BASARA初のシングルリーグ戦「頂天」優勝決定戦まで勝ち上がってきたのはイサミと福田!SAGATが塚本と共闘へ

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6月12日、大阪・平野区民ホールにて行われたプロレスリングBASARA『伐折羅・拾参〜大阪の陣・水無月〜』。BASARA初のシングルリーグ戦「頂天〜itadaki〜」の公式戦もこの日が最後。Aブロックは木高イサミ、関根龍一、中津良太が2勝1敗4点で並んでいたが、関根が最後の公式戦で久保佑允に敗れたため4点止まり。そのため、イサミvs.中津の公式戦の勝者がAブロック1位になることに。
この大チャンスに中津はイサミの左腕に狙いを定めて蹴りと関節技で集中攻撃。しかしイサミも目には目をとばかりに中津の左腕を一点集中攻撃。お互いに一歩も引かない腕攻め対決となったが、15分が経過した頃に中津がパンチを放った際、イサミは中津のお株を奪うような飛び付き腕十字へ。中津もすぐさま飛び付き腕十字をやり返したのだが、読んでいたイサミは足を使ってうまく脱出すると、中津の後頭部に飛びヒザ蹴りの「絶槍」をブチ込み、さらに正面から必殺の勇脚・斬を叩き込んで勝利。BASARAの代表でもあるイサミが優勝決定戦進出を決めた。

20160612_Basara-2一方のBブロックは本命と思われたFUMAと塚本拓海が、6.10北千住大会で行われた直接対決でお互いに熱くなるあまり両者反則に終わってしまう。これで塚本は2勝1敗1分の5点で公式戦を終了。2勝1分で5点のFUMAは最後の公式戦で福田洋に勝てば優勝決定戦進出が決まるが、福田も2勝1敗4点のため、福田がFUMAに勝てば逆に福田が優勝決定戦進出となる。
塚本戦とは違っていつも通りのヘヴィメタル殺法で福田を追い込んでいったFUMA。ダイビング・ニードロップからバズソーキックを叩き込んだFUMAは、トドメのジョーブレーカー(顔面へのソバット)を出したが、これを腕でブロックした福田は一発逆転の首固め。だが、福田の狙いは丸め込みではなく丸め込んだ勢いを利用し、そのまま必殺のパーフェクトプレックスで投げて3カウント。

Bブロック1位が福田になったことにイサミは「正直、Bブロックは竜剛馬以外は誰が上がってきてもおかしくないと確信はしていたものの……本当にお前なのか?」と半信半疑。しかし福田は「ちょっと前団体のユニオン(プロレス)の話を今さら引っ張り出しますけど、私は当時から『ユニオンの最強外国人になる!』とのたまわっていましたが、当時は私大卒ですし、少々キャリアのスタートが遅かったこともあって、早くみんなに追いつこうと、そういう思いでやってまいりました。だからちょっと自分を大きく見せようとしてそういうことを言ってた部分もあるんですけど、ようやくここで胸を張ってイサミさん! あなたを倒してBASARAの最強外国人になると宣言出来ます!」と堂々とイサミに宣戦布告。
それを聞いたイサミは「実は『もしかしたらコイツは強いんじゃないのか』ということを薄々勘づいていた。気付くのがちょっと遅かっただけだ」と福田の実力を認めた上で、「新宿FACEでもうお前と正真正銘、頂天、頂点、テッペン、BASARAの頂点決めよう!」と言って福田と握手。6.23東京・新宿FACE大会で行われるイサミと福田による優勝決定戦。勝ったほうにはBASARAの頂天〜itadaki〜の座と共に、イサミのポケットマネー50万円が進呈される(イサミが優勝した場合は、自分以外の9名が各5万円出して計45万円をもらう予定)。

20160612_Basara-36.10北千住大会で行われた頂天〜itadaki〜公式戦で、久保佑允から勝利したものの、結果的には1勝3敗で公式戦を終えたSAGAT。12日の平野大会では塚本とハードコアマッチで対戦し、股間への噛みつきなどいつも通りの怪奇派ファイトを展開したSAGATだったが、最後は塚本がイスの山の上にタイガースープレックスで叩き付けて勝利。
すると試合後、塚本が「お前は不甲斐ないな。お前は今日みたいな感じでいくのか? いつまでも福田洋の三下みたいな感じで悔しくないのか? 俺はお前の素直な気持ちを聞きたい。福田洋は関係ない。お前の素直な気持ちを聞かせてくれ」とSAGATに語りかけた。「クッソー! 違ーう!」と絶叫したSAGATに「そうだろ。なら俺とやろう。何も心配することないぞ。周りなんて気にするな。お前の気持ちだ」と握手を求める。するとSAGATも両手で塚本とガッチリ握手。
SAGATは「(福田との)ヒロシ・ドゥ・ソレイユもそうですし、その前にユニオンでやっていたキングレギオンも、結局はペット的な存在としてやっていたんで。確かにそれも自分の姿だと思ったし、それでも楽しかったんですけど、でもこのリーグ戦の結果とか俺と同い年でキャリアが下の中津の活躍とかを見ていると、これはダメなんじゃないかなって思って。たぶんそういうのがどこかしらにあったんでしょうね。たぶんそれが今日のハードコアが終わったあとの塚本さんのあの声で、その気持ちが一気に出てきて。じゃあもう変わるしかないかと思って、それで組むことにしました」と、今後は塚本と共闘して自分を変えていくと宣言した。

(文/佐瀬順一)

伐折羅・拾参〜大阪の陣・水無月〜
日時:2016年6月12日(日)
開始:13:00
会場:大阪・大阪市平野区民ホール
観衆:207人(満員)

▼オープニングマッチ タッグマッチ 20分一本勝負
三原一晃&○岩本煌史
9分38秒 孤高の芸術→片エビ固め
丸山敦&●竜剛馬

▼第二試合 浪速ハードコア伝〜サガワの帝王〜 20分一本勝負
○塚本拓海
8分37秒 投げ捨てタイガー・スープレックス・オン・ザ・チェア→体固め
●SAGAT

▼第三試合 タッグマッチ 20分一本勝負
○政宗&Hi69
13分20秒 骨喰
●風戸大智&ツトム・オースギ

▼第四試合 頂天〜itadaki〜 Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●関根龍一<4点>
13分34秒 レッグクラッチ式ゴロースープレックス→片エビ固め
○久保佑允<4点>

▼セミファイナル 頂天〜itadaki〜Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●FUMA<5点>
17分19秒 パーフェクトプレックス
○福田洋<6点>
※福田がBブロック1位で優勝決定戦に進出。

▼メインイベント 頂天〜itadaki〜Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
○木高イサミ<6点>
16分51秒 勇脚・斬→エビ固め
●中津良太<4点>
※イサミがAブロック1位で優勝決定戦に進出。

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