イヨ・スカイがトラッシュ缶を被って金網からダイブ!ASUKAとカイリがチェーンでイヨらを拘束!

WWEのビッグ5と呼ばれる大会のひとつである『サバイバー・シリーズ』が、ダルビッシュ有、松井祐樹の両選手が所属するサンディエゴ・パドレスの本拠地であるペトコパ-ク球場に46026人もの観衆を集めて開催された。
今回もABEMA PPVで放送されたが、来春開催される世界最大のプロレスイベントのレッスルマニアへの序章ともいえるこの大会から『世界最高のプロレス』に触れてみるのはいかがだろうか。
『サバイバー・シリーズ』は1987年から開催されたビッグイベントで、当時はイリミネーションマッチをサバイバーマッチとして行われていたが、2022年からはウォーゲームス形式での対戦がメインで開催されている。
現・統一WWE王者であるコーディ・ローデスの父であるダスティ・ローデスが発案したといわれるこのウォーゲームスは、2つのリングを巨大な金網で囲い、時間差での入場で最終的には5対5のトルネード・タッグマッチで戦う試合形式だ。
トップ戦線で戦う選手合計10人で行われるだけに、それぞれの人間関係や背景などが試合の趨勢を大きく動かすという意味でもドラマティックであり、なおかつ反則裁定のないルールならではの残酷さが同居する試合となっていく。
第一試合は女子のウォーゲームス。これまではあらかじめ全選手が入場し、出番を待つ選手はシャークケージの中で待機して、規定時間ごとにリングインしていたが、今回からはロイヤルランブルさながらに、入場曲によって次に登場する選手が会場にも知らされるルールとなった。
両チームの先発は前日のスマックダウンでのアドバンテージマッチで対戦したシャーロット・フレアーとアスカ。連勝をストップさせたシャーロットと1年1か月もの欠場を余儀なくされた時の対戦相手であるアスカとのマッチアップとなったが、10人がリングに上がった時点でのスタートとなるため、序盤はお互いにじっくりと試合を組み立てていく。
チーム・リプリーの2番手はイヨ・スカイ。”IYO SKY”というロゴの入ったトラッシュ缶のフタを持ち込んで入場した。ロープ渡りのミサイルキックは失敗したものの、すぐさまフタを使ってのメテオラでリカバリーしていく。
チーム・アスカの2番手として登場したベッキー・リンチはケンドー・スティックを持ち込んでの入場。そのケンドー・スティックを使ってイヨを痛ぶるが、これをカットしたシャーロットと激しくやり合っていく。イヨがスティック攻撃で大きなダメージを受けたため、シャーロットは1対2の状況を余儀なくされるが、これを救ったのがシャーロットのパートナーであるアレクサ・ブリス。
チーム・リプリーの3番手として登場するとシャーロットとの合体攻撃でベッキーを蹴散らし、ドラゴン・スクリューの連発からシャーロットとナチュラル・セレクションの競演を見せていく。ここからコーナーパンチを2人で見せたところでイヨが戦線復帰。3人でイヨの「私を見て!」のポーズを披露した。

チーム・アスカの3番手はカイリ・セイン。カイリはグリーンのチェーンを持ち込み、アレクサとシャーロット相手に大立ち回りを見せるが、イヨに攻められ危険なポジションにいるアスカに「カイリー!」と悲鳴混じりに呼ばれると慌てて助けに行き、イヨのクロスボディをトラッシュ缶のフタで迎撃した。アスカはそこからミサイルキックで追い討ちをかけ、ベッキーと対戦相手の3人をカイリの持ち込んだチェーンで拘束して、ダブルのドロップキックを食らわせる。
ここでチーム・リプリーの4番手としてAJリーが登場。入場を阻もうとしたベッキーだが、AJリーは入り口からではなく金網を越えて入場を果たす。逃げ惑うベッキーに次々と攻撃を仕掛けていくAJリーだが、背後からカイリに襲われダウンしてしまう。倒れたAJリーの周囲を挑発するようにスキップしたカイリだが、スタンドに戻るとAJリーはバックエルボーで反撃。
ここから両軍入り乱れての乱戦になるが、チーム・アスカの4番手として登場したのがナイア・ジャックス。ほかの選手たちとは違い何も武器となるものは持たずに入場しているところにナイアの自信がうかがえるところだ。
ナイアは対戦相手すべてを叩き伏せるとチームメイトにも檄を飛ばし、完全に流れを自軍に引き戻す。しかしそれもリア・リプリーの登場で戦局は大きく動いていく。
リアはイヨのトラッシュ缶本体とケンドー・スティックを持ち込み、日本公演でケガした顔を守るためのフェイスガードを装着して姿を現した。
ちなみに今回のフェイスガードはホラー映画の『テリファイド』からインスパイアされたデザインとのこと。
対戦相手の4人全員を蹴散らすとカイリをプリズム・トラップに捉え、イヨの持ち込んだトラッシュ缶にカイリの上半身を入れさせる。イヨはセッティングが終わるとロープワークを3往復後にドロップキック。
その後はナイアがリアとイヨに豪快なタックル。そのナイアにアレクサがスイングDDTを繰り出すと一瞬の静寂がリングに訪れるが、ここで最後の出場選手であるラッシュ・レジェンドが登場。
つい先日NXTのトリック・ウィリアムスと婚約したばかりということもあり、会場の一部からトリック・チャントも起きるが、このメンバーで最後に登場するだけあって圧倒的なパワーでリング上を支配していく。

ナイアがアレクサを、ラッシュがシャーロットをパワーボムで金網に叩きつけておいた上で炸裂させると、ベッキーもAJリーにマンハンドル・スラム。これをイヨがムーンサルトプレスでカットするが、そこからのフォールはラッシュが引きはがす。そのままナイアとラッシュはふたりがかりでイヨを反対側のリングに投げ捨てる。
ここでカイリとアスカがイヨを捕まえての合体インセイン・エルボーを繰り出すが、これはリアがカット。しかしリアは対戦相手5人に囲まれる状況になり、アスカがブルーミストを仕掛けようするが、シャーロットがセーブしたことでラッシュに誤爆してしまう。
これでラッシュが戦闘不能状態になり、チーム・アスカが混乱したところでシャーロットとリアが反撃に出る。
ベッキーたちを蹴散らし、ナイアには2人揃っての「サック・イット!」で会場を沸かせるとナイアをふたりがかりのブレーンバスターで叩きつけ、そこにアレクサがツイステッド・ブリス。
そしていつの間にか金網の頂点に昇っていたイヨがトラッシュ缶をかぶってのスワントーン・ボム。これからは逃れたベッキーは場外にエスケープしようとするもシャーロットに引きずり落とされて、リアのリップタイドからのAJリーのブラック・ウィドウで屈辱のタップアウトで痛みから逃れるしかなかった。
















