8・14 WAVE新木場大会 浜田文子&山下りなvs高橋奈七永&世志琥 山縣優vs朱崇花 後藤恵介vsGAMI
- 2016-8-15
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Sunday WAVE vol.31 ~O・SHI・MA・I〜』
日程:8月14日(日)
会場:東京・新木場1stRING
開始:12:30
観衆:212人
▼エキシビションマッチ 5分間
後藤恵介
0-0
GAMI
▼ハッピーWAVE 15分1本勝負
○下野佐和子
7分26秒 えびす落とし→エビ固め
●春日萌花
▼飛翔WAVE 15分1本勝負
○豊田真奈美(フリー)
6分2秒 ジャパニーズ・オーシャン・クインビーボム→体固め
●長浜浩江
▼ライバルWAVE 15分1本勝負
○夏すみれ
7分9秒 To be continued
●小林香萌
▼トライアングルWAVE 20分1本勝負
[AvidRival]水波綾/△大畠美咲
時間切れ引き分け
[超人師弟コンビ]飯田美花/△宮崎有妃
※もう一組は[シダレザクラ]桜花由美/志田光
▼TRY AGAIN for Regina・8 10分1本勝負
○山縣優
3分54秒 クロスフェースロック
●朱崇花
▼プレミアムWAVE 30分1本勝負
○浜田文子/山下りな(OSAKA女子)
26分49秒 APクロス→片エビ固め
●高橋奈七永(SEAdLINNNG)/世志琥(SEAdLINNNG)
新木場9連戦のラストで浜田文子が高橋奈七永を病院送り!来年のWAVE10周年大会は大田区体育館で開催!
エキシビジョン
夏フェスタ中、連日エキシビションを行ってきた後藤恵介の最後の相手は、GAMIこと二上美紀子社長となった。GAMIは現役時代のテーマ曲、メガホンを持ってリングイン。後藤が握手を求めると、GAMIのほうから張っていきゴングとなる。
早速、ロックアップでロープ際まで追い込んだ後藤。だがGAMIは後藤の耳をつかんであっさり脱出。すぐに後藤はボディースラムの体勢に入るも、GAMIがポキに切り返す。するとセコンドのZABUN勢は後藤を応援。GAMIの足を桜花専務が引っ張り、ブレイクさせる。
GAMIは女子プロムーブを繰り出すと、顔面ウォッシュ。かわした後藤がGAMIの頭を叩いて、小刻みエルボー、ボディースラム、逆エビ固めで絞り上げる。悲鳴をあげるGAMIだったがアンクルホールドに切り返すと、攻勢に転じてロープ渡りを敢行。残り30秒から後藤がショルダータックル。GAMIも目突きからの首固めでドローとなった。
しかしGAMIは「まだだ!」と試合を続行させると後藤のお腹にメガホン! フットスタンプを放つとマーライオンの洗礼を浴びせた。
エキシビション後、GAMIは「まいど! 47歳。独身やぞ。嫁にいかれへんカラダになったらどうしてくれんねん。専務、(私の)足引っ張りましたよね? なんなら私の応援、誰もしてないですよね!? 飯田、そこにいてるだけで応援しなかっただろ! まあええわ……。株式会社ZABUNという会社はピラミッドを逆にして底辺に社長がいます。この逆ヒエラルキーが心地いいんですけど。ということは後藤、お前が一番上。これからのZABUNを引っ張ってくださいね。もうデビューさせていいんじゃないでしょうか。いいですよね? とりあえず10・10後楽園ホール。一番近くて9・6新木場があるのですが、どこからかウチに男子部ができたという話を聞いて、まだデビューしてないのに『ぜひシングルさせてほしい』という逆オファーありました。5分のエキシビションでギャラ1万円ならと言ったら、出てくれるそうです。なので、10月10日デビュー戦。その前にもう1回だけエキシビションやりましょう。対戦相手は田中稔です。ほなさいなら」と、後藤のデビューを正式にアナウンスした。
オープニング
試合に先立ちZABUNグループの選手がリングに勢揃い。選手を代表して桜花由美が挨拶を行った。
桜花「みなさん、こんにちは! 本日は夏フェスタ最終戦にご来場いただきありがとうございます。昨日までの8大会誰もケガすることなく無事に終わりました。最終戦も誰もケガせず頑張っていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします。そして10月10日、後藤のデビューが決まりました。練習生&社長を含めて21人の大所帯となりました。今年9周年、頑張っていきますので応援よろしくお願いします。全6試合、昨日とはまた違った熱い大会になりますので応援のほどよろしくお願いします」
第1試合
最終日となった夏フェスタの第1試合を盛りあげるのは春日萌花vs下野佐和子の一戦。下野が「盛りあげて行くぞ!」とボディースラムで春日を叩きつけていく。そしてロメロスペシャル。春日もドロップキックで攻勢に転じるとフットスタンプ。キャメルクラッチへ。下野は一本背負いから雷電ドロップを放つが、かわした春日がコーナーに登りブラ下がり腕十字を極める。そして、クリストで絞り上げる。
耐えきった下野は雷電ドロップを連発。春日も丸め込み技で下野を追い込んでいくが、下野がカウンターのラリアット。もう一発正面からラリアットを叩き込む。これを返されると最後はえびす落としで勝負あり!
第2試合
夏フェスタ中、焼豚(チャーシュー=コーナーからのブーメランアタック)に何度もトライしながら、一度も成功できずにいる長浜浩江。夏フェスタ最終日となる豊田真奈美戦で、長浜は焼豚を決めることができのか!?
ゴングと同時に豊田に一直線で向かっていく長浜。豊田がブーメランアタックを先に成功させ、早速、長浜を対角コーナーにハンマースルー! これを焼豚で切り返したい長浜だったが連続で失敗……。逆に豊田がコーナーからのブーメランアタックを成功させ、ミサイル弾につなげる。
もう一度、長浜は焼豚を狙うも、豊田に追いつかれJOサイクロンの体勢に。なんとか着地で逃れると、今度こそはと焼豚を成功させる。ファンの声援を受けるなか、ドロップキックにつなげた長浜。
だが、豊田もフロントハイキック、カカト落としで攻勢に転じると、最後はJOクインビーボムでトドメを刺した。
第3試合
2年前の小波女決定戦に敗れ、そこから同期の小林香萌に遅れを取っていた感のある夏すみれ。8・7新木場に行われたタッグマッチで小林から3カウントを奪った夏は、試合後に「立場が変わった」と断言。この勝利がまぐれでないことを証明するために、直接対決を挑んだ。一方、小林にしてみれば、敗れたとはいえ、山下のキックがあったうえでの3カウント……。急に「立場が変わった」と上から目線で言われても納得がいくはずはなかった。
そんな両者の思いが交差するなか、先に仕掛けたのは小林だった。ドロップキック、セントーンを連発。そして張り付けドロップキックを狙う。これを夏がかわして首4の字固め、ブロンコバスターへ。エルボーのラリーから小林がドロップキックを放てば、夏もネックブリーカードロップを連発していく。夏のブロックバスターホールドはカウント2。そしてリバースDDTにつなげる。
小林もカウンターの延髄斬り、フィッシャーマンSHで反撃。すかさずロープに走るが、夏がカウンターの首固め! ならばと小林もカサドーラ、マヒストラルで丸めに行くが、キックアウトした夏がTo be continuedで勝利をもぎとった。試合後、夏は「香萌ちゃん、立場変わったね。先、行くわ」とリングを降りた。無言でリングを降りた小林……2人のライバルストーリーはまだまだ続く。
第4試合
現WAVE認定タッグ王者組のAvidRival(水波綾&大畠美咲)、シダレザクラ(桜花由美&志田光)、超人師弟コンビ(飯田美花&宮崎有妃)による3WAY。秋からはじまるDUAL SHOCK WAVE(タッグの祭典)を意識させるカードが組まれた。なお、AvidRivalの選手コールは、好きな選手のリングコールができる権利を獲得したファンが行った。
3チームによる試合ではあるが、試合権利を持つのは2選手のみ。つまり1チームが宙に浮いた状態となる。試合に出るためには試合権利を持つ選手とタッチするか、その選手が場外に落ちてしまった場合のみ。先発を誰と誰にするが重要となるも、AvidRivalが出遅れ、飯田vs桜花でスタートとなった。
しかし、ルールをわかっていない水波が勝手に試合に出て行く。だが、試合権利がないためノーフォール。仕方なく水波が自コーナーに戻り、試合の行方を見守る。
シダレザクラが飯田を捕まえ一気に攻め込もうとするが、大畠が志田を場外に落として試合権利を獲得。大畠が飯田をキャメルクラッチで捕らえると、水波がロープワークしてドロップキックを決めるが、ロープワークの最中に志田が水波とタッチ。試合の権利がシダレザクラにまた戻る。
シダレザクラとAvidRivalが試合権利を奪い合うなか、飯田のローンバトルが続く。リレー方式のエルボーアタックで飯田を追い込んだAvidRivalは、すぐさま水波が肩固めへ。だが、飯田もドロップキックでやり返すと、ようやく宮崎と交代。宮崎がラリアットで他の選手を次々と撃退していき、場外へと送り込むも、大畠がプランチャでいいとこどり。
しかし、その間に宮崎はこっそり志田の竹刀を自コーナーへ。リングに戻ると、試合権利は宮崎vs志田となる。宮崎に「お前の竹刀、持ってこい」と挑発された志田は竹刀を探すが、見当たらない。しれーっと竹刀攻撃を見舞う宮崎が主導権を握り、花道で志田に恥ずかし固め。そうこうしている間に、AvidRivalが飯田を捕獲する。一気に畳みかけようとするも、シダレザクラがカットに入る。3チームが入り乱れての大混戦のまま残り1分となり、宮崎が大畠にタイガースープレックス。大畠もボディーアタック、ジャーマンでやり返す。結局、宮崎の外道クラッチがカットされたところで20分引き分けが告げられた。
フェアリンピック
インフォメーションでは二上社長が最終日の入場者数を「212人」と発表。8日間9大会で、述べ1217人のファンを新木場に集めたことを明かした。
フェアリンピック最終種目は二重跳び。まずは大会実行委員長のフェアリー日本橋が入場する。今回エントリーしたのは、夏すみれ、大畠美咲、志田光、飯田美花の4選手。30秒間で二重跳びを多く飛べた選手の勝利となる。
早速、競技に入り、志田が19回、夏が8回、大畠が23回、飯田が30回飛び、飯田が金メダルを獲得した。
フェアリー実行委員長は「夏さん、私、アナタがメダルを取れないと悟ってたわ。特別にメダル用意した」と、フェアリンピック最多出場の夏にお手製のメダルを授与。聖火も消されフェアリンピックが終了すると、4年後の開催がアナウンスされた!?
第5試合
夏フェスタにフル参戦したRegina山縣優の最終日の相手は……朱崇花。山縣戦でデビューした朱崇花は、Regina山縣に成長した姿を見せることができるのか?
開始早々、朱崇花がドロップキックで奇襲に成功。山縣もクロスフェースで捕らえようとしたが、これはニアロープ。山縣のロープ越えフットスタンプが決まる。
エルボーのラリーを挟んで朱崇花がブファドーラ! 続けざまにムーンサルトプレスを投下するも山縣がチンクラッシャー。顔面キックでコーナーに吹っ飛ばすと、串刺しボディーアタックで追い打ち。ミサイル弾でカウント2。山縣は顔面蹴りからカバーにいくも、キックアウトされるとクロスフェースでギブアップを奪った。
試合後、山縣は「朱崇花、とりあえず1周年おめでとう。お前は女子プロレス界のなかで一番身体能力が高いわ。でもな、それだけに頼るな。わかるか。自分は16年やってきて身体能力の高い人をみてきた。必ずあとで困る。お前にはそんなレスラーになってもらいたくない。だからこれからの試合、今しかできないことを一生懸命やれ。期待してるぞ。今日はありがとう」と朱崇花に期待を寄せた。
第6試合
全9大会の夏フェスタを締めくくるメインイベントは、浜田文子&山下りなvs高橋奈七永&世志琥のタッグマッチ。Catch the WAVE2016での公式戦が引き分けに終わり、遺恨を残す文子と世志琥。山下もまた世志琥を強烈に意識しており、今回、高橋奈七永を巻き込んでのZABUNvsSEAdLINNNG対決となった。
先発は奈七永vs山下。ロックアップから奈七永が押し込むが、山下が体勢を入れ替えていく。ファーストコンタクトを軽めに終わらせると、文子vs世志琥へ。タックルのぶつかり合いは文子に軍配。すぐに山下が出て行くと世志琥がヒップドロップを投下し、奈七永と交代する。
まず奈七永はエプロンの文子に一直線。そして山下とチョップ、エルボーの打ち合いに。山下がボディースラムで叩きつけロープに走るが、奈七永もかわして世志琥との連係攻撃。続く世志琥が山下の顔面を踏みつけていき、串刺しラリアット→顔面ウォッシュにつなげる。
今度は奈七永がリバースインディアンデスロックで捕獲。カットに入った文子が奈七永に腕十字。すると世志琥もストンピングで文子を襲撃する。
続いて山下は串刺し攻撃を狙うが、奈七永にかわされると、すかさずスリーパーで捕獲。すると4選手がスリーパーの数珠つなぎに。いっせいにブレイクとなり、奈七永は山下をハンマースルー。これを山下がショルダータックルで迎撃し、今度は文子がワキ固めへ。脱出されるとバックドロップで追い打ちをかける。
奈七永もバックドロップでやり返すが、これを切り返した文子が腕固め。逃げられるとロープに振るも、奈七永がラリアットでやり返し、世志琥と交代。世志琥はセントーンから文子を肩車。すると文子はミステリオラナへ。世志琥もバックフリップでやり返したところで15分経過。
世志琥はストレッチボムからコーナーに登るが、山下が足止め。すかさず文子が雪崩式フランケンシュタイナーにつなげる。続く山下が小刻みエルボーで突進! 世志琥がブーメラン式ジャンピングラリアットで切り返すと、山下も串刺しラリアットでお返しする。ブレーンバスターの掛け合いは山下に軍配があがり、スリーパーに捕らえるが、世志琥も脱出してスリーパーへ。
SEAdLINNNG勢は連係攻撃で文子を排除。分断に成功すると世志琥が山下にラリアットを連発。セントーンを投下するも、これをかわした山下がラリアット。両者同時にチェンジとなり、文子vs奈七永となる。
ラリアットの相打ちから奈七永が投げっぱなしジャーマン、ジャンピングキック。文子もキックで攻勢に転じてコーナーへ。奈七永が追いつき、雪崩式ブレーンバスターに切り返す。今度は奈七永がコーナーに登るも、文子がアヤコノクラズム狙い。これを世志琥が妨害すると、すかさず奈七永が冷蔵庫爆弾を投下する。だが、文子も剣山で迎撃する。
攻守が入れ替わり、山下がカウンターラリアットで追い打ちをかけると、文子がAPクロスディアマンテ、ライガーボムへ。キックアウトした奈七永もラリアットで反撃に転じてナナラッカにつなげる。これを返した文子が浜ちゃんカッター! これが高角度で決まるが、奈七永が執念をみせる。文子のムーンサルトでもフォールを許さなかった奈七永だが、このあとAPクロス2連発を決められ3カウント。試合後、意識はあったものの奈七永は起き上がれず、タンカで運ばれた。
試合後、文子が「世志琥よ、こういうのアクシデントっていうんだよ。オメーも面白くないだろ。自分も面白くないよ。たぶん、コイツももっと面白くないと思う。残念ながらプロレスはこういう試合もある。でもな、社長、面白かったのでもう1回やらせてください。こんな勝ち方じゃ私は面白くねーよ。そうだろ? (世志琥に向かって)この熱さに耐えられるようなトレーニングもっとしなさい!」とマイク。
世志琥が「おい、まて浜田こら! テメーよくもウチのパートナー、あんな目に遭わせてくれたな。GAMIさん、こんなんで終わらせられないですよ!」と食い下がると、二上社長も「ちょっと箱が小さかったですね。もうちょっと大きな箱で見たいですよね。もう1回やりましょう。奈七永さんが完璧に治るのを待ちましょう。もう1回やりましょう」とリマッチを約束した。
エンディング/10周年興行を8・12大田区総合体育館で開催!
改めて二上社長と桜花専務がリングに上がる。
二上社長「壮絶な試合でした。昨日の『8時だよ全員集合』とはまったく違う大会でしたね」
桜花専務「ちょっとビビりました」
二上社長「ビビりましたよね。今日の浜田文子きれっきれでしたね。じゃあ重大発表いきましょうか。2016年の夏が終わりました。9周年なのでWAVEらしく9連戦という最近ではなかったようなことをしてみました。9連戦山縣優がのりきりました。後藤恵介も無事に終わりました。私は若干、腰が痛いです。8月はもうWAVEの大会ありませんが、9月22日に昼夜で大会がここであります。DUAL SHOCK WAVEです。いつもとちょっと違います。今年のDUAL SHOCK WAVEのテーマは師弟関係です」
桜花「尾崎さんと組むの?」
二上社長「なんで? お前バカか。おるやろ(夏を指す)。詳しくは決まってないですけど、関西さんと山下は決定ですよね。きっと宮崎&飯田も決定ですね。そんな感じの師弟関係です。『ディスカバーニューヒロイン』っていうのが昔あったと思うんですけど、あえてその名前は使いません。“DUAL SHOCK 師弟”でいきます。ベテランのみなさんは若手と組みます。師弟関係のタッグのトーナメントです。これから10年目に突入します。ロゴを決めました(スクリーンでロゴを発表)。それと10周年の大会、8月26日が旗揚げ記念日なんですが、その日は取れなかったので、2017年8月12日(土)大田区体育館とりました! 今日の人数が212人なのです。大田区体育館は4000人は入るんです。20倍です。一人20人連れてきて下さい。あと1年あります。私は10周年記念大会のことでいろんなことで動きます。やりたくないこともやると思います。でも10周年は絶対に満員の大田区で成功したいので選手は引退とかやめたりしないでください。お客さんも浮気はいいです、別に。10周年には絶対に帰ってきてください! 8月12日、土曜日。時間は夕方にします」
最後は全選手がリングに上がり、二上社長が「選手のみなさん、9大会ケガなく終わりました。ご苦労さんでした、カンパーイ。10周年に向かってWAVE盛りあげていきたいと思います。これがWAVEだ!」で9周年を締めくくった。
(記事・写真提供 プロレスリングWAVE)