきたいところです」
二上社長「決定はしてないよ」
大畠「決定しました。決定、ケッテー! そんな言うならトーナメント、私、反対しますからね」
二上社長「いやいや。どちらかといったら私のほうが立場は上」
大畠「いやいやいや」
二上社長「大畠には17日、凄いカードしておくねー」
大畠「どうせ大したことないから大丈夫です」
——勝さんとは?
大畠「1回、向こうの興行でシングルやって、そのとき面白いなって思った。こないだのタッグのときも、意識してるなっていうのは感じたので、そうやって気持ちが見える選手はいいなと思うので。そして、私からは後輩を指名しないって言ってたけど、後輩からそういうふうに言ってきてくれたのは今回がはじめてだったので、それは嬉しいなって思いました」