【インタビュー】東京女子特撮部x榊原徹士「特撮愛がチキュウを救う!」【後編】

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 10.3大田区大会で全員がタイトルマッチを控える東京女子特撮部(中島翔子、愛野ユキ、風城ハル)が存分に特撮愛を語る、キュウレンジャー:カジキイエローこと榊原徹士さんとの特別対談後編!(取材:スレンダー川口 @slender_kg https://x.com/slender_kg)

■戦隊の現場は体育会系?ーー受け継がれる『特撮愛』

中島「アクションはキュウレンジャーが初挑戦ですか?」
榊原「そうですね。僕はアクションしたいって言ってたんですよ。JAEさんがずっと現場にいるので、トラバク(トランポリンを使ったアクロバット)やらせてくださいってちっちゃいトランポリンで遊んでたら「なんか出来そうじゃね?」ってすぐ取り入れてくれて」
愛野「すご~い。即断即決だ」
榊原「アクション監督の方が「じゃあトラバクでこう飛んでバク宙でカメラにインしてからアクションね」みたいに言ってくれたので、めっちゃありがたかったですね」
愛野「なんかどんどん出来るようになりそうですね」
榊原「めっちゃ出来るようになりました。今最前線の皆さんが当時の現場には若手としていっぱいいる時代でした。キュウレンのレッドに入った高田さんも20代で、若手の皆さんは集まってひたすら練習してるんですよ。次のアクションに備えてとか、面つけた状態で練習とか。僕らも中空きがあると教えてもらってたり」
中島「現場は体育会系ですよね」
榊原「体育会系です。めちゃめちゃ面白いですよ。大好きなのが、レジェンド系の人たちが箱馬とかによいしょって座ると、もう若手がすぐパラソル持ってきてビシっとするやつ」
風城「わあ~、すごい」
榊原「「うわぁ~、いつの時代やろ」って思われるかもしれないけど、でもそれが伝統だし、賛否両論分かれると思いますけど、その中ではそれが普通のことだから悪くは言わないで欲しいし、若手は気遣いとか配慮を学ぶ、僕はあっていいことだと思ってます」
愛野「うちは完全体育会系ってわけじゃないからな~(笑) 先輩たちがそんな空気感を作ってきてくれたので、体育会系的な部分ももちろんあるんですけど、一番上の空手がバックボーンの選手が一番のいじられキャラなんですよ」
榊原「めっちゃいいじゃないですか!」
愛野「それによって団体内の空気が凄く和むんです。さすがにハルみたいな若手がイジりに行ったりはしないですけど、私とかはガンガンいじっちゃう(笑) でもそれによって若手も距離感を近づけやすくなる」
風城「(うんうんと頷く)」
榊原「年上なんていじられてなんぼだと思ってます。いじられないイコールなんか壁がある人になっちゃう。僕の知り合いは全員いじられるタイプで、それだけで良い先輩だなと思うんです。パッと見ダサく見えるかもしれないですけど、結果かっこいい気がする」
中島「なんか始めた当時から、人間としては成長したと思うんですけど、あんまり変わってないと思ってます。でも気づいたらもう10年過ぎててびっくりって感じですね」
榊原「10年の背中見てる人たちいっぱいいますよ」
愛野「超見てます(しっかりと)」
中島「多分あれだ、一番下の子が15だから、ひょっとしたらお母さんとかが同世代。だってもう私が13年やってるから、ももが2歳の時からと思うと」
愛野「いやそうなんですよ。産んでてもおかしくないんです(笑) ハルもギリ産めるかな。ひと回り違うんだもんね」
風城「え~っと、ひと回り?(ひと回りって何だろう?)」
愛野「12歳差ってこと(ボソっと)」
風城「いや、ギリ無理かも知れない」
愛野「中島さんが初期メンバー、私が中堅ぐらい、ハルが若手なので、特撮部は多分バランスよく構成されてるんです(笑)」
榊原「バランスは大事。僕は本当に大事だと思う」
中島「今ミドサーぐらいなんですけど、次々と自分が子供の頃見てた戦隊ものとかが30周年を迎えるシーズンなんです。カクレンジャーが30周年をやってくれたんで、順番に90年代のヒーローたちが」
愛野「またアイテムも新しく出ますし、しかもこちらは年々買えるようになるっていう。困っちゃうんです(笑) 」
風城「たまに入場の時、みんなでそのアイテム持ってきます」
榊原「それめっちゃいいですね」
中島「バンダイさんがすごい頑張ってくれてどんどん出しちゃうから」
愛野「お気に入りの武器だけは壊れないように、入場したらもうすぐセコンドに「これは大事に持って帰って」ってそっと渡します。気をつけないと壊されちゃうんで」
榊原「出役やってたが故ですけど、以前フミ君(鈴木浩文)とも対談されたと聞いてるし、出ている人間が持ってる以上に、見てくださってる方々の愛情ってのがめちゃくちゃでけえなってよく感じるんですよ」
風城「愛情たっぷりです(笑)」
榊原「こと特撮においてはやはり歴史も長いし、お話させていただく度に思うんですよ。ホントに出て良かったなっていう作品になる。この前、カブトに出てた徳山さんという方とミュージカルで出させていただいたんです」
中島「徳山さん、カブトに出てたザビーですね」
榊原「その人もSNSでカブトのコラボ商品とか、こういうことがあったとか上げるたびに、みんなに喜んでもらえるじゃないですか。それすごいなって思う。徳山さんが47歳だからもう20年前ぐらいになるのかな。それでもあの日にすぐ帰れるみたいな作品ですよね」
中島「カブトも20周年ですね」
榊原「キュウレンジャーは、出てる人間からするとめちゃめちゃおちゃらけて面白かった日々。でも平成初期の作品だと、もっと熱い中で撮影してただろうし、過酷なこともいっぱいあったと思うし、きっと思い出が濃いんだと思うんです。その濃い部分が、安全を考慮すると薄くなってくと思うんです。それでも受け継がれてきた愛情が、見ている皆さんに伝わってるのが凄いなって心から思ってます。僕なんかラストイヤーって言われてたんで」
中島「そうだったんですか。何か基準が?」
榊原「「年齢上、書類出せるのが今年最後だ」って言われました。未だに当時のマネージャーさんに感謝してることなんですけど、書類で一回落とされたらしいんですよ。でも「実際に見てみないとわからないじゃないですか」ってグイッと押してくれて、結果受かったんです。そのマネージャーさん、気づいたら吉本の俳優部の責任者になってました」
中島「凄い!敏腕だったんですね。役者さんって戦隊ものが初のお芝居だったりする方が多いと思うんですけど、人生のわずかな時間だったとしても、ずっと大事にされてるのかなって思う瞬間があるんです。例えば「あ!日曜劇場に出てる!」とかあるじゃないですか」
榊原「あります。めっちゃありますね」
中島「お芝居の途中とかに、当時やってたニチアサのキャラクターの熱いところを思わせる熱量で言う時とかがあって、なんか役がハートの中で生きてたら嬉しいなみたいな」
榊原「いやでもね、その想いは絶対あります。やっぱ日本でも数少ない1年間やる番組じゃないですか。自分の中に育んでるんです、その1年間の間に」
中島「役者を育ててるとも言うじゃないですか。上から目線かもしれないんですけど、第一話と最終話でお芝居自体も凄く変わってるみたいなことを感じるんです」
愛野「好きな作品、見てた作品の人たちは、勝手に身近な人みたいな感覚になっちゃうんですよ。だから他の作品でその後を見ると「あら~!」みたいな(笑) しかもさっき言ってたみたいに、それっぽいセリフとかがあったらほろりとしちゃう」
中島「最近めっちゃVIVANにハマっちゃって、SEASON2で凄かったんですよ。 もうめっちゃキョウリュウレッドのシーンがあって。大きい声で「チョッキー!」って呼ぶだけだったんですけど、そこがめっちゃキョウリュウでもう泣けちゃって。他にボウケンジャーもシンケンジャーもみんないる~!って(笑)」
一同「あははははは!」
風城「最近母親が見だして「絶対見た方がいい!」って凄い言うんです(笑)」
愛野「それ聞いて凄い見たくなっちゃった」

■スパーダ誕生秘話、Gロッソの奇跡。そして10.3大田区へ
中島「スパーダって音をこう上げる言い方するじゃないですか。凄い声質の。ああいうのって研究されるんですか。台本を読んでこうしようみたいな」
榊原「最初はスパーダさん自体がチャラ男っていう設定だったんですよ。嫌だなって思って。多分チャラ男っていっぱい被るんだよな~って」
中島「でも確かにチャラ男の印象よりはなんかもうちょっとなんて言ったらいいんだろう」
榊原「チャラいのに、なぜかママみがあるみたいな」
中島「そうなんです。そうですよね!」
榊原「ご飯作ってチャラいって、言い方悪いけど最悪に近いイメージになる。なんとしても土台の人間でいたかったんです。例えばかっこいいお芝居をしようとすると必ず声が低くなると思ってるんです。で、間も使う、しっかりと行間も使う。それを全部排除した場合、声が高い、喋りが早いってキャラが立つなって。周りは声低いキャラが多いですよね。ラッキーはオラーとかラッキーとかまっすぐ言う人なんですけど、音的にその上がいないんです。読み合わせとかしながら「じゃあそこ行くね」と思ってやってました。みんなから「抜けはここだよ」とか指示が出ちゃうし(笑)」
中島「あと、なんか闇持ってるキャラクターが意外と多い戦隊だった」
榊原「過去いろいろあり過ぎるやつが多い(笑)」
中島「イエローなんですけど、なんか縁の下の力持ち的なポジションが多かったから」
愛野「逆に際立ってましたよね」
榊原「もうそう言っていただけたらめっちゃ嬉しいです(照)」
中島「他のみんなは何々スターなのに一人だけマイスターでしたし(笑) 」
榊原「あれはただのギャグです。もうプロデューサーさんの意向で完全に笑わせに行ってます。でも、そのスターになった由来がドラマ CDで明らかになるんですよ。魚捌いてたらキュータマ出てきたみたいなのが、僕の変身できる要因なんですよ」
中島「魚!?そのドラマCDじゃないと聞けない大事な話だ」
榊原「そこに鈴木達央さんがゲストで出てくれてるんですけど、たまたまご縁があって、今度12月に朗読劇で鈴木達央さんとやることになってるんです。お時間がありましたらぜひぜひ。おそらく耳が至高だと思いますので(笑)」
風城「耳が幸せになる朗読劇って良いな~」
榊原「そのドラマCDを収録するときに、鈴木達央さんとラッキーと僕とナーガがアフレコしたんですけど、防音じゃないですかアフレコ室って。防音なのに鈴木さんが叫んだらヘッドホンが揺れるんですよ。ドゥーンって」
愛野「ええ~!」
榊原「「足りる?もっといく?」ってめっちゃめちゃ嬉しそうに達央さんがアフレコしてるんですよ。もう僕ら3人はただの男の子になっちゃって「いやいやいやいや、ちょっと待って、もうヤバイ!」感動してました」
中島「あの当時CDっていっぱい出てましたよね。最終的に歌うじゃないですか、皆さん。キャラソンとか。スパーダもありましたよね」
榊原「ありましたね。なんでああなったんだろうって思うぐらい面白かったです。多分きっかけは、ハミィちゃんのアイドルになって歌う回なんですよ。それを見てみんなキャラソン作る?ってなって、僕ら全員が「うん、作る!」って即答したんですよ」
中島「凄ーい。一瞬だったんだ」
榊原「作り始めて一番時間かかったのが、確かツルギさんの『I'm a Legend』の歌詞をどうするか。それとナーガ&バランスの歌を FINAL LIVE TOUR でどうやるかってことだったと思うんですよね。スパーダは秒でできたって聞きました(笑) でもめちゃめちゃ良い曲だなと思いました。全然気張ってない良い曲じゃん、キャラソンなのにキャラソンじゃないじゃんみたいな」
中島「テレビシリーズ終わってGロッソの公演もあるじゃないですか。マラソン終わってもこの余韻めっちゃあるみたいな(笑)」
榊原「Gロッソはね~、本当に楽しかったですよ。ちょうどそのニチアサが7時半から9時に切り替わるタイミングだったんです。だから日曜の公演で自分たちがリアタイで見れた」
中島「Gロッソは朝早いですもんね」
榊原「素面の公演の時、その1年間やってきたのもあるし、みんなでワチャワチャしてた。やられをめちゃめちゃガチな顔で、倒れながら顔芸するみたいに本気で笑わせに来る(笑)」
風城「ふふふ、みんな仲良しですね」
榊原「千秋楽にね、実はハプニングが起きたんですよ。ツルギがこうヘッドロックしてるところ、怪人が首を抜いてハケるハズだったんですけど、全然ハケてくれなかった。だからずっとツルギさんが、いやその瞬間は南さんが「ラッキー待て!まだ出てくるな!」とか言って(笑) ラッキーはもう我慢できなくて一回出てきたんですよ。「ツルギ、お前何してんだ?」「いや、ラッキーまだ来るな」みんなで『これ本番だよね…』みたいなことがあったんですよね(笑)」
中島「千秋楽にプレゼントだ(笑) 」
榊原「怪人さん達もめちゃくちゃ楽しんでて。アテレコも本当にその場で思いついたことを言ってたんです、でもみんなが合わせてくれてたんで、めちゃめちゃありがとうございます&楽しいですって現場でした」
中島「同じ公演を何回か見てると、1回目と2回目で違ったりしますよね。怪人がふざけてるのが分かったり。実際演じられた方がそんな風に楽しんでたと聞くとめっちゃ嬉しい」
榊原「毎日わちゃわちゃして「1人1人がスーパースター、9人揃ってオールスター」のキャッチコピーそのまんまでしたね」
中島「実は私もある意味スターというか(笑)、実はタイのチャンピオンなんです。この間タイで試合をしてベルトを取ってきたんで、その防衛戦が10.3大田区大会であります。愛野ユキ&風城ハルはタッグベルトに挑戦、私はチャンピオンの防衛戦です」
榊原「すごいじゃないですか!ごめんなさい。もっとそっち聞くべきだった(笑)」
中島「すみません。お話を聞くのが楽しくてついそっちばっかりになっちゃった」
愛野「私はちょっと野望があって、それこそキュウレンジャーみたいに特撮部の人数をもっと増やしたいんですよ。私とハルのタッグでベルトを取った暁にはマイクで勧誘します。パーソナル診断的に「まず君たちはこの作品見ろ」と。そして「君たちも部員にならないか?」(さっと手を差し出す)」
榊原「リングで私と握手だ!(笑) 」
愛野「団体内であらゆるタッグと戦って、どんどん吸収してかなきゃいけないと思ってるんです。そうすると世界平和が、ラブ&ピースが起きると思う」
榊原「起きますね。特撮部が増えた分、悪も絶対増えちゃいますけど」
愛野「やっぱそういう原理ですかね~。悪が増えたらお互いパワーアップしてまた戦います。まずは9人まで増やしてキュウレンジャーにします」
風城「団体内で順番に勧誘。そのためにはベルト巻かないと(グッ)」
愛野「東京女子プロレスはリングアナとレフェリー抜いて全27選手なので、12対15だとちょうどいいかな。最終12人まで、それが野望です」
榊原「最後はみんなこう肩組みながら、チキュウを丸く囲んでね。それこそラブ&ピースですよ!タイトルマッチ、楽しみにしてます!」

<プロフィール>

中島翔子
https://www.instagram.com/nk147cm
https://x.com/nk147cm

愛野ユキ
https://www.instagram.com/tenmaino/
https://x.com/yuki25venus

風城ハル
https://www.instagram.com/haru_tjpw/
https://x.com/haru_tjpw

榊原徹士
https://www.instagram.com/tetsujisakakibara/
https://x.com/tetsuji_s_1206

<TJPW 大会概要>

『WRESTLE PRINCESS Ⅶ』
日程:2026年10月03日(土)
開始:14:00
会場:東京・EBARA WAVE アリーナおおた(大田区総合体育館)
チケット
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=63224

<榊原徹士 出演情報>

『アーク・レクイエム~黎明ノ章~』
期間:2026年11月11日 (水) 〜 2026年11月15日 (日)
会場:東京・六行会ホール
公式HP
https://www.ark-requiem.com/

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