パンクラスTVで解説も務めた瀧澤謙太が公開練習!「もちろん僕がKOします!」

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 11月2日夜、都内渋谷区のリバーサルジム東京スタンドアウトで、瀧澤謙太が公開練習をおこなった。『PANCRASE 282』(11月13日、ディファ有明)で佐久間健太(パラエストラ柏)と対戦する瀧澤は、3分ほどのスパーリングを披露。得意の打撃中心に、好調をアピールした。

 TOKYO MX TVで始まった生中継で担当した解説も好評で、充実した表情の瀧澤。「あまり減量もないので、調整はバッチリです」と笑顔で話す。
 パンクラスには2015年から参戦し、現在5戦4勝1敗の成績を残している。今年は2戦が国際戦で、日本人選手との対戦は久しぶりとなるが「そうですね、相手が外国人とかいうことは、あまり意識していないんです。日本人でも外国人でも同じですね。僕の中では、そんなに感覚は変わらないです」と言う。前戦のルイ・サノデキス戦は、激闘の末に判定勝ち。これまで勝っても負けてもTKOで来た瀧澤にとって、どんな試合だったのだろうか。
「実は、サノデキス戦の前の、アラン“ヒロ”ヤマニハ選手との試合のときに、自分のスタミナのなさを痛感したんです。それで、スタミナをすごく強化しました。それと、あの試合では、試合の配分というか、出すところと出さないところのバランスを学びましたね」
 ヤマニハ戦では負けてしまったが、しっかり学ぶものがあったようだ。

 さらに瀧澤は「サノデキス戦は、もちろん1ラウンドでKOする気持ちで行きましたけど、判定になって。でも、あれで5分3ラウンドやれるスタミナがついたし、バテないで闘えました。その後も、スパーリングを連続でやったりとか、スタミナ強化のトレーニングを続けているので、今回もバテることはないと思います」と自信を見せた。
 今回、対戦する佐久間健太は、修斗、HEATで活躍し、パンクラスには今年7月に初参戦。ハルク大城に右フックでKO勝ちしている。
「やはり、パンチが強いという印象が大きいですね。佐久間選手との試合は、絶対にKO決着になると思います。1ラウンドか2ラウンドで、どちらかが倒れると思います」と話す瀧澤は、「もちろん、僕がKOします!」と力強く付け加えた。

 打撃を得意とする両選手だけに、激しい試合となることは想像に難くない。キーポイントを尋ねると、瀧澤は「距離ですね。佐久間選手は、すごく腕が長いんですよ。僕より長いと思います。なので、ステップとか距離を大事にして闘いたいです。もちろん、佐久間選手対策はバッチリです。一撃必殺も用意しているので、佐久間選手は気をつけてください」と言う。スタミナの強化に加えて、対策も万全だ。

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 「PANCRASE 282」は、TOKYO MX TVにて19時〜20時30分、生放送される。瀧澤の試合は、放送のオープニングに組まれた。瀧澤に意気込みを聞くと「僕より経験の長い人、上の人が顔を揃える中で、選んでいただいて感謝しています。オープニングにふさわしい、バチバチの試合をしたいです。もちろん、責任感もありますし、緊張しますけど、それを楽しみに変えて、楽しんでやりたいと思います」と目を輝かせた。先にも書いたが、瀧澤は同番組の前回放送で解説を務めている。地上波で放送されたことで、周りからの期待も高まっているようだ。
 「そうですね。僕の地元は横浜なんですけど、神奈川県でもMXは見られるので、友だちや、中学校のときの後輩が『見たよ!』『次も見るね!』と電話をくれたり、励ましてくれたりしています。それから、教育実習に行った母校の生徒たちも「先生、テレビに出てたね!」と言ってくれて。すごく嬉しかったです。みんなが見てくれているので、絶対に負けられません!」
と、瀧澤は試合への意気込みを新たにした。
 波に乗っているだけに、タイトルへの挑戦も視野に入れているかを訊ねると「1つ1つの試合にしっかり勝って、だんだん上の選手とやっていきたいですね。チャンピオンを焦らせることができるよう、全部の試合をしっかりやります」と、あくまで謙虚。まずは、この1戦だ。
 サノデキス戦の勝敗予想は圧倒的に低かったが、その悔しさをバネに見事な勝利を挙げ、予想を大きく覆して見せた。見た目はまさに今の若者、スマートなイケメン・瀧澤だが、こんな泥くさい根性も持っている。今度の試合でも、負けん気と熱い闘いを見せてくれるに違いない。

(写真・文/佐佐木 澪)

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