11.3 K-1 WORLD GP 2014代々木大会の出場選手たちが意気込みを語る
11月2日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、明日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2014 〜-65kg初代王座決定トーナメント〜」の前日記者会見が行われた。
会見場には100名を超えるファンが集まり、用意していた椅子では足りず、急遽、席を追加するほど熱気に包まれた前日記者会見。会見にはまずK-1前田憲作プロデューサーが登壇し、明日の大会開催に向けて「いよいよ明日です。今日はたくさんのみなさまに集まっていただき、お礼申し上げます。ただいま選手たちが公式計量をクリアし、ゴングを待つだけとなりました。僕も現役時代そうでしたが、くじけそうなとき、心が折れそうなとき、力を貸してくれたのはファンのみなさんの声援でした。明日は選手たちに力いっぱい声援を送って下さい」と主催者を代表して挨拶した。
明日のスーパーファイトに出場する選手は再々計量となったジャオ・フーカイを除く5選手が出席。セミファイナルで対戦する山本優弥とケリス・ベラはそれぞれ穏やかな表情ながら、内に秘めた闘志を感じさせる言葉で意気込みを語った。
山本優弥
「対戦相手のコメントを聞いて、英語で何を言っているか分からなかったけど、心拍数が上がってドキドキしました。やはり自分はファイターなんだと思います。対戦相手の選手はいい選手で、僕も前に行く選手なのでしっかりぶつかっていきたいと思います。連休のど真ん中にこれだけの人が集まってくれて、いい計量・会見になったと思います。僕はリングで頑張るしかないですが、みんなで盛り上がっていいK-1になったらいいと思います。みんなで新しいK-1を作り上げていきましょう。
(ベラを見て)紳士的な印象を受けました。もっとワイルドでガツガツしていてオラオラしていると思ったので。こういう場にジェントルマンな感じで来てくれて嬉しいです。明日リングに上がって、戦う人間として殴り合って蹴り合うと思うとワクワクします。みなさんが期待しているいい試合、打ち合いになると思うし、どちらかが倒れる試合になると思います。それでも倒れてしまうのは自分ではなく、試合に勝ってリングから挨拶出来るように、試合まで作り上げようと思います」
ケリス・ベラ
「まず自分をK-1に招待してくれたことを非常に嬉しく思う。明日はとてもすごい試合になる。ユーヤ・ヤマモトは強い魂を持った戦士で、自分も同じように強い魂を持った戦士だ。明日は激しいパンチで激しい試合になるだろう。
ユーヤが自分のことをナイスガイと言ってくれてうれしい。ただユーヤはナイスガイに見えるかもしれないけど、リングに上がれば狂ったように戦う選手だ。だからお互い激しい殴り合いになるに違いない。もしかしたら延長までもつれるかもしれないが、自分は激しい殴り合いをして、長く戦えることを楽しみにしたいと思う」
Krush王者対決となったKrush-55kg級王者・大雅とKrush-58kg級王者・武尊の一戦は、武尊が一度目の計量でパスできなかったものの、再計量では無事にクリア。お互いに「倒すための練習をやってきた」とKO決着を誓った。
大雅
「計量が終わってホッとしているんですけど、もう試合のイメージに頭が切り替わっているんでワクワクしています。明日は楽しみにしてください。普通の試合では意味ないと思うし、そこは分かっているんで倒し合いをしたいと思います。倒すために練習してきたので倒します」
武尊
「まず一発で計量をクリア出来なくてすいませんでした。明日は最高の形で仕上げて、いい試合をしたいと思います。最高のジムで最高のトレーニングしてきたので、最高のKOを見せます。(大雅の「倒すために練習してきたので倒します」を受けて)自分も倒す練習をしてきたので、僕も倒しに行きます。いつも通りの試合をすれば盛り上がると思うので、新しいK-1が今までのK-1を超えられるように最高のKO勝ちで終わらせたいと思います」
対戦相手のフーカイが欠席となったため、一人で会見に出席した松倉信太郎は、曜日を間違えるなど独特の雰囲気で会見を和ませる場面もあったが、最後は「ちゃんと存在感を示して、K-1の最初の大会を盛り上げたい」と締めた。
「今日は平日…じゃなくて普通の日曜日なんですけど(笑)、たくさんの人が会見に来てくれてうれしいです。ありがとうございます。意気込みと言うと普通になっちゃうんで面白くないんですけど…フーカイ選手がオーバーしていて、普通だったら頑張れって気持ちですけど、減量に苦しんでくれたら助かるなと思います(苦笑)。でもどんな状態でも勝てるように準備してきて、今はこんな強くなさそうな感じですけど、明日は強いと思うんでよろしくお願いします。
最近ずっと言っているんですけど、格闘家はいかつい人や怖い人が多いけど、格闘技は喧嘩じゃないんで。もっとそういうことを世間に知ってもらって、格闘技が素晴らしいスポーツだと見せられるのは自分なのかなと思っているので。そういう存在になるためにも負けられないので、しっかり勝って…そういうことですね(笑)。ちゃんと存在感を示して、K-1の最初の大会を盛り上げたいと思います」
そして第7試合、K-1甲子園決勝で対戦する平本蓮と佐野天馬も会見に登場。平本が「明日は絶対勝つんですけど、佐野選手はプロでも無敗で注目されています。僕はまだアマチュアでデビューしてないけど、年下の自分が勝った方が盛り上がると思うし、彼がベルトを巻くよりも俺がベルトを巻いた方がふさわしいと思うので、絶対にベルトを巻きます。明日出る選手の中で僕が最年少です。でも一番いい試合をして、一番カッコいい勝ち方をしてベルトを巻こうと思うんで、見ていて下さい。絶対面白い試合をします」と力強い言葉で意気込みを語ったのに対し、佐野は「減量もなくて調子はいいです。いつも通りなんで勝ちます。(平本のコメントについて)気にしていないですね、僕が普通に勝つんで。つまらなくてもいいんで、何が何でも勝ちたいと思います」とクールに語っていた。