9・11 九州プロレス博多大会 曙vs阿蘇山 ジャガー横田vsばってん×ぶらぶら&ゴリけん 加島大輔vs野崎広大
九州プロレス設立8周年記念大会『筋肉放生会’16』
日程:2016年9月11日(日)
会場:福岡市・博多スターレーン
開始:16:00
観衆:1,364人(満員)
▼筋肉放生会オープニングマッチ~野崎広大デビュー戦~ 20分1本勝負
●加島大輔
5分52秒 腕ひしぎ逆十字固め
○野崎広大
▼筋肉放生会~プロレス見世物小屋~ 30分1本勝負
筑前りょう太/○佐々木日田丸/田中純二/がばいじいちゃん
10分27秒 日田丸式パイルドライバー→片エビ固め
ザ・グラバー/●白くま/怨霊/死神
▼ばってんな秋のレジェンド収穫祭 30分1本勝負
ばってん×ぶらぶら/●ゴリけん
26秒 コブラツイスト
○ジャガー横田
<再試合>
●ばってん×ぶらぶら/ゴリけん
6分13秒 回転式踵落とし→片エビ固め
○ジャガー横田
▼夏の最後の激辛バトル!~九州王者vs玄武會完全決着!~ 45分1本勝負
○めんたい☆キッド/ビリーケン・キッド/HUB
19分5秒 めんたい☆スプラッシュ→片エビ固め
玄海/●桜島なおき/藤田ミノル
▼熊本ば元気にするバイ!スペシャルシングルマッチ~負くんな!熊本~ 60分1本勝負
●阿蘇山
10分33秒 心技体→体固め
○曙
曙が九州プロレスに参戦し「プロレスを通じて熊本に元気を!」ジャガー横田はばってんとゴリけんに説教
第1試合
阿蘇山にもひるまない度胸と打たれ強さが認められ、入門5ヶ月のスピードデビューを命じられた野崎。対するは4月にデビューした加島。8周年となる九州プロレスにとって初の新人若手対決となる!
序盤から気迫のぶつかり合い。デビュー戦ながら柔道の実力とパワーで圧倒する野崎。加島へマウントパンチから腕ひしぎ逆十字を出すなど先輩と互角以上の闘いを見せる。加島も先輩の意地を見せ、ドロップキック二連発から逆エビ固めで搾り上げるもロープブレイク。
野崎は力任せのタックル、そして一本背負いを狙うも加島踏ん張る。激しいチョップ、エルボー、ハリ手合戦は強烈なヘッドバッドで加島優勢に。5分過ぎ、さらにハリ手の撃ち合い。加島はヘッドバッド連打。ラストは野崎が豪快な一本背負いからの腕ひしぎ逆十字を決め野崎、まさかの白星デビューを飾る!
第2試合
筋肉放生会といえばプロレス見世物小屋!グラバーが金の力で、霊界から怨霊と死神を蘇らせる!博多スターレーンが「恐怖の館」と化すのか!?筑前率いる九州プロレス正規軍は、博多の町を守れるのか?
見世物小屋のおどろおどろしい煽り口上を受け、ゾンビと化したグラバー率いる見世物小屋軍団が登場すると場内に悲鳴が。
試合は、怯えるじいちゃんvs怨霊でゴング!ロックアップでエクトプラズムを放出する怨霊に、じいちゃん、恐怖で失神。
筑前は死神にタックル連発するもビクともせず。ならばとボディスラムで叩き付けるが、棺桶から起き上がるように不気味に復活する死神。純二、日田丸も、続いて攻撃するが、さらに蘇り、2人にブレーンクロー。さらに筑前へビッグブーツ。怨霊も加わり、長年の息の合った連携を見せる。
血濡れの怪物化した白くまは、筑前へひっかき&噛み付き。グラバーもボディスラム、エルボードロップで筑前を痛めつける。
さらにテーピングでチョーク攻撃。怒った筑前は、コーナーのグラバーに串刺しニールキックからのまわるばい!純二もエルボー、ブロックバスターと畳み掛けるが怨霊&死神がカット。
じいちゃんは、ロープ杖渡りを見せるが、杖を奪われ超高速化!打点の高いドロップキックで蹴散らし、純二はヒップアタックで援護射撃!見世物小屋軍団もチームワークを見せ、正規軍全員を同士討ちさせ、日田丸へ集中攻撃。白くまが飼い主のグラバーを背負って、おんぶプレス!さらにグラバーがアタッシュ攻撃を狙うが、これはかわして同士討ち!勝機と見た筑前はグラバーをスピアーで場外へ落とすと、じいちゃんがロープへ飛び乗り、鮮やかなプランチャ!
純二も加わり見世物小屋軍団を分断すると、リングに残った日田丸は、白くまへ、強烈なキックからの日田丸式パイルドライバーを決めカウント3!
第3試合
昨年のスターレーンでは、福岡のリアル有名人・山本華世と女子プロ界の重鎮・井上京子と対戦したばってん。今回のターゲットは、女子プロレス界現役最古参のジャガー横田!
パートナーにタレントのゴリけんを迎えての「プロレスも笑いも中途半端コンビ」として、レジェンドに挑む!
先に入場したばってん&ゴリけん組は、ゴリけんがジャガーをギャグで笑わせ油断させた隙に、ばってんが攻撃すると公開作戦会議。試合は、ジャンケンで負け先発となったゴリけんに、ジャガーは容赦ないハリ手からのコブラツイストで、わずか26秒で秒殺してしまう!
しかし、出番の無かったばってんは、「まいった!」ではなく「まだだ!」と言ったとレフェリーに言い張り、再試合を強行!再試合で先発を買って出たばってんは、いきなりばってん音頭。シャレの通じないジャガーは、ネタをさせず攻撃!力比べでは、ジャガーにばってんポーズをとらせ勝ち誇るばってん。
怒ったジャガーは、ばってんのヘアーを掴み何度も投げ飛ばす!コーナーに突き飛ばされたばってんは、ゴリけんと衝突。それがタッチとなり、いやいやリングインするゴリけん。ジャガーは素人のゴリけんにも容赦なくハリ手、ストンピング。ゴリけんは場外へ逃げ回り、客席に逃げ込むも、ジャガーに見つかりハリ手を食らう。なんとか救出に入ったばってんは、ジャガーをリングに上げ熊本エルボーを狙うも、ジャガーは許さず。ならばと、延髄斬りからのばってんボンバー、そこへゴリけんギャグ連発!
ジャガーを油断させ、ゴリけんチョップ炸裂!さらに「くまもん!くまもん!くまもんもん!」の熊本エルボー成功!チャンスと見たばってんは、ジャガーを押さえつけ、剣道の実力者ゴリけんが竹刀を持ち込み、ジャガーを攻撃!しかし、寸ででかわされ、ばってんがモロに食らってしまう!
そこでジャガー、ばってんへ強烈な踵落としからの回転式踵落としでばってんを完全KOし、カウント3!試合後、ジャガーは、プロレスも笑いも中途半端なばってん&ゴリけん組を正座させ説教。
ジャガー横田「…お前らはばってんだね。今日は楽しみに九州に来て、お前達が相手だとは…。私は、もうちょっと実力を発揮したかった。また本領を発揮します!今日は私が中途半端でした!」
ジャガーが去った後、ばってんはゴリけんに「ゴリけんさん、めちゃくちゃ言われて悔しくないですか?」
それに対しゴリけんは「一言言わせてください。ただ今より休憩!!」と中途半端に前半戦をしめた。
筑前理事長の挨拶
セミ前に筑前理事長がリングに上がり、今後の九州プロレスの活動方針を発表!10月から始まる新プロジェクト「九州七県プロジェクト」…ひと月ひと月、各県を集中的に元気にしていくとし、まず手始めに、10月は宮崎3大会、11月は長崎2大会を行うと発表した。また、それらの活動に理事長として集中するため筑前自身は、今後レスラーとしては限定出場になると説明した。また、12月は福岡県を元気にすると、12.4アクロス博多で恒例の「博多華味鳥杯1DAYタッグトーナメント」を開催し、その優勝者を新設する「九州プロレスタッグ選手権」の初代王者に認定すると宣言した!
第4試合
九州王者めんたいのタイトルマッチに名を刻んだ玄海&桜島&藤田の玄武會。3人まとめて完全決着を狙う!めんたいのパートナーには、現・GAORATV王者のビリーと、現・大阪王者のHUBを迎え、3大王者の豪華揃い踏み!
絶好調の玄海は軽々リフトアップしためんたいを、場外のビリー&HUBに放り投げるなど、パワーで独走!序盤は3大王者が、玄武會の勢いに押されまくる展開に。ビリーがハイキックからの人工衛星ヘッドシザースで逆襲に転じると、HUBは玄武會3人に強烈なしっぽ攻撃!さらに、ボディスラムで3人を重ねた上にダイビングセントーン!
負けじと藤田はHUBへ「沖縄に飛んで行け!」とぶん投げ、Wアームからの腰砕き、延髄斬りと畳み掛けるがSAYONARAは未遂に。
ビリーは玄海に延髄斬りからのハイキック、ビリンコバスターと畳み掛け串刺し低空ドロップキック。さらにHUBも加わり二人掛かりで仕掛けるも、玄海は逆に、豪快な2人まとめてラリアット!さらに投げっぱなしジャーマンで放り投げる。大暴れの玄海を止めようと、めんたいがフライングボディアタック!しかし玄海は軽々キャッチして強烈な奈落!まさに千切っては投げ、千切っては投げの快進撃を見せる!玄海に刺激された桜島も大ハッスル!ビリーを相手に、ドロップキックからのブレーンバスター、さらに、ダイビングニードロップ、スライディングエルボーと大活躍。
ピンチを脱したビリーはめんたいにスイッチ。桜島にフライングボディアタックからのめんたいバスター、フットスタンプで追い込み、フィニッシュを狙いコーナーへ。しかし、息を吹き返した桜島は豪快な雪崩式ブレーンバスター。さらに、藤田のSAYONARA、玄海の強烈な蹴りが後頭部を襲う。
それでもめんたいは、桜島&藤田を背面エルボーで蹴散らし、コーナーtoコーナーのミサイルキック!しかし、エプロンからの玄海のラリアットに迎撃され失敗!めんたいは、藤田のDDT、玄海の打ち首を食らうも、玄海灘は切り返す。流れを変えようとHUB、玄海の胸板へしっぽ攻撃2連発!しかし、玄海はビクともせず。ならばと今度は顔面へ強烈なしっぽ攻撃!さすがの玄海も大ダメージ。
チャンスと見た3大王者組は、HUBの猛毒波布空爆からのトペ。さらに、ビリーのお座り式トペコンヒーロで、玄武會を分断。そこへめんたいが桜島へコーナーtoコーナーのミサイルキックから、必殺、めんたい☆スプラッシュを見事に決め玄武會と完全決着!
試合後、3大王者はそれぞれのチャンピオンベルトを天に掲げ、満員の観客に勝利をアピールした。
第5試合
熊本大地震で元気を失った故郷のために、地元・阿蘇山が大奮起!「皆さんだけ頑張れと言わんですけん、一緒に頑張ろう!」と自ら大きな壁…「横綱」にぶつかることで、熊本ば元気に!
大阿蘇山コールを受け、曙に真っ向ぶつかるも、パワーファイターの阿蘇山が軽々突き飛ばされ、観客は唖然。力比べも曙が圧倒!ならばと、阿蘇山はタックル2連発も、曙はグラつきもせず。3発目は、軽々と迎撃される。ダウンする阿蘇山へ、曙は230kg全体重をかけ踏みつぶす。悶絶する阿蘇山は場外へエスケープ。
息を吹き返した阿蘇山は、今度はチョップを叩き込むも全く効かず、再度、踏みつぶされ、場外エスケープ。追って来た曙と場外戦へ。リング四方で阿蘇山を痛めつける曙。曙のタックルを寸ででかわすと、鉄柱へ自爆し、曙は左腕にダメージ。チャンスと見た阿蘇山は、曙の左腕に集中攻撃!ストンピング、ハンマーパンチ、さらに肩口にドロップキック!曙は、2発目のドロップキックを振り落とすと、コーナーの阿蘇山へ曙アタックからのエルボードロップ。阿蘇山は、二度目の曙アタックをかわすと、230kgの曙をブレーンバスターで投げきり万トーンを決め、曙の痛めた左腕へ、渾身の腕固め!
なんとかロープへ逃げ切った曙は、阿蘇山を軽々チョークスラムからのエルボードロップ・ホールド。なんとか3カウントを逃れた阿蘇山に、有無を言わせない強烈な「心技体」(アケボノ・スプラッシュ3連発)を決め、粘る阿蘇山を完全フォール!
曙「九州の皆さん、ただ今帰ってきました!九州の大変な時期にプロレスやっていいのか、自分の中ではありました。九州、熊本のみなさん、プロレスを通じて元気に行きますよ!」
阿蘇山「負けたバイ!横綱、九州まで来ていただいてありがとうございます!今日は負けたけど、九州プロレスは元気を与えるために、一歩一歩頑張ります!」
そして、阿蘇山と曙は一緒に「みんなの大好きなこの九州ば元気にするバイ!」と大会を締めくくった!
(記事・写真提供 九州プロレス)