UFC日本大会9.27さいたまSA ジョシュvs.ネルソン、ムサシvs.ホール、堀口vs.カムス、水垣vs.ループ

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UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015
日時:2015年9月27日(日)
開始:8:30
会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ
観衆:10137人

▼第1試合 ウェルター級 5分3R
○安西信昌
3R0分47秒 TKO
●ロジャー・サパダ

▼第2試合 ライト級 5分3R
●小谷直之
判定0-3(28-29、28-29、27-30)
○カジャン・ジョンソン

▼第3試合 ライト級 5分3R
○ニック・ヘイン
判定3-0(30-27、29-28、29-28)
●粕谷優介

▼第4試合 ウェルター級 5分3R
○中村K太郎
3R2分17秒 裸絞め
●リー・ジンリァン

▼第5試合 Road to UFC:Japan決勝戦
△廣田瑞人
判定ドロー(28-29、29-28、29-29)
△石原“夜叉坊”暉仁

▼第6試合 フェザー級 5分3R
●菊野克紀
1R0分28秒 TKO
○ディエゴ・ブランダオ

▼第7試合 バンタム級 5分3R
○水垣偉弥
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ジョージ・ループ

▼第8試合 フライ級 5分3R
○堀口恭司
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●チコ・カムス

▼第9試合 ミドル級 5分3R
●ゲガール・ムサシ
2R0分25秒 TKO
○ユライア・ホール

▼第10試合 ヘビー級 5分5R
●ロイ・ネルソン
判定0-3(47-48、47-48、45-50)
○ジョシュ・バーネット

第1試合

1R、安西が回りながら自分の距離でローを打ち牽制。徐々にジャブで牽制し前に出るが、ロジャーがハイキック。安西はコレを避けて再度ジャブで前へ。右フックをフェイントにタックルで金網に押し付けた安西。白湯のフックを顔面に浴びせ一度下がる。

ロジャーの左右のパンチをかいくぐりタックル。倒せないと見るやサイド距離を取り、改めてタックルで右脚をとり金網へ押し付ける。そのまま引き倒しグラウンドへ。安西は金網に押し付けながらコツコツとパンチを浴びせるも、ロジャーは右に回り込み立ち上がる。
安西はスタンドのままロジャーを金網に押し付け足を刈ろうとするがロジャーはなかなか倒れず。これは一度距離を取る。

安西が回りながらジャブ。ローで牽制し前に出ようとするがロジャーはジャブで牽制。ロジャーは右ハイキックで牽制。安西はジャブのフェイントからタックルで足を取っていき金網へ。
安西は金網に押し付けながら左右の膝。そのまま1Rが終了。

2R、ロジャーが右のジャンピングニーからストレートで前に出る。そのままロジャーが左右のパンチで前に出ていくが、安西は足を取り1R同様金網に押し込んでいく。これは倒せず距離を取る。

安西の右フックが顔面を捕らえるが、ロジャーがすかさず左右のジャブ。更に膝を打とうとするが安西がコレをキャッチし金網に押し込みグラウンドへ。
コツコツと安西は殴っていくが、ロジャーは下から三角絞めを狙う。コレを嫌がった安西は一度立つもすぐに上に覆いかぶさりサイドポジションから逃げようとしたロジャーの背後を取りスリーパーを狙う。だが回転したロジャーが逃れるとロジャーがバックを取りアンクルホールドを狙うが、安西も回転し逃れると距離をとる。
安西は右ストレートをフェイントにタックルで金網に押し込み足を取ろうとするが、ロジャーは腰を落としそれを拒否。2R終了。

3R、ロジャーが右フックで前に出るがこれは両者弾けるように距離を取り、安西がローで牽制。安西が左右のフックから前に出るが、なぜかロジャーがローブローがあったような仕草を見せレフェリーに要請しタイムストップ。どうやらロジャーは左手の指を負傷したようで戦意喪失し安西の勝利。

安西は「TKOで途中で勝ったんですけど、しっかり地元で勝つことができて嬉しいです!(それまでのラウンドはとっていたと思いますか?)もうちょっと効果的に打撃で相手にダメージ与えられたらと思いました。応援に来てくれた皆さんありがとうございます!これからも勝ち続けるんで応援よろしくお願いします」とコメントした。

第2試合

1R、ケイジャンが力強いワンツーで小谷を牽制。右ハイキックは小谷はガード。小谷は回りながら隙を窺うが、ケイジャンの前蹴りやワンツーの牽制でなかなか攻め込めず。小谷のワンツーをバックし避けたケイジャンは逆にワンツーで前に出るもこれははまらず。
サイドキックで前に出たケイジャン。肘を前に出した変則的なガードから左ハイキック、小谷はガード。ケイジャンはサイドステップを器用に使いながら右ストレートをワンツーのタイミングで出し、これで小谷は一瞬ふらつくもケイジャンの追撃を逃れ態勢を立て直す。

ケイジャンがサイドステップで前に出ようとした所で小谷はその足を取り刈ろうとするが、ケイジャンはバランスを取り踏みとどまると小谷をプレッシャーで金網際へ追い込む。金網際を小谷は回りながら中央へ。
ケイジャンのワンツー。小谷は避けるが少しふらついている。そこへケイジャンはバックスピンキック。小谷はガードしリングを回る。お互いリングを周りながら牽制し合い1R終了。

2R、小谷の右ミドルがボディへ。ケイジャンは構わず前に出てかかと落としで牽制。下がった小谷を金網際に追い込むも、小谷は前蹴りをキャッチし足を取ると中央へ戻す。
小谷がワンツーで前に出たところへケイジャンが右ストレートを合わせ後ろに倒れたところを、ケイジャンは上から鉄槌連打。小谷はグラウンド状態でガードしなんとか立ち上がると距離を取りながらワンツーで牽制。飛び込んでアンクルを狙うが、回転し逃れたケイジャンがそんまま小谷をグラウンドで潰し顔面を殴っていく。亀のようになりコレを逃れた小谷は金網を上手く使いながら立ち上がるとローで牽制。

小谷の左ミドルにケイジャンが右ストレートを合わせコレが顔面を捕らえふらつくとケイジャンはラッシュをかけようとするが、これは上手く小谷が体勢を変え距離をとる。お互い攻めあぐねて2R終了。

3R、ケイジャンの右ストレートを避けた小谷がジャブ。お互い距離をとりケイジャンのジャブが顔面を捉え始めると、小谷はワンツーで前にでていき金網際で足を刈りグラウンドへ。
ケイジャンは回転しアンクルを取っていくが、小谷は立ち上がりこれを抜くと改めて上に覆いかぶさる。ハーフガードから殴っていくが、そのままアンクルホールド。ケイジャンは回転しコレを逃れるとスタンドへ。

小谷はタックルで組み付いていくが倒すことができず、改めて組み付くが汗で滑るのか捕らえることができない。
小谷が突っ込んだ所にケイジャンが膝を合わせるがギリギリ小谷は踏みとどまる。ここで3R終了。

判定の結果ケイジャンが勝利した。

ケイジャンは「2Rガス欠したところがあったが、これからトレーニングをしっかりして今後に繋げたい。これからすぐにでも試合がしたい、韓国でも試合がしたい。社長よろしくお願いします(マニラ、日本と試合をしてきたが)ジョンソンが好きで彼のビデオを見てパンチの練習してきた。今日の試合で右フックが決まりそれが勝利につながった」とコメント。

第3試合

桜庭の入場曲でニック・ハインは入場。
粕谷が左のストレートで牽制。右ミドルを当てていくと、ニックもローを当てていく。
粕谷の右ストレートがボディをかすると、そのまま右ストレートを顔面に伸ばすがニックは後方回転し避けると距離を取る。

お互いクリンチからコツコツパンチを打っていくが、ニックの膝が粕谷にローブロー。正面から直撃しているため、粕谷はリングを這って金網際まで行くと仰向けになって苦悶の表情。時間をかけて四つん這いから立ち上がり呼吸を整えると試合再開。

粕谷はワンツーで前に出ていくがニックはコレを避ける。ニックのワンツーをガードした粕谷。ニックは前に出ようとする粕谷をワンツーで牽制する。粕谷の右ハイキックが顔面をかすり、ニックのワンツーが捕らえるもガード。お互い攻め切れない中残り20秒で粕谷がタックルもこれは切られ1R終了。

2R、粕谷が前に出ようとした所でニックが左右のラッシュ。バックし逃れた粕谷はローで牽制し距離を取る。ニックは力強いワンツーを放つようになり、フックもだんだんと大振りで重くなる。
ニックは裏拳のような軌道のパンチも織り交ぜ、前に出ようとする粕谷を阻む。粕谷が前に出た所で軽くニックのジャブが顔面を捕らえる場面が何度かあるも、決定打にはならず。残り10秒でニックの前蹴りを粕谷が掴む場面はあるがお互い決定打がないまま2R終了。

3R、お互いリングを周り様子見から粕谷がハイキック。これは浅くニックはワンツーで牽制。ニックのワンツーが顔面を捕らえるがこれも浅い。
ニックのローで粕谷は一瞬体制を崩すもすぐに立て直しロー。ニックはローで牽制を行いながらリングを周り、粕谷の左ハイに合わせカウンターの右ストレート。これは浅いが、ニックはローを多用。ここで粕谷がローに合わせて足を取っていくが、そのまま逆に倒されパウンド連打。しかし決めきれず。
最後の10秒お互い雄叫びを上げ拳を合わせると打ち合って試合を終えた。判定でニックが勝利した。

第4試合

1R、中村が前に出てワンツー。そのまま顔面を捉え倒していくが、リーは下から三角で腕を捕らえる。腕を抜いた中村がガードポジションのリーにコツコツとパンチを落としていき、リーは下からクリンチし膠着状態。これはブレイクしスタンドで再開。
中村がワンツーにリーがローで牽制。中村の右がリーの顔面を捉えそのまま膝を叩き込むが、リーの左も中村の顔面を捉え下がった所で1R終了。

2R、中村が右ストレートで前に出ようとしたところをリーガフックy。リーのストレートのワンツーで中村は前に出ようとするたびにt目られる。リーのストレートが顔面を捉え始めリーガロートストレートで中村の動きを削っていくと、中村は左ハイや左ストレートで牽制するがリーは自分のペースを崩さず的確にボディや顔面をストレートで捉えていく。 ストレートが中村の顔面を捉え倒れたところでパンチ連打。中村は必死に足に組み付こうとするが、リーは膝で中村の腕を捕らえ潰すとサイドポジションから鉄槌。これを離したリーは距離を取りスタンドへ。ラスト10秒お互いのパンチが繰り出されるも決まらずに2R終了。

3R、中村が前に前に出て行くがリーガジャブで顔面を捉え、中村がタックルに来ても切っていく。リーのストレートが中村の顔面を捕らえ、そのままタックルで金網際に押し込む。これはブレイク。

中村がタックル。リーはこれを切っていくが、中村はバックを取り胴締めスリーパー。これで絞め落とし中村が勝利した。

第5試合

石原が拳を合わせた瞬間ミドル。廣田はワンツーで前にでて石原は大ぶりのパンチで牽制。石原が前のめりのパンチから右ハイ、ミドルと繋いでいくが、廣田は冷静にさばきタイミングを狙っていく。石原はハイキックやストレートなど派手に攻めていき会場が沸き、突っ込んだ所で廣田が後ろにスリップして倒れるが、コレはものにできずスタンドへ。

フックが顔面を捕らえるが廣田は攻めきれず。石原は左右のストレートをぶん回していくが、だんだん廣田のジャブがカウンターで顔面を捉えるように。石原のスーパーマンパンチも避けた廣田はタックルも切り、石原のハイキックやストレートも当たらなくなる。ここで廣田は右ハイからストレートと前に出ていくと石原を金網に押さえつける。

距離を取り石原のストレートが顔面を捕らえると廣田のジャブも顔面を捉え、お互い前に前に出ていくと、ラスト1秒で石原のカウンタージャブが顔面を捉え廣田がフラッシュダウン。ここで1R終了。

2R、廣田は警戒し拳を合わせず。石原はフックとストレートにローを混ぜ初め廣田が前に出ようとした所でカウンターが顔面に決まる。フラッシュダウンした廣田はすぐに立ち上がり体勢を立って直すと、左ストレートで前に出るが石原の動きを捉えきれず石原のフックが逆に顔面を捉えていく。前に出ようとした石原の顔面に廣田のジャブが当たりフラッシュダウン。
お互いパンチで前に前に出て行くが捉えきれないまま金網へ。石原が金網を背負う形でグラウンドへ。すぐに石原は立ち上がり中央へ戻ると、バックブローで牽制。廣田は左右のジャブからタックルで組み付いていくが、倒すことができずスタンド。
廣田のワンツーが顔面を捉え金網に押し込み、改めてワンツーで攻め続けるが倒しきれずに2R終了。

3R、廣田が前に出たところへ石原のアッパーが決まり廣田はダウン。攻め込もうとしたところで廣田が足を取り石原は嫌がって足を抜くと両者スタンドへ。
廣田が飛び込みの膝で石原を金網に叩きつけると左右のフックを顔面に打ちさらにストレート。石原は倒れずクリンチ。廣田は膝を叩き込んで距離を取ると左のストレートで前に出てタックル。金網に寄りかかった石原のバックを取るとコツコツ殴っていくが、石原が一瞬の隙をつきぬけ出すと中央へ。改めて廣田が前に出て金網に押し込むと、パンチは顔面を捉えていくが倒しきれず、時間切れまでお互いパンチを振り回し判定へ。判定の結果ドローに。

廣田は今の気持ちを聞かれると苦笑するのみ。石原も「前歯ずれたんですけど、ドローですか?頑張ります」と苦笑した。

勝った選手がUFCと契約となっていたが、ドローのため両者契約となった。

第6試合

ディエゴが開幕右フックで顔面を捉え菊野がダウン。そんままディエゴが金網まで押しこんでいき、逃れようとした菊野を振り回してコケさせると背後から金網に押し込みそのままパンチ連打。レフェリーストップとなりディエゴが秒殺勝利。

ディエゴは「応援してくれた皆さんありがとうございました。プレッシャーを掛けて前へ前へせめて行けてよかった。素晴らしい試合だった、またブラジルに帰って次の試合に備えたいと思う」とコメント。

第7試合

水垣がプレッシャーをかけて前へ。ジョージが前蹴りで牽制。水垣はワンツーのストレートで前へ。ジョージは水垣の腕を掴み金網に押しこんでいくと、お互い膝を打ち合い水垣が体勢を変え押しこむ。両者一度離れ中央へ。

水垣が左右のフックで前に出てボディを捕らえるもこれは効かず、左右のストレートを連続で出し前に出ていきそのまま金網に押し込むとクリンチ。お互い膝を打ち離れると、ストレートを撃ちあいながらお互い前に出て、惜しかったジョージが金網に押し込み膝の打ち合い。水垣が体勢を変え金網に押し込むも両者距離を取る。
同様の展開が続き、水垣のフックが顔面を捉える場面はあるも、残り10秒でお互い乱打し1R終了。

2R、ジョージが突っ込むも水垣が右ジャブで動きを止める。ジョージの右ミドルに右フックを合わせた水垣だったが、ジョージがすぐに突進し金網へ押し込みクリンチ。
ジョージが離れようとした所で水垣がフックを合わせジョージは膝をつくも、すぐにクリンチしジョージは立ち上がる。ジョージは離れ際で再度フックをくらいすぐにクリンチ。ジョージは右ハイで牽制しながら離れるも、すぐに飛び込み金網際でのクリンチが続く。

両者離れ、ジョージの右ハイに水垣がストレートを合わせジョージは体勢を崩すも仕留め切れず、ジョージがワンツーからハイで前に出るが当たらずクリンチへ。
水垣が腕を振り回していくがこれはあたらず、ジョージの右ハイを避け前に出ようとするが攻めきれずに2R終了。

3R、水垣が前に出ていき腕を振り回していくがこれは当たらずジョージがクリンチから金網に押し込む。距離を取り、ジョージのローに水垣がパンチを合わせるがジョージはクリンチし金網へ。金網際で体勢を変えあうと、ジョージは腰を落としテイクダウンを狙うが水垣はそれを許さず立ち上がり金網際での攻防が続く。
距離を取り飛び込んできたジョージにパンチをあわせるがやはりそのままクリンチし金網へ。ラスト10秒、お互いフックを撃ちあうが決定打なく3R終了。判定で水垣が勝利。

水垣は「ドミニクに負けた時もう僕はこの世界でやれないと思って辞めようと思ったんですけど、でもここまで来たし格闘技好きだから諦められなくて、可能性が0になるまで頑張ります」と号泣しながらコメントした。

第8試合

堀口がパンチとミドルで前に出て行く。チコはガードし膝のフェイントやフックで牽制していく。堀口はタックルでテイクダウンを狙いに行くが、簡単には倒れずパンチとミドルを織り交ぜながらこまめにタックルを狙う。

堀口のバックスピンキックを避けたチコがバックを取り金網に押し込んで行くが、堀口はアゴを押して逃れるとチコにミドル。
チコは改めて金網に押し込むがすぐに離れ、お互いのパンチは空を切り時間が経過。そのまま決め手にかけ1R終了。

2R、堀口の左右のワンツーが当たりそのまま左右のラッシュ。逃げるチコのバックを取り胴締めスリーパーを狙うがコレは決まらず両者距離を取る。堀口はワンツーとミドルを使い前に前に。チコのパンチを避けた堀口がもつれながら倒れそうになるも、踏みとどまりお互いフックで前に出る。堀口が飛び込んで膝をはなち、ヒットするが浅い。会場が大堀口コールに包まれるが、お互い攻めきれず2R終了。

3R、堀口はスイッチしながら前に出ると会場は改めて大堀口コール。p互いのパンチが空を切る中堀口の右ハイ。両者前に出て行くがお互いのパンチは空を切り、チコがタックルに行くが足をとることはできず。
堀口がバックを取り金網際へ。距離を取ると最後の最後までお互い前に出て3R終了。判定の結果堀口が勝利。

堀口は「すごいホッとしてます。KOで、会場の皆にはKO見せられなくてちょっと悔しいですね。(相手を抑えこんだ完璧な勝利だった)まだまだです。チャンピオンになれないんで、チャンピオンにまた挑戦したいと思ってるんでまた頑張ります」と殊勝なコメント。

第9試合

1R、ムサシが前に出てホールの足を取り転がすとガードポジションで左右の鉄槌を落としていく。ムサシはサイドポジションに移行し肩固めからマウントを狙うが、ホールが暴れてガードポジションに戻る。ムサシがハーフガードから肩固め。パンチを落としながらマウントへ。だがホールは上半身をハネさせムサシを弾き飛ばすと、ムサシにアンクルホールド。ムサシは回転して逃れると逆にアンクルを抑えながらサイドポジションへ。だがホールが腕をとりに行きムサシはクラッチを離さない。ムサシは自分の足を相手の足に絡ませながらハーフガード。回転して逃れようとしたホールのバックを取り潰すとスリーパーを狙う。ムサシは胴締めの状態で仰向けに寝かすと背後からパンチを打ち、胴締めスリーパーが決まったかと思われたがここで1R終了。

2R、ホールのスピンキックが前に出ようとしたムサシの顔面に決まり、ふらついたムサシの顔面にホールはランニングニー。そのまま倒れたムサシにパンチをラッシュしホールが勝利した。

ホールは「皆さんに感謝したいと思います。家族友人、一番最初に神に感謝したい。自分が大好きな仕事で勝利をおさめることができた。日本の皆さんもありがとう。この世にはいい人ばかりだ。全てはタイミングだと思っていた。一番好きなスピニングジャンプキックを決められてよかった」とコメント。

第10試合

ジョシュが左のジャブで牽制。ローに繋ぎネルソンが出ようとした所で右ハイ。ネルソンはそれに耐えジョシュへタックルし左足を持ち倒すとハーフガード。お互いコツコツパンチを打っていくがこれはブレイク。

ジョシュがジャブの連打から組み付いて膝。3度同じ展開を繰り返し、ジョシュはミドルから押し込んで膝。ネルソンは投げようとするが、これを耐えたジョシュだったがテイクダウンされてしまう。改めてネルソンがハーフガードからコツコツパンチを落としていくが、ここで1R終了。

2R、ネルソンが大ぶりのパンチでジョシュに迫る。ジョシュはガードするもそこへネルソンはスピンキック。ジョシュはガードし中央へ戻る。
ジョシュがローから前に出ようとするがネルソンのフックで出れず。ジョシュはワンツーアッパー。避けたネルソンが中央に戻り一転慎重な展開。
ジョシュがワンツーから膝。そのまま前に出て膝を入れるが、ネルソンは腕を間に入れてガードするも、上げた顔面にジョシュは肘。さらに頭を下げると膝を入れていき金網際で攻め立てていく。
ジョシュはネルソンの右手首を押さえボディにコツコツパンチを入れていく。顔を下げると膝を入れ、上半身を上げると肘を入れコントロールしていくジョシュは、一度離れるがそこでネルソンの強烈な右ハイがガードの上からくらい、効いたかに思われたが、ジョシュは前に出て金網に押し込み膝。ここで2R終了。

3R、ジョシュがパンチで前に出ていくが、ネルソンが金網に押し込みネルソンが膝を入れていくが膠着。これはブレイク。

ジョシュがワンツーから膝のコンビネーションで金網に押し込むもこれは距離を取る。ジョシュは改めて金網に押し込みボディにパンチから膝。中央に戻った後、ネルソンはジョシュの右足を抱え金網に押し込むも展開がないためブレイク。
ジョシュがミドルから膝。ここで3R終了。

4R、ジョシュがミドルから前蹴り。ネルソンはキャッチするがすぐに離す。ジョシュはワンツーで前に出て金網に押し込むと、ボディブローから左右の膝。ネルソンはその足を抱え込むとテイクダウンを狙うがすぐにジョシュは立ち上がり膝を打ち込んでいく。
金網際で前ラウンドと同じような展開が続いた後、ジョシュが左右のジャブを顔面にラッシュ。さらに肘から膝を入れていくがネルソンは倒れず。
ネルソンが肘からバックブロー。距離をとったジョシュへネルソンは走りこむも、ジョシュはアンクルホールドを狙うがこれは足を抜いたネルソンがバックを取る。そのまま金網に押し込むも展開無くブレイク。
ジョシュがワンツーから膝で金網へ押し込み、展開無く4R終了。

5R、ジョシュがパンチからバックスピンキック。寝ネルソンもミドルを叩き込むが、ジョシュが膝を入れて金網に押し込み肘と膝。同じ展開が1分以上続いた後、ネルソンが抱えて前に出ると、もつれるようにグラウンドへ。しかし両者何もできず立ち上がり距離を取る。

改めてジョシュが金網に押し込んでパンチ。ネルソンも体勢を変え押しこむも、特に何もできずジョシュが押し込んでいき足の甲を踏みつけていく。これはブレイク。

残り30秒、ネルソンがスピンキックで牽制からジョシュがミドルをボディにいれていく。ここで時間切れ。判定でジョシュ・バーネットが勝利した。

ジョシュは「チョットマッテ、ヒトツ、ニホン!タダイマー!プロレスナメンナオラ!(クリンチで押さえつけペースを維持してましたね)5R戦い抜けたのは身体能力、体力トレーニング、チームのおかげ。クリンチを褒められたが自分の満足いく試合ではなかったでも勝ててよかったよ(日本のファンにメッセージを)ニホンノミナサマ、ホントニ、ジブンハガイジンデスケド、ダイスキダヨ、ニホンダイスキダヨ。イツモ、ニホンノカクトウギ、ニホンノシアイ、イツモホントウニアリガトウ、ホントニアリガトウゴザイマス。ロイ・ネルソンこそ真のチャンピオン。彼の戦い方、戦士として心の強さ、彼は真のチャンピオンだと思った。だから戦いたいと思った。今日の試合が実現して良かった」とコメントし日本のファンにアピールした。

<試合後コメント>
安西
積極的に攻める戦い方ができたので非常に嬉しいです。とにかく地元のファンの前で約束通りに勝てたことがなによりですね。

ロジャー
中指が折れたのがすぐに分かったから一回横を向いたんだ。べつに嘆いたりしたわけじゃないけど、相手がそのあと何発かパンチを決めた後にレフリーが止めに入ってドクターを呼んだんだ。ドクターはまだ戦っていいって許可をくれたんだけど、レフリーはそうは思わなかったみたいだ。

小谷
思ったような戦いができなくて残念です。自分のいいところが出せなったし、相手に近づくこともあんまりできませんでした。

カジャン
日本のファンは試合中も本当に静かで、熱心に試合を見てくれるから新鮮だよ。でも格闘家を尊敬してくれるのは嬉しいことだね。ブーイングやヤジが飛んでくるアメリカのファンとは違うね。これから地道にスキルアップ目指してがんばるだけだよ。判定ではなく、KOで勝てる選手にならなきゃね。

ニック
日本で日本人選手と戦うのは難しかったです。スタンディングで粕谷選手にあそこまでコントロールされるとは思っていませんでしたし、何度か良いボディキックを受けてしまいました。最終的に自分たちのプランが間違っていなかったので、それは重要だと思います。これからについてはコーチと話して決めますが、しばらくは休みたいですね。

粕谷
股間へのキックについて。アクシデントですから、とくにあれが試合結果を変えたとは思ってないです。これからはもっとアグレッシブに攻める戦い方をしていきたいと思います。

中村
決していい戦い方ではなかったです。相手もそんなにダメージ受けてなかったし。まだまだ改善の余地はあるので、そこに集中したいです。いい経験になったことは間違いないですね。今はリラックスしたいです。

リー
着実に戦いを組み立てていくことができたとおもう。テイクダウンした時に勝負を決めるべきだった。ポジション変えのときに隙を突かれてしまった。

廣田
負けと同じですね。それにつきます。

石原
勝ったと思ってやっていたので、ドローという結果については仕方がないけど、何とも言えないですね。やりながらも勝っていると思っていました。廣田さんはやはり一発では倒れない相手であるという現実を突き付けられました。今後やっていく上では一発で倒せるようにならなければなりませんね。でも当たるということは分かったので自信になりました。

ディエゴ
怪我の回復も含めて9ヶ月もこの試合のためにトレーニングしてきたから、それが勝ちに繋がって本当に良かった。戦ってくれた対戦相手に感謝したいよ。アルドがマクレイガーを倒したらまたアルドに挑戦するよ、今度は前みたいな試合にはさせないよ。

菊野は病院へ

水垣
本当にこうやってUFCで勝利を挙げることができて嬉しいです。去年は格闘技を辞めることも考えていたので、この一勝はすごい意味のあるものになりました。

ジョージ
最終ラウンド以外はいい感触だったよ。彼はすごくいいファイターだし、彼に負けたことに対しては何も文句ないよ。

堀口
勝てて本当に良かったです。本当はKO勝ちしたかったんですけどね。練習してたタックルとか他の技全然出せなかったんで自分の中では50%パフォーマンスですね。まだまだこれからタイトル戦に向けて頑張りたいと思います。

チコはノーコメント

ホール
ムサシに本当感謝したいよ。こんなベテランで素晴らしいファイターと一緒にオクタゴンで戦えることができて光栄だよ。精神的なところは自分でなんとか乗り越えることができたと思うよ。いつも難しい壁にぶち当たっても、それを乗り越えてきたんだ。だから常に最高の相手と戦いたいと思ってるよ。それでも常に勝ってきたんだ。

ムサシはノーコメント

<試合後会見>
2015-9-27UFC大会後会見――ROAD to UFC:JAPANに関してドローという結果だったが
「4Rがあればよかったがドローはビックリした。良いニュースは二人共最高の状態でいい試合を見せてくれたこと、二人共UFCとの契約を獲得できたことが大きいと思う。素晴らしいショーになったと思う」
――ジョシュ、今回の戦略は?
ジョシュ「ストライキング多かったかい?パンチを出さない試合をしたかったが、5R長かったよ(苦笑)あんなに長く試合をするつもりはなかった。本来ならもっと短い試合にこの二人ならなると思ったが、ヘビー級の選手同士の闘いで、彼の体重もすごかったし僕の体重も重かったのでお互い大変だったよ。クリンチを使って自分の展開ができたのは良かった」
――久しぶりに日本での試合だったが今後の展開は
ジョシュ「まだわからない。しっかりと身体を鍛え続けていきたい。PANCRASEで教え子が試合をするので、その結果を受けて自分も動いていきたい。勝敗に関係なく自分は試合があるのでしっかりと身体を作っていきたい。日々パフォーマンスを向上できるように頑張っていきたい。サウスポースタンスを見たことがない方も多いと思うが、今日はそれを見せることができてよかった」
――ネルソン、苛ついたような表情が見えたが
ネルソン「自分にとって大きく落胆したのは自分自身の動きができなかった。満足行く動きが出き無かったのが正直。前回よりはいい動きだったと思うが、負けてしまったのは残念」
――ホール、足を引きずっていたが
ホール「大丈夫です。ただ彼の頭がすごい固くて、ダイビングニーで膝の骨が傷んでしまったかもしれない。ムサシのようなストライクフォースのチャンピオン相手でも自分は自信を持って戦っている。こんな遠くに来たのだからもちろん負けるつもりではない。自分にとって楽ではないポジションもあったので、1Rチョークを取られそうな体勢もあり、そこは良かった。彼もスムーズな動きだったが勝ってくれて良かった」
――堀口、今までの闘い方と違って組み付くシーンがあったがテイクダウンを狙っていたのか打撃を入れやすくするために組み付いたのか
堀口「両方あるんですけど、しっかり寝技も練習してるので、テイクダウンとりに行きたかったっていうのが一番と、ああいう動きをしてると下に集中するんで、打撃が入れやすくなるかなと思って入れました」
――前回の敗戦から勝ち星上げたが次に戦いたい相手は
堀口「次に戦いたい相手は別にいないですね。ベルトを早く巻きたいなっていうだけです」
――石原、ドローとはいえUFCと契約が勝ち取れたという気持ちは
石原「あー、そうっすね、別にちょっとまあ、お互い取れたんで、ええかなと思うんすけど、モテる試合出来たっすかね?そこだけ気になるっす。自分の試合見たいっす。よかったっすか?」
――UFCJAPANの今後は
「今回前回と同じぐらいの観客数を、9時からの試合だったのにもかかわらず集められた。挑戦はあるが、1万人規模のファンの皆さんが来てくれるっていうのは大きなマーケットになると思うので来年も計画を立てて戻ってきたいと思う」
ジョシュ「日本で引き続き大会を続けていくべきだと思う。UFCは他の格闘技にも良い影響を与える。今回は成功した大会だったと言えるし、素晴らしい大会になると思う」
「ロイとジョシュがコーチとして引き上げてくれた。それも観客数に影響しただろう。大きく飛躍していけるように頑張りたい」
――ロイ、今後に関しては
ネルソン「ファイターとして今日一日でまた成長したと思っている。成長し続ける、自分にとってそれが大きなことです。リベンジツアーとして負けてしまったがジョシュも良かった」
ジョシュ「勝ち負けというのは我々の物語を語るには大きなことではない。大きな歓声の中で我々が良い試合を見せる。自分たちができることを見せ続けることが大事。今日ロイはそれをやってくれた。人によって勝敗が大事と考える人はいるだろうが、パフォーマンスも大事。今日あったが、前回のような試合と比較にならない。もちろんロイは成長したと思うが、今日自分も成長して終えることができた。UFCの選手はそういうもの、相手がどうであれリスペクトして戦うことが大事」
――ジョシュ、石原選手の試合は見た?
ジョシュ「見たよ。少し試合前にアドバイス出来てよかった。基本的にはテクニックっていうのはここまで来てしまうと大事ではあるが、ケージ際でクリンチされないようにとアドバイスした。しっかりと角度があるコンビネーションを。ワンツー打てたら角度を変える、クリンチに自分のパンチをあわせるように。夜叉坊はダイナミックさが取り柄。スピードも活かせるように。1つだけ、コンディショニングをもっとやればよかった。ガス欠してしまう場面もあった。全て経験だと思うので、成長していくのでどのような相手といつ試合してもいいようにスタミナを作っていけばいい。彼は毎回KOを狙うパンチが打てるわけではないのでそこはできるようにしたい。彼の今日の試合は誇りに思う。今日また新しい一つのスキルを手に入れただろう。格闘家として一歩成長した。彼のあのような試合を見れてよかった」
――夜叉坊、今後フェザーで戦うのかバンタムで戦うのか
石原「フェザー級で行きたいなと思っています。ただ単にバンタムしんどいですね。ちょっとめんどくさいんで、身体おっきくしてフェザーでやりたいっすね」
――ホール、怪我は
ホール「骨折はしてない。痛めてるだけ」
――水垣、今回どういう気持ちで挑んだんでしょう?
水垣「去年一年前ぐらいにドミニクに負けて、いいとこなく60秒で負けてMMAファイターとしてやっていけないのかなという気持ちがあって若い選手に負けて、勝ち方とか自信とか全部無くしちゃってたんで、ほんとに今日、最後ってつもりで出て、悔い残らないようにやろうと思って、UFC一勝を目標としてやってたんでホッとしてます」
――K太郎、大逆転勝ちでしたが試合中は何を考えていたんでしょう?
中村「打撃でもプレッシャーをかけて行きたかったがそんなに甘くはなかった。寝技の技術はあったのかなという気持ちで」
――水垣、これで辞めるの?
水垣「最後になってもいいように悔いを残らず出し切りたい気持ちで挑んだって事です」

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