【DDTvs新日本 一面対抗戦PART2~前編】“スポーツマンシップ”に則ったはずの対抗戦はDDT陣営が決めたルールでDDT・ササダンゴ軍が敗退?

6月8日、東京・後楽園ホールで「DDTプロレスvs新日本プロレス 一面対抗戦PART2〜ササダンゴ軍vs矢野軍 5対5勝ち抜き団体戦~」(一面対抗戦実行委員会主催)が開催された。“スポーツマンシップ”に則ったはずの対抗戦は、DDT陣営が一方的に決めたルールでDDTのササダンゴ軍が敗退した?
昨年6・9後楽園で「DDTプロレス×新日本プロレス 一面対抗戦~スーパー・ササダンゴ・マシンvs矢野通~」が開催された。この大会は本来、ササダンゴと矢野の個人的な決着戦の場でだったはずだ。ところが、途中で両陣営の若手の須見和馬と永井大貴がなぜかエキシビションマッチで激突。新日本から棚橋弘至(現在は引退)、YOHのサプライズ参戦に発展。果てはDDTと新日本が連合軍を結成して、謎の組織「世界プロレス連合平和維持軍」とのカオスな全面対抗戦となり、当時、無期限休業中で一夜限定復帰となった髙木三四郎がYOHにフォールを奪われて連合軍が勝利。試合後、矢野が「俺とササダンゴのシングルマッチ、終わってないじゃないか。両者リングアウトで終わらせたいと思います」と提案し、ササダンゴが同意。最後は両陣営が大団円となり、ハッピーエンドで幕を閉じた。
その因縁もひと段落したはずだが、両陣営によると、団体に所属する“一個人”と“一個人”が、あくまで部分的・局所的に抗争した昨年の『一面対抗戦』だったが、大団円を迎え、本来であれば再び戦う理由もないところ。それならば、いっそスポーツマンシップに則った戦い、あくまで一面のみをかけた、2度目の一面対抗戦として、団体戦を行うことが決定した。
まずは試合に先立ち、ササダンゴと矢野が「スポーツマンシップ調印書」にサインを入れた。
両陣営から出されていたメンバーは「ササダンゴ軍」がササダンゴ、MAO、平田一喜、彰人、アントーニオ本多の5人。「矢野軍」は矢野、エル・デスペラード、田口隆祐、本間朋晃、後藤洋央紀、YOHの6人。対戦カードは全試合当日発表で、5vs5とはいえ、シングルマッチに限らず、タッグマッチも行われる想定から人数に差が出ていた。矢野からは本間が体調不良のため欠場となり、代わりにKUSHIDAが出場することがアナウンスされた。
試合の前に両陣営の応援合戦となり、セコンドの葛西陽向(DDT)と松本達哉(新日本)がもめ始め、3分のエキシビションマッチを行うことに。
2人はマウントを取っての打撃の応酬となり、あっという間にタイムアップ。

5分の延長戦が実施され、葛西は串刺し低空ドロップキック、STFで攻め込んでいったが、松本が逆エビ固めで絞り上げてギブアップ勝ちを収めた。
そして、ササダンゴと矢野がスポーツマンシップに則った選手宣誓。ここで、ササダンゴはこの対抗戦で新日本を地獄に堕とすとして、「DDT地獄めぐり」を通告。DDT・今林久弥GMもリングに上がり、調印書に英語で「すべての試合のルールはDDTが決める」と小さな文字で書いてあることを主張。むろん矢野も異議はあったが、調印してしまった以上、やむを得ず従わないといけないハメになった。
第1試合はMAO&彰人vsデスペラード&KUSHIDAの「蛍光灯IPPON地獄」。これは1本の蛍光灯をリングに置き、蛍光灯を割った選手が負けとなるルールで、彰人が十八番とするものだ。

MAOとデスペラードがコーナーに上がり、MAOが「仲良く散りましょう」と言うと、信じてしまったデスペラードが一人で転落。蛍光灯が割れてしまい、デスペラードが敗退。
第2試合はまさかの「目隠し尻隠し地獄」で、勝ち残ったMAO組とYOH&田口が対戦。

前日に『BEST OF THE SUPER Jr.』を制覇したばかりのYOHは、なんとも露わな姿で登場。ルールは目を隠し、生尻を出してしまった選手が負けとなる試合形式。目隠しをしているとあって、誰が味方で誰が敵なのか判別できない状況。それでもテレパシーがつながったか、YOHと田口がMAOと彰人のタイツを下げて生尻露出で矢野軍が勝利。
第3試合は平田&本多vsYOH&田口で、「ギブUPしか待てない地獄」(いわゆるオンリー・ギブアップマッチ)で激突。本多が平田にパラダイスロックをかけるよう要望も、掛け方が分からない。新日本陣営の「NJPW WORLD」の解説に来ていた本家のミラノコレクションA.T.を呼び寄せた。なんやかんやで、みんながダンスを踊ろうとするも阻止合戦。

ミラノがメガネを手にすると5人で夢のダンス共演。乳攻めに怒ったミラノは本多と田口にパラダイスロックをかけると、2人は同時にギブアップで両軍失格に。
第4試合は「後輩に笑われたら負け!後輩のお手本デスマッチ」で、ササダンゴと後藤が一騎打ち。ルールは通常のプロレスルールに加え、3ポイントを持ち点とし、後輩が笑ってしまったら1点減点、持ち点が0になった時点でTKO負けとなる。後輩として瑠希也、松本が陣取った。後藤のラリアットを食らったササダンゴはバックステージに消えてしまった。
ほどなくしてササダンゴが戻ってくるも、マッチョ体型で後ろ髪は金髪で明らかに別人。それでも試合は続行されたが、後藤がブルドッキング・ヘッドロックにいこうとすると、マスクが脱げて正体はKANON。

ホンモノのササダンゴが戻ってきて、後藤がGTRを狙うと怖気づいたササダンゴがギブアップしてしまい勝負あり。
続いて第5試合は後藤が勝ち残り、ササダンゴが「俺に勝ったからと言って、DDTに勝ったと思わないでほしい」と言うと、ササダンゴからの参戦ラブコールを断り続けていた男色ディーノが電撃登場。どうやら、この一戦は通常ルールのもよう。ディーノが走り込んでリップロック狙いも、後藤がかわして、松井幸則レフェリーに誤爆し失神。新日本のマーティー浅見レフェリーが入るも、ディーノがリップロックでダウン。今度は木曽大介レフェリーがリングインも、これまたディーノのリップロックでダウン。レフェリーが誰もいない状況で、セコンドの彰人が後藤の足を引っ張って倒すとナイトメア。

コーナーでディーノが尻を出し地獄門の体勢になると、本多や平田らがなだれ込み、矢野軍の田口が現れると別コーナーで尻を出す。セコンド陣も含め、ディーノ、田口の尻に続々と選手がぶち込まれると、収拾つかない事態に。気が付いたレフェリーが無効試合を宣し、両者失格。
この時点でササダンゴ軍は全員失格、矢野軍は矢野が一人残っており、規定上では矢野軍の勝利となったはずだが、これで終わりではなかった…。
(後編に続く)











