【会見】泥をすすって這い上がってきた吉岡と土方がクルーザー王座戦に闘志を燃やす!「月の暗闇が太陽を食う、そんな試合ができたらいい」

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 都内・GSPメディアセンターにて、WRESTLE-1が記者会見を実施。12月10日(日)に開催される後楽園ホール大会で、吉岡世起vs土方隆司のW-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップが行なわれることを発表した。
 先日の後楽園大会で近野剣心を相手に2度目の防衛を果たした吉岡の前に、この日がW-1初参戦となった元世界ジュニア王者の土方が登場。その場にて挑戦表明をし、本日正式に2人のタイトルマッチが決定となった。
 会見中、土方は王者・吉岡を「スピード感は光るものがある」とその才能を評価。しかし、「チャンピオンが太陽だとしたら、月の暗闇が太陽を食う試合ができたらいい」と自身を月に例えて、自信たっぷりに自身が培ってきた泥臭い闘い、そして感情をぶつけ合う闘いに持ち込んで勝つことを宣言していた。

吉岡世起
「昨日、後楽園ホールで近野剣心を相手に防衛して次の刺激を求めていたら、土方先生のほうから立候補がありましたので、元世界ジュニアチャンピオンで実績もありますし、これは願ってもない刺激だと思うので謹んでお受けいたします」

土方隆司
「まず挑戦に対する決意を述べる前に、縁があってこのW-1というリングに私を上げてくださった武藤会長、カズ社長、近藤副社長に感謝を述べたいと思います。その上でW-1に参戦して日が浅いんですが、正々堂々と受けてくれたチャンピオンにも感謝したいと思います。吉岡チャンピオンは若くてスピーディーできれいなプロレスをする選手だなという印象を持っております。ただ、彼が経験してない、逆に言ったら私は泥臭いプロレス人生をずっと歩んできましたので、チャンピオンが太陽だとしたら、月の暗闇が太陽を食う、そんな試合ができたらいいなと思っています」

──土方選手、昨日、クルーザーのチャンピオンシップはご覧になられていましたか?
土方「はい。見ていました」

──改めて闘っている吉岡選手の印象を教えていただきたいんですけど。
土方「スピード感は光るものがあるなと思っています。ただ、反面、私が生きてきたプロレス人生は華やかさやそういったものよりも激しさや泥臭さだったり、まさに感情をぶつける試合をしてきたと思っておりますので、彼が持っていないものを私自身経験してきたし、培ってきたし、そうやってこのプロレス界で生きてきたので、全身全霊でそれをぶつけていきたいと思います」

──吉岡選手、土方選手の選手としてのイメージはありますか?
吉岡「僕が全日本に入団した頃には議員になられていていなかったですし、一度だけ王道プロレスで試合をしたことがあるんですけど、凄く激しい蹴りと関節技を使う選手だと思っています。でも、先程言われた通り、感情をぶつける試合。昨日、僕も剣心さんと意地で蹴り合っていたんで、そこに関しては僕も負けずに感情をぶつけていきたいなと思っています」

──世界ジュニア王者時代から今の新しい自分が当時なかった何かとか、あると思うんですけど、伸びている部分とか。感じるものはありますか?
土方「世界ジュニアのチャンピオンになった時のことを思うと、いかに力不足だったかということを痛感する時期だったなと思っています。それからフリーになって、天龍プロジェクトでIJジュニアを巻いて、当時全日本プロレスのチャンピオンとして経験できないことをたくさんさせていただきました。特に、いかにプロレスを好きな時にやれることが幸せなことなのか。それを本当にフリーとなってからの期間で痛感しております。ですから、プロレスに対する愛情、愛着、執着、執念、そういったものはチャンピオンに絶対に負けてないと思いますので、おそらく吉岡選手が闘ったことがないような技とハートと、付け加えるとすれば根性を持った人間なんだろうなと思っています。その辺の粘り強さは当時に比べれば、遥かに強くなったと思っています」

──吉岡選手、土方選手が感情をぶつける試合と言っていますけど、それを聞いてどのように思われますか? どのように対抗しようと思われていますか?
吉岡「感情もそうですし、先程愛情、愛着と言われてましたけど、僕も出身は広島のレッスルゲート。月に1回、試合をやるかやらないかの団体でやってきていますので、僕もこんだけ試合を組まれるうれしさは凄く感じています。僕はとことんプロレスに飢えてたので、そこに対する愛情や愛着も負けないですし、愛情や愛着から出る感情をぶつけたいと思います。そこに関しては負けないと思っています」

──土方選手、政治家になられてプロレスに活かされている部分はありますか?
土方「それは凄くあります。当然リング上をこれまでのレスラー人生では考えられないぐらい、大事にするようなったのが一つと、プロレスラーはリングの上で試合をしているだけでいいという時代は過ぎたんだなと思っております。人前に出る以上、自分たちが闘っている姿を見るファンの方、あるいは私も子どもがいますけど、ちびっ子たちが明日につながるような活力あふれる試合をしなきゃいけないと思いますし、政治と凄く共通しているのが絶対の正解がないんですよ。例えば国民にとって凄くいい政策が与党から提案されたとしても、それを必ず否定する野党があって、仮に私がこの試合に勝ったとして私のファンは喜ぶでしょう。ただ、吉岡さん選手のファンは私に鈍い感情をきっと持つと思うんですよね。そう考えると、プロレスもそうですし、政治もそうですし、100:0、あるいは10:0というのがない中で、私たちがしていかなければいけないのはリングの上でも政治でも100にする努力を怠っていはいけないというふうに思います。その努力を怠った時には辞めるべきだなと自分で思っていますので、どのファンが見ても、この試合を見てよかったと思えるようなぶつかり合いができたらいいなと思います」

『WRESTLE-1 TOUR 2017 SHINING WINTER』
日程:2017年12月10日(日)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
【第11代王者】芦野祥太郎
vs
【挑戦者】伊藤貴則
※第11代王者、7度目の防衛戦。

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第11代王者】吉岡世起
vs
【挑戦者】土方隆司(フリー)
※第11代王者、3度目の防衛戦。

▼シングルマッチ
征矢学
vs
タナカ岩石(ACE)

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