THE OUTSIDER 12.13大田区大会 黒石高大引退試合/黒石vs.啓之輔、ROAD FC YOUNG GUNS対抗戦、70-75タイトル戦、60-65タイトル戦
詳細
THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL
日時:2015年12月13日(日)
開場:13:00 開始:14:00
会場:東京・大田区総合体育館
観衆:3270人
▼第1試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit62kg
【無心の龍神】△カツシ
2R3分00秒 ドロー(判定0-1)
【讃岐の守護神】△裕貴
▼第2試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit73kg
【埼玉三郷 弱肉強食百烈拳】○樋高俊介
2R0分36秒 KO
【佐藤流格闘術】●ポテトヘッド
▼第3試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit57kg
【最強の助っ人 喧嘩ストライカー】●茂木昌史
2R3分00秒 判定0-3
【無尽蔵ストライカー】○彦坂勇介
▼第4試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit60kg
【南国の風 ナックル・ファイター】○大保龍球
2R3分00秒 判定3-0
【浪速と琉球の融合 豪腕ウエスタンユース】●平松翔
▼第5試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit73kg
【栃木・和神会 THE 普通】●野村将平
2R3分00秒 判定0-2
【地母神 降臨】○賀井亜
▼第6試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit65kg
【栃木・和神会 ノンストップファイター】○笠井ヨシヒロ
2R3分00秒 判定3-0
【拳閃】●山内リョータ
▼第7試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit70kg
【人獣 群馬高崎のクロヒョウ】△清水拓也
2R3分00秒 ドロー(判定0-0)
【喧嘩出身 格闘技育ち】△ヨシタカ
▼第8試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit60kg
【栃木・和神会 プラチナム・ストライカー】●鷺谷実
1R1分14秒 TKO(パウンド→レフェリーストップ)
【平城京の柔道家】○新井悠介
▼第9試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit65kg
【5回戦ボーイ】○一磨
1R2分16秒 TKO(パウンド→レフェリーストップ)
【現役高校生 格闘シンデレラ・ボーイ】●菊嶋海人
▼第10試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit65kg
【福島の斉天大聖】△粂井勇
2R3分00秒 ドロー(判定1-0)
【コマネチ!!!】△タケつぁんマン DATE
▼第11試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit67kg
【ベビーフェイス・ストライカー】○関翔汰
2R3分00秒 判定2-0
【栃木 下野極道の昇り龍】●松林佑介
▼第12試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit80kg
【鹿島灘のエンドレス・マシンガン】○茂木優樹
2R3分00秒 判定2-0
【小比類巻道場のパンダ】●イノセンスK
▼第13試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit60kg
【千葉の不良掃除屋】○松元仁志
2R3分00秒 判定3-0
【反アウトローボクサー】●高橋恭介
▼第14試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit62kg
【栃木鹿沼のカネショウ】●金子翔太(TEAM YMC 栃木)
1R0分52秒 TKO(2ダウン)
【黒翼の烏】○吉野正岐
▼第15試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit83kg
【栃木真岡 夜の代表取締役】●松本峰周(TEAM YMC 栃木)
2R3分00秒 判定0-3
【マッド アイアンマン】○清水来人
▼第16試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit70kg
【渡辺イズムを継ぐ者 格闘求道者】●坂本良
2R3分00秒 判定0-3
【狂おしきカリスマ】○齊藤勇駿
▼第17試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit62kg
【築地マグロ市場の男侍】●大塚一樹
1R2分07秒 TKO(2ダウン)
【虎の門ストライカー】○誠哉
▼第18試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit63kg
【風神】●本田光樹
1R2分06秒 三角絞め
【沖縄 猛毒ゴーヤファイター】○宮良好明
▼第19試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit70kg
【福岡太宰府 666FIXXERの闘犬】●ピットブルタカシ
1R1分01秒 腕ひしぎ三角固め
【長野 格闘技チーム・Fearless代表】○大島渓太郎
▼第20試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit70kg
【夢の学生】●今成夢人(ガンバレ☆プロレス)
2R3分00秒 判定0-2
【勢傾天下 クールチャンプ】○山口勇
▼第21試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit60kg
【福岡相良のパウンドファイター】●田上健太
2R0分42秒 腕ひしぎ十字固め
【ヨコハマ・メタルシティ 陵辱キング】○土橋政春
▼第22試合 女子シングルマッチ 3分2R 体重Limit55kg
【コンクリートジャングルのギャル・ファイター】●塚本波彩
2R3分00秒 判定0-3
【ロイヤル・スプレンダー】○華麗DATE
▼第23試合 女子シングルマッチ 3分2R 体重Limit49kg
【殴って顔面メイク 黒帯空手ガール】△池田聖奈
2R3分00秒 ドロー(判定1-1)
【DATEに咲く一輪の花 格闘クイーン】△真理DATE
▼第24試合 女子シングルマッチ 3分2R 体重Limit48kg
【反逆のタフ・スピリット】●山崎桃子
1R1分21秒 TKO(華の攻撃により山崎が肩を負傷→レフェリーストップ)
【ボヨヨ~ン 華】○華DATE
▼第25試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit73.5kg
【滋賀 オールラウンダーの新星】○網藤雄太(RINGS)
2R3分00秒 判定2-0
【戦慄のトマホーク・ラッパー】●滝本光成
▼第26試合 70-75ランキング3位決定戦 3分2R 体重Limit70-75kg
【宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー】●菱沼郷(RINGS)
1R0分36秒 TKO(2ダウン)
【世界最強セキュリティ ALSOK浜松 総大将】○大木翔
※大木が70-75kg級ランキング3位に。
▼第27試合 男子シングルマッチ 3分2R 体重Limit60kg
【闘える放送作家】●大井洋一(RINGS)
2R3分00秒 判定0-3
【蠍座のアサシン】○サイレントキラーヤマト
▼第28試合 麦わらのユウタ引退試合 3分2R 体重Limit60kg
【WANTED 三すくみ千手観音】○麦わらのユウタ
1R0分48秒 TKO(2ダウン)
【濱の勇二】●高垣勇二
▼第29試合 60-65タイトルマッチ リングス公式ルール 5分2R 体重Limit60-65kg
【格闘集団CARASの一撃拳神】[王者]●樋口武大(RINGS)
1R3分17秒 チョークスリーパー
【朝倉・兄 ジェネラルキャンサー】[挑戦者]○朝倉未来(RINGS)
※樋口が王座防衛に失敗。朝倉が新王者となる。
▼第30試合 70-75タイトルマッチ リングス公式ルール 5分2R 体重Limit70-75kg
【アウトロースナイパー リアル神代ユウ】[王者]○佐野哲也(和術慧舟會駿河道場、RINGS)
2R5分00秒 判定0-1→延長R5分00秒 判定3-0
【a.k.a 福岡製闘牛】[挑戦者]●ランボルギーニ・ヨシノリ(RINGS)
※佐野が王座防衛に成功。
▼第31試合 ROAD FC YOUNG GUNS 対抗戦 5分2R 体重Limit75kg
【法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士】●堀鉄平(スポーツジムマーシャルアーツ、RINGS)
2R5分00秒 判定0-3
【ウォンギパパ】○キム・ウォンギ(MMA STORY)
▼第32試合 ROAD FC YOUNG GUNS 対抗戦 5分2R 体重Limit57kg
【朝倉・弟 エンペラースコーピオン】○朝倉海(RINGS)
1R4分04秒 KO
【突撃隊長】●クァク・ジョンヒョン(TEAM FORCE)
▼第33試合 ROAD FC YOUNG GUNS 対抗戦 5分2R 体重Limit70.3kg
【70-75kg級初代王者 アブダビストライカー】●伊澤寿人(和神会、RINGS)
1R3分05秒 KO
【ゴールデンルーキー】○キ・ウォンビン(TEAM POSSE)
▼第34試合 ROAD FC YOUNG GUNS 対抗戦 5分2R 体重Limit61.2kg
【静岡 沼津の一撃空手王】●渡辺竜也(MAX GYM、RINGS)
2R5分00秒 判定0-2
【ソロ】○ユ・ジェナム(TEAM FORCE)
▼第35試合 ROAD FC YOUNG GUNS 対抗戦 5分2R 体重Limit70.3kg
【柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン】●Ryo(RINGS)
1R3分35秒 TKO(パウンド→レフェリーストップ)
【超新星】○キム・ギョンピョ(MMA STORY)
※対抗戦はROAD FC YOUNG GUNSの4勝1敗
▼第36試合 黒石高大引退試合 3分2R 体重Limit66.5kg
【キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師】○啓之輔(TEAM YMC 栃木、RINGS)
1R1分00秒 フロントチョーク
【横浜義道会初代総長 濱の狂犬】●黒石高大
旗揚げ戦のOPマッチで派手に敗れた黒石は引退試合でも派手に散る!朝倉兄二階級制覇
ROAD FCヤングガンズが対抗戦で圧勝!佐野辛勝防衛!今成、敗れたが意地見せた!
オープニング
オープニングVTRではTHE OUTSIDER旗揚げから7度目の冬を迎えたことを紹介。新時代の旗手である朝倉未来に対し、旗揚げ戦のオープニングマッチからTHE OUTSIDERの“ど真ん中”を飾ってきた黒石高大の引退。
VTRが終わると『キャプチュード』に乗り、赤いジャケットを羽織った前田日明代表が登場。「アウトサイダーは再生の場です。そして奮起する場所です。ここに上がってくる選手の中にはいろんな失敗をして世間から『大したことない奴だ』『あいつはとんでもない奴だ』と言われる人もいると思います。でもいつも『そうはいくかい!』『そんなことないぞ!』という意味で、自分の価値を新たに作り上げる、新たに再生する、奮起する、そういう場所だと思います。そしてこのリングで戦っていくうちにまったく気付かなかった新たな自分と出会い、それを糧にして新しい人生を培っていく、そういう場所です。どうぞ皆さん、リングの上で正々堂々と闘う選手たちに熱いご声援のほどよろしくお願いします」と挨拶。
第1試合
積極的にローを蹴って行くカツシ。金髪の裕貴は左右のフックで前に出るが、ガードを固めるカツシ。ジリジリとプレシャーをかけて裕貴がコーナーを背負ったところでワンツーを連打したカツシだが、クリーンヒットならず。スーパーマンパンチで飛び込んで右フックを当てたカツシだが、ここで1R終了。
2R、右ストレートとを伸ばした裕貴。左ローを返したカツキだが、裕貴も右ハイキック。頭をかすめたカツキはタックルを試みるが、深追いはしない。逆に前に出た裕貴だが、カツキは振り払うとコーナー際まで追い詰める。裕貴はコーナーから抜け出す瞬間にフックを振り回し、避けようとしたカツキがバランスを崩したところに組み付く裕貴。
だが、テイクダウンまではいかずブレイクがかかる。残り10秒のところでパンチでラッシュしようとしたカツキだが、裕貴が脇を差して組み付いて凌いだためここで試合終了のゴング。
判定の結果、1-0でドローとなった。
第2試合
樋高が前に出ようとしたところに、いきなり右ストレートをカウンターで叩き込んだポテトヘッドは組み付くと押し倒してテイクダウン。膠着ブレイクになると、樋高がスーパーマンパンチで飛び込むが、ポテトヘッドは回避。しかしパンチの打ち合いでポテトヘッドが尻餅。パウンドを振り下ろす樋高だが、ポテトヘッドは下から絡みツテ足関節。
アンクルホールドを狙うポテトヘッドだが、樋高は脇腹に鉄槌を打ち下ろす。結局極まらずブレイク。プレッシャーをかけていった樋高に組みついていったポテトヘッドは引き込んで腕十字を狙うが、ここで1R終了のゴング。
2R、タックルを狙ったポテトヘッドだが、樋高が切る。前傾姿勢になったポテトヘッドに樋高の左フックがカウンター気味に入り、一瞬動きが止まったポテトヘッド。そこにすかさず右ストレートを叩き込んだ樋高。明らかに効いている様子のポテトヘッドにパンチでラッシュをかけた樋高。これでポテトヘッドがダウンすると、レフェリーは試合をストップ。
勝った樋高は「初出場の樋高俊介です。今日は自分らしい動きが出来なかったなって。気持ちがアガりすぎて。次からは3連勝してランキング戦でもやらせてもらえたらなと思っています」と挨拶。
第3試合
いきなり左ミドルを出した茂木。彦坂は片足タックルでテイクダウンを奪うとサイドにパス。首を抱えている茂木。そのため膠着してブレイクがかかる。またもタックルを仕掛けた彦坂だが、ガブった茂木はどのままフロントネックロック。胴絞め式でガッチリと決めるが、完全には極まっておらずブレイクがかかる。
前に出てきた彦坂をガブって背後に回った彦坂はチョークスリーパー。うまく抜けた茂木だが、バックマウントから鉄槌を落とす彦坂。しかし、ここで1R終了のゴング。
2R、組み付いた彦坂は投げてテイクダウン。潜ろうとする茂木だが、彦坂はうまく潰していく。しかし固着ブレイク。彦坂のパンチがクリーンヒットすると、茂木はすぐに組み付くが、彦坂はテイクダウンを奪う。ブレイクになったが、蹴り脚をキャッチして足払いでテイクダウンを奪った彦坂は鉄槌。必死に防御する茂木。ブレイクになると、首相撲を狙う茂木に対し、防御する彦坂。ならばとガブっていった茂木だが、ここで試合終了のゴング。
判定の結果、3-0で彦坂が勝利した。
第4試合
シューズを着用した大保。ローを出していく平松に対し、パンチで応戦した大保。プレッシャーをかけていく大保のパンチをガードで凌ぎ、下がりながらもローを出す平松。平松のタックルをガブって止めた大保だが、首を抜いて立ち上がった平松。右のローをコツコツ当てていく平松。これで大保もなかなか踏み込んでいけないまま1R終了。
2R、左ジャブから右ストレートを出して行く大保。平松も右ストレートを返すと、横に回り込んでフック。お互い距離が詰まり、至近距離でパンチを出していくと、大保のストレートがクリーンヒットして平松がダウン。必死に片足タックルを仕掛けて凌いだ平松だが、後が内状態に。
タックルをフェイントにした平松だが、大保もこれは読んでいた。大保がストレートを伸ばしていくが、後がない平松も下がることなく左右のストレートで前進。しかしどちらも倒れることがないまま試合終了のゴング。
判定の結果、3-0で大保の勝利。
第5試合
野村のストレートが賀井亜のアゴを捉える。野村がパンチのラッシュからタックルを仕掛ける。テイクダウンを奪った野村だが、どうにか立ち上がった賀井亜。ブレイクがかかると、野村がパンチで前に出るが、リーチ的に有利は賀井亜のストレートがカウンター気味に当たる。
2R、野村がタックルでテイクダウンを奪うが、スイープした賀井亜が上になる。野村は足関節を狙うが、極まらずブレイクがかかる。賀井亜はノーガードでパンチを振り回していく。リーチの差があるため野村が必死にパンチを振り回していくが、有効打では賀井亜のほうが上。
判定の結果、2-0で賀井亜が勝利。
第6試合
積極的にパンチを出していく山内に対し、組み付いていった笠井。そこで後方の死角から攻撃してしまい、笠井に注意が与えられる。山内が前に出ようとしても出させない山内。ならばとソバットを打った山内だが、笠井は首を振って効いていないアピール。なおもノーガードの状態からソバットを出す山内。
2R、飛び蹴りを出す山内に対し、一気に距離を詰めてパンチから組み付いた笠井。しかし、ここで山内がリング外に逃げる行為をしたため、イエローカードが提示される。再開されると、山内の左フックを当たり、山内は尻餅。ダウンは取られなかったが、山内はなおもストレートを叩き込む。組み付いて凌いだ笠井。笠井のローに合わせて右ストレートを当てた山内だが、笠井がパンチのラッシュでコーナーまで追い込みダウンを奪う。
後がない山内はバックブローを出すが、これは空を切る。大きなパンチを当てようと狙っている山内だが、組み付いた笠井はコーナーまで押し込んでいく。ブレイクがかかり、フックを出していく山内だが、山内がこれをかわしたところで試合終了のゴング。
笠井には後頭部への攻撃があったため注意が与えられたが、判定の結果、2-0で笠井が勝利した。
第7試合
お互いの左ミドルが相打ちになると、ヨシタカが前に出るが、清水もカウンターフック。だが、ヨシタカがうまくテイクダウンを奪っていく。膠着ブレイクになると、前に出てきたヨシタカをかわして清水がパンチ。さらにヨシタカのミドルもかわし、タックルでテイクダウン。
これも膠着ブレイクになると、清水のタックルを切ったヨシタカがバックを取る。カメになる清水にニースタンプを入れたヨシタカ。だが、逆にバックを取った清水はバックマウントからスリーパーを狙う。だが、決められず1R終了のゴング。
2R、パンチで前に出た清水だが、ガブってテイクダウンさせたヨシタカ。膠着ブレイクになると、清水はハイキックを出すと、積極的にパンチで前に出る。体勢を低くしたヨシタカだが、組み付いてテイクダウンさせた清水はサイドを取る。だが、そこから動きが見られずブレイク。タックルを狙う清水に低いパンチを打って懐に入れさせないヨシタカ。互いにスタミナが切れた様子で、その後なかなか踏み込んだ攻撃が出来ず試合終了のゴング。
判定の結果、0-0でドローとなった。
第8試合
新井の左ミドルにタックルを合わせた鷺谷。しかしスイープして上になった新井がしがみつく鷺谷にパンチ。嫌がる鷺谷は強引に立とうとするが、うまく潰した新井はマウントパンチを連打。これでレフェリーが試合をストップ。
鮮やかな秒殺勝利を飾った新井は「ちょっと何かこんな早終わっておもろないですね。せっかく来ているんでもっと強い奴とやりたいんでよろしくお願いします。来年1月に結婚するんでよろしくお願いします」と挨拶。
第9試合
いきなり右ストレートから前に出ていく菊嶋。どうにか凌いだ一磨は、なおも前に出ようとする菊嶋に組み付いていく。そこからテイクダウンさせた一磨はサイドからガッチリとホールドしてくる菊嶋を殴っていく。サイドからマウントにパスした一磨は菊嶋の右腕を掴んで固定した状態でパンチを打ち下ろす。これでレフェリーが試合をストップ。
見事勝利した一磨は「今年最後の試合勝てたんで良かったです。前田さん、来年よければランキング戦お願いします」と挨拶。
第10試合
そのリングネーム通り『タケちゃんマンのテーマ』で入場してきたタケつぁんマンは、一応“それっぽい”格好で登場。大勢の仲間たちから送り出された粂井。なお、タケつぁんマンが体重を100グラムオーバーしていたが、粂井が試合を承諾。そのため、タケつぁんマンにイエローカードが1枚提示された状態で試合開始。
右ローを入れた粂井に対し、オーバーリアクションを取るタケつぁんマン。ミドルからハイを出していく粂井だが、タケつぁんマンもガード。蹴り脚をキャッチして押し倒した粂井はサイドにパス。さらにマウントにパスした粂井だが、タケつぁんマンはスイープ。しかし粂井もその瞬間下から三角絞めで捕獲。だが、極める前に1R終了のゴング。
2R、右ハイキックをヒットさせたタケつぁんマンだが、強引に組み付いてテイクダウンさせた粂井。バックを取った粂井だが、体の向きをかえて上になったタケつぁんマン。しかし、膠着ブレイク。蹴り脚をキャッチした粂井にストレートを叩き込んだタケつぁんマンは粂井の腕を掴んで右フックを連打。そのまま押し倒して上になったタケつぁんマンはパンチの連打か。カメになる粂井に腕十字を狙ったタケつぁんマンだが、極められないと判断しパンチにスイッチ。カメになる粂井を殴っているところで試合終了のゴング。
判定の結果、1-0でドローとなった。
第11試合
フックで飛び込んだ関に松林もパンチで応戦。しかし下がることになくなおも前に出る関に組み付いていった松林は投げてテイクダウン。上になって松林は顔を殴っていくが、関は下から腕十字の体勢に。さらに三角絞めにスイッチしたが、松林は腰をあげて上から抑え付ける。結局極まらずブレイク。
右ストレートから飛び込む関にハイキックを返した松林。なおもパンチで前に出る関に対し、冷静に下がりながらカウンターパンチを当てていった松林は押し倒してテイクダウン。そこから足関節を狙おうとした松林だっが、1R終了のゴング。
2R、ミドルからストレートを伸ばした関にスーパーマンパンチを返した松林。低いタックルを狙った松林だが、うまく潰して上になった関。腰をあげて殴ろうとする関だが、松林は下から腕十字を狙う。腕を抜いた関は猪木-アリ状態から殴ろうとしたがブレイク。
前に前に出てくる関にパンチを返しながら下がった松林だが、打ち終わりを狙って組み付いていく。押し倒そうとする関に対し、ガブった状態で引き込んだ松林だが、首を抜いた関。下から蹴り上げようとする松林だが、関はパウンドを打ち下ろす。カメになる松林に関が攻めあぐねたとことでブレイク。残り10秒となり一気にストレートの連打で前に出た関。圧に押さえれ松林が尻餅をついたところで試合終了のゴング。
判定の結果、2-0で関が勝利した。
第12試合
ローからパンチを思いきり振り落としたイノセンスK。茂木もフルスイングパンチだが、かわした茂木は組み付いていく。倒れまいと堪える茂木だが、うまく足払いでテイクダウンさせたイノセンスK。だが、バックを取られたまま立ち上がった茂木。コーナーに押し込んだイノセンスKは片足タックルにスイッチしてテイクダウンを奪うと、バックマウントを狙ったがその隙に立ち上がった茂木。
ストレートから前に出たイノセンスKだが、ロープを背負った茂木のカウンターストレートがクリーンヒットしてイノセンスKはダウン。鼻血を出したイノセンスKはタックルを狙うが、切った茂木はパンチ。だが、ここで1R終了のゴング。
2R、茂木のパンチをかわしてタックルにいったイノセンスK。茂木もテイクダウンを堪えるが、コーナーに押し込んだ状態でうまく足を引き込んで寝かせたイノセンスK。サイドを取ったイノセンスKはマウントにパスして肩固めを狙う。しかし極まらず腕十字にスイッチ。クラッチする茂木だあ、イノセンスKはどうにかクラッチを切ろうとする。だが、結局クラッチが切れないまま時間切れ。
判定の結果、2-0で茂木が勝利した。
第13試合
シューズを着用した高橋。距離を詰めて回転の速い左右のパンチを連打した高橋。圧力に押されて倒れた松元だが、覆い被さってきた高橋を三角絞めで捕獲。完全には極めさせない高橋はグイグイ押し込んでいくが、三角のまま回転して三角目ウントを取った松元はカメになろうとした高橋のバックマウントを取る。
だが膠着ブレイクに。鼻血を出しながらもパンチでまたも尻餅をつかせた高橋は上から殴っていくと、立とうとした松元も首を抱え込む。しかし首を抜いて上になった松元はマウントから回転して敢えて下になる。オモプラッタを狙った松元だが、高橋が上から殴っていこうとしたところで1R終了のゴング。
2R、距離を詰めて左右のストレートを打っていく高梨だが、松元もミドルとパンチで応戦。前に出ようとした高橋をうまく押し倒して上になった松元はマウントパンチ。うつ伏せになった高橋だが、松元はバックマウントからスリーパーを狙う。だが、極められず自ら立ち上がる。飛び蹴りを出してきた松元の組み付いてグラウンドに持ち込んだ松元。
ガードポジションの松本はオモプラッタでスイープすると、バックに回り込んでスリーパーを狙うが、これも極まらない。立ち上がった両者だが、スタミナ切れの状態。ここで試合終了のゴング。
判定の結果、3-0で松元が勝利した。
第14試合
入場口で二人の女性が踊る中を入場してきた吉野。吉野のローにストレートを合わせた金子はさらにバックスピンキック。その打ち終わりに一気に前に出てパンチでラッシュした吉野。これでダウンを奪う。パンチに前に出る吉野にカウンターを合わせようとした金子だったが、リーチの差もあり決定打とならず。吉野はお構いなしにそのまま前に出てパンチでラッシュ。これで金子はダウンし、吉野がKO勝ち。
勝った吉野は「もう1回同じ相手だったんで緊張したんですけど、勝ててよかったです。トーナメントで負けて変な感じになっちゃったんでリベンジしようと思って帰ってきました」と挨拶。
一方の金子はなかなか立ち上がれず担架も用意されたが、どうにか自力で立ち上がって引き上げていった。
第15試合
「夜の代表取締役」らしくサングラスに毛皮のコートを羽織って入場した松本。ゴングと同時に胴タックルを仕掛け、リフトして叩き付けた清水。カメになって凌いだ松本だが、ブレイクになると再び清水がタックルでテイクダウン。またもカメで凌いだ松本は、清水のタックルを受け止める。しかしヘッドロックに捉えて投げていった清水。圧倒的不利の状況だったが、これもカメになってどうにか凌いだ松本。
2R、またもゴングと同時に胴タックルを仕掛けてリフトした清水。何とかテイクダウンは免れた松本だが、落ち着いてタックルからテイクダウンを奪った清水。ハーフガードの松本にパンチを入れていった清水。ロープ際だったためドントムーブとなり、中央で再会。カメになる松本の背後から組み付き、どうにか切り崩そうとする清水だが、松本も防御が固い。カメの状態から片足タックルを狙った松本だが、清水もテイクダウンはさせない。そしてお互いに攻めきれず試合終了。
判定の結果、3-0で清水が勝利した。
第16試合
齊藤の名前がコールされると応援団がジェット風船を大量に飛ばす。メンチの切り合いから齊藤はいきなり旋風脚。空振りさせた坂本だが、齊藤はジャンプしながらパンチで飛び込む。組み付いた齊藤は強引に押し倒すがブレイク。左右のパンチをガムシャラに振り回してダウンを奪った齊藤は、なおも殴りかからんばかりの勢い。坂本はタックルを仕掛けて体力回復をはかる。
飛びけりで襲いかかった齊藤に組み付いた坂本は、背後から飛び付くようにしてテイクダウン。どうにか上になろうとする齊藤だが、絡みついて背後に背後にとズラしていく坂本。そのまま1R終了のゴング。
2R、ガムシャラにパンチを振り回そうとする齊藤に組みついた坂本。だが、逆に背後から齊藤が胴絞めスリーパーを狙う。しかし、少しずつズラしていく坂本。だが、齊藤も必死にしがみついてブレイクを待つ。坂本はヒザを叩き込むと、上からガブってテイクダウン。しかし齊藤もしがみつきブレイク。舌を出して挑発していった齊藤に組み付いてテイクダウンを奪った坂本はバックマウント。そこから腕十字を仕掛けていき、齊藤の腕が一気に伸びたとことで時間切れのゴング。
判定の結果、3-0で齊藤が勝利。しかし納得いかない様子の齊藤は何度も首を振った。
第17試合
ボクシング勝負となる中、誠哉がヒザ蹴りをカウンターで入れると、その後もパンチを叩き込んでスタンディングダウンを奪う。大塚が低い体勢になったところにミドルを入れた誠哉だが、大塚も組み付いて凌ぐ。ブレイクになると、誠哉はパンチの中にミドルとヒザを織り交ぜ、大塚をコーナーに追い込む。そのままラッシュをかけていき、レフェリーが二度目のスタンディングダウンを取って誠哉が勝利。
勝った誠哉は「はじめまして、誠哉です。アウトサイダーは去年の年末から出て2連敗しちゃったんですけど、やっと勝ててよかったです」と挨拶。
第18試合
宮良がミドルを出したところにタックルを合わせてテイクダウンを奪った本田。サイドからマウントにパスした本田だが、逆に宮良は足関節を狙う。ヘッドロックに捉えた宮良だが、首を抜いて上になった本田はパウンドを打ち下ろす。だが、宮良はその瞬間、下からの三角絞めで捕獲。これがガッチリと極まり、宮良が勝利。
鮮やかな一本勝ちを収めた宮良は「あいさーい、宮良です。久しぶりに東京の試合、とても楽しかったです。また来たいと思います」と挨拶した。
第19試合
かなり身長差があるが、胴タックルを仕掛けたタカシに大島はヒザ。それでも強引にロープまで押し込んだタカシはうまくテイクダウン。上から殴ろうとするタカシだが、大島は下からの三角絞めで捕獲し、そのまま腕十字を極めて勝利。
秒殺一本勝ちを収めた大島は「今日うちの親父が初めて観に来てくれて。若い頃、すごく迷惑かけたんで活躍しているところを見せられてよかったです。もうちょっといいマッチメイクでお願いします。こんなんじゃ面白くないんで」と挨拶した。
第20試合
ガンバレ☆プロレスからプロレスをメジャースポーツにするため参戦することを極めた今成。一方の山口はアウトサイダーの選手らしく特攻服を羽織って入場。反町隆史の『ポイズン』の乗り、スーツ姿の大家健を従えて入場してきた今成。
実にいい表情をしている今成。山口は左フックから前に出るが、今成も打ち返すとミドルをブロック。タックルでテイクダウンを奪った今成は猪木-アリ状態からパウンドと蹴りを入れていく。
スタンドになると、今成は積極的に前に出てパンチを振り回すが、なかなか当たらない。山口は狙い澄ました左フックを放っていくが、クリーンヒットは免れた今成。山口の左ローが2発入ったところで1R終了のゴング。
2R、山口の右ハイキックが今成の顔をかすめる。タックルにいった今成だが、山口は切る。それでも強引に上になった今成はどうにか殴ろうとするが、山口は下から三角絞めを狙う。強引に頭を抜いた今成。ここでブレイクになると、今成は前に出る。山口のフックをかわしてタックルを決めた今成は上になるが、山口も足関節を狙う。早めに立ち上がった今成だが、疲れが見えるところに山口が左右のパンチ。効いている様子の今成だが、意地で倒れずタックルを仕掛ける。山口は背後に回り込んでスリーパーの体勢。
判定の結果、2-0で山口が勝利した。
<試合後コメント>
今成夢人、大家健
——初めての格闘技の試合でしたが。
今成「20試合目ということで、結構真ん中より後だったんですけど、気が付くと入場になっちゃってて、なんでしょうね? あっという間でしたけど、終わってみて。なんかその、始まって終わって帰ってくるまで、あっという間に終わりましたけど、まあ、負けはすごい、負けという現実がやっぱ悔しいです」
——思っていた動きはできましたか?
今成「いや〜もっと、身体がもっと軽くイメージとしては、もっとなんか、もっと軽くて動ける感じだったんですけど、やっぱリングと練習で異なる部分というか、色んな意味で出た部分もあるし、勝村(周一朗)先生はある意味で2か月でこういう形で出たなと言ってたんで、それは厳しい面もあると思いますけど、でも僕は、この判定負けという結果を、自分自身で厳しく受け止めます」
——今後のアウトサイダーや格闘技への参戦は?
今成「もう悔しすぎて。やっぱ、今回の挑戦でやっぱり、いろんなことを詰め込んでやった部分もあるし、この技術は捨てて、もうこれをやろうとか、やっぱ色々そういうのがあったんですけど、やっぱちゃんと、もっとやりたいなって。やっぱ勝つまでやりたいし、あぁ、これからがスタートだなって勝手に思ってます。他人がどう思ってるのかわかんないですけど、僕は、これがスタート、始まりだなって思います」
——プロレスをメジャースポーツにするために出るという言葉もありましたが、今後は今成夢人のリベンジと?
今成「もちろんそうです。プロレス、逆に言うと、負けっぱなしの人生を覆すために挑戦したいって名目でやってたと思うんですけど、やっぱまた負けたんで(苦笑)。だったら、挑戦するしかない。そこでやっぱ、またそれで撤退しちゃったら変わらないと思うんで。また僕は、練習したいっすね」
——セコンドの大家代表の声はリングの上では聞こえていましたか?
今成「え? 大家代表の声は、聞こえませんでした(笑)」
大家「聞こえてなかったの?」
今成「うん。聞こえなかったし」
大家「技術的なことは言えなかったけど、2R目は『行け!』って言ってた。『タックルいけ』って言ってた」
今成「あの、やっぱそのセコンドの人とのアドバイスとか実際の自分の動きとか、どういう風にフィットするかとかやっぱ初めてのことで、そういうことの色んな意味で今回の初戦って、初めての戦いというのは経験できたと思うので、そのね、あとやっぱ、これとプロレスが、違うとか違わないとか、っていうかやっぱでも、闘い、プロレスも総合格闘技もやっぱり戦いでしたね。どっちもすごい。僕はまだここで、今回の2か月ってここで挑戦して負けたっていうのは、この現実を、なんか、何が見えたのかな、これで何が見えたかと言われたら現実が見えました。2か月という現実が見えました。でも、2か月挑戦して、次が見えました。次という現実が見えました。だから、やっぱ、この現実をちゃんと、繋げたいですね次に」
——大家代表はセコンドで見ていていかがでしたか?
大家「いや、すごいんじゃないですか? 2か月だったら。そう思います。でも今成が悔しいって言ってたんで、これで悔しいっていうのはやっぱ、あっ、勝てるんじゃないかなって一瞬でも思ったと思うんで悔しいんだと思うんですよ。だから、やっぱある程度の所まではガンバレたんだなっていうのはすごい思うんですよ、2か月だったらすごい。だから悔しいと思えるだけガンバレたっていうのは非常に良いことではあるとすごい思います。次やるかやらないかは今成次第だと思うんで、それは今成が決めればいい事だから。新しい事にやっぱ30代、40代になってから挑戦するのはね、非常に大変で不安なことですけども、その、それに挑戦した今成はすごいなと思います」
——今後は大晦日の格闘技ファンの前でガンバレ☆プロレスは提供試合を行うことも決まっています。この経験を経てまた変わったものもあると思います。
大家「まあそうですね」
今成「そういうのを全部を、ひっくるめるものだと思います。これはこれ、あれはあれとかじゃないっすよ! どっちも戦いだった。僕は、レスラーとしてまだまだだったとか、そんなの自分でわかってて(涙目になりながら)当然自分でアレしてる部分はあるんで。これはこれ、あれはあれとかじゃなくて、挑戦しない理由なんてないんですよ。挑戦する理由がやっぱあるんで。もう学びたい技術もあるし、経験したい練習もあるし、ほんとにそのこの2か月、充実が、あるんで。練習楽しかったですよ。苦しかったけど。色んな格闘家の人とか、一般のジムの会員の人とか、勝村先生、今日セコンドについてくれた伊藤盛一郎さん、本当に丁寧に教えてくれるし、自分のやっぱ弱い気持ちとかにも気づけたし。またスタートさせてください」
第21試合
テーマ曲が鳴ってもなかなか姿を現さない土橋。ついに曲が終わり、もう1回曲がかかり、関係者が走り回る中、慌てることなくパンツ一丁の男たちが作る騎馬に乗って入場してきた土橋。その土橋の名前がコールされると、応援団からジェット風船が飛ばされた。
田上がフックを出したところに低いタックルを合わせた土橋。テイクダウンを奪った土橋だが、転がして逃れた田上は立ち上がってきた土橋にパンチを叩き込んでダウンを奪う。ガードをあげる土橋に向かって思いきりフックを振り回していった田上だが、ガブってグラウンドに引き込んだ土橋。そのままネックロックを決めた状態でサイドを取ると、マウントにパス。
サイドに回った土橋だが、田上はうまく回りながら立ち上がる。ならばともう一度テイクダウンを奪った土橋はサイドにパスすると腕十字の体勢に。しかし田上も上体を起こして上になって防御。ここで1R終了のゴング。
2R、低い姿勢の土橋だが、田上は土橋が上体をあげたところに左右のフックを振り回す。組み付いていった土橋はうまく押し倒すと、一気に腕十字。これが完璧に極まり、土橋が逆転勝利。
見事な逆転劇を見せた土橋は「ゲップ! 曲が違くて出てこられなかった。全然ロックな曲じゃなかったけど。今日は黒石の引退試合だから、俺からチケット買った人も帰らないで。お祭りだから。ケツマ●コ!」と土橋節。
第22試合
ここから女子のシングルマッチ。テコンドーの蹴りを出していく華麗。ワンツーから組み付いた塚本だが、体勢を入れ替えた華麗はヒザを入れる。塚本もヒザを入れながらテイクダウンを狙うが、コーナーに押し込んだ華麗。鉄槌を入れながら体勢を入れ替えた塚本だが、膠着ブレイク。
塚本の蹴りをキャッチして押し倒した華麗。華麗の腕を巻き込みながらカメになる塚本だが、転がしてバックを取った華麗はどうにか腕を抜こうとする。腕を抜いた華麗だが、その瞬間に上になった塚本はパウンドを狙う。華麗もガードポジションから防御して塚本にパウンドを出させない。
2R、テコンドーの変則的な蹴りをかいくぐり、組み付いた塚本。しかし華麗は首相撲からのヒザ。離れた塚本にパンチを入れながら前に出た華麗だが、塚本はどうにか組み付いてコーナーに押し込む。膠着ブレイクになると、華麗がストレートを伸ばしていく。塚本も疲れが見えるが、何とかストレートを返す。首相撲から振り回していった華麗はコーナーに追い詰めてヒザ。
ブレイクになると、ミドルからパンチを出した華麗が組み付く。ブレイクとなり、塚本は最後お力を振り絞ってフックを出していくが、華麗は首相撲からのヒザを連打。しかしここで試合終了のゴング。
判定の結果、華麗が判定勝ちを収めた。
第23試合
前蹴りを出してきた真理にパンチから組み付いた池田。コーナーに押し込んだ池田はだがブレイク。高い構えの真理に組み付いていった池田だが、ヘッドロックに捉えた真理はグラウンドにねじ伏せる。強引に背後に回ろうとする池田だが、真理はヘッドロックのまま押さえ込む。膠着ブレイクになると、池田はパンチで前に出ようとするが、真理の高いガードが邪魔でヒット出来ない。逆にヘッドロックでねじ伏せた真理。ここで1R終了のゴング。
2R、ローからパンチで飛び込んだ池田。真理は首相撲からヒザを入れていくが、うまく抜けた池田は前蹴りを出していく。3発目の前蹴りをキャッチして押し倒した真理だが、うまく上になった池田。ハーフガードの真理だが、足を抜いてマウントを取った池田はパンチの連打から腕十字へ。だが、クラッチした真理はヒザを入れて脱出しようとする。そのまま30秒以上が経過し、時間切れのゴング。
判定の結果、1-1でドローに終わった。
第24試合
山崎の名前がコールされると、大量のジェット風船が打ち上がった。まずは右ミドルをヒットさせた山崎、華も変則的な後ろ蹴りを出す。リングサイドから黒石が檄を飛ばすが、華は首相撲からヒザ蹴りを連打。どうにか堪える山崎だが、顔面にも何発かいいのをもらってしまう。
ここで山崎にドクターチャックが入ると、山崎の肩をチェックしたドクターは試合をストップ。必死にまだ出来るとアピールした山崎だが、セコンド陣に説得されると呆然としながら引き上げていった。
劇的勝利だった華は「前田代表、ありがとうございます。今回、山崎桃子選手とのオファーをいただきありがとうございました。アウトサイダー女子最高!」と挨拶。
第25試合
積極的に蹴りを出していく網藤。ブロックしてフックを返した滝本。網藤のローにストレートを合わせた滝本だが、網藤もインローからミドル。飛びヒザで飛び込んだ滝本だが、うまく組み付いた網藤。膠着ブレイクになると、網藤のミドルに滝本がバランスを崩して尻餅。すぐに覆い被さった網藤だが、足を使って引き離した滝本。それでもパンチで前に出る網藤だが、滝本もパンチで応戦。だが、お互いに決定打を欠いたまま1R終了。
2R、前蹴りを出していった網藤に至近距離から左右の連打を叩き込んでいった滝本。タックルで凌ごうとした網藤だが、レフェリーはダウンを取る。前蹴りで距離を取ろうとする網藤だが、滝本はグッと距離を詰めてパンチ。そこにタックルを合わせ、うちゃってテイクダウンを奪った網藤はマウントパンチ。カメになる滝本のバックマウントを取った網藤だが、滝本はうまくズラしながら立ち上がる。
ワンツーで前に出る網藤だが、滝本も足を止めて応戦。しかし網藤のパンチがヒットして滝本がダウン。どうにか立ち上がったところで時間切れのゴング。
判定の結果、2-0で網藤が辛くも勝利した。
第26試合
70-75ランキング3位決定戦。空手道着姿で入場してきた大木に対し、『UWFメインテーマ』の乗り、黒いショートタイツにレスリングシューズ姿で入場してきた菱沼。リングインするなりロープワークまで披露。
パンチを出してくる大木にどうにか組み付こうとする菱沼だが、その前にパンチがクリーンヒットしてダウン。ガードを固めて体勢を立て直そうとする菱沼だが、チャンスと見た大木はコーナーを背負った菱沼の顔面にストレートを連打。うずくまるように菱沼がダウンしたところで大木が勝利。
これで70-75の3位となった大木は「日々強くなっていくのを感じます。どんどん強い人とやりたいので、強い人とやらせてください。現70キロ級チャンピオンの佐野選手、今日の結果がどうであれ、佐野選手の首は俺がもらいます!」と佐野哲也に宣戦布告。
第27試合
いきなり距離を詰めて左右のパンチを入れた大井は首相撲に捉える。ヒザを入れる前に突き放したヤマト。大井がミドルを入れれば、ヤマトも右パンチを返す。ヤマトのワンツーからのミドルをキャッチしてテイクダウンを奪った大井。膠着ブレイクになると、左フックで大井が前に出るが、コーナーを背負ったヤマトがカウンターパンチを叩き込んでダウンを奪う。
後が内大井は前に出ようとするが、またもヤマトのカウンターパンチが襲いかかる。横に回ってヤマトをコーナーに押し込んだ大井はヒザを入れていく。だが、逆に大井をコーナーに押し込んでいったヤマト。ここで1R終了のゴング。
2R、タックルを狙った大井の脇を差したヤマトはロープに押し付ける。膠着ブレイクになると、首相撲からヒザを入れていく大井。組み付いてきたヤマトをグラウンドに引き込んだ大井だが、ヤマトは一瞬の隙を突いて立ち上がると前から飛び付いてフロントネックロック。だが、首に極まっていない状態のためブレイクになると、大井は首相撲で捕まえてヒザを連打するがローブローになってしまう。
再開されると、大井は首相撲を狙う。ヤマトは変則的な動きからバックブローを狙ったが、紙一重で大井がタックルへ。これはヤマトがガブって潰したためブレイク。正面から組み付いた大井だが、グラウンドに引き込んだヤマト。上になった大井はパウンドを打とうとするが、ここで試合終了のゴング。
判定の結果、3-0でヤマトが勝利した。
第28試合
THE OUTSIDERの常連選手として活躍してきた麦わらのユウタの引退試合。最後の相手は人気者の高垣勇二。白い特攻服にトレードマークの麦わら帽子を被って入場したユウタ。受け取った花束を手に祈りを捧げてからリングイン。
大歓声を受けたユウタにいきなり飛びヒザで突っ込んだ高垣。だが、冷静に対処してパンチを返していったユウタ。これで高垣はダウン。パンチで前に出ようとする高垣に対し、ユウタは的確にカウンターパンチを高垣の顔面に叩き込む。高垣も退かずに前に出るが、ミドルで高垣の意識を下にしておいてから顔面にパンチを連打したユウタ。これで高垣が二度目のダウンを喫してユウタが勝利。
引退試合を見事な勝利で飾った麦わらのユウタは「オーイ! 北関東! 栃木! 南河内総本部! マッドマックス! 第16代総長、俺が麦わらのユウタだ!」と叫んだユウタはお世話になった方々にお礼の言葉。「これからもアウトサイダーどんどん盛り上がっていくと思うんで、皆様応援よろしくお願いします。どうもありがとうございました!」とTHE OUTSIDERを託してリングを降りた。
第29試合
65-70タイトルに続き二階級制覇を狙って60-65タイトルに挑戦するアウトサイダー新生代の旗手・朝倉未来。セコンドが65-70のベルトを掲げる中、入場してきた未来。入場曲のトラブルが続き、やや入場がバタついたが、前田代表がタイトルマッチ宣言を読み上げてから返還されたベルトを受け取ると、一気に場内の緊張感が増した。一方、リング上の両選手はかなりリラックスした様子。
まず樋口が左ロー。未来もフェイントを入れてから左ローを返す。さらに意表を突いたバックスピンキックをズバリと叩き込んだ未来は組み付いてテイクダウン。しかし自ら立ち上がった未来は左ハイキック。警戒する樋口だが、未来は左ミドル。だが、樋口もパンチで応戦して未来に深追いはさせない。
樋口は左ローを出すが、下を見ている樋口に未来は左ハイキックを叩き込む。死角からもらってしまった樋口をそのまま押し倒した未来はパウンドから背後に回ってスリーパーの体勢に。残り2分と時間は十分。未来はじっくりとスリーパーを決めていき、樋口は無念のタップ。
文句の付けようがない二階級制覇をやってのけた朝倉未来。2本のベルトを手にいれた未来は「樋口選手も対戦受けてくれてありがとうございました。1勝1敗なんで次はもっと高見で出来たらと思っています。今日、RORD FCとの対抗戦があって弟が出るんですけど、RORD FC代表、俺と弟をRORD FCに出してくれたら面白い試合すると思うんで」と、さらに上を目指す宣言。
第30試合
因縁のある佐野とヨシノリが70-75タイトルマッチで激突。厳しい表情で入場した佐野は佐野シャドーを披露。距離を詰めようとするヨシノリだが、佐野がジャブで牽制。逆にストレートから前に出た佐野は組み付いていく。コーナー際で腰に手を回した佐野は投げるようにテイクダウン。ガブられた状態で立ち上がったヨシノリだが、佐野はなおもコーナーに押し込んでいく。
膠着ブレイクになると、フックで前に出たヨシノリに佐野は左右のフックを帰しながら組もうとする。組ませないヨシノリはアッパーからフックを狙う。左右に頭を振りながらパンチで前に出た佐野だが、ヨシノリから組み付いていきコーナーに押し付ける。どうにか投げて上になったヨシノリはどうにか殴ろうとするが、佐野のガードも固い。
2R、お互いにパンチを出そうとするが、なかなか距離が合わない。佐野が左右のパンチからタックルを狙うが、切って脇を差したヨシノリはコーナーに押し込む。首相撲からヒザを狙う佐野だが、ヨシノリも距離を潰したためブレイク。佐野が右ストレート。ヨシノリもストレートを出すが、佐野もすぐにストレートを返す。佐野はバックブローを出すが、ヨシノリはワンツーを返す。ヨシノリのストレートが何発か佐野の顔面を捉える。佐野はもう一度バックブローを出すが、これは空を切る。佐野もパンチを打ち返そうとするが、ここで試合終了のゴング。
判定の結果、1-0でドローだったため延長戦に突入することに。
ヨシノリが前に出たところにカウンターの右フックを叩き込んだ佐野は、さらにミドルキック。ヨシノリもパンチを返そうとするが、佐野がカウンターでフックを当てる。スーパーマンパンチで飛び込んでいった佐野だが、ヨシノリも組み付いてグラウンドに。佐野もハーフガードで凌ぎ、ブレイクがかかる。タックルで組み付きコーナーに押し込んだヨシノリだが、これも膠着ブレイク。佐野は左ミドルから左のインロー。ヨシノリもボディブローを返すと左右のパンチを振り回す。そこに組み付いた佐野だが、ヨシノリがクリンチアッパーを狙ったところで一旦離れる。敢えて顔を前に出して挑発するヨシノリだが、そのまま延長戦終了のゴング。
お互いに勝ちを確信してガッツポーズをする中、判定の結果、3-0で佐野が勝利。辛くも王座防衛に成功した佐野はスイミングアイTシャツをアピールすると、「ありがとうございました。15分も長い間、お付き合いいただいてすみません。ランボルギーニ選手、もっと簡単にテイクダウン取れると思ってたんですけど強かったです。何か同じ静岡県の人で僕に挑戦したいという人がいましたが、僕、今年結婚してまだ結婚式もあげていないので少しお休みします。前田さん、来ます?(苦笑)来ないですよね」と、目上の人に対して「来ます?」というまさかのタメ口!
第31試合
ここからの5試合は総合格闘技イベントROAD FC YOUNG GUNSとの対抗戦。まず両陣営の出場選手がリング上へ。前田代表が「ただいまよりROAD FCとTHE OUTSIDERの対抗戦を開始します」と対抗戦の開会宣言。両国の国歌吹奏のあと、まずは対抗戦第1試合へ。
ジリジリと前に出ていき、ストレートを伸ばしていった堀。キムもミドルキックを出していくと、堀が前に出てきたところにパンチを合わせる。だが、堀はローキックからキムの蹴り脚をキャッチしてコーナーに押し込む。うまくキムのテイクダウンさせた堀はマウントからパウンドを入れながらスリーパーを狙う。しかしキムも体を捻って上になるとパウンドを狙うが、ロープが邪魔でうまく打てない。ならばと覆い被さっていくが、堀は下からしがみつく。このまま1Rが終了。
2R、キムのミドルが堀のボディにクリーンヒット。堀はタックルでテイクダウンを奪うが、膠着ブレイク。プレッシャーをかけていくキムに組み付いていった堀はグラウンドに引き込む。だが、これも膠着ブレイク。スーパーマンパンチかた組み付き、テイクダウンを奪ったキムだが、堀の防御が固く自ら立ち上がる。堀が片足タックルを狙ったところにローキックを合わせたキム。どうにかキャッチして引き込んだ堀だが、上になったキムは肩固めを狙う。防御する堀に対し、バックマウントを狙ったキムだが、堀の防御が固い。鼻血を出しながらバックを取ったキムの腕を取り、アームロックを仕掛けようとした堀だが、ここで試合終了のゴング。
判定の結果、3-0でキムが勝利。まずはROAD FC YOUNG GUNSが1勝。
第32試合
対抗戦第2戦に朝倉兄弟の弟・海が登場。ハイキックからクァクのタックルを切り、アッパーを叩き込んでいった海は組み付くが、膠着ブレイク。カウンターのストレートを叩き込んだ海だが、クァクもタックルを仕掛ける。しかし、テイクダウンを許さずコーナーに押し込んでいった海。
ブレイクになると海は左ハイキック。ブロックしたクァクはハイキックを返し、至近距離からフックを叩き込むと、タックルのフェイントからヒザをカチあげる。鋭いミドルで前に出るクァクにボディへのミドルを返していった海だが、クァクのローがローブローになってしまう。
再開されると、海のパンチがクリーンヒット。どうにか立ち上がって凌ごうとするクァクだが、チャンスと見た海は左右のパンチでラッシュ。コーナーを背負って逃げ場がないクァクは、うずくまるようにダウン。この瞬間、レフェリーが試合をストップ。
見事な勝利を収めた海は「アニュハセヨ〜! 来年、韓国でROAD FCのチャンピオン狙っていくんで、またよろしくお願いします!」と発言した。これで対抗戦は1勝1敗。
第33試合
対抗戦第3戦。お互いのパンチが交差した直後、キのローキックがローブローとなってしまう。インターバルの間、再開されるとキがローから目に出てきた伊澤にフック。伊澤は首相撲を狙うが、キが振り払う。キのワンツーがヒット。ガードを固める伊澤にキはヒザ蹴り。伊澤はフェイントを入れて飛び込もうとするが、キはそうさせない。ワンツーを連打するキに対してガードを堅めながら距離を詰めた伊澤だが、キはそのガードの隙間からアッパーを叩き込む。これがクリーンヒットして伊澤はダウン。レフェリーが試合をストップ。
これでROAD FCが対抗戦2勝1敗とリード。
第34試合
対抗戦第4戦。回転の速いパンチで前に出る渡辺に対し、ユも速いパンチで応援。ワタ映えのフックがヒットするが、ユもフックを返し、渡辺は紙一重でかわす。渡辺はパンチの連打で前に前に出ていくが、一旦下がったユはストレートを叩き込む。尻餅をついた渡辺だが、どうにか立ち上がって体勢を立て直そうつぉうるが、ユの連打の前にバランスを崩す渡辺。さらに両足タックルで鮮やかなテイクダウンを奪ったユはだが、渡辺もどうにかコーナーから脱出。ユのハイキックをかわして左右のストレートを伸ばしていくが、ここで1R終了のゴング。
2R、お互いのパンチが交差してからユがストレートを伸ばす。そこからタックルでテイクダウンを奪ったユは潜ろうする渡辺の顔面にパンチを入れていく。ブレイクになり、渡辺がタックルを仕掛けるがユはテイクダウンを許さない。渡辺はどうにか立ち上がり、パンチからのミドルを出すがスタミナがかなり切れている。それでも意地で左右のフックを振り回して前に出るが、ユもロープを背負った状態でカウンターパンチを返したところで試合開始。
判定の結果、ユが勝利。これで対抗戦はROAD FCの3勝1敗。これでROAD FCの負けはなくなった。
第35試合
対抗戦第5戦。負け越しが決定したTHE OUTSIDERだが、最後の一戦は是が非でも勝ちたいところ。キムが前に出ようとしたところにヒザを合わせたRyo。構わずタックルで押し込んだキムをフロントネックロックに捉えたRyoだったが、キムはサイドに逃れると首を抜いて立ち上がる。バックを取って簡単にRyoを転がしていったキム。サイドからマウントを取ったキムだが、どうにか立ち上がったRyo。しかし、その瞬間キムのストレートがクリーンヒットし、Ryoがダウン。
大の字に倒れたRyoを尻目に勝ち名乗りを受けるキム。この結果、対抗戦は4勝1敗でROAD FC YOUNG GUNSの圧勝に終わった。
第36試合
煽りVでは旗揚げ戦の第1試合でバックドロップを食らい、その後2秒でKO負けしたり、初の無効試合をしてきた黒石が、いつしか強くなっていった“黒石劇場”を紹介。そして俳優で勝負することを決めた黒石はTHE OUTSIDERを引退することを決意。涙ながらにTHE OUTSIDERに出始めた頃の自分を思い出して涙した黒石だが、「よくツッパったって褒めてあげたいです」と言って笑顔を見せた。最後の相手は“Mr.アウトサイダー”啓之輔。
白いトランクスに白いロングガウンを羽織って入場した黒石は、律儀に応援団にお辞儀をしながらリングサイドを一周。そして花道で仲間たちと円陣を組むと、気合いを入れてからリングイン。黒石の名前がコールされると、一斉に大量のジェット風船が舞い上がった。
ゴングと同時に黒石の右ミドルがヒットして啓之輔が尻餅。すぐに立ち上がった啓之輔だが、黒石は鋭いミドルを連打。だが、その勢いに乗って黒石がタックルを狙ったところで首を取った啓之輔は、そのままフロントネックロック。黒石は徐々に力が抜けていき、レフェリーは試合をストップ。
エンディング
ある意味で最後まで黒石らしい派手な試合展開となったが、目を覚ました黒石は笑顔でセコンドに謝る。頭を抱え込んで悔しがる黒石に、啓之輔は「格闘技って残酷なものですね! この男がアウトサイダーを引っ張ってきたんで、みんなでデカイ拍手してやってください! 黒石も最高です。もっと最高なものは……アウトサイダー最高!」と声を詰まらせながら絶叫した。
有志から寄せ書きをプレゼントされた黒石はビックリしながらも嬉しそう。マイクを持った黒石に観客から「泣いてんじゃねーよ!」と声が飛ぶと、「本当だよ、最悪だよバカ! 負けて始まって負けで終わるって、ギャグかこの野郎! 本当にもう多くは語りません。本当にダサかった、弱かった。最後まで俺、弱かったし。それを支えてくれて、応援してくれて……前田日明、アウトサイダー関係者の皆さん、家族に地元の友達や仲間たち、応援し続けてくれた人たち、本当に…本当に心からありがとうございました! 俺、まあとくに誰もいかなと思いますけど、とりあえず芸能界で派手に喧嘩カマしてくるんで応援よろしくお願いします! おかん、産んで育ててくれてありがと! 吉永君も本当にありがとうございました。皆さん、ありがとうございました! 押忍! 押忍! 押忍! 押忍! 押忍!」と涙ながらに挨拶。
前田代表は「黒石、お疲れさん! まあ間抜けというかね、今日の試合ももっとコツコツついていけば出来たはずなのに、こういうドジをするんですけど、まぁ芸能界に行ってもひとつ応援してやってください。よろしくお願いします」と黒石に声をかけると、会場使用時間が迫っているため、この日の表彰式は中止。各賞の発表はリングスのホームページで行うとして、約8時間という長丁場になった大会を慌ただしく締めくくった。