第4回M.I.O 6.19新宿大会 美央vs.中島、アジャ&SAGATvs.石川&猫子、イサミvs.桜花
- 2015-6-19
- 試合
- OZアカデミー, アイスリボン, プロレスリングWAVE, ユニオンプロレス
4団体合同興行第4回「M.I.O」
日時:2015年6月19日(金)
開場:18:00 開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:325人
▼第1試合 女子シングルマッチ 15分1本勝負
○永島千佳世(OZ)
7分37秒 フィッシャーマンバスター→体固め
●世羅りさ(アイスリボン)
▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
大畠美咲(WAVE)/藤本つかさ(アイスリボン)/○尾崎魔弓(OZ)
17分14秒 首固め
●福田洋(ユニオン)/星ハム子(アイスリボン)/宮城もち(アイスリボン)
▼第3試合 4団体代表者4WAYマッチ 20分1本勝負
●ダイナマイト・関西(OZ)
7分19秒 3人がかりで押さえ込む→体固め
○希月あおい(アイスリボン)○チェリー(ユニオン)○小林香萌(WAVE、ASUKA)
▼第4試合 ハードミックストシングルマッチ 30分1本勝負
○木高イサミ(ユニオン)
11分34秒 勇脚・斬→片エビ固め
●桜花由美(WAVE)
▼第5試合 ミックストタッグマッチ 30分1本勝負
○アジャコング(OZ)/SAGAT(ユニオン)
11分21秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
石川修司(ユニオン)/●新田猫子(アイスリボン)
▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
△紫雷美央
時間切れ引き分け
△中島安里紗(JWP)
<延長戦>シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●紫雷美央
2分9秒 ダルマ式ジャーマンスープレックス・ホールド
○中島安里紗(JWP)
美央vs.中島は30分時間切れだったが、両者の希望で延長戦!両者流血の末、中島激勝!
4団体合同興行も4回目!イサミが桜花との一騎打ちに勝利!福田が歌えば尾崎も歌う
オープニング
まずは紫雷美央、ユニオンのナオミ・スーザン代表、OZアカデミーの尾崎魔弓、アイスリボンの藤本つかさ、WAVEの桜花由美がリング上へ。
美央「M.I.O興行ご来場ありがとうございます。まず、大会が始まる前に運営の不手際で、公式に出しております問い合わせのメールアドレスが、ちょっとちゃんと機能しなくなってまして、皆様に御迷惑おかけしてしまい、本日もチケットのトラブルがあったみたいなんでその方謝らせていただきます申し訳ありませんでした。最後の後楽園ホールのやつはさすがにそんな事にならないように気をつけますので皆さんよろしくお願いします。そんなことで本日はいつもどおりご挨拶をお願いします」
スーザン「新宿FACEにご来場の皆様こんばんわ! ユニオンプロレス代表のナオミ・スーザンです。えーとですね、先ほど売店を覗きに行ったんですね。もぎりやってたんで見えたんですけど、すっごい売店わっさわっさと人がたくさん居て、これは! と思ってふと横を見たら、ユニオンのブースだけ誰もいなくて! おー! これはうちがむさ苦しい男子団体だからかなと思ったんですけど、あの、むさ苦しい男の子たち出ますが、試合はすんごい頑張ると思うので皆さんよろしくお願いします! じゃあ可愛い感じの女子団体から」
尾崎「嫌味?(笑)」
スーザン「嫌味じゃないよ(笑)」
美央「そこ急に仲良くなりましたよね(苦笑)。お願いします」
尾崎「OZアカデミー女子プロレス尾崎魔弓です(拍手が起きず)拍手。今日はえーと、私の試合が、ハム子と大畠以外は初〜、初かな?」
美央「え? つっかとも?」
藤本「初ですね」
尾崎「初よ、初」
美央「おー、すごい、なのに福田さん入れちゃってすみません」
スーザン「仲間はずれにしないでうちの子を!」
尾崎「全く未知の世界なんで楽しみにしてます。えー、面白いいい試合をして、メインの美央に繋げたいと思います」
藤本「アイスリボンの藤本つかさです(拍手が起きて)ありがとうございます!」
尾崎「ふざけんじゃねーよ!(藤本を蹴ろうとしてスーザンにとめられる)見た目で決めんなよ!」
藤本「こうやって5人が挨拶するのも定番になってきまして、あと1回なんだなと思うとすごく寂しく感じます。今日は第1試合からなんとメインまでアイスリボン所属の選手が全部出ているので、皆さんうちの団体可愛い女の子いっぱいいるので、是非」
尾崎「おい!」
藤本「是非応援してあげてくださいよろしくお願いします!」
桜花「プロレスリングWAVEの桜花由美です。皆さんこんばんわ。平日の仕事帰りに皆さんほんとにご来場ありがとうございます。今回わたくしの試合は因縁のイサミです。女子と男子のシングルってすごいハンディキャップがあるんじゃないかと思われていますが、私はイサミに勝つ気まんまんです」
美央「イサミさんがTwitterで、桜は散り際が美しいからな、盛大に散らせてやろうと喧嘩売ってましたよ」
桜花「マジ!? おい、あの野郎! あいつの顔をボッコボコに蹴り倒して、私がスリーを取って勝利の雄叫びをあげたいと思いますので、是非! 私の応援をしてくださいよろしくお願いします」
美央「そしてここで皆様にお知らせです。本日から発売されていました私の引退興行、9月20日後楽園ホール大会のチケットなんですが、早々と最前列が完売いたしました! 早い! 本日発売! 休憩時間にも売るはずなのにもうこの時間で完売ということで、ありがとうございます! 皆様の期待をスゲー背負っているなと今ひしひしと感じ、プレッシャーがどんどんかかり、笑顔になりづらくなっております! でも元気を出して、メインイベントしっかりやりきって、中島安里紗から勝ち逃げをしたいと思います! 応援よろしくお願いします! それではM.I.Oスタート!」
第1試合
いま話題の世羅が握手を求めるが、永島が無視してコーナーに戻ろうとすると、背後から世羅が奇襲攻撃。ショルダータックルでなぎ倒した世羅だが、永島はアームドラッグで投げると、ぶら下がり式首4の字固め。さらに世羅の両手を踏んづけた永島は「痛い! 痛い!」と絶叫する世羅に対し、両手にストンピングを落としてから顔面を踏みつける。
怒った世羅は串刺しエルボーを返すと、ランニングダブルニードロップ3連発。しかし逆エビ固めを狙った世羅に対し、決めさせなかった永島はダブルフットスタンプ2連発。世羅がエルボーを叩き込むと、永島もエルボーで応戦。
そこからドロップキックを叩き込んだ世羅は今度こそ逆エビ固め。腕立てする永島だが、世羅は腰を落として絞め上げると、リング中央に引きずり戻してから変形のカンパーナ。さらにセラリズムバスター(=スイング式サイドバスター)で叩き付ける。だが、永島はコルバタで投げるとドロップキック。そこからミサイルキックで吹っ飛ばす。
5分が経過し、ニーリフトで顔面をカチ上げた永島だが、走り込んできたところを肩口まで担ぎ上げた世羅はエアーズロック(=アティテュード・アジャストメント)。続けて串刺しダブルニーアタックからリバーススプラッシュ式ダブルニーを投下。
カウント2で返した永島はブレーンバスターを狙った世羅を変形のカサドーラで丸め込む。カウント2で返した世羅だが、永島はジャーマンで投げる。しかし世羅も走り込んできた永島にカウンターのエルボー。そこからコーナーに登っていくが、追いかけていった永島は雪崩式フランケンシュタイナー。
カウント2で返した世羅は永島のエクスプロイダーをエルボーで投げるが、永島はカウンターのフロントキックを世羅の顔面に叩き込むと、フィッシャーマンバスターで叩き付けて3カウント。試合後、永島が握手を求めると世羅も応じた。
第2試合
西尾美香に先導されて藤本、大畠、そして尾崎が入場。そして尾崎が美央の代わりとなってクローズポーズ。ハム子ともちに先導される形で星条旗を振り回した福田が入場。さらにらぶりーぶっちゃーずの真似をして片膝をついて握手を求めた福田だが、クローズは無視。
大畠とハム子の先発で試合が始まると、笑顔でセクシーさをアピールするハム子。腕の取り合いから投げていった大畠だが、ハム子は前転してからのセクシーポーズ。それを見た福田が「エクセレント!」と叫ぶと、ハム子も「アイラブユー」。しかし背後から大畠がムチ攻撃。
さらにクローズはハム子をロープに貼り付けると、背後から藤本がドロップキック。だが、ハム子がコーナースプラッシュをお見舞いすると、もちと福田も入ってきてトレイン攻撃。そこから3人で前転してからセクシーポーズでアピールするが、観客は無反応。もちはコーナーで藤本の顔面に腹を押し付けると、倒れた藤本の顔面に腹を押し付けてフォール。だが、噛みついてからストマッククローを見舞った藤本はそのままもちを投げていく。
タッチを受けた尾崎はチェーンをもちに投げつけると、腹に噛みついていく。なおも倒れたもちの腹にチェーンを投げつけた尾崎はブレーンバスターを狙うが、首固めで切り返したもち。
5分が経過し、カウント2で返した尾崎は大畠にタッチ。もちの腹をムチで叩いていった大畠は、リバースのインディアンデスロックとサーフボードストレッチの複合技から踏みつけていく。続いて藤本がサッカーボールキック。さらに腹をワシ掴みにしてのスクリュー攻撃。「初めて見た! 痛そう」と藤本の攻撃を絶賛した尾崎はコーナー最上段からローリングセントーンを投下。
ハム子がカットに入ると、藤本も入ってきて2人は場外へ。逃走するハム子を追いかけて背後から蹴っていった藤本。さらにリングに戻るとクローズ側は3人がかりでもちに腕固めを決めていく。「終わりだ、殺人スリーパー!」と叫んでから胴絞めスリーパーに捉えた大畠。尾崎がカットに入れないように福田ともちを牽制。
すると福田は尾崎紀世彦の『また逢う日まで』を歌い始める。藤本が福田の歌をカットすると、ハム子が続きを歌い出し、福田と合唱しはじめる。その歌に力をもらったもちは自力で脱出して福田にタッチ。10分が経過し、コーナーに登った福田はダブルスレッジハンマー。だが、ボディブローで迎撃した大畠。
しかし両手を突き出して「NO! マイフレンズ!」と握手を求めた福田は、大畠が応じたところにサミング。さらにぶっちゃーずが入ってきて福田を含めた3人でモチハムバーガーキングをお見舞い。続けて福田がラリアットを叩き込むが、藤本がカット。すかさず大畠がジャーマンで投げると、藤本がランニングロー。さらに大畠がスライディング式クロスボディー。
タッチを受けた尾崎がチェーンで福田を殴り倒してから首に巻き付けてチョーク攻撃。さらに藤本がサッカーボールで殴打すると、大畠が張り手。尾崎のバックブローをかわした福田だが、西尾がムチ攻撃。今度こそバックブローを叩き込んだ尾崎はコーナーに登っていくが、ここで「待ってー! マイク! ミスターオザキ! ……ミスオザキ! いま状況を説明すると、私は横たわってますね。そしてあなたがトップコーナーに登っている。ということは私を仕留めにきてますね。ちょっと降りてきてもらいます?」と言い出す。
さらに「実はあなたに聞いてもらいたい曲があるんです。一生のお願いなんです!」と言い出す福田。尾崎が「もう言わないな? 1回だけだぞ」と容認すると、福田は出場選手と西尾にリングに上がるように言ってから尾崎豊の『15の夜』を歌い出す。
藤本がマイクを奪い取って歌い始めると、そのマイクをまた福田が奪い取って歌ってから尾崎に渡そうとするが、尾崎が嫌がったため大畠がマイクを掴んで歌い出す。サビの部分でマイクを渡されそうになった尾崎だが、断固拒否すると藤本と大畠、さらに西尾も歌い出したため、最後はついに尾崎が歌い出す。
歌い終えた尾崎が「今日はありがとう!」と叫んだところに福田が蹴りを入れてから首固めで丸め込むが、カウント2で返した尾崎が逆に福田を首固めで丸め込んで3カウント。
第3試合
WAVE代表の小林、ユニオン代表のチェリー、アイスリボン代表の希月、そしてOZ代表の関西と、4団体代表者による4WAYマッチ。関西の動きを警戒した3選手には、一斉に襲いかかっていく。そこから希月が先頭になってのアイストレインを決めるが、カウント1で返した関西。
エルボーで3選手を蹴散らしていった関西は、3人を同じコーナーにホイップして串刺しラリアット。希月だけかわして「関西、ボディスラム!」と指示すると、関西は渋々チェリーをボディスラムで叩き付けてから、その上に小林をボディスラムで叩き付けて希月と元気印ポーズ。
そこからハイタッチしようとした希月は、関西が応じようとしたところを丸め込む。怒った関西が蹴っていくが、チェリーが場外から関西の足をすくって倒すと、小林が顔面に低空ドロップキックを連発。だが、関西もカウンターのラリアットを返す。そこに希月とチェリーが入ってくるが、チェリーは関西と共闘して希月を攻撃すると、足4の字固めへ。
関西も首4の字固めを決めるが、小林が関西に首4の字固め。するとチェリーが小林に首4の字固めを決めて数珠つなぎに。そこからチェリーは3人まとめて逆エビ固めに捉えるが、小林と関西が腕立てして脱出。
チェリーが関西に不意打ち攻撃をお見舞いしてから小林をホイップしてトレイン攻撃を狙うが、3回とも関西はフロントキックで迎撃。5分が経過し、希月のラリアットは小林がかわして関西に誤爆。そこから希月と小林は関西にダブルドロップキックを発射してからセントーンを交互に連続投下。
しかし関西も両手のアイアンクローで希月と小林を捕まえると、ロープに飛ばしてダブルラリアット。そこにチェリーが走り込んでくるが、ラリアットで迎撃した関西はスプラッシュ・マウンテンを狙う。これをカットした希月がジャーマンで投げ捨てると、3選手は次々に低空ドロップキック。
さらに三者一斉に低空ドロップキック発射。なおも3人がかりで攻撃しようとするが、関西はクロスボディーで3人まとめてなぎ倒す。だが、3人はそのまま反転し、関西を3人がかりで抑え込んで3カウント。悔しそうな関西を尻目に3人仲良く勝利を喜んだ。
第4試合
このM.I.O興行で対戦する気運が高まってきたイサミと桜花。試合開始のゴングが鳴っても桜花は厳しい表情でイサミを睨み付ける。腕の取り合いからヘッドロックに捉えてグラウンドに持ち込んだ桜花だが、イサミはヘッドシザースで脱出。桜花がエルボーを叩き込むと、額のバンダナを外したイサミはエルボーで応戦。
さらに桜花をコーナーに追い詰めたイサミは「ボディがガラ空きだ!」とボディブロー。そしてランニングホームラン(=リング1周してからのエルボー)をお見舞い。さらに「新必殺技いきます。This is ホームスチール!」と言って対角線上のコーナーから「リーリー」とタイミングをはかりながら突進するが、かわした桜花はタッチアウト。
桜花のフロントキックを真剣白刃取りしようとするイサミだがなかなかうまくキャッチできない。どうにか蹴り脚をキャッチしたイサミはエルボーを叩き込んでからサッカーボールキック。だが、スリーパーに捉えたイサミの手に噛みついていった桜花。イサミはニーオンザベリー式のキャメルクラッチからエビ固めで抑え込むがカウントは2。
ボディスラムを狙ったイサミに対し、逆にボディスラムを決めた桜花は串刺し攻撃を狙ったイサミを追走して串刺し式ビッグブーツ。だが、2発目をかわしたイサミは串刺し式ジャンピング・フロントキック。5分が経過し、イサミはブレーンバスターを狙うが、踏ん張った桜花。
意地でブレーンバスターを決めてみせた桜花はビッグブーツ3連発。しかしバックドロップを着地したイサミは卍固めに捉えると、そのままグラウンド卍へ。腕を六八九(=変型腕固め)に捉えた異亜美だが、桜花はロープに逃れる。エルボーを打っていった桜花に真っ向からエルボーを打ち返していったイサミは「ここにいきます」とアゴを指差してからエルボー。
桜花も「ここにいきます」とアゴを指差してから足を踏んづける。2回目を読んでいたイサミはうまくかわして逆に桜花の足を踏んづけようとしたが、かわした桜花は足を思いきり踏んづける。さらにビッグブーツ。だが、イサミも返す刀で勇脚(=トラースキック)。
ダブルダウンから何とか立ち上がったイサミはドロップキックからダイビング・ダブルニードロップを投下。かわした桜花はカウンターのビッグブーツを叩き込むと、バックドロップで投げてから走り込む。かわしたイサミは逆に走り込むが、桜花はネックハンギングボムで叩き付けると、続けて脳天にカカト落とし。さらにタイガースープレックスの体勢に。これをヨーロピアンクラッチで切り返したイサミは、キックアウトした桜花にキック。
さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けたイサミだが、桜花はカウント2で返す。ならばと後頭部にフロントキックを叩き込んだイサミは、正面から勇脚・斬(=ランニング式勇脚)をブチ込んで3カウント。
試合後、お互いに人差し指を出して再戦を約束すると握手をして健闘を称え合った。
第5試合
トライアングルリボンのベルトを肩にかけて入場した猫子。SAGATがアジャと同じペイントで登場。そのペイントを見てアジャが「もうちょっとどうにかならなかったの? 今までそういうの何度か見てきたけど、一番クオリティ低いわ!」とダメ出しすると、落ち込むSAGAT。さらに石川に向かって「この中にまともな人間は自分一人だって? Twitter見たぞ」と指摘。
思わず苦笑いした石川は深々と頭を下げて謝罪。落ち込んでいるSAGATは早々にコーナーに下がってしまい、アジャvs.石川で試合開始。ロープに押し込んだ石川は慎重にクリーンブレイク。
ヘッドロックに捉えた石川をロープに飛ばしたアジャだが、石川はショルダータックル。倒れずに受け止めたアジャは逆に突進してショルダータックルでなぎ倒すが、すぐに立ち上がった石川はショルダータックルで倒し返していく。続いてSAGATと猫子がリングイン。猫の動きを見せる猫子に対し、野生の動きからエビ反りになってエクソシスト状態になったSAGAT。
だが、背後から石川が蹴っていくと、猫子と二人で猫ポーズ。さらにSAGATの背中を引っ掻いていくが、SAGATも猫子の尻尾に噛みついていきアジャにタッチ。尻尾を掴んだアジャは「体の一部ですよ」とブレイクを命じるレフェリーに対し、「本気でそう思っているんだ?」と言ってから猫子の尻尾をロープに結び付ける。
その状態でチョップを叩き込んだアジャは、さらに尻尾を捻ってからその尻尾で猫子の頭をパカパカ叩く。尻尾を掴んだまま逆片エビ固めを狙ったアジャだが、背後から石川が「ニュアー」と引っ掻いていって猫子を救出。しかしSAGATが入ってきて猫子の尻尾でチョーク攻撃。
怒った猫子は尻尾でSAGATの顔面を殴打すると、カサドーニャで丸め込んでから石川にタッチ。SAGATをコーナーに叩き付けてからアジャにボディスラムを決めた石川は、SAGATに串刺しラリアットからバックドロップ。
「バッタもーん!」と突進した石川をフロントキックで迎撃したSAGATだが、石川はジャイアントコブラに捉える。だが、SAGATは急所攻撃からDDT。ゴア・グラインド(=ハーフダウンの相手へのスピアー)を狙ったSAGATをニーリフトで迎撃した石川はブレーバスター。タッチを受けた猫子はコーナー二段目からミサイルキックを発射。
ロープに飛び乗っての背面エルボーから石川にカサドーニャの体勢で飛び付いた猫子。石川はその体勢からSAGATの上に猫子を投げつける。さらにトレイン攻撃から石川がコーナー二段目からのダイビング・フットスタンプ。
だが、キャット空中ニャン回転(=フェニックス・セントーン)は距離が合わず自爆。SAGATはサモアンドロップを返すとアジャにタッチ。「バッタもんじゃダメか。本物が決めるぞー!」と叫んだアジャは猫子にラリアット。10分が経過し、合体攻撃を狙ったアジャとSAGATだが、石川が飛び込んできてダブルラリアット。
しかしアジャが石川を一斗缶で殴打すると、カサドーニャを狙った猫子をジャーマンで投げ捨てる。さらに「猫の時間はここまでで〜す!」と叫んだアジャは猫子を垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。
第6試合
WAVEとアイスリボンのタッグ王座、そしてユニオンのFly to Everwhereワールドチャンピオン王座の三冠王として中島と一騎打ちを行う美央は、三本のベルトを持参して入場。中島が笑顔で握手を求めていくと、「お願いします」と両手で応じた美央はいきなりハイキック。そこからフロントキックで奇襲攻撃を仕掛けていくが、かわした中島。
一旦睨み合った両者。そこから腕を取った中島はアームドラッグで投げていく。美央が横十字で丸め込むと中島はハンマーロックで切り返す。さらにヘッドロックに捉えた中島だが、美央はヘッドシザースで脱出。
ニーリフトで飛び込んだ美央だが、中島は「ナメんじゃねぇ!」とフロントキック。さらにヘアーホイップで投げた中島は、そのまま髪の毛を離さずもう一度投げてからコーナーに押し込んで踏みつける。ドロップキックからワキ固めに捉えた中島は腕固めへスイッチ。さらに腕を捻りあげてから蹴り上げる。
悶絶する美央をサーフボードストレッチに捉えた中島は、カカトで腰を押し上げるとボディシザースへ。スリーパーに捉えた中島だが、美央は背後に倒れ込んで脱出すると腕十字を狙う。5分が経過し、これをストレッチマフラーで切り返した中島。かなりガッチリ決まったが、美央はどうにかロープに脱出。
走り込んできた中島をカニ挟みで倒した美央は背後からキック。さらにロープに中島を貼り付けてから後頭部にランニング・ビッグブーツを叩き込んだ美央はスリーパー。どうにか首を抜いた中島だが、ニーリフトで顔面を突き上げた美央は、コーナーに叩き付けて顔面を踏みつける。さらに胸板を蹴っていった美央はサッカーボールキックからの顔面蹴り。
バックの取り合いから大外刈りで叩き付けた美央はキャメルクラッチに捉えた状態で鼻フック。だが、ブレーンバスターを狙った美央にエルボーを叩き込む。美央もエルボーを返していくが、かわした中島はエルボーで片膝をつかせたところに低空ドロップキック。コーナー二段目に飛び乗ってのミサイルキックからハイキックを叩き込んだ中島だが、アリキックで倒した美央は首4の字固めへ。
反転した中島は首を抜くと強引にジャーマンを狙ったが、丸め込みで切り返した美央。しかし美央をエプロンに追いやり、エルボーで場外に叩き落とした中島はコーナー最上段からプランチャを投下。さらに美央を客席に投げつけてからイスを投げつける。一段高くなっているところをから美央を突き落とした中島だが、美央も中島を鉄柱に叩き付けると、エプロンから飛び蹴り。
さらに場外でのブレーンバスターで投げたところで15分が経過。中島の顔面をイスで殴打した美央は馬乗りになってのチョーク攻撃。15分が経過し、客席に投げつけた美央は上から踏みつける。中島をリングに戻した美央はコーナーに登るが、殴りかかっていった中島。すると美央は女郎蜘蛛(=ぶら下がり式首4の字固め)で捕獲。
続けてミサイルキックを発射した美央は「尾崎さんの教えですからね」と言ってイスをセット。そこに中島を座らせてからフロントキックを叩き込む。続く紫閃光(=シャイニング式延髄斬り)をかわした中島は強引にジャーマンで投げると、ニーリフトの連打から、ロープに持たれる美央の顔面にフロントキック3連発。さらにイスを手にした中島はハーフダウンの美央をフルスイングで殴ると、続けて脳天にイスを振り下ろす。
イスの底が吹っ飛ぶと、美央はたまらず場外にエスケープ。「あがれコラ!」と叫んだ中島は、立ち上がった美央にスライディングキックを叩き込むと、場外に出て鉄柱に叩き付ける。額から流血した美央の顔面をヒザでカチあげた中島は美央をリングに戻す。
ミサイルキックで美央を吹っ飛ばした中島はジャーマンスープレックスでカウント2まで追い込む。美央もリバースフルネルソンに捉えるが、中島はバックを取るとロコモーション式ジャーマンで何度も美央をマットに叩き付ける。首に爆弾を抱える美央にとってはかなり辛い攻撃だが、それでもカウント2で返した美央。
コーナーに登った中島だが、追いかけていった美央はエルボー。しかし中島も振りかぶったエルボーで叩き落とす。ならばと下からイスで殴っていった美央は、もう一度コーナーに登って雪崩式パワースラム。さらにエグ蹴り(=バズソーキック)を叩き込むがカウントは2。
両者倒れたまま立ち上がれないが、それでもお互いに相手の髪の毛を掴んでエルボーを叩き込んでいく。そのままエルボーを打ち合いながら立ち上がったところで25分が経過。エルボー合戦から思わずロープに倒れ込んだ美央だが、近づいてきた中島にハイキック。さらに顔面へのフロンキックからカカト落とし。
紫閃光でカウント2まで追い込んだ美央はダブルアーム式フェースバスターから顔面へのフロントキックを叩き込んだが、これもカウントは2。足を踏みならした美央はエグ蹴り。キャッチした中島はアンクルホールドに捉えるが、前転した美央は下から蹴り上げる。だが、中島もランニングニーをお返し。残り3分となりバックを取った美央はスリーパー。
中島の腰が落ちると美央は首4の字固めにスイッチ。反転してから中島の頭をマットに叩き付けていった美央はもう一度元の体勢に戻して絞め続ける。残り2分となり、Tommyレフェリーが「止めるよ!」と声をかけると、ぐったりしながらも中島はロープに足を伸ばそうとする。残り1分となり、美央はブレーンバスターで投げてからもう一度首4の字固め。
しかし、ここで中島の足がロープに届く。残り30秒となり、美央は619。かわした中島はハイキックからドラゴンスープレックスで投げ捨てると、残り10秒でもう一度ドラゴンスープレックスの体勢。美央が踏ん張るとダルマ式ジャーマンにスイッチして投げていったが、ここで30分時間切れ引き分けのゴング。
マイクを持った中島は「美央、最後のシングルだよ! ワガママかもしれないけど、最後までやりたい。勝敗決めたい!」と訴える。それを聞いた美央は「中島さん、延長料金がかかりそうです。でも私もやりたい! まだやれるよ! やれますよね?」と返答。中島が「やれるよ!」と叫んだだため、時間無制限1本勝負の延長戦を行うとアナウンスされる。
延長戦
両コーナーに分かれてゴングが鳴った瞬間、突進してきた中島をかわして美央はウラカン・ラナ。カウント2で返されると、美央は土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)を狙うが、押し潰した中島。ならばとクモノス(=飛び付き式卍固め)に捉えてから抑え込んだ美央だがカウントは2。
ロープに飛んだ美央は追走してキチンシンクを叩き込んだ美央がロープに飛ぶと、中島も追走してエルボー。さらに美央が走り込むと、中島はカウンターのキューティースペシャル。さらにエルボー合戦、張り手の相打ちから美央が強烈なヘッドバットを叩き込んでから土蜘蛛。
カウント2で返した中島は額から流血しながらエルボーで美央をなぎ倒すが、カウントは2。ならばとバックの取り合いから中島がダルマ式ジャーマンで投げていき、これで3カウント。
エンディング
勝った中島は流血しながらも笑顔で美央と抱き合って健闘を称え合う。そしてマイクを持った中島が「いつも対戦してないから今日が最後だって言われてもあまり実感ないけど、でも最後にこうやってメインの舞台で美央とシングルが出来て、本当によかったです。ありがとうございました」と言うと、美央は「やっぱピュアハートをお持ちなだけあってパねえっす。ちょっと団体とかで絡み少なかったけど、最後の最後に中島さんが出てくれて、私はいい思い出が出来ました! 攻めはきつかったけれども、立つのはしんどいけども、本当にありがとうございました」と言って深々と頭を下げながら握手。美央がそのまま倒れ込むと、中島は勝ち名乗りを受けた。
ようやく立ち上がった美央は中島と抱き合いながら「引退前に中島さんにメッセージを……引退残り3日が山らしいですよ。引退…引退残り3日が山らしいので、中島さんもケガちょっとあるんで、お身体大事に! 私も大事にしていきます。ありがとうございました」とメッセージ。
それを笑顔で聞いた中島が退場すると、美央が各団体の代表にリングにあがるように言う。尾崎、桜花、スーザン代表、そしてなぜか希月があがってくると、美央は「またこの景色を負けて締めることになってしまいました。あれ? じゃあまず何であがってきたのか希月さんから」と言ってマイクを渡す。
希月「藤本つかさがサムライTVさんに出演ということで、急遽私が代表で出ています! イエーイ! 美央さん格好良かった! 本当に格好良かった。私やっぱりリスペクト。M.I.O興行が美央さんが引退したらA.O.I興行にしたいと思いまーす!」
スーザン「いやもうね、若さに押されてますわ(苦笑)。美央、お疲れ! まだ今日、お疲れね。何か4回目じゃないですか今回。全体的に見ていてこの4団体でやる興行の色みたいなものが段々といい具合になってきて、本当に面白いなと。全体通して。皆さんもそう思っていると思いますが!(※場内拍手)本当にバラエティに富んでて面白いなと。あと1回で終わっちゃうの本当に寂しいなって気はしますけども、9月に最後の興行やりますので、そこに向けていきたいと思います!」
尾崎「美央、お疲れ。これ私の個人的な意見だけど、今日の試合が一番よかった気がするな。次はね引退興行…だよね? M.I.Oね。今日の試合に負けないくらい素晴らしい引退試合を期待しているので、最後までケガせずガンバレよ!」
桜花「本日は皆さん、ご来場まことにありがとうございます。今日は本当に4団体合同興行ということで、すごいいろいろバラエティに富んだ試合が多くて、私は2試合目はライブがあったのかと思いました(笑)。あれ? リング上でライブやってると思って。あんなの絶対に観れないと思うので、今日来たお客さんは本当にラッキーです! M.I.O興行はあと1回しかありません。引退興行になってしまうんですが、ぜひその引退興行にぜひぜひ来て下さい。そして私はイサミと1回でも2回でも3回でも4回でも、まだまだやっていきたいので、ユニオンさんかWAVEでまたリベンジさせてください。今日は本当にありがとうございました」
各代表の感想を聞いた美央は涙ながらに「これで……イヤだなぁ。違うんです。いまさらになって、もうあとM.I.Oは最後、私の引退しかないのに今日勝てなかったのが、とてもとても今さらになって悔しいです。引退のときには勝って去りたいと思うし、ベルト今三本持っているのは守り切って引退したいし、何ならもう一本もちゃんと獲ってから引退しないといけないので。はぁ…今さら今日の興行、今になってすげー寂しいっす。終わってないんです。終わってないんですよ! 終わってないんですけども、やっとこのM.I.O興行が4団体合同ってことが皆さんに認知されてきたのに、それがあと1回、しかも私が引退っていうふうになってしまうのが今さらながら寂しく感じます。でもそんな寂しい気持ちを吹っ飛ばして、最後の最後、私の引退は皆さんが笑顔になってもらえるようにめっちゃ暴れるんで、絶対に皆さん観に来てくださいね! 本日はどうもありがとうございました」と挨拶して締めくくった。
<試合後コメント>
紫雷美央
「M.I.O、無事にと言っていいのかとりあえず終わりました。いい思い出です。中島選手とは全然シングルする機会が少なかったので、ここでシングルができて、中島さんて絡みがないけども同じ女子プロ界で、すごい頑張ってこの業界を支えて、なんつうんすか? JWPながらの攻めとかそういうのができる同じ同年代の選手という唯一の存在なんで、ほんとに最後に当たれてよかったです。でも惜しくてどうせなら勝ちたかったです。ドローだから、ちょっと勝ち逃げだってあんだけ言ったからここは延長でって言ったら調子乗りましたすいませんでした」
――中島さんの攻撃首に対する攻撃で激しいものもありましたが。
「全部首! 全部首って言い方はおかしいか(笑)。私も中島選手はすごく後ろに投げる、後ろに投げるって言い方もおかしいですね。後ろに投げるっていうかジャーマン系、スープレックスじゃないですよねジャーマンでいいんですよね?」
――ロコモーション式ジャーマンですかね。
「そういう投げ技が多いい人だってわかってたので、しっかり首の治療に行って、だから今日は全然しびれも、元々そんなにしびれはしないですけどようは首の状態万全にして来たので、まあでも試合中はダメージ蓄積しますねあんだけ投げられると。キックアウトしたかったな。でも前よりもむしろ、この引退にかけて自分の体調万全にしようと思ってるので、むしろあんだけ投げられても今こんだけ喋れてるんで、ちょっと自信はついたところはあります」
――そろそろこれが最後というのがこれからどんどん増えてくると思いますが。
「ついこないだもみぃさんがシングルが最後、今回は中島さんが最後、なんなら佐々木貴さんも前回の大阪で最後で、どんどんどんどん最後ですもんね。妹も最後だったし、そういう風にシングルマッチが出来る人、絡みがある人が最後ってなっていくから、それも考えると寂しいんですよそれ考えると泣いちゃうじゃん泣きたくない。私はそんなキャラじゃないそんなキャラじゃない、よし。そう、でも、すごい考えるところがあります。なんか今日の興行で、すごく自分の首が悪くなってしまったことが悔しいなと思います(※泣きそうになりながら)どうせだったら、首が健康だったら、もっと続けてたなっていうのが、なんで首悪くなっちゃったのかねって思います、はい」
――首が万全だったらもっともっとできたというのは、手応えからですか?
「ありますね。なんなら、やっとここ最近上手くなってきたとか、お姉ちゃん頼りになるよねとか、しっかりメインがはれるぐらいの選手になれてきたなって、なんなら前はそういうポジションにあんまり行けてなかったっていうのがあるんですけど、今いざとなって、4団体合同とかやって、そういうポジションに立ってみたら、自分てこんなにできたんだなって逆に思うようになってきちゃって、すごい自分自身で首を壊してしまった事が悔しいなと思います。でも、レスラーなんで、お客さんに心配されて、なんならリングの上で怪我をして、引退なんていう形はむしろ恥になると思うんで、ここは悔しいですけど踏ん切りつけて、しっかり皆さんに安心して引退を見ていただけるようにしたいと思います」
――4団体合同興行も4回目になり、スーザンさんもバラエティ色が出てきたと言っていました。9月に最後の4団体合同ありますが、引退試合の他にもやりたいことはありますか?
「わっちゃーってしたい! わっちゃーってしたいし、なんなら4団体の全ての人とシングルしたいぐらいの勢いです(笑)。かといって私、そんなんしたらぶっ壊れるの目に見えてるんで。でも、ほんと悔いの残らないもの、最後はどうやってしめようか、私でもあやふやな状態なんで。何かわかんない。お客さんがもしかしたら納得出来ない形かもしれないけども、私の納得出来る形でぶっちゃけしたいなって、今、結構自分勝手な事考えてます。はい。なんで、お客さんがカード聞いておーってなってもらえる相手じゃないかもしれないけども、ないわけじゃないんですけど。なんだろう……今やりたい人は頭にほやーっと浮かんでます。でもそういう人ってより私の近くにいてくれた人、より私と時間を共にしてくれた人。そういう人だから、お客さんからしたら目新しいカードじゃないなって思われてしまうかもしれないけど、私にとってはそれがより一層思い入れのあるカードだと思ってるんで、多分そんな感じだと思います」