ヒロシが関根に初勝利!イサミが真霜に9.28新宿地上最強武道会への出場を要求!鋼鉄軍団(仮)の軍団名は「IRON PRIEST」
- 2016-7-29
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- プロレスリングBASARA
7月28日、東京・新木場1stRINGで行われたプロレスリングBASARA『伐折羅・拾陸〜天衣無縫〜』。BASARA初のシングルリーグ戦「頂天〜itadaki〜」の優勝決定戦で木高イサミに勝って優勝したトランザム★ヒロシと、頂天の公式戦でイサミに勝利した関根龍一が激突。まだ関根がKAIENTAI DOJO所属時代に福田洋とは5回もシングルマッチを行ってきたが、福田洋時代はヒロシの0勝5敗。しかし頂天で優勝してトランザム★ヒロシに改名してからというもの、ヒロシは絶対的な自信を持っており、この日も関根の重たいに蹴りに対して力強いチョップで応戦。前哨戦をおこなった7.20蕨大会ではヒロシをKO状態にしたハイキックをこの日も叩き込んだ関根だったが、ヒロシは何とか耐え抜く。そして関根の必殺技である龍切を防御すると、逆に必殺のパーフェクトプレックスを文字通りパーフェクトに決めて3カウント。
6度目の対戦で初めて後輩のヒロシに敗れた関根だが、「何かスッキリしました。後輩に負けたとか、昔何連勝してるとか、いろんな人にいろんなこと言われて、いろんな考えがありましたけど、福田が頂天で優勝しているって意味が分かりました」と語った。
ヒロシと関根にメインイベントを譲った格好となった木高イサミは、政宗と組んで真霜拳號&円華とセミファイナルで対戦。真霜とは昨年末の「年越しプロレス」で嫌々タッグを組んだが、その結果両者の因縁はさらに深まってしまった。いきり立つイサミをパートナーの政宗が押さえて落ち着かせようとするが、真霜が執拗に挑発。すると政宗はテクニックを駆使して真霜を痛めつけてからイサミにタッチ。一気呵成に攻め込もうとするイサミだが、真霜も簡単には許さない。
しかも真霜と円華は以前名タッグとして活躍していただけに、久しぶりのタッグ結成でもチームワークは抜群。合体攻撃でイサミを追い詰めていったが、政宗が真霜を場外に連れ出すと、イサミは円華の必殺技であるランヒェイをかわし、垂直落下式ブレーンバスターから絶槍と名付けたヒザ蹴りを叩き込んで3カウント。
試合が終わったあとも真霜がイサミに殴りかかると、イサミは「殴り足らねぇよ! お前、9月28日空いてるか?」と言って、真霜に9月28日に新宿FACEで開催する『木高イサミのプロレス』の中でおこなわれる第2回新宿地上最強武道会への出場を要求。イサミのほか大日本プロレスの関本大介やDDTのヤス・ウラノも出場すると聞いた真霜は「面白そうじゃねぇかよ! 予定……空けるわ」と言ってニヤリと笑った。
「頂天〜itadaki〜」の公式戦で対戦した際は、熱くなるあまり両者反則という結果に終わったことで、結局二人とも優勝決定戦に進出することが出来なかったFUMAと塚本拓海。
塚本はその後、SAGATと共闘して円華、久保佑允と鋼鉄軍団(仮)を結成して勢いに乗るFUMAに対抗。両軍団の抗争が激しくなっていく中、この日FUMAと塚本、久保とSAGATがそれぞれハードコアマッチで対戦することに。
まずSAGATにまさかの連敗を喫してしまった久保は、そのSAGATが得意としているチェーンマッチでの対戦を承諾。序盤はチェーンの扱いに慣れているSAGATが優勢に試合を進めていたが、久保は鉄パイプでSAGATの両腕を固定すると、チェーンをSAGATの身体に巻き付けて動きを封じる。そこから胴絞めスリーパーに捉えていくが、SAGATもなかなかギブアップしない。うつ伏せになったSAGATの背中に乗っかった久保は、SAGATの首にチェーンを巻き付けると力いっぱい引っ張っていく。するとSAGATの身体から力が抜けていき、目が朦朧としてきたため、レフェリーが試合をストップした。
続いてFUMAと塚本はテーブル、チェア(パイプイス)、ラダー(ハシゴ)が公認凶器となるTLCマッチで対戦。大日本プロレスでは何度もデスマッチの試合を行っている塚本は、ラダーの上にイスを山盛りにしてからリバースパワーボムで叩き付けたり、コーナーに立てかけたテーブルにオキャノンボム(ブルーサンダー)で叩き付けたりと優勢に試合を進めていく。しかしラダーに登ってトドメを刺そうとしたところで、逆から登っていったFUMAが雪崩式ブレーンバスター。
このダメージを抱えながらも立ちあがろうとした塚本だが、FUMAは顔面にバズソーキックを叩き込むと、「Heavy Metal Anthem」と名付けたダイビング・エルボードロップを投下して勝利。敗れた塚本が「悔しいけど、今日は完敗だ」と潔く負けを認めると、FUMAは「俺は貴様を一度たりともヘヴィメタルだと思ったことはない。だが今日、確信した! 貴様はインストゥルメンタルなメタルだ! 貴様にもしっかりとメタル魂がその胸に宿っている。同じ鋼鉄のハート、メタルハートを持つ同志として、このBASARAのリングで高め合おうじゃないか」と因縁を精算。
しかし塚本は「俺はド演歌ファイターだ!」と吐き捨て、FUMAの差し出したメロイック・サインに拳を合わせることなく退場。若干塚本に“フラれた”感じになってしまったFUMAだが、久保と揃って勝利したこともあり、これまでずっと(仮)が付いていた軍団名が「IRON PRIEST(アイアン・プリースト)」に正式決定したことを発表した。
(文/佐瀬順一)
伐折羅・拾陸〜天衣無縫〜
日時:2016年7月28日(木)
開場:19:00 開始:19:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:203人▼第一試合 タッグマッチ 20分一本勝負
○中津良太&岩本煌史
10分06秒 Vスライダー→エビ固め
●風戸大智&ツトム・オースギ▼第二試合 逆転プロレス裁判 20分一本勝負
<弁護人>●竜剛馬 <検察官>●丸山敦
11分13秒 ストゥーカ・スプラッシュ→体固め
<被告人>○Hi69
※Hi69は無罪。▼第三試合 チェーンマッチ 30分一本勝負
●SAGAT
12分38秒 TKO(チェーンでのキャメルクラッチ→レフェリーストップ)
○久保佑允▼第四試合 TLCマッチ 30分一本勝負
●塚本拓海
13分35秒 Heavy Metal Anthem→片エビ固め
○FUMA▼セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○木高イサミ&政宗
16分53秒 絶槍→エビ固め
真霜拳號&●円華▼メインイベント 30分一本勝負
○トランザム★ヒロシ
15分12秒 パーフェクトプレックス
●関根龍一