引退前最後のPLE出場のジョン・シーナがドミニクに敗北しインターコンチネンタル王座防衛失敗!

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WWEのビッグ5と呼ばれる大会のひとつである『サバイバー・シリーズ』が、ダルビッシュ有、松井祐樹の両選手が所属するサンディエゴ・パドレスの本拠地であるペトコパ-ク球場に46026人もの観衆を集めて開催された。
 今回もABEMAのPPVで放送されたが、来春開催される世界最大のプロレスイベントのレッスルマニアへの序章ともいえるこの大会から『世界最高のプロレス』に触れてみるのはいかがだろうか。

 今年の12月13日(現地時間)にワシントンDCでの引退が発表されているジョン・シーナにとっては、今回が最後のPLE(プレミアム・ライブ・イベント)への出場となり、ついに達成したグランドスラムの最後のタイトルであるインターコンチネンタル王座の防衛戦が、開催地であるサンディエゴを地元とするドミニク・ミステリオを相手に行われることになった。

 ドミニクはセコンドとして帯同したラケル・ロドリゲス、ロクサーヌ・ペレスを巧みに介入させ、リング上ではスリー・アミーゴスを決め、リング外ではラケルとロクサーヌを楯に使っての不意打ちを繰り出していく。しかし場外フェンスからのラナでは危険な角度で落ちてしまい、左肩を抑えてうずくまってしまうこととなる。
 試合続行ができるのか?あるいはシーナの最後の防衛戦がこのような結末で良いのか?といったさまざまな思いが交錯する中で、スタッフがドミニクのために救護班を手配しようとする。
 ところがリング上にいたシーナにラケルがテハナ・ボム、ロクサーヌがポップロックスを続けざまに決めると、ドミニクがすばやくリングに戻り619からのフロッグ・スプラッシュでレフェリーにカウントを数えるようにうながす。
 試合は確かに中断されたわけではないものの、さすがにシーナの最後の防衛戦ということもあってか断固とした態度でレフェリーはカウントは数えず、介入したラケルとロクサーヌに退場を命じる。


 試合が再開されるとシーナはフライングショルダーの連発からプロト・ボム。続けてのファイブ・ナックル・シャッフルからのAAという必勝パターンを狙うが、これは回転エビ固めで逃れるドミニク。
 シーナはそこからさらにSTFUで切り返していくが、ドミニクはこれをロープに逃れる。そしてレフェリーが割って入った隙にブーツのジッパーを降ろしていった。
 再びシーナがSTFUに捉えるとブーツが脱げてしまい、その間隙を縫っての619からのフロッグスプラッシュを成功させる。
 これは『レッスルマニア20』でエディ・ゲレロがカート・アングル相手に披露したフェイントだが、3カウントを奪うには至らない。
 シーナの猛攻の流れで連発したフライングショルダーをドミニクがかわしたところでレフェリーに誤爆。このタイミングでフィン・ベイラーとJDマクドナが乱入し、シーナに攻撃を加えていく。しかしシーナはJDのムーンサルトプレスやフィンのクーデ・グラをかわすとふたりまとめてのAAで叩きつけて2人を撃退する。

 すると今度は欠場中のリヴ・モーガンが登場し、リングでドミニクと向かい合う。リヴはまさかの張り手をドミニクに食らわせるとシーナに笑顔で飛びついてのハグ。急展開に戸惑いながらも受け入れたシーナだったが、ハグしてからのリヴは一転して冷たい表情になると、一度シーナから離れたところでローブロー。
 これは今年の『イリミネーション・チェンバー』大会で、シーナ自身がコーディ・ローデス相手に見せた裏切り劇の再現だったが、すかさずドミニクが619を決めるとリヴの追い討ちのベルト攻撃を受けて、最後はドミニクがフロッグスプラッシュ。
 リヴがリング内に戻したレフェリーによりカウント3が叩かれて、ドミニクがインターコンチネンタル王座に返り咲いた。

 ベルトと美女の両手に花でバックステージに嬉々とした表情で戻るドミニク。一方のシーナはなんとも言えない表情で観客からの「サンキュー、シーナ!」チャントに手を振って応えると静かにバックステージに戻っていった。

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