REINA1.31板橋グリーンホール大会 朱里&真琴vs成宮真希&小波 茉莉&結奈デビュー戦
- 2016-1-31
- 試合
- REINA女子プロレス
「板橋超旋風2016」
日時:1月31日
場所:板橋グリーンホール
観衆:200人(超満員)
▼茉莉デビュー戦 30分1本勝負
○朱里
9分35秒 ハーフハッチスープレックス→体固め
●茉莉
▼結奈デビュー戦 30分1本勝負
○成宮真希
9分23秒 カナダ式背骨折り
●結奈
▼破!to the Future 30分1本勝負
○コマンド・ボリショイ(JWP)
12分39秒 センセイ固めII
●小波
▼摩訶不思議アドベンチャー 30分1本勝負
藤本つかさ(アイスリボン)/●キャットパワー
13分39秒 スピアー→エビ固め
○真琴/中森華子(JWP)
▼REINA純血主義! 60分1本勝負
朱里/○真琴
17分40秒 ブレイジングキック→体固め
成宮真希/●小波
朱里が総合挑戦のためREINA退団を発表!3・25後楽園でREINAがピリオド
第1試合
昨年8月、ニューヨークでエキジビジョンながら初マットを踏んだ茉莉。あれから5か月、ついにデビューの機会が訪れた。普段は忍者アクション女優としても活動中ということもあり、顔半分を黒い布で覆い、オリエンタルムードをかもし出す。コスチュームは赤を基調、腰周りには黒の帯に覆われている。
ファーストコンタクト、グラウンドに持ち込む朱里に茉莉が付いていく。二度目のグラウンドでは、ネックロックに決める場面も。スタンドの展開、茉莉のナックルに朱里は「もっと来いよ」と胸を突き出す。朱里のタックルからコーナーストンピング。そして背中へのキックを決める。茉莉はナックルを連打、朱里は捕まえると首投げからネックロックへ。腕ひしぎへと持ち込むがロープブレイク。今度はドロップキックから側転式エルボー。朱里は茉莉を捕らえると逆方エビへ。何とかロープに逃れる茉莉。再びスタンディングではナックルを連打。しかし朱里も膝蹴りで応戦するとランニングニー。カウント2で返す茉莉。しかし逆片エビに再度捕らえられる。ロープへ逃れようとする茉莉だが朱里はセンターへ引きずり込む。それでもなんとかロープへ。しかし朱里はミドルキックを叩き込む。さらに「終わりー」と叫んでのハーフハッチでカウント3が入った。
第2試合
続く結奈のデビュー戦。「REINAの元気印」とコールされた際には笑顔がもれる。コスチュームは黄緑調。紙テープも同色のものが大量に投げ込まれた。
結奈は組み合った瞬間、気合の入った声を出す。まずは首の取り合い。さらにはバックの取り合いへ。成宮はアームロックで結奈を投げるも、結奈もエビ固めに切って取る。続いて結奈もアームホイップ。しかし捕らえられるとヘアホイップで投げられる。そして逆エビに決められるが、ロープに。スタンディングではナックル連打からドロップキックへ。連打して決めて行く。そしてコーナーへ追い詰めるとドロップキックを連発。さらにリング中央でボディスラム。しかしスリーパーで捕らえられる。コーナーに逆さ吊りをされると背中へのドロップキック。さらに逆エビを決められる。なんとかロープへにじり寄るが、中央へ戻される。しかし首固め、スクールボーイと畳み掛けるもダブルチョップで反撃を食う。さらにギロチンへ。これをなんとか2で返す。しかし、カナディアンバックブリーカーに捕らえられるとギブアップ。敗れはしたものの、四方に礼をすると観客から暖かい拍手が湧き起こった。
第3試合
グラウンドの展開からスタート。ボリショイを相手に一歩も引かない小波。ボリショイ式背骨折りでボリショイは小波を攻め立てる。小波はグラウンドを脱するとコーナーにホイップしてからのミドルを連打。しかし、ボリショイはワキ固めで切り返す。なんとか小波はロープへ。小波のローにボリショイはナックル。そしてピコバスターホールドを連発。小波はラッシュを逃れるとフィッシャーマンからのハイキックへ。そしてコナロックで勝負を賭ける。しかし切り替えしたボリショイはセンセイ固め。さらに腕ひしぎを狙う。なんとか腕のロックを取られずにロープブレイクへ。しかしレッグスプレッドに取られると、身動きを封じられる。ボリショイはタイガーを狙うもこれは封じる。しかし619を決められる。ボリショイは畳み掛けるように拳底へ。なんとかカウント2で返す小波。しかしセンセイ固めIIに決められると、ギブアップ負けを喫した。
第4試合
まずキャットパワーがコーナーへかけ上がり客席に向かって吼えまくる。今回の来日では荒々しさにさらなる磨きがかかったようだ。続いて藤本の入場。REINAのベルトを含めた4本のベルトを持ってのリングイン。続いては“摩訶不思議”の登場。いつもの入場パフォーマンスにキャットは拍手で挑発。
まずは真琴とキャット。バックを取ったキャットは真琴の頭を叩いて挑発を繰り返す。真琴もバックを取ると、頭を張り返す。続いて中森と藤本。中森がつり天井。勢いありすぎて、藤本が後方へ落ちる。藤本も低空キックで反撃。キャットは中森を捕らえコーナーホイップからのラリアット。そしてローキック合戦へ。中森はキャットを「あげるぞー」宣言。しかし、逆にブレンバスターで投げられる。
そして藤本が出るとローキックからドロップキック。さらにキャットがおんぶすると「アイスリボン号発射ー!」とおぶられた形でタックルを決めて追い込んでいく。しかし中森もフィッシャーマンで反撃。さらに投げっぱなしジャーマンへ。今度は真琴がフライングボディアタック。しかし藤本もカサドーラからの低空キック。再び藤本とキャットの連携。キャットが藤本を持ち上げてブレンバスターの体勢から前を落とす荒技連携へ。さらに藤本は一人で二人へドロップキック。そしてミサイルキックを敢行。さらにキャットが踏み付けからコーナーへ真琴を押し込んでいく。そしてサイドに抱えてのバックブリーカー。続けて藤本を抱え挙げてのファンタスティックフリップ。キャットはラリアット。しかし二発めを誤爆すると、真琴は側転式のネックシザース。そしてダブルのバックドロップへ。キャットはネックハンギングで反撃すると、藤本&キャットがサンドイッチキック。このチャンスに藤本はビーナスシュートを狙うが、同士討ちなると、すかさず真琴がキャットを捕らえ、スピアーからエビ固めに丸め込み、苦戦の末勝利した。
第5試合
各選手、小波、成宮、真琴、朱里の順と、個々に入場する。この日デビューした茉莉、結奈がセコンドに付く。レフェリーはソフト今井。
先発は真琴と成宮。まずは互角のロックアップ。グラウンドでも互角の攻防を見せる。朱里対小波。ローキック合戦からグラウンドへ。小波はネックロックからグラウンドへ持ち込む。バックの取り合いから朱里が腕を取るもロープブレイク。朱里はグラウンドヘッドロック。ここで真琴にタッチ。
真琴は小波の背中へ強烈なチョップ。すかさずサーフボードへ。今度は朱里&真琴がダブルでコーナーへ追い込み、蹴りを見舞う。そして真琴がヘアホイップ。再び朱里がグラウンドのネックロック。マウントを取ると腕ひしぎをねらうがロープブレイク。
ここで小波がミドルキックを連発して反撃。成宮にスイッチ。朱里と成宮がナックル合戦。朱里はヒザ蹴りからランニングニー。ジャンピングニーからハーフハッチへと畳み掛ける。しかし腕ひしぎはロープに逃れる。成宮は体を入れ替えるとカンパーナ。朱里もバッククラッカーからのヒザ打ち。真琴へスイッチ。真琴はランニングキックから、ブレイジングチョップ。そしてグラウンド卍。さらに人間風車からのWWニー。しかし成宮もコーナーのけりからスピアーで逆襲。そしてブレンバスターもカウントは2。小波はミドルキックを連打。さらに背中へのキック。低空ランニングキックと続く。ハイキックからフィッシャーマン。そして成宮とのダブルドロップキックを見せる。しかし朱里が背後から蹴りでカットすると、真琴は小波の脳天へブレイジングチョップ。そして人間風車固めへ。ここで成宮がカットに来た朱里へハイキック、さらに真琴へスピアーを見せると四者がダウン状態。
15分経過。朱里と真琴の連携から朱里がブルドッギングヘッドロック。その間に真琴がトップロープを狙うが成宮が雪崩式ブレンバスターでカット。
小波がミドルキックから延髄蹴り、スクールボーイへ。ジャーマンを狙うが真琴が耐える。成宮のカットが小波に命中すると朱里が投げっぱなしジャーマンから最後は真琴がブレイジングキックで止めを刺した。
エンディング
試合後朱里がマイクを握る。
「4人でこうやって試合ができてすごくうれしいです。自分は12月頃から、今日、デビューした二人、嬉しいし、デビューした後に発表することになってしまったんですが自分は3月25日でREINAを退団させていただきます。いろいろ考えて、自分の道を突き進む、自分の目標のために退団することを決めました。REINAが大好きだし、これからもREINAの応援をよろしくお願いします。4月からもプロレスは続けていくつもりです。そして自分の夢に向かい、精一杯頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」と衝撃の発表。
続いて真琴がマイクを持つ。「正直、言葉が浮かばないんですけど、朱里さんがいなくてもREINAを守っていくと言いたいけど自分には自信がないので、(涙ながら)頑張るとしか言えません」と最後に決意表明。
WNCを引き継いだ現状のREINAの形はこれにより、3・25後楽園でピリオドということになりそうだ。果たして後楽園のカードは??
<試合後のコメント>
朱里
「急ではなくREINAの方々とも前から話していたので…でも発表が後々になってしまったけど、自分の目標に向かってやっていきたいと言ったときに許していただけてありがたかった。自分の夢に向かって突っ走っていきたいです。それと今日新人たちがデビュー戦を迎えてよかったなと。REINAは大好きですし頑張ってやっていってほしい」
――その目標とは?
「昨日発表になりましたけどMMAに挑戦していく、ほんとうに大変なこと、それに向かってパンクラスに上がらせていただいて、パンクラスの女子王者、そしてUFCのチャンピオンになるという新たな夢に向かって突っ走っていきたい。そうなるとREINAにいて、いろいろ考えることが難しくなる。自分のことでいっぱいいっぱいになるならフリーとして自分の道で突き進んで、MMAでも上を目指していきたい、そう決意しました。REINAのみんなが大好きだし、3・25まで一員として…そして新人にもがんばってもらいたいと思います」
――3・25後楽園で希望するカードは?
「成宮ちゃんの引退もあるので、今回4人で試合組めたのは嬉しいというか、後楽園でも所属できればという気持ちもあるけど、・・・難しいですね。ちょっと今後みんなで話し合って決めたいです」
真琴
「朱里さんとはスマッシュのころから一緒なので、朱里さんとの絆は強いと思うので、もう一緒じゃなくなることはさびしいですけど、自分の道をがんばってほしいです」
成宮真希
「聞いたときにはほんとうに悩んでいましたし、朱里さんはREINAのためにいろんなことを犠牲にしてきたのも目の当たりにしてきましたので、朱里さんが悩んで出した結果なので重いことだと思いました。自分は朱里さんと出会ってこんな自分を犠牲にして、こんな練習している人を見たことない。だから少しでも何か力になれればと思ってきました。昨日も会見の記事を読んだら世界一強い女を目指すと書いてあったんですけど、この目標に到達してぜひ世界一強い女になってほしいです」
小波
「朱里さんと出会って、こんな一生懸命練習したり、プライベートの時間がないくらい練習してたりしてる人とははじめて出会って、こんなすごい人本当にいるんだと思いました。その人の背中を見て朱里さんと一緒にいた時間は家族くらい濃い時間でした。でも、今後一緒に練習ができないとかさみしい気持ちになるけど、ずっと離れているわけじゃないし、練習もしようと思えば自分のことより人のことを考えてくれる人だし、きっとやっていただけると思うので。つねに目標が高くて、限界を超えてやるひとだから、夢を追ってそれを現実にしてくれる朱里さんを応援したいと思います」
記事・写真提供 REINA